活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2019年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年03月

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天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ


天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

満足度★★★★
付箋数:26

職場には、悩みがつきません。
何年も似たような悩みが続く職場もあります。

そういった悩みは、人間関係に絡むことが
多いはずです。

本書は、職場の人間関係に悩む人に
向けて書かれた本です。

  「 “なぜ、この本を書いたのか?” 
  と問われたら、私はこう答えます。
   “人の可能性を阻害するものに、
  憤りを感じるから” です。」

著者の北野唯我さんは、このように
執筆動機を語り、さらに続けます。

  「あなたの大切な親友が新しいことに
  チャレンジしようとしているとき、
  家族が目標に向かって頑張っているとき、
  大好きな人が新しい一歩を踏み出すとき、
  その先には目に見えない多くの苦悩や
  障害が存在しています。でも、もし、
  その挑戦を一緒に応援できる書籍が
  あったとしたら、とっても素敵なこと
  ではないでしょうか。
  そのためにこの本は生まれました。」

本書では、天才・秀才・凡人の3種類の
人に分けて、相互にどのような関係性を
持つかを、ストーリー形式で伝えます。

これは、3種類の人がいるという面と、
1人の中にも3つの要素があることの面の、
両方を表しています。

天才とは、「創造性」で評価される人。
秀才とは、「再現性」で評価される人。
凡人とは、「共感性」で評価される人。

この3者は、殺し合うことがあります。

凡人から見ると、秀才のことが天才だと
勘違いしてしまい、天才については、
理解できないから排斥します。

秀才から見ると、天才は妬みと憧れの
相反する感情を抱き、凡人に対しては、
心の中で見下しています。

天才から見ると、凡人に本当は理解して
欲しいと思っていて、秀才にはあまり
興味が持てません。

実際には、創造性も再現性も共感性も
ビジネスでは必要な要素なので、
天才・秀才・凡人が良い関係性を
築くことが、成功するためには必要です。

この3つの要素を、実際にどのように使い、
どうやって活かすのか?

それをイメージできるように、
本書ではストーリー形式を採用しています。

ストーリーに登場するキャラクターは
以下の通りです。

 上納アンナ・・・天才、悩める天才。
 神咲秀一・・・秀才。エリートスーパーマン。
 上山・・・秀才。サイレントキラー。
 横田・・・凡人。最強の実行者。
 青野トオル・・・凡人、共感の神。
 ケン・・・天才。すべてを理解する者。

ストーリーを読むと、まずは自分がどの
タイプに近いかを考えることになります。

そして、お互いに理解できない考え方の
違いが、職場がうまくいかない原因で
あることがわかります。

そして、実は、自分の中にも、
3つの要素があるこに気付かされます。

キャラクターを使うからこそ、それぞれの
特徴をデフォルメして、わかりやすく
伝えることが可能になっていますね。

本書では、私たちが、どのように自分の
中の才能を見出し、それをどう伸ばして
いけばいいかを伝えています。

物語にはグイグイと引き込まれ、
段階的に、そして身体に染み込むように、
3つの才能関係性が伝わってきます。

もともと北野さんブログで公開された
コラムで、30万超のPVを集めたそうですが、
本書と読むとそれも納得できます。

北野さんの本は、前著『転職の思考法』も
ストーリー形式で素晴らしい本でした。

本書もそれと甲乙つけがたい内容で、
2作連続アタリ本でした。

私の中では、「北野さんの本=ハズレなし」
と印象づけられた一冊です。

この本から何を活かすか?

あなたは、主語を何で語ることが多いですか?

天才・秀才・凡人は、それぞれ
使う主語も、次のように異なります。

 凡人:主語を、人メインで語る
 秀才:主語を、組織やルールなど善悪で語る
 天才:主語を、世界や真理など超越した
    何かで語る

コミュニケーションの軸が違うことが、
噛み合わない原因になっているようです。

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| コミュニケーション | 04:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう?


「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう? (単行本)

満足度★★★
付箋数:22

次のような会話は、少しシチュエーションが
違っても聞くことがあると思います。

一体、どこがいけないのでしょうか?

