活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2019年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年08月

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人をつくる読書術


人をつくる読書術 (青春新書インテリジェンス)

満足度★★★★
付箋数:25

現代を代表する教養人として知られる、
元外交官の佐藤優さん。

その深く広い教養から、「知の巨人」や
「知の怪物」と形容されることがあります。

いかにして、佐藤さんは知の巨人と
なり得たのか?

本書は、その秘密がわかる本です。

  「本書で伝えたかった重要な事柄は
  二つある。よい本を読み、よい友人を
  持つことだ。具体的にいえば、
  中学生から30代前半までに出会う人生の
  先達からは大きな感化を受ける。
  それによって知的関心が広がり、
  読書の質が向上する。すると、さらに
  多くの人と深い部分でつながることに
  なる。それは人格の土壌を形成し、
  やがて豊かな実をつける栄養源になる
  だろう。つまり、人生を力強く生きる
  最大の力になる。」

知の巨人に少しでも近づこうと思うと、
佐藤さんがやってきたことを真似するのが
一番の近道です。

佐藤さんの人生の師や友人と、
知り合うことは簡単にはできませんが、
佐藤さんが読んできた本を読むことは
できます。

本書では、今の佐藤さんを形づくった
要素を6つ挙げ、それぞれの側面から
どんな本をどのように読むべきかが
解説されています。

「作家」、「外交官」、「人間」、
「教育者」、「教養人」、「キリスト教者」
をつくる本の読み方。

ところで、読む・聴く・話す・書くの
4つの力のうち、なぜ、読むことを優先
させるべきなのか?

  「言語能力は “読む”  “聴く”  “話す” 
   “書く” の4つの力から成り立ちます。
  そして聴く、話す、書くという三つの
  力が読む力を超えることは絶対に
  ありません。読む力が天井なのです。
  読む力があればつねによい表現ができる
  とは限りませんが、よい表現ができる
  人は必ず正確に読む力をもっている
  ものです。」

やはりインプットがあるからこそ、
アウトプットができるのです。

そのベースとなるのが読書による
インプットです。

佐藤さんは現在でも、どんなに少なくても
1日4時間以上は読む時間をとっていると
語っています。

読むべき本の種類は大きく分けると2つ。

まずは教養の基礎を身につけるための
高校の教科書や参考書です。

本書では、国語便覧や文英堂の参考書
理解しやすい政治・経済』が推奨
されていました。

そして教科書でベースができたら、
古典や名作と呼ばれる本に挑みます。

小説、哲学書、思想書などの一流作品です。

ただし、それだけでは苦しくなるで、
もっと気軽なエンターテインメント性の
高い本を織り交ぜて読むことも重要です。

  「アカデミックな分野で仕事をする人
  なら専門書を中心に体系的な知識を
  身につけなければなりませんが、
  一般のビジネスパーソンの場合は
  仕事に関する専門書を読む時間が
  3割から4割として、通俗本や小説など
  エンターテインメント性の高い本を
  6割から7割くらいでちょうどいい
  のではないでしょうか。」

このエンターテインメント性の高い本
の中には漫画も含まれます。

本書では原泰久さんの『キングダム』と
伊藤潤二さんの『うずまき』が紹介
されていました。

本書には、これまで佐藤さんが、
どのような人に出会って、どんな本を
読んできたかが書かれています。

知の巨人の自伝的な内容なので、
読み物としても面白い本です。

この本から何を活かすか?

何でも検索するとすぐに調べられる時代に、
「暗記」することは必要なのか?

佐藤さんは、知のベースに「暗記」は
不可欠だと述べています。

  「自分自身の体験から、高校までは
  丸暗記を基本にして受動的知識を
  最大化し、徹底的に知識を吸収する
  ことが一番だと考えています。」

受動的知識の積み重ねのないところに
創造性は生まれないようです。

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| 読書法・速読術 | 05:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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生命の歴史は繰り返すのか?ー進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む


生命の歴史は繰り返すのか?ー進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む

満足度★★★★
付箋数:26

現在、地上に生存している多様な生物は、
過去の自然環境の変化に対応して、
進化を重ねながら子孫を残してきました。

変化に対応できなかった種は淘汰され、
対応できた種だけが生き残った。

生物は不変なものではなく、長い期間を
かけて次第に変化し、自然淘汰されていく。

これが、チャールズ・ダーウィンさんの
進化論です。

それでは、私たち人類が現在の姿に
なるまで、進化を重ねられたのは、
偶然の産物だったのでしょうか?

それとも、生息環境に適応する方法は
限られているので、人類への進化は
必然のものだったのでしょうか?

前者の考えは、生命のテープを巻き戻し、
リプレイすると、違う歴史が展開し、
人類が現れなかったとするものです。

後者は、ほぼ似たような歴史を展開し、
人類は必然に導かれて生まれたとする
考えです。

この2つの考えは、科学界屈指の大論争
として知られていました。

論争になかなか決着がつかなかったのは、
どちらか正しいか知りたくても、
自然淘汰は非常にゆっくり進むので、
簡単には確認できないと認識されて
いたからです。

しかし、実はこの認識は間違えだった
ことが判明します。

つまり、進化はときに急速に起こるのです。

だったら、実験してみよう。

それが、現在、進化生物学の最先端で
行われていることです。

進化実験で解決するというブレイクスルー
によって、生物学は新しいフェーズに
入りました。

進化は予測可能なかたちで起こりうる
のです。

本書は、壮大な進化実験をミステリー調で
綴ったノンフィクションです。

著者は生物学者のジョナサン・ロソスさん。

ハーバード大学の教授を経て、現在は
セントルイス・ワシントン大学の教授を
務めている方です。

カリブ海のアノールトカゲの研究で、
進化生物学の分野では知られている
研究者です。

ロソスさんは、世界各地を訪れ、
地球の生命史における最大のミステリーを、
進化実験で解決しようと奮闘する研究者
たちに出会います。

そして自身も、この分野のリーダーとして
実験を重ねます。

本書でレポートされる進化実験は、
現在も進行中で、成果を生み出し続けて
います。

今後は、生態系の保護、食料供給の安定、
有害なウイルスや細菌との闘いなどに、
広く応用されることが期待されています。

そんな実績もさることながら、本書は
上質なポピュラーサイエンスであり、
読み物としても非常に面白い本です。

進化生物学のエキサイティングな様子を
臨場感たっぷりに伝えます。

それは文章を書くテクニックというより、
ロソスさんの進化生物学に対する情熱
の表れだと言えます。

本書の挿絵は、イラストレーターの
マーリン・ピーターソンさんが担当。

多数描かれたイラストは非常に緻密で、
進化に対する創造力を掻き立てるのに、
大きく貢献しています。

進化をめぐるドラマに、思わず引き込まれて
しまうほどの、刺激的な本です。

本書は、最近の科学系の本の中では、
最もオススメしたい一冊です。

この本から何を活かすか?