 母 「勉強しなさい!」
 息子「どうして勉強しなくちゃいけないの?」
 母 「またそんなこと言って。
    勉強はだいじだからよ!」

相手に自分の考えを伝えるためには、
まず「言いたいこと=意見」を述べます。

次に「なぜ、そう考えるのか=根拠」を
道筋を立てて説明する必要があります。

「意見」だけで、そう主張する「根拠」が
述べられていないと、相手からすると、
憶測、当てずっぽう、独断と感じます。

それでは、先ほどの会話の母のセリフを
「意見」と「根拠」に分けてみましょう。

 ・意見=勉強しなさい
 ・根拠=勉強はだいじだから

一応、意見と根拠に分けることはできます。

しかし、根拠として言っている
「勉強はだいじ」は、「勉強しなさい」と
ほぼ同じことを繰り返しているに過ぎません。

「勉強しなさい」という母親の言葉に
納得しない息子は、「勉強はだいじ」と
言われても納得することはないでしょう。

「見せかけの根拠」になっている主張は、
ビジネス上でも、聞くことがあります。

  「A、なせなら、Aだから」

このように根拠と意見が同じになって
しまっているものを「循環論法」と言います。

  「見せかけの根拠を振り回さないようにする。
  そして逆に、相手が見せかけの根拠を
  示してきたときにはそれにだまされない
  ようにする。論理の力を正しく使うために、
  これは本当にだいじなことです。」

もし、相手が見せかけの根拠を示したなら、
「どうしてそれが根拠になるなか?」と
突っ込んでいく必要があるのです。

本書は、NHK・Eテレで高校講座として
放送された『ロンリのちから』の
第二シーズンを元に作られた本です。

著者は、NHK『ロンリのちから』制作班。

論理トレーニング101題』の著者でもある
立正大学文学部哲学科教授の野矢茂樹さんが
監修を務めています。

  「本書は、 “論理のちから” を楽しんで
  身につけていただけるように、
  一部、ストーリー形式にしました。
  舞台は、とある高校の演劇部。
  文化祭で発表する劇の台本をみんなで
  協力してつくっています。
  ストーリーは、 “ある日突然、主人公
  以外の人が世界から消えてしまった” 
  というところから始まります。
  演劇部が “論理のちから” を使って
  紡いでいくストーリーを、論理の基本を
  学びながらお楽しみください!」

高校生向けの番組がベースになっている
とは言え、論理的な話し方や考え方を
しっかり学んだことのない社会人にも
十分参考になる内容だと思います。

あくまでも論理力の基礎を扱っていますが、
まずはこのレベルからしっかり身につける
ことが論理的になるための近道です。

「不思議の国のロンリ劇場」というコーナー
もあり、本編とは少し違った角度から、
論理的であることを掘り下げて学べます。

  Lesson1 【見せかけの根拠】
  Lesson2 【推測の確かさ】
  Lesson3 【「だから」に反論する】
  Lesson4 【因果関係】
  Lesson5 【ニセモノの説得力】
  Lesson6 【事実・推測。意見】
  Lesson7 【問題を整理する】
  Lesson8 【横ならび論法】
  Lesson9 【ずれた反論】
  Lesson10【異なる意見を尊重する】

NHK高校講座の動画はこちらの
リンクからどうぞ→『ロンリのちから

この本から何を活かすか?

  「みんなそうしているから」
  「今までそうだったから」

これらは、人を思考停止にする呪文です。

本書では、「横ならび論法」陥らないために、
検討すべき2つのポイントを紹介しています。

  1. みんなが間違っているのではないか。
   あるいは、今までの方が間違っている
   のではないか。

  2. みんながそうしている理由が自分に
   当てはまらないのではないか。
   あるいは、今まで成り立ってきた理由が
   今回は成り立たないのではないか。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 04:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界初は「バカ」がつくる! ―「バカ」の育ち方あります!


世界初は「バカ」がつくる! ―「バカ」の育ち方あります!

満足度★★★
付箋数:21

さくら舎の岩越さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「私はずっと “バカ” です。 “バカ” で
  あることに誇りを持っています。
  この本を手にとったからには、あなたも
  きっと “バカ” にちがいありません。」

このように、「バカ」であることを自認し、
「バカ」に誇りを持っているのは、
世界初のヘビ型ロボットを発明した
生田幸士さんです。

生田さんは、東京大学で「バカゼミ」を
手がけることでも有名な教授です。

  「 “バカ” は世界初をなし遂げます。
   “ふつう” ではできない。 “秀才” でも
  できない。 “まじめ” でもダメ。
   “バカ” だけがそれを実現します。
   “バカって天才のことでしょう?” 
  そんな声が聞こえますが、ちがうのです。
  似ているけれど、ちょっとちがう。
   “オリジナリティーのことでしょう?” 
  という声も聞こえます。似ているけれど、
  やっぱりちょっとちがう。
  もっと豊かで、強く、深く、そのくせ
  笑えて、迷惑で、かと思うと胸が痛く
  なるような、あるものです。」

本書で生田さんが、伝えるのは「バカ」に
なることのススメ。

それは与えられた能力の質のことではなく、
「バカ」という生き方です。

本当のイノベーションは「バカ」な
発想からこそ生まれる。

本書では、生田さんの研究人生と諸先輩の
生き方を振り返りながら、ブレイクスルー
をするため条件を導き出します。

生田さんの「バカゼミ」は、
まだ生田さんが大学院生だった
1984年に始まります。

その頃、「バカゼミ」でグランプリを
取ったのは、こんな研究テーマでした。

 「女性の生理の周期を振動子として
 ホロニックコンピュータをつくる研究」

女性が同じ部屋にずっといると、
それまでバラバラだった生理の周期が
同期するという現象から発想したそうです。

女性を1人ずつ個室に入れておいて、
部屋ごとに空気の流れを制御してやると、
人間の脳のようなコンピュータができる
という研究です。

正直、すごいのか、バカげているのか、
よくわかりませんが、ぶっ飛んだ発想で
あることは間違いなさそうです。

生田さんは、常にこのような発想を
しているおかげで、世界初の能動内視鏡、
ヘビ型ロボットの発明に成功しました。

そこには、人に笑われることから始まり、
妄想を現実にする力が備わっています。

本書では、生田研究室の「バカゼミ」で、
培われる8つの効用が紹介されていました。

 1. イマジネーションを膨らます訓練になる
 2. プレゼンの訓練になる
 3. エンターテイナーセンスを磨く
 4. 新しい研究のネタが見つかる
 5. 新たな個性が発見できる
 6. 懇親会の話題のネタ
 7. 潜在的装置の稼働訓練
 8. 本番の研究の訓練

あくまでも本書では研究室ベースの話が
中心となっていますが、ビジネスの上でも
十分に応用可能だと思います。

本書を読むと、「何かおもしろいことを
やってみよう! 人に喜ばれたい! 」という
気持ちが湧き上がってきます。

  「 “バカ” は閉塞感を感じません。
  みんなが寄り集まっているところには
  近づかず、誰も歩かない手つかずの
  場所をひとりで歩きます。
  みんなのハピネスを求めて “バカ” が
  歩いて行った道なき道で、あるとき、
  ブレイクスルーが起こります。」

この本から何を活かすか?

ユニバーシティとカレッジの違い。

一般的には、総合大学と単科大学だと
認識されています。

ただし、生田さんは日本のユニバーシティ
には足りないものがあると指摘します。

それは「芸術」です。

アメリカのユニバーシティには、
芸術学部があるので、設計とデザインが
一体となった発想が出てきやすいようです。

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| アイディア・発想法・企画 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣


FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

満足度★★★★★
付箋数:29

本当なら、余計なことを言わずに、
「この本読んでみて」と、多くの人に
本書を手渡したいところです。

本書は、それぐらい素晴らしい本でした。

しかし、私が手渡せる範囲は限られていて、
妻に「とにかく読んで」と勧めた程度です。

ただ、世の中には、本書を配ることを
実際にやった人がいます。

それは、ビル・ゲイツさん。

ゲイツさんは、2018年にアメリカの大学を
卒業した学生のうち、希望者全員に、
この本をプレゼントしたといいます。

さて、本書のタイトルとなっている
「ファクトフルネス」とは、データや事実に
基づき、世界を読み解く習慣を持つこと。

本書を読むと、私たちはとんでもなく、
世界について誤解していることがわかります。

本書では、冒頭で世界の事実に関する
13問のクイズが出題されます。

ここでは3問ほど、紹介しましょう。

 質問1
  現在、低所得国に暮らす女子の何割が、
  初等教育を修了するでしょう?
   A 20%
   B 40%
   C 60%

 質問3
  世界の人口のうち、極度の貧困にある人の
  割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
   A 約2倍になった
   B あまり変わっていない
   C 半分になった