収斂進化とは、全く系統の違う動物が、
似たような体形をもつようになること。

魚類のサメと哺乳類のイルカなどが、
よく知られた例です。

  「オーストラリアの有袋類と、他地域の
  胎盤のあるドッペルゲンガーとの対比
  は教科書ではおなじみだ。
  モグラ、モモンガ、ウッドチャック・・・。
  なかにはあまりに瓜二つで、
  有袋類のほうが北米に姿を現しても、
  何の違和感もなさそうなものもいる。」

果たして、これらの収斂進化は、
進化が予測可能であることを示している
ことになるのか?

こういった点も本書の読みどころです。

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| 科学・生活 | 05:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる


あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる

満足度★★★
付箋数:22

  「『アリとキリギリス』の世界は遠い
  過去だ。食べ物がなくなる冬など、
  もう地上には存在しない。
  いつでも腹いっぱい、安くて美味しい
  食べ物を食べられる。
  じゃあなぜ、貯めるのか?
  簡単だ。
   “貯金信仰” にとらわれているだけだ。
  古い時代からの幻想を、少しでも解いて
  もらうために、僕は本書をまとめた。
  声を大にして言いたい。
  あり金は、全部使え!
  それが、人としての信用を裏づけ、
  お金の本質を学ぶための最善策だ。」

本書は、堀江貴文さんの
「生き方」を説いた本です。

刺激的な発言が多いので、その部分
だけが記憶に残るもしれません。

しかし、堀江さんが説いているのは、
実はマインドの部分が多いです。

「あり金を全部使え」もマインドの話で、
本当に1円残らず使えと言っている
わけではありません。

「あり金をすべて使うつもりで、
やるべきことをしよう」と言っています。

本書の堀江さんの言葉は、言葉通りに
捉えずに、すべてその前提で読んだ方が
いいでしょう。

私は、堀江さんと全く逆の考えを
持っていることもあります。

しかし、私はそれを読んでも、
「それは違う」と目くじらを立てる
ことはありません。

なぜなら、それは価値観の違いなので、
どちらが正解というのはないからです。

本書では、堀江さんにしては珍しく
家庭に対する言及が多くありました。

 ・家を買うな
 ・小遣い制は絶対やめろ
 ・恋愛は死ぬまで続けろ
 ・サボれる家族サービスはサボれ
 ・掃除、洗濯はするな

これらの発言と共に、堀江さんが、
かつて結婚していた時代の苦い思い出も
語られています。

それを読むと、つくづく堀江さんは
結婚に向いていないことがわかります。

  「できることなら、男には結婚後も
  恋愛を続けてほしい。妻に対しては、
  最大限の敬意を払ったうえでだ。
  僕は、妻がいるのに別の恋人をつくる
  という、器用な恋愛は面倒くさいので、
  もう結婚はしない。」

人物としても魅力があり、お金もある
堀江さんなので、結婚する気になれば、
いつでも結婚できるはずです。

しかし、他人事ではありますが、
堀江さんが結婚しないと決めているのは
正解だと思います。

本書は、凝り固まった固定概念を払拭し、
自分にない価値観に触れる目的では、
非常に有用です。

そして、白黒はっきと、単純化して
断言していますから、扇動力があり、
いつもは本を読まいない人にも、
言葉は届きます。

しかし、堀江さんの言っている本質を
理解せず、表面的に捉えて実行する人が
出るのは、少し危険だと思います。

そのため、常識が備わった大人にこそ、
本書は読んで欲しいところです。

 第1章  安定志向はゴミ箱に捨てろ!
 第2章  欲望のままに遊び倒せ
 第3章  金で買える時間はすべて買え
 第4章  チンケな節約をやめろ
 第5章  財産を信用に変えろ
 第6章  ゴールを設定するな

この本から何を活かすか?

  「2019年5月4日早朝、僕が出資する
  宇宙ベンチャー、インターステラ
  テクノロジズ(IST)の小型観測ロケット
   “MOMO” の3号機が、北海道大樹町から
  打ち上げられた。
  ロケットは、高度100キロの宇宙空間に
  到達した。民間単独のロケットとしては、
  国内初となる快挙だった。」

やはりこの偉業を達成できたのは、
堀江さんの世間の常識には囚われない
生き方があったから。

私は、この宇宙事業を応援しています。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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大前研一 稼ぐ力をつける「リカレント教育」


大前研一 稼ぐ力をつける「リカレント教育」(誰にも頼れない時代に就職してから学び直すべき4つの力) (OHMAE KENICHI RECRUIT EDITION)

満足度★★★
付箋数:23

  「2018年頃から “リカレント教育” 
  という言葉をようやく日本でも耳にする
  ようになった。
  リカレント教育とは、基礎学習を終えた
  社会人が、自身のキャリアのために
  10年ごとなどに学び直しを繰り返し行う
  ことである。日本ではまだこの存在自体
  を知らない人も多いが、国際的には
  昔から知られていたものだ。」

リカレント教育とは、スウェーデンの
経済学者、ゴスタ・レーンさんが
考え出した教育概念です。

この考えを経済協力開発機構(OECD)が
1970年代に提唱したことで注目されたと
言われますから、欧米では随分前から
知られていたようです。

ちなみに、「リカレント(recurrent)」
とは、辞書的には再発・回帰・周期的に
起こるなどを意味します。

今、リカレント教育が日本でも注目され
始めたのは、日本政府がこの教育の拡充を
検討すると言い始めたからです。

しかし、日本政府が拡充しようとしている
リカレント教育は、大前研一さんが考える
本来のリカレント教育と違っています。

日本政府が言っているリカレント教育は、
人生100年時代において、定年退職後の
再就職や失業対策を主眼としたもの。

年休受給開始年齢を70歳以降まで、
引き上げようとしている伏線です。

一方、大前さんが考えるリカレント教育
とは、若年層から生涯にわたり行うべき
と考えているもの。

リカレント教育は、いつから初めても
いいですが、遅くとも、40代には
始めるべきとしています。

目的は、シンギュラリティや
デジタル・ディスラプションに
打ち勝って生き残るためです。

時代に淘汰されない「稼ぐ力」を
身につけることを主眼とします。

本書では、リカレント教育先進国の
北欧やドイツの事例を見ながら、
日本に必要なリカレント教育の姿を
明らかにしていきます。

それでは、日本人はリカレント教育で、
何を学ぶべきなのでしょうか?

大前さんは、AI時代にビジネスパーソンが
身につけるべき能力を4つ挙げています。

 1. 問題解決力
  すべての年代で必要な、現場で求め
  られる能力。

 2. ハードスキル
  IT、ファイナンス、マーケティング、
  統計など、若い時代から身につける力。

 3. ソフトスキル
  リーダーシップやコミュニケーション
  (英語を含む)などで、こちらも
  あらゆる年代で必要な能力。

 4. 構想力
  0から1を生み出す能力で、特に経営層
  などで必要とされる能力。

社会人になってすぐにリカレント教育に
取り組めるなら、ハードスキルから順に
身につけていくのがいいでしょう。

すでに中間管理職以上になっている方は、
構想力を鍛えるトレーニングをメインで
やるのがいいようです。

特に日本人は、0から1を生み出すことが
苦手とも言われています。

最終的に構想力を身につけなくては、
世界と戦える力にならないのです。

本書で、大前さんはリカレント教育を
通じて、答えのない時代でも生き残って
いく能力の身につけ方を説いています。

 第1章 人工知能時代の「リカレント教育」
 第2章 デジタル時代に不可欠な
    「リカレント教育」
 第3章 「リカレント教育」で日本の教育は
    変わる
 第4章 北欧、ドイツの「リカレント教育」
    先進国から学べ
 第5章 「リカレント教育」で構想力を
    育てよ

この本から何を活かすか?