 質問9
  世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に
  対して予防接種を受けている子供は
  どれくらいいるでしょう?
   A 20%
   B 50%
   C 80%

本書を読んでいない限り、答えを正確に
知っている人は稀だと思います。

そのため、ほとんどの人は、
「多分これくらいだろう」という
イメージで答えることになります。

このクイズ、世界14カ国で1万2000人に
出題されたそうですが、全問正解者は
出ませんでした。

平均正解数は、たったの「2問」。

最も多かったのは、わずか「1問」
だけの正解者です。

  「このクイズには多くの人が間違える。
  どれほど優秀な人でもだ。
  ここ数十年間、わたしは何千人もの人々に、
  世界の事実について数百個以上の質問を
  してきた。貧困、富、人口、出生、
  死亡、教育、保健、ジェンダー、暴力、
  エネルギー、環境など。どれも世界を
  取り巻く状況の変化にまつわる質問だ。
  複雑な質問や、ひっかけ問題はひとつも
  ない。それなのに、まともに正解できる
  人はほとんどいない。」

質問はすべて3択なので、問題を読まずに、
鉛筆を転がして答えを選んでも、
大数の法則が働けば、正答率は33.3%に
近づきます。

ですから勘で答えても確率的には、
4問ぐらいは当たるはず。

しかし、実際はそれより遥かに低い
正答率になっています。

事実、本書ではチンパンジーに、
このクイズをやらせると、4問は正解する
と書かれています。

チンパンジーに勝てる人は、わずか10%。

なぜ、私たちはランダムに答えを選ぶ
チンパンジーに負けてしまうのか?

それは、事実やデータに基づいて、
世界を見る習慣がないから。

しかも、私たちは10個の強烈な
思い込みに囚われているため、
事実が歪んで見えてしまうのです。

例えばその1つは、私たちはつい、
「ドラマチックすぎる世界の見方」を
してしまうというもの。

  「ほかの本と違い、この本にあるデータ
  はあなたを癒やしてくれる。この本から
  学べることは、あなたの心を穏やかに
  してくれる。世界はあなたが思うほど
  ドラマチックではないからだ。」

本書の著者、ハンス・ロスリングさんは、
残念ながら、2017年2月に亡くなりました。

本書は、息子のオーラ・ロスリングさんと
その奥さんアンナさんで完成させたものです。

本能として染み込んでいる、思い込みを
なくし、ファクトフルネスを身につける
ために、是非、読んで欲しい本です。

この本から何を活かすか?

私たちが、囚われている思い込みは、
以下の通りです。

 1. 世界は分断されている
 2. 世界はどんどん悪くなっている
 3. 世界の人口はひたすら増え続ける
 4. 危険でないことを恐ろしいと考える
 5. 目の前の数字がいちばん重要だ
 6. ひとつの例がすべてに当てはまる
 7. ずべてはあらかじめ決まっている
 8. 世界はひとつの切り口で理解できる
 9. 誰かを責めれば物事は解決する
 10. いますぐ手を打たないと大変な
    ことになる

本書では、これらの思い込みを捨て、
ファクトフルネスになるための
大まかなルールも示しています。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:59 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー


情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー (朝日新書)

満足度★★★
付箋数:20

  「耳目を集める扇動的な情報を掲載する
  ことでアクセスを集め、貼り付けた
  ネット広告で荒稼ぎするネットメディアが
  増加していることも大きな社会問題に
  なっている。今、ネット上で注目される
  匿名の政治的な投稿の一部は、確実に
  何らかの作為が加わったものである。
  我々はこのことに留意してネット上の
  情報に触れなければならない。
  今まで以上に情報の意図を読み解く能力
   “メディアリテラシー” が求められると
  いうことだ。冷戦集結から30年、世界は
  新たな “情報戦争” の時代に突入した。」

世の中にソーシャルメディアが浸透した
ことで、そこに広がるフェイクニュースや
デマが問題になっています。

ロシアの世論工作が、米大統領選挙を左右
したとも言われているのは、記憶に新しい
ところです。

最近では、バイトテロとも言われる
「バカッター」問題が頻繁に起こり、
社会問題にもなっています。

バカッター問題は情報戦争とは違いますが、
ネットの影響力の認識不足なので、
リテラシー不足と考えることもできます。

情報操作されるソーシャルメディアに
翻弄されないために、私たちに必要なのは
「メディアリテラシー」です。

本書は、実際の事例を多く紹介しながら、
情報を読み解く力をつけるための本。

著者はメディア・アクティビストの
津田大介さんです。

津田さんは、ネット情報を汚染する勢力を
次の4つに分類しています。

  1. 義憤に燃えた確信犯
  2. 世論工作業者
  3. ビジネス目的のネットメディア
  4. 中間層・善意の拡散者

この中でメディアリテラシーが不足していると
私たち自身がなってしまう可能性があるのが、
4番の「中間層・善意の拡散者」です。

悪意なく、情報操作をされてしまって、
フェイクニュースなどをシェアしたり、
リツィートしてしてしまう層です。

自覚がないまま、歪んだ情報を広めてしまい、
情報汚染の中でも、最も人数が多いため、
「ネット世論」を形成することになります。

  「現在起きている情報戦争の本質とは何か。
  それは、ソーシャルメディアの影響力が
  マスメディアを超えつつあることで、
  事実が軽視されるようになり、
  その結果として、論理や理屈よりも
  感情が優越し、分断の感覚が増大している
  ということである。」

津田さんは、本書を情報戦争を生き抜く
ための「兵法書」とするために、
最後に4つの方策を示します。

  1. 「技術」で解決する
  2. 「経済制裁」で解決する
  3. 発信者情報開示請求の改善で解決する
  4. 「報道」で解決する

津田さん自身は、こららの方策はいずれも
問題の根本を解決する「特効薬」ではなく、
「対処療法」であると認識しています。

だからと言って、どの対策も、
やらないよりマシだから、すべて粛々と
進めるべきであると述べています。

本書は、1つ1つのトピックは短く読みやすい
反面、ニュースをつなぎ合わせた感があり、
もう少し深く考察しかかった感があります。

本書のベースになっているのが、
津田さんが「週刊朝日」で連載してる
コラムの「ウェブの見方 紙の味方」です。

そのため、少し朝日的な偏りも感じられます。

個人的には、情報社会学と呼べるかどうかは、
少々疑問が残りました。

この本から何を活かすか?

  「多くの人は見出ししか読まない」

これは米コロンビア大学とフランスの
国立情報学自動制御研究所の共同チームに
よる調査結果です。

この結果に対して、津田さんは次の通り
指摘しています。

「見出ししか読まない」のは、別にネット
だけで起きている現象ではないこと。

しかし、マスメディアと異なるのは、
「読まなくてもシェアする」人が多いこと。

確かに、見出しだけが独り歩きすることは、
頻繁に起こっています。

私たちにも簡単に、ネットの見出しを
鵜呑みにしない姿勢が求められます。

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| IT・ネット | 05:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方


ゼロから“イチ"を生み出せる! がんばらない働き方

満足度★★★★
付箋数:25

  「みなさん、こんにちは。ピョートルです。
  いきなりですが、いま私がみなさんに
  一番お伝えしたいのは、
   “がんばらないでください!” ということです。」

本書の著者は、元Google人材育成統括部長の
ピョートル・フェリクス・グジバチさん。

日本人にとって「がんばる」ことは、
美徳であり、良いこととされています。

しかし、ピョートルさんは、
「がんばる」は日本特有の表現であると指摘し、
本書では、「がんばらない」働き方を勧めます。

なぜ、「がんばらない」方がいいのか?

それは、「がんばろう」と考えた時点で、
思考停止に陥ってしまうから。

本来は、どんなプロセスでやれば成果が
出るか話し合うべきなのに、「がんばる」と
決めた時点で、精神論になります。

  「 “がんばる” はソリューションでは
  ありません。がんばることをよしとする
  働き方を続けても、目先の仕事に追われ
  続けるばかりで、いずれ疲弊してしまう
  のではないでしょうか。
  その仕事の意味をじっくり考える余裕も
  なければ、仕事を心から楽しむことも、
  大きな課題を解決すことも、できない
  でしょう。」