構想力をトレーニングする際に、
次の2つのポイントを念頭に置いておくと
いいようです。

  1. 構想は、コンセプトやビジョンよりも
   ひとつ大きな概念であること。

  2. 構想は、「見えないもの」を個人の
   頭の中で見えるようにものであること。

トレーニングの際は、答えをすぐに手に
入れようとしないことも重要のようです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る


共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る

満足度★★★★
付箋数:25

  「本書では、私がこれまでに培ってきた
  SNSの効果的な使い方をできる限り
  わかりやすくお伝えしていきます。
  どのように自分をブランディングし、
  新規フォロワーを獲得し、フォロワーを
  コアなファンに高めていったのか。
  そして、どのようにSNSを仕事につなげ、
  お金を稼いでいるのかをすべて隠さずに
  公開しようと思っています!」

本書は、SNSを使ってブランディングする
方法を解説した本です。

著者は、「ゆうこす」さんこと菅本裕子さん。

ゆうこすさんは、HKT48の元メンバーで、
2012年にグループを脱退。

その後、一時期はお料理アイドルとして
活動しましたが、あまり人気が出ません
でした。

しかし、2016年からモテクリエイター
として、「モテるために生きている」
というキャッチコピーで、Youtube、
Instagram、Twitterなどで発信を開始。

以来、SNSで発信を続け、2019年2月には、
総フォロワー数が150万人を超える
強力なインフルエンサーとなりました。

どうしたら、フォロワー数を増やす
ことができるのか?

どのようにしたら、ゆうこすさんの
ように、SNSで稼げるようになるこか?

ゆうこすさんは、このような質問を、
受けることが多いそうです。

  「自分のやりたいことや方向性を語り、
  思い入れを持ってもらうことが
  どんなテクニックよりも、一番大事
  なのです。」

恐らく、質問した人はノウハウや
テクニックを聞こうと思ったのでしょう。

しかし、テクニックだけ真似ても、
それは一時的なものに過ぎません。

それだけだは、本当に熱量のある
アカウントを作ることはできないのです。

熱量のあるアカウントを作るには、
寝食を忘れるほどの軸を見つけること。

その軸をSNSでのなりたい自分として、
セルフプロデュースしていくべきと、
ゆうこすさんは説きます。

  「自分がワクワクすることじゃなければ、
  発信しても意味がないし継続できない。
  今なら、はっきりとそう断言できます。
  SNSは、発信する人の熱量がそのまま
  フォロワーに伝わってしまう場所
  だからです。中途半端なモチベーション
  で発信していては、発信力も影響力も
  つけることはできないのです。」

私は、本書を読むまで、ゆうこすさんの
ことは、ほとんど知りませんでした。

表紙の写真を見て、たまたまSNSで人気が
出た可愛い娘が、後付で理由を書いた
本だろう、ぐらいに思っていました。

しかし、実際に本書を読んでみると、
たまたまではなく、ゆうこすさんは
戦略的に自分をブランディングして
いったことがわかります。

正直、思った以上にビジネス書として、
書かれていて、ビックリしました。

なぜ、ゆうこすさんは、戦略的に
ブランディングすることができたのか?

それは、常に「何で?」を自分に問う
習慣を持っていたから。

自分に「何で? 何で?」と問うことで、
自分の夢への理由や想いを明確にして、
セルフプロデュースしていったのです。

  「私が “モテ” をポップに明るく
  発信することで、ぶりっ子ちゃんが
  自信を持ってくれたら嬉しいなと思い
  発信しています!」

本書がビジネス書としての体裁を
整えているのは、編集者の力量なのかも
しれません。

しかし、その分を差し引いたとしても、
本書は「SNSアドバイザー」としての
ノウハウが十分に詰め込まれた本だと
思います。

この本から何を活かすか?

  「発信する時は、いろいろな立場を
  想像して俯瞰する。
  誰も傷つけない、誰も挑発しない。
  けれど、埋もれるような内容ではなく
  尖っている。
   “丸く尖る” を意識して発信する。」

この言葉を聞くと、本書の推薦の言葉を
もらっている堀江貴文さんよりも、
ちゃんとビジネスのことを考えている
ようにさえ思えます。

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| ブランディング | 05:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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幻島図鑑: 不思議な島の物語


幻島図鑑: 不思議な島の物語

満足度★★★★
付箋数:25

著者の清水浩史さんより献本頂きました。
ありがとうございます。

当ブログでは、過去に清水浩史さんの本を
4冊紹介してきました。

 ・海に癒される。
 ・秘島図鑑
 ・海駅図鑑 海の見える無人駅
 ・深夜航路

いずれも「海」と「旅」をテーマにした、
写真を多く掲載した本で、読むと必ず、
旅の虫がうずき出します。

今回、清水さんがテーマに選んだのは、
「幻島」です。

本書では、次のように定義しています。

  「幻島とは、はかなげで(人口が少ない。
  もしくは無人島、無人化島)、希少性
  (珍しい名称・フォルム、稀有な美しさ、
  知られざる歴史)のある小さな島、
  と定義したい。」

本書は、そんな日本にある17の幻島に
実際に足を運んで取材した本です。

タイトルの通り幻島の「図鑑」としても
読むことができますが、個人的には
旅行記としての魅力を感じています。

清水さんが幻島を巡ったのは、
2017年12月から2019年3月までの期間。

  「本誌に掲載した17島のうち、有人島は
  3島(六島、蕨小島、黒島)のみ。
  六島と黒島は定期航路で上陸することが
  できる(蕨小島は定期航路がないため
  海上タクシーまたは漁船)。
  一方、その他の14の無人島には
  公共交通機関は存在しないが、
  漁船を借りたり、干潮時に泳ぐか歩くか
  すれば上陸可能な島を選んだ。」

そんな日本中の幻島を巡る清水さんが、
日本最北の村である猿払村を訪れたのは、
2018年9月1日のことでした。

目指したのは、猿払村の海岸から
約500メート先に浮かぶ、周囲70メートル
ほどの小さな島。

島の名前は、「エサンベ鼻北小島」。

この島は、日本の領海や排他的経済水域
を明確にするために、2014年に名前が
つけられた小さな島です。

  「東京から北海道の網走を経て、
  猿払村の浜辺までやって来た。
  ―。ない。
  あれ、と周囲を見渡したり、
  さらに目を凝らしてみる。
  地図に記載されている
  エサンベ鼻北小島が、どこにも
  見つからない。
  ただただ青いオホーツク海が
  広がっているのみ、だ。」

実は、清水さんの訪問する前は、
誰もエサンベ鼻北小島の「消失」には、
気づいていませんでした。

つまり、清水さんがエサンベ鼻北小島
消失の第一発見者になったのです。

このスクープは2018年10月31日の
朝日新聞・社会面に掲載されました。

見出しは、「海に消えてしまった?
北海道の小島 領海狭まる恐れ」です。

この報道を受けて、海上保安庁は
実地調査を行うと発表しました。

エサンベ鼻北小島のスクープは、
本書の中では少し特殊な話しです。

他の島の紀行は、地元の人から話を
聞くなど、穏やかな旅情が感じられる
物語になっています。

  「幻島の魅力とは、いったい何だろう。
  どうして取り憑かれたように、
  17島をめぐってきたのだろう。
  幻島とは、はかなげで、希少性のある
  小さな島、と本書で定義した。
  やはりそんな泡沫のような美しさ、
  希少性に触れると、日々のうつろい
  ゆくものが見えやすくなる、
  感じやすくなる、ということに尽きる
  のではないか。」

本書は、幻島を旅することで、
日常の中にある移ろいやすいものを
見つめ直すきっかけとなる貴重な本です。

この本から何を活かすか?