「がんばる」ことは目的ではありませんが、
同時に「がんばらない」ことも目的では
ありません。

大切なことは、その先にあります。

それは、インパクトの大きい仕事をすること。

インパクトの大きい仕事は、何も考えず、
すぐに仕事に飛びついて、いつも作業に
追われている状態ではできません。

落ち着いて、頭を整理する余裕がないと、
何が重要で、何が重要ではないか、
判断がつかないのです。

ですから「なるはやで」、「すぐやる」も
日本人のやってしまう悪い癖だと、
ピョートルさんは指摘しています。

もちろん、すぐに行動すること自体が
悪いことではありません。

本来の目的やゴールを確認せずに、
また、どの手段を使うと最も効果的かを
整理せずに、条件反射的に動いてしまう
ことがいけないのです。

仕事のスピードは、がむしゃらさで出す
ものではありません。

例えば、最初から完成品を仕上げにいく
のではなく、まずはプロトタイプを作って、
イメージをしっかり、すり合わせる。

会議では、全員のコンセンサスを取らずとも、
必要最小限の人数で骨格を固めて進める。

交渉の場では、持ち帰って検討せずに、
その場で決済者にコンタクトを取り、
決断してしまう。

こうしたプロセスで、アウトプットの
スピードを上げていくのです。

また、ピョートルさんは生産性を
上げるために、職場でのコミュニケーション
にも言及しています。

それは、忖度がはびこらない職場。

  「 “忖度” が多い職場も、ムダながんばりを
  求められ、疲れるばかりで心理的安全性を
  損ねています。(中略)
  忖度する必要のない組織は、仕事に集中でき、
  パフォーマンスも高まります。」

個人的には、本書で示されている
ピョートルさんの考えは、しっくりくる
ものが多くありました。

「がんばらない」ことから始めて、
1つずつ、今までの凝り固まった働き方を
変えていくことが、生産性のアップに
つながる鍵だと思います。

  1章 なぜ「がんばらない」ほうが
    うまくいくのか?
  2章 to doをこなそうとがんばっていませんか?
  3章  “意図のないX” をやめよう
  4章 自分の影響力が上がるネットワーク術
  5章 「インパクト」が大きくなる働き方
  6章 「心理的安全性」をキープする方法
  7章 自分にしかできない「新しい価値」の
    生み出し方

この本から何を活かすか?

あなたの仕事のやり方は、「マラソン型」?
それとも「スプリント型」?

  「グーグルらしい働き方に “スプリント” 
  があります。マラソンのようにずっと
  走り続けるのではなく、全力ダッシュと
  休養を繰り返すものです。仕事に集中する
  時間と、休息にあてる時間を、意識的に
  つくります。」

本書が勧める働き方は、「スプリント型」。

1つのことに集中する単位を「90分」とし、
その後に、10~15分の休憩を入れます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義


日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義

満足度★★★★★
付箋数:29

これまでもデービッド・アトキンソンさんの
デービッド・アトキンソン 新・観光立国論
などでは、非常に斬新な指摘がありました。

しかし、本書はそれら過去の著作を超えて、
アトキンソンさんの最高傑作と言える
本だと思いました。

私は、本書を読んで、何度、目から鱗が
鱗落ちたかわかりません。

  「日本には今、大きなパラダイムシフトが
  訪れています。(中略)
  パラダイムシフトの原因は、人口減少と
  高齢化です。日本では、こらから、人類史上
  いまだかつてない急激なスピードと規模で、
  人口減少と高齢化が進みます。」

さすがに、ほとんどの日本人はこの2つの
問題が訪れていることは知っています。

しかし、その深刻度はあまり認識されて
いないように感じます。

実際、どの程度、日本の人口は減るのか?

2060年までに、世界全体で人口は36.1%
「増加」すると予測されています。

アメリカは25.2%増、日本を除くG7でも、
14.9%の増加です。

これに対して日本の人口は、驚くべきことに、
「32.1%の減少」です。

しかし、日本の経済モデルは今でも
人口増加モデルがベースになっています。

例えば、「いいものをより安く」は、
そもそも人口増加を前提にしないと
成り立たない経営戦略です。

では、人口減少と高齢化のパラダイムシフトに
どのように対処したらいいのでしょうか?