本書には訪れてみたいと思わせる島が
いくつも紹介されていましたが、
最も私の興味をそそったのは、
「マルマボンサン」という名前の島。

沖縄県西表島(祖納集落)の海岸から
西方約200メートルに浮かぶ島です。

干潮時には歩いて渡れるようです。

盆栽の山のように、丸っこい形を
しているのが、名前の由来。

鑑賞したくなる、愛らしいフォルムは
非常に魅力的ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 旅行・アウトドア | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アレクサ vs シリ ボイスコンピューティングの未来


アレクサ vs シリ

満足度★★★
付箋数:23

あなたは、大切な家族が余命数ヶ月と
診断されたら、どんな行動を取りますか?

例えば、余命3ヶ月と医師から言われた
と考えてみましょう。

ちなみに、「余命」には大きな誤解を
している人が多くいます。

余命3ヶ月と言われても、3ヶ月以内の
死を宣告されたわけではありません。

余命3ヶ月とは、過去のデータから
割り出された、同じ症状の人が生存した
期間の「中央値」です。

平均値ではありません。

過去に同じ症状の人が99人いたとすると、
短い方から並べて50番目の人の生存期間です。

生存期間の分布は、ロングテールに
なっているので、余命3ヶ月と診断されて、
その後何年も生きた人がいるのは、
そのためです。

話がかなり脇道に逸れてしまったので、
本題に戻りましょう。

  「最近、父はステージ4の肺がんと診断
  された。がんは、骨、肝臓、脳など、
  あちこちに転移していた。
  おそらく数ヶ月のうちに、父の命を奪う
  だろう。」

本書のタイトルは、「アレクサ vs シリ」。

ご存知のように、アレクサはアマゾンの、
シリはアップルの音声アシスタントです。

キーボードを必要としない、AIを使った
システムで、ボイスコンピューティング
と呼ばれるシステムです。

本書は、機械に言葉をしゃべらせる
ボイスコンピューティングの歴史と未来を
450ページ近い大作ですが、その内容は
正直、驚くようなことはありません。

しかし、著者のジェイムズ・ブラホスさんが
実際に行ってことは衝撃的でした。

  「いま父は自分の人生を語っている。
  今日を皮切りに、録音を10回以上行う
  予定だ。1回が1時間程度で、父は
  思い出を語り続ける。子どもの頃、
  よく洞窟を探検し、学生時代は鉄道の
  貨車に氷を積むアルバイトをした。
  母と恋に落ち、スポーツ専門の
  アナウンサーになり、歌手になり、
  弁護士として成功した。
  父は、私が何度も聞いたことのある
  ジョークをはさみながら、詳細に人生を
  語った。私が初めて聞くことも多かった。」

ブラホスさんは、父親の語りを録音して、
一体何をしているのか?

実は、ブラホスさんが作ったのは、
父親の声を音声AIにプログラムした、
不死の「レプリカント」でした。

ブラホスさんは、このレプリカントの
ことを「ダッドボット」と呼びます。

果たして、最愛の家族のAIレプリカは、
残された人の慰めになるのか?

本書には、AIレプリカを作る過程での
家族の生々しい反応が記録されています。

もちろん、残される側の父親の反応も。

  「2017年夏、私がダッドボットについて
  書いた記事を発表すると、大きな反響が
  あった。読者の多くは、父を亡くした
  私に同情を寄せてくれたが、中には
  もっと切実なメッセージを送ってきた
  人もいた。彼らは、亡くなった人を
  思い出せるボットが欲しいと訴えた。」

私の印象では、アレクサも、シリも
音声認識としてはイマイチだったので、
「なぜ、アレクサVSシリなの?」と
思いながら、本書を読み始めました。

しかも、ボイスコンピューティングの
歴史から始まり、アレクサとシリへ
フォーカスした話にはなっていません。

ちょっと当てが外れたなと思いながら、
読み続けたところに、音声AIによって
故人を永遠に生き続けさせるという、
驚愕のプロジェクトが書かれていました。

本書は、期待していた内容と全く
違いましたが、衝撃的な内容でした。

この本から何を活かすか?

ブラホスさんは、ダッドボットに
改良を加え続けているようです。

  「以前は、ユーザーが何について話すか
  をすべて決めなければならなかった。
  しかしいまでは、時々ボットが主導権を
  握るようになり、そのせいで、
  より生き生きと、本物らしく感じられる
  ようになった。」

ブラホスさんが目指しているのは、
自発的に話をする音声AIです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| IT・ネット | 05:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2つの粒子で世界がわかる 量子力学から見た物質と力


2つの粒子で世界がわかる 量子力学から見た物質と力 (ブルーバックス)

満足度★★★★
付箋数:26

私たちの身の回りのものすべては、
小さな「粒子」からできています。

目に見える私たちの身体もそうですし、
目に見えない空気も粒子からできています。

粒子とは、物質を構成している微細な
ツブのことです。

では、この粒子は何種類あるのか?

なかり多くの種類の粒子があるように
思えるかもしれません。

理科の授業で習う元素だけでも
118種類あることが知られていますから。

しかし、世界を構成するあらゆる粒子は、
たった2種類に分類されます。

それはミクロの世界を記述する量子力学
による分類方法です。

その2種類とは、「ボーズ粒子」と
「フェルミ粒子」です。

ボーズ粒子は、インドの物理学者、
サティエンドラ・ボーズさんの名前に
由来しています。

フェルミ粒子は、イタリアの物理学者、
エンリコ・フェルミさんの名前に
由来していまます。

自然界が生物と無生物に分けられるのは、
生物学を専攻していなくても、
一般に知られていることです。

一方、粒子がボーズ粒子とフェルミ粒子
に分けられるのは、物理や化学を専攻
していない人には、あまり知られて
いないようです。

実は、これらの粒子が示す性質の解明は、
物理学の発展においては、どうしても
越えなければいけない大きな山でした。

  「本書では、2種類の粒子について
  説明すると同時に、それらの研究の
  発展に寄与した過去の偉大な物理学者
  たちの足跡もご紹介します。
  いずれは最近流行のAIが理論物理学を
  発展させる時代が来るかもしれませんが、
  生身の人間が新しい理論を掘り当てて
  いく過程は、それ自体がドラマとして
  興味をそそられるものです。
  そして実際にこれらの物理学者の
  多くがノーベル賞を受賞するなど、
  物理学史においても極めて重要な
  研究を行ったと評価されています。
  それほど、2種類への分類と、
  それぞれの種類が示す共通の性質の
  解明は、物理学の発展において
  避けて通ることのできない関門
  だったのです。」

本書の著者は、首都大学東京理学部
物理学科教授の森弘之さん。

冷却原子の研究理論を専門とする方です。

これまで多数の本を執筆されていますが、
ブルーバックスでは、本書が初めての
刊行になると思います。

本筋のボーズ粒子とフェルミ粒子の
説明と、人物を中心とした物理学史の
説明の配分が絶妙です。

物理学の素人でも理解できるように
書かれていて、量子力学の基礎も
理解できるようになっています。

さすがに全く興味がない方が読むのは、
ハードルが高いですが、ちょっとでも
興味があれば、スイスイ読めます。

森さんの説明の上手さに引き込まれ、
気がつけば物理学の面白さに、
魅了されていることでしょう。

私はこれまで2つの粒子を説明する
一般向けの本を見たことがなかったので、
かなり新鮮で勉強になりました。

久しぶりに、ポピュラーサイエンスの
良書に出会った感じがします。

  第1章 この世は粒子でできている
  第2章 粒子か波か
  第3章 すべての粒子は2種類に分けられる
  第4章 量子力学の天才たち
  第5章 ボーズ粒子と超流動
  第6章 フェルミ粒子と超伝導
  第7章 ミクロな世界から宇宙まで

この本から何を活かすか?

  「複数のフェルミ粒子が1つの状態に
  なることができないという制約を、
  パウリの排他律あるいはパウリの原理
  と呼びます。」

これパウリの排他律は、2つの粒子の
分類で重要な役目を果たします。

発見者のヴォルフガング・パウリさんは、
この功績で1945年にノーベル物理学賞を
受賞しています。

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| 科学・生活 | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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文芸オタクの私が教える バズる文章教室


文芸オタクの私が教える バズる文章教室

満足度★★★★
付箋数:25

非常に興味深い本ですが、
中身の良さをタイトルが的確に
表していません。

本当にターゲットとして人と、
実際に手に取る人期待のズレが、
ちょっと心配な本でした。

本書は、「バズらせる」ことを目的
とした文章術の本ではありません。

目的は、楽しく文章を書くこと。

それを続けることで、結果として、
バズることがあるかもしれません。

  「バズることを目的として、バズらせる
  方法もあるでしょう。いかにもバズり
  そうな、ちょっと過激なことを書くほうが、
  手っ取り早いと思われる方もいるかも
  しれません。(中略)
  でも、そうやってもしバズらせることが
  できたとしても、中身をともなわなければ、
  一過性のもので終わりやすい。
  一時的なブームで終わらせないためには、
   “みんなに好きになってもらえる文章” 
  を書けるようになることが、一番の近道
  だと私は思っています。」

では、どうしたらみんなに楽しんで
もらえる文章が書けるようになるのか?

それは文章の上手い人気作家の表現方法
を真似ることが近道です。

では、どの作家のどの部分を真似たら
いいのでしょうか?

本書の著者、三宅香帆さんは、
ものすごい文芸オタクです。

「本を食べて生きる女です。」と
自己紹介しているほど。

そんな三宅さんは、著名作家、人気作家、
アイドルからネット上のインフルエンサー
まで、人を惹き付ける文章を書く人の
表現方法を研究してきました。

本書では、それを法則として言語化した
た文章術を紹介します。

1つ取り上げると、村上春樹さんの
文章からは、読みたくなる「リズム感」
を学びます。

題材として『ダンス・ダンス・ダンス
の一節が引用されています。

そのリズム感を参考にした、文章の
修正例は以下の通りです。

 【ビフォア】
  10年前に買ったバッグが破けてしまった
  ので買ったお店に持っていったら、
  昔のモデルだから修繕できないと
  断られた。新しいバッグを買わなければ
  と思うが、忙しくてなかなかめぼしい
  バッグを見つけられない。

 【アフター】
  バッグが破けてしまった。10年前に
  買ったものだ。買ったお店に持っていくと
  「昔のモデルだから、直せへんよ」と
  言われてしまった。うーん、新しい
  バッグを買わなければ。でも、忙しくて
  なかなかめぼしいバッグが見つけられない。

村上春樹さん風かどうかはさて置き、
確かにリズム感が出て、読みやすい文に
なっています。

本書では、このリズム感を出す法則を
次のようにまとめています。

 1. 同じ語尾を3回繰り返す。
 2. 長い文章を、二文、三文に切ってみる。
 3. 似た意味の文を、音数を増やして
  連続させる。
 4. 後半部をそろえて、連続させる。

本書では、このように人気の文章家の
作品を、表現単位で詳細に分析して、
素人でも真似できるようにモデル化
しています。

モデル化されたのは、49の表現方法です。

星野源さん、森鴎外さん、林真理子さん、
開高健さん、三島由紀夫さん、秋元康さん、
J・K・ローリングさんなどなど。

古今東西の人を惹き付ける文章の
秘密を分析して、解説しています。

正直、それを読んでいるだけで面白く、
本書の目的を忘れてしまうほどです。

バズることだけを目的としていない、
本当に読んでいて楽しい文章を書きたい
人に、本書が届くことを願います。

この本から何を活かすか?

口語のセリフは、三浦しをんさんの
「口語過剰モデル」を使います。

  「台詞の見せ方を極端にすると、
  その人らしさを強調することができる。」

これはモノまねするときに、特徴的な
部分をデフォルメするのと同じ要領です。

セリフは、表現を盛り気味にした方が、
イキイキと伝わるようです。

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| 読書法・速読術 | 05:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新訂版 孤独を克服するがん治療


新訂版 孤独を克服するがん治療

満足度★★★★
付箋数:26

サンライズパブリッシングさんより、
献本頂きました。ありがとうございます。

タイミングがイイとは、このこと。

これ以上はないというタイミングで、
本書を頂きました。

と言うのも、先月、私の母親(78歳)が、
腸閉塞で手術を受けました。

手術自体は成功したものの、開腹した際に、
腹膜播種であることがわかりました。

腹膜播種とは、お腹の中に、バラバラと
種がまかれたように、小さながんが
広がった状態のことです。

外科的な治療は無理で、抗がん剤による
治療が必要な状態です。

そして、ちょうど今月、母親の
抗がん剤を使った今後の治療について、
医師から説明を受けたところでした。

本書は、がんを告知された患者さんや
その家族のために書かれた本です。

  「2010年からブログ “がん治療の虚実” 
  で情報発信を続けています。
  この活動を続ける中で、私は繰り返し
  質問されるがん治療の本質的な疑問に
  答える本が必要だと考えるように
  なりました。
  本書では、実際にがん患者やさんや
  その家族から寄せられる質問を厳選
  しました。
  その上で、ひとりのがん治療医として
  医学的妥当性を保ちつつ、患者さんの
  心情に寄り添ったアドバイスを
  綴っています。」

本書の著者は、消化器内科・腫瘍内科
医師で、抗がん剤治療と緩和医療が
専門の早川勝太郎さん。

本書では、がんに関する疑問に対して、
Q&A形式でまとめられています。

以下、私が参考になったQ&Aから、
一部抜粋して紹介します。

 Q)抗がん剤治療には、いいイメージが
  ありません。

 A) 私は、抗がん剤治療を知るうえで
  もっとも重要なのは、治療の「目的」
  だと考えています。(中略)

 ●ステージⅣでがんの症状が弱い場合
 
  がんを治癒することは難しいですが、
  抗がん剤治療で延命をめざすことが
  できます。抗がん剤治療自体で身体が
  弱らないよう、微妙に抗がん剤を
  減らしながら、やはりがんと共存を
  はかる治療を継続します。

私の親の場合は、「治療が苦しくても、
耐えなければならない」と考えるのでは
なく、「親を楽にしてくれるもの」と
考えた方がいいようです。

 Q)治療にはどれくらいお金がかかる
  のでしょうか

 A)大まかな治療費を算出するのは
  比較的簡単です。
  もちろん、がん相談支援センターや
  医療相談員に聞いても教えてくれる
  でしょうし、「がん治療費.com
  という便利なWebサイトもあります。

日本は保険制度が充実していて、
高額医療制度もあるので、世界的に
見ても、治療費の負担は少ないようです。

今や日本人の2人に1人はがんになり、
3人に1人はがんで死ぬと言われています。

今後、もし自分も含めて家族にがんが
告知されたら、本書を手にとってみて
ください。

私の場合は、大いに参考になり、
家族にも読むことを勧めました。

ちなみに本書は、2016年7月に初版本が
刊行され、今回はその新装版です。

発売から3年経過したため、一部情報が
アップデートされています。

この本から何を活かすか?

世間には、がんに関する情報が溢れて
いて、どれが正しい情報なのか、
判断するのがなかなか難しい状況です。

そこで本書では、がん治療に本当に有益な
一般向けの本を厳選して紹介しています。

私が読んでみようと思ったのは次の3冊です。

 ・がんになったら手にとるガイド
 ・抗がん剤治療を受けるときに読む本
 ・親ががんになったら読む本

本書は、がん関連書のガイドブック
としても役に立ちます。

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| 心に効く本 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方


正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方

満足度★★★★
付箋数:24

  「現在の日本は、政治家や官僚、
  マスコミなどの “文系バカ” に
  牛耳られている。しかし逆に言えば、
  数学的思考や数学的発想を身につけて
  いれば、世の中に蔓延するあいまいさや
  ニセ情報、といったものを見抜く
  ことができ、本当のことがわかって
  くる、ということだ。」

本書は、東大数学科出身の元財務官僚、
高橋洋一さんによる「数学アタマ」を
つくるための本です。

高橋さんは、論理的で歯に衣着せない
物言いをするので、個人的には好きです。

ただ、さすがに日本は「文系バカ」に
牛耳られているというのは、
言い過ぎかなとも思いました。

それは私も妻も理系ですし、
友人も理系出身者が多いからです。

しかし、本書がベストセラーになって
いるところをみると、やはり世の中、
数学が苦手な人や文系出身者が多い
ということを改めて実感しました。

日本では、文系:理系の比率が
7:3とも言われていますから、
実際に理系は少数派です。

本書の内容は、理系出身からすると
「なに当たり前のことを言ってるの」
と感じることもあるはずです。

しかし、純粋な理系出身者は、
経済学や会計を学んでいない人もいるので、
本書は文系・理系問わず役に立ちます。

では本書から、世間の常識を覆すことを
いくつか紹介しましょう。

  「厚生労働省の発表通り人口が8800万人
  に減少した場合、それがGDPの成長率に
  もたらす影響は最大で0.7%だ。
  つまり、人口の増減はマクロ経済指標
  にはほとんど影響はない。
  人口の増減と1人あたりのGDPの増減は
  ほとんど関係ないのである。」

GDP自体はもちろん人口に比例しますが、
1人あたりで割ったGDPは人口の増減に
影響しないのは、当然といえば当然です。

更に、高橋さんは出生率低下による
少子化も問題なしとしています。

  「結論から言えば、出生率は自然の
  摂理であって、1を割ることは珍しく、
  1.5くらいでも問題はない。
  政府は目標として出生率1.8を掲げて
  いるが、本気で対策をとることはない
  だろうし、その必要もない。
  国民の幸せは人口の増加ではないからだ。」

もう1つ、日本の年金問題について。

年金は破綻するのか、あるいは、
自分は本当にもらえるのかと心配して
いる人も多いことでしょう。

しかし、高橋さんは、この年金破綻論も
無知による誤解であると言い切ります。

  「年金破綻論は、すべてBSを途中で
  区切って読むことから起こる誤解である。
  (中略)日本の公的年金制度は、
  成熟するにつれて保険料と給付が
  一致していき、不足が解消されていく
  仕組みである。したがって、不足額が
  大きいからといって不安に思う必要は
  ない。」

会計知識のない人に限って年金の破綻を
口にするようです。

年金制度が安定するかどうかは、
負担する人数・受け取る人数と
いった「人数」の問題ではなく、
「金額」の問題。

高橋さんは、年金の不足額がいくら
あるのかではなく、その不足が増えて
いかなければ、大きな問題はないと
言ってます。

本書では、マスコミで喧伝されている
「ウソ」を暴き、数字で考えることの
重要性を教えてくれます。

難しい数式などは出てこないので、
数字が全く苦手な超文系の人でも、
数学的思考法の身につけ方について
分かりやすく学べる本です。

この本から何を活かすか?

高橋さんは、「リスク」という
言葉を正しく使えていない人が
多いと指摘しています。

リスク=危険という意味ではありません。

  「リスクとは、確率計算がしっかりと
  してある可能性のことを言う。
  つまり、確率の数値を必ずともなう
  言葉がリスクである。さらに言えば、
  本来リスクに “危険か安全か” 
   “良いか悪いか” といった価値的な
  意味はない。」

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| 数学 | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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考える教室 大人のための哲学入門


考える教室 大人のための哲学入門 (NHK出版 学びのきほん)

満足度★★★
付箋数:23

あなたにとって、哲学とは何でしょうか?

難しそうなことを考えて、とっつきにくい
学問というイメージかもしれません。

あるいは、実生活には役に立たないもの
と思っているかもしれません。

哲学とは、「なぜ」と問いかけ続け、
知識を体系化して、本質に迫る学問です。

人間にとっては根源的なものを
追求しますが、確かに難しい印象は
拭えません。

本書は、著名な哲学者の言葉や著書を
読み解きながら、自分にとっての
哲学とは何かを考える本です。

  「これから皆さんと一緒に読む、
  ソクラテス、プラトン、ルネ・デカルト、
  ハンナ・アレント、吉本隆明。
  彼ら彼女らは、行きた時代も異なり、
  実際につながりがあったわけでは
  ありません。
  しかし、五人とも時代と深く交わって
  生きた人たちです。
  机にかじりついているような人間では
  なく、行動をおこして世間と深く
  交わり合いながら、ときに批判を受け
  ながら人生を生き抜いた、世界を代表
  する哲学者、思想家たちです。」

本書では、哲学者たちの言葉を
読み解くことで、彼らの思考を辿ります。

そして、彼らの著書を読むことで、
時代を超えて、彼らと直接対話します。

  「すべて良書を読むことは、
  著者である過去の世紀の一流の
  人びとと親しく語り合うようなもので、
  しかもその会話は、かれらの思想の
  最上のものだけを見せてくれる、
  入念な準備のなされたものだ。」

これはデカルトさんの『方法序説』での
「読む」ことに関する記述です。

読書は、書き手との時代を超えた対話
であるのと同時に、自分との対話でも
あります。

読書をきっかけに、自分と向き合い、
自分の考えを深めていくことになります。

言わば、読書は自分を知るための旅。

ただし、これには注意点があります。

自分と出会うために、どんどん遠くに
行ってしまうと、自力では帰れなく
なってしまいます。

それは、結局は自分が何者であるかが
わからなくなってしまうことです。

そこで、読書という旅に出るときは、
常に「今ここ」に帰ってきて、
自分の人生を掘り下げていかなければ
なりません。

本書では、読書を通じて人生にとって
重要な問いかけを行い、自分の中の
内なる哲学者を目覚めさせていきます。

著者は、東京工業大学リベラルアーツ
研究教育院教授の若松英輔さんです。

本書では、哲学者の言葉と私たちの
日常を結びつけながら、わかりやすく
読書のガイドを務めてくれます。

本書で取り上げるのは以下の4冊です。

 ・プラトン『ソクラテスの弁明
 ・ルネ・デカルト『方法序説
 ・ハンナ・アレント『人間の条件
 ・吉本隆明『共同幻想論

そして最後に「読書ノート」をつくる
ことを推奨しています。

読書ノートは3つの手順でつくります。

 1. 心に響いた言葉を書き写す
 2. それに「表題」をつける
 3. そのときの自分の思いを添える

一冊の本を読んで書き写すのは、
一行でも構いません。

それを日付と共に書き溜めていきます。

そうすると「読書ノート」は自分の
「たましい」の航海日記になります。

本書は、難しいと思っていた哲学への
ハードルをぐっと下げてくれます。

100ページを少し超える程度のムックですが、
コストパフォーマンスが高い本です。

この本から何を活かすか?

この本はNHK出版の「学びのきほん」
という新しいシリーズからの一冊です。

「分厚い本をじっくり」ではなく、
「1テーマをわかりやすく」という方向で
創刊されたシリーズです。

古今東西の教養の「きほん」を
1テーマ1冊で学ぶことができます。

本書は、2019年7月現在、
アマゾンのKindleではわずか199円。

教養を深めるための入門書としては、
非常に手軽なシリーズになっています。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 04:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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晩節の研究 偉人・賢人の「その後」


晩節の研究 偉人・賢人の「その後」 (幻冬舎新書)

満足度★★★
付箋数:21

  「大人になった一休さんは、生臭なうえ
  エロ坊主である。」

子どもの頃、アニメの一休さんを見て、
育った世代としては、なかなかショックな
話です。

一休さんと聞いて、まず思い出すのが、
「スキ、スキ、スキ、スキ、スキッ、スキ
一休~さん♪」という主題歌です。

とんちが得意で聡明な小坊主の一休さんが、
難問を解決したり、新右衛門さんや
さよちゃんとのやり取りが目に浮かびます。

一休さんは、室町時代に実在した臨済宗の
僧一休宗純さんの愛称です。

アニメの内容は江戸時代に成立した説話、
「一休咄」や「一休諸国物語」などが
題材になっていますが、有名なとんち話も
史実ではないようです。

では、実際の一休宗純さんはどんな
僧だったのでしょうか?

実は一休さんの母親は、南朝の遺臣、
花山院一族の娘で、密かに北朝の
後小松天皇の宮中に入って妊娠しました。

しかし、妊娠中に南朝の人間であることが
発覚し、宮中を追い出され、京都の民家で
出産したといいます。

一休さんは天皇の実子だったのです。

こうした複雑な事情から一休さんは、
子どもの頃から母親と離れ、仏門に入り
修行することになります。

そんな悲運な幼少期を過ごした一休さんは、
大人になってからは、ひねくれた僧になり、
奇妙な行動が目立ったそうです。

応永29年(1422年)に言外宗忠(大徳寺7世)
の三十三回忌が盛大に行こなわれました。

その際に、禅僧たちがみな美しい袈裟を
身に着けて居並ぶ中、一休さんは一人だけ
ボロボロの衣装を身に付けて登場します。

驚いて人々がその理由を尋ねると、
次のような皮肉を言い放ったそうです。

  「私がこのような格好をすれば、
  さぞかし皆々様方が引き立つと
  思いまして」

そして普段は、よく酒を飲み、肉を食べ、
遊郭に通って女性を抱くなど、平然と破戒
する生活をしていたようです。

一休さんの詩集『狂雲集』には、遊郭での
美女との抱擁やキス、女性器やセックス
を描写した作品が少なくありません。

  「たとえば、ある詩のタイトルは
   “吸美人婬水” と名づけられている。
   “婬水” というのは、女性の愛液、
  いわゆるラブジュースのことなのである。
  なんとも驚きの題名だろう。」

この続きを紹介すると、一休さんの
愛らしいイメージが完全に崩壊するので、
ここまでにしておきます。

さて、本書は30名の歴史上人物たちの
知られざるその後の人生を紹介した本です。

著者は歴史作家、歴史研究として
数多くの著書がある河合敦さん。

  「人生は、よく四季にたとえられる。
  誰にでも花を咲かせ実をつける最盛期
  がある。しかし、やがて枯れていく。
  それは、歴史上の偉人や賢人も同じである。
  彼らはずっと活躍しつづけているわけ
  ではない。ある一時期、歴史上に大きな
  足跡を残すだけだ。小説やドラマなどで
  描かれる場面も、彼らが一番華やかに
  行動したときに限られる。
  だが、よくよく調べてみると、驚くような
   “その後” を送っている偉人や賢人が
  少なくないのである。」

本書では、歴史に名を残す偉人たちの、
意外すぎる「その後の人生」が
紹介されています。

本書で取り上げられるのはすべて、
日本の偉人たちの晩節です。

あえて「晩節」と書かれているのは、
「晩節を汚す」の表現にある通り、
それまでの高い評価を覆すような
振る舞いをしている偉人が多いからです。

エピソードとして面白いだけでなく、
何が偉人たちの人生を狂わせたのか、
考えさせられるところがあります。

この本から何を活かすか?

江戸時代を代表する俳人、小林一茶さんも
一休さんに負けない性豪だったようです。

江戸時代の平均寿命を考えると、
当時の50歳は、今の70歳に相当します。

一茶さんは50歳以降に3度も結婚して、
若い妻を相手に1日5回の性交を営んだと
日記に書いています。

一茶さんが性豪過ぎて、奥さんが過労死
したという説まであるようです。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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会社を50代で辞めて勝つ! 「終わった人」にならないための45のルール


会社を50代で辞めて勝つ! 「終わった人」にならないための45のルール

満足度★★★
付箋数:23

オトバンクの上田さんより献本頂きました。
ありがとうございます。

あなたは、何歳までサラリーマンとして、
働くつもりですか?

2013年に高齢者雇用安定法が改定され、
希望する人全員を企業は雇用することが
義務付けられました。

そのため60歳で定年した後、65歳まで
再雇用する会社が多くなっています。

あなたがその気なら、今の会社で
65歳まで働くことが可能です。

しかし、企業側からすると、
特殊な技能を持っている人を除けば、
50歳以上の人には、早く辞めてもらいたい
のが本音のようです。

「終わった人」と言われながらも、
会社には残りたくはないですね。

  「だが、がっかりすることはない。
  会社という場所を一歩離れれば、
  自分の経験や知識を活かす場所が
  存在しているかもしれない。
  自分自身の未来をもっと輝かせたいと
  思うなら、外の世界へ一歩踏み出す
  という選択肢もあるはずだ。」

本書は、50代になってから会社を辞めて、
フリーランスとして働くことを勧める
本です。

著者は、実際に54歳7ヶ月のときに、
トヨタを辞めてフリーランスとなった、
高田敦史さんです。

辞める前の役職は、レクサスブランド
マネジメント部部長だった方です。

本書には、高田さんの体験で得られた、
知恵やノウハウが盛り込まれています。

50代でフリーランスになるための、
実務的な指南書です。

ところで、なぜ、50代でフリーランス
として独立すべきなのでしょうか?

その理由の1つは、フリーランスには
定年がないことが挙げられます。

会社勤めでは、働けても65歳まで。

しかし、人生100年時代において、
豊かな老後を送るには、少なくとも
70歳までは働いておきたいところです。

また、現在、中高年の独立に
追い風が吹いています。

政府も税制や社会保険の制度などを
フリーランスが働きやすい方向に整える
方針を示しています。

更に、50代で会社を辞めることは、
若い世代のチャレンジと比べると、
リスクは多くありません。

50歳を過ぎてから辞めれば、
退職金もそれなりにもらえますし、
企業によっては、早期退職制度で
退職金の割増もあります。

また、支給年が繰り下げられたとは言え、
65歳からは厚生年金ももらえるので、
全くお金がない中でのチャレンジには
ならないのです。

しかし、本書では闇雲に全員に、
50代でフリーランスになることを
勧めているわけではありません。

やはり、独立に向く人と向かない人が
います。

本書では、「50代で会社を辞めるための
10の心得」で、独立の適性が診断できる
ようになっています。

その中から、いくつか紹介しましょう。

 ○ 辞められる人は、40代までに
  自分の専門分野が固まっている
 × 辞められない人は、社内事情には
  詳しいが専門分野を持っていない

 ○ 辞められる人は、「会社から
  ノウハウを盗む」と考える
 × 辞められない人は、「仕事は
  お金のため」と割り切る

 ○ 辞められる人は、オフタイムでも
  専門分野の勉強は欠かさない
 × 辞められない人は、年を取ってまで
  勉強したくないと考える

このように適正もあれば、50代になる
までに準備も必要です。

何の準備もない人が、急に50代になって
独立して成功するわけではありません。

ですから本書のタイトルは「50代」と
なっていますが、30代や40代の人にこそ、
将来を見据えて読んで欲しい本です。

この本から何を活かすか?

本書では、「起業」は勧めていません。

50代でやるのは、それまでの経験や
知識を活かして、「個人」でフリーランス
として生きていくことです。

起業するのではなく、あくまでも個人です。

50代で、過度なリスクを取るのは禁物。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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伝わるメール術 だれも教えてくれなかったビジネスメールの正しい書き方


伝わるメール術 だれも教えてくれなかったビジネスメールの正しい書き方

満足度★★★
付箋数:19

ほとんどのビジネスパーソンに取って、
メールはなくてはならない存在です。

1日でたくさんのメールを送受信している
人も多く、メールの処理が仕事全体の
効率化の鍵を握っている人も少なく
ありません。

あなたは、メールの処理は速い方ですか?

実は、メールの処理が遅い人には、
共通した特徴があります。

  「なぜ、メールの処理が遅いのか。
  その理由は明白です。
  メールに対して過剰品質なのです。
  メールを書くたびに考え、悩み、
  完璧を求めてしまう。調べなくてよい
  ことまで調べ、正しさにこだわり、
  時間をかけすぎている。
  丁寧であることをよしとする反面、
  1つ1つの動作が遅く、動いているから
  働いていると思い込んでいる。」

メールはコミュニケーションの道具。

一定のマナーやルールは不可欠ですが、
それ以上に完璧を目指して、
あまり時間をかける必要はありません。

本書の著者は、ビジネスメールの教育、
改善の第一人者、平野友朗さんです。

一般社団法人日本ビジネスメール協会
で代表理事を務めている方です。

  「本書では、メールのプロが実際に
  行っている、丁寧でわかりやすい
  メールをすばやく作成する秘策を
  伝授します。1つでも多くのことを
  実践してください。メールの呪縛から、
  きっと解放されることでしょう。」

平野さんは、これまでに1万通の
メールを添削してきたと言います。

本書では、伝わるメールを早く書く
基本から、メールを読み書きする
実践テクニックまでを紹介しています。

その中から、超基本項目ですが、
メールの「タイトル(件名)」の
付け方を確認しましょう。

タイトルを読めば、メールの意図が
一瞬でわかるようにしなければ
なりませんから、本文より重要と
言っても過言ではないでしょう。

タイトルに盛り込む情報は3つ。

「いつ」、「何が(誰が)」、
「どうなったか(どうして欲しいか)」
をタイトルで伝えます。

ただし、日付が明らかな場合は、
「いつ」は省略しても構いません。

そして、つい使ってしまいがちですが、
「~について」、「~の件」という
フレーズは、タイトルにはNGです。

なぜなら、これをタイトルに使うと、
相手の対応が遅くなってしまう
可能性があるからです。

例えば、「A社の件」というタイトルで
相談のメールを送ったとします。

しかし、このタイトルでは相談で
あることを読み取ってもらえず、
開封を後回しにされてしまう
可能性があります。

 × A社の件
 ○ A社の見積についてのご相談

 × サイトリニューアルについて
 ○ 公式サイトリニューアルのご提案と
  費用のお知らせ

 × お礼です
 ○ 業務報告会(7/18)参加のお礼

たかがタイトルですが、開封後の
相手の素早い行動を引き出すように
付ける必要があるのです。

本書はかなり基本的な内容も入っている
ので、特に若手のビジネスパーソンには
是非、読んでほしい本です。

若手でなくとも、メールに振り回されがち
な人には、参考になることが多いでしょう。

メールに関するあらゆる悩みを解決する
手助けをしてくれるはずです。

この本から何を活かすか?

あなたは、メールチェックを1日に
何回しますか?

1日中、随時送信されてくるメールを
チェックしていては、それだけで
1日が終わってしまうこともあります。

メールチェックが癖になっている人も
いるかもしれません。

しかし、1分1秒を争うメールは稀です。

本書が推奨するメールチェックの
回数は、「1日3回」。

メールチェックするのは、朝、夕方と、
隙間時間だけで十分のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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