アトキンソンさんが本書で示した処方箋は、
「最低賃金の引き上げ」というものでした。

これだけ聞くと、なぜ?と思うかもしれません。

しかし、本書のロジックはしっかりしていて、
それを証明するデータも揃っています。

人口が少なくなっても、経済を縮小させない
ためには、高付加価値・高所得経済への
転換が必要です。

そのために避けて通れないのは、
日本人の「生産性が低い」問題です。

これは、アトキンソンさん以外の識者からも、
ずっと指摘されていることですね。

この生産性問題の原因の1つが、日本には
小さな企業が多すぎるという現実です。

実は、20人未満の企業に勤める人の割合と
その国の生産性には強い相関があるようです。

そこで、「最低賃金の引き上げ」。

小さな企業のままでは賃上げはできないので、
企業の統廃合は進みます。

そして、継続的な賃上げが、生産性の向上に
つながります。

最低賃金の引き上げが望ましい理由は6つ。

 1. もっとも生産性の低い企業をターゲット
  にできる
 2. 効果は上に波及する
 3. 消費への影響が大きい
 4. 雇用を増やすことも可能
 5. 労働組合の弱体化
 6. 生産性向上を「強制」できる

最低賃金を引き上げると、失業者が増えると
懸念する人もいますが、これも誤った認識
であることが本書で示されています。

そして、最低賃金の引き上げとセットで
提言されているのが、人材育成トレーニング
の強制化です。

賃上げに見合うだけの中身も要求される
ということです。

  「まずは所得を継続的に上げることです。
  その結果、生産性が上がります。
  それには企業の規模を大きくする必要がある。
  それによって輸出もできるようになる。
  技術の普及も進む。所得が増えるから、
  税収が増える。株価も上がる。
  財政が健全化する。
  要するに、今の悪循環を好循環に変える
  ことができるのです。」

これこそが、日本が再び世界で輝くための
「勝算」です。

ただし、この勝算に乗るためには、
まずは人口減少という問題を直視する
ことから始めなくてはなりません。

アトキンソンさんが示す生存戦略は、
非常に理にかなっていて、すべての日本人に
本書を読んで欲しいと感じました。

この本から何を活かすか?

日本では「人手不足」の問題をよく聞きます。

しかし、先進国では「人手不足」という
概念はすでになくなっていると言います。

日本で言う、「人手不足」はあくまでも、
「人を安く使う今までの経済システムを
維持したい」という前提があります。

その前提で、人口が減るから人が足りない
と言っているに過ぎないのです。

人が足りないなら、人を効果的に使う
仕組みを作ればいいと、アトキンソンさんは
指摘しています。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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読書する人だけがたどり着ける場所


読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

満足度★★★
付箋数:24

  「映画を見た感想やニュースに対する
  コメントにしても、聞く人が刺激される
  面白い話ができる人と、みんなが言っている
  ような一般的なことしか言えない人がいます。
  浅い人と深い人。
  どちらの人の話が聞きたいか、聞くまでも
  ありませんね。
  では、その浅い・深いはどこから来ている
  のでしょうか。
  それは一言で言えば、教養です。」

あなたは、教養のある人生とない人生の
どちらがいいですか?

このように問いかけると、ほとんどの人は、
「教養のある人生がいい」と答えます。

なぜなら、教養がある方が人生を楽しめるから。

  「驚くべきことに驚けるのは、実は教養が
  あるからです。知識豊富で教養豊かな人は、
  もうあまり驚くべきことがないのではないか
  と思うかもしれませんが、逆なのですね。
  知れば知るほど、心の底から驚くことが
  できるのです。
  知識がないと、何がすごいのかわからない。
  ぴんとこない、ということになります。」

では、深さや知識の源泉となっている
教養はどうすれば、身につけられるのか?

それは、もちろん「読書」です。

「必要な情報はネットから得るから、
読書なんて必要ない」と考える人もいます。

しかし、いくらネットから効率的に情報を
拾っても、それは教養にはなりません。

それは向かい合い方が、まったく違うからです。

  「ネット上の情報を読むのと、読書とは
  行為として全然違います。
  ネットで文章を読むとき、私たちは “読者” 
  ではありません。 “消費者” なのです。」

本書は、読書の大家である齋藤孝さんが、
読書の意義と効用、そして読書の仕方を
語る本です。

読書は、人の深さを作ります。

その深さとは、思考力であり、知識であり、
人格であり、人生そのものです。

読書が人生のすべてとまでは言いませんが、
読書によって人生が変わることだけは
間違いありません。

「センス」は、いくら磨こうと思って、
努力しても万人に開かれいないところが
ありますが、「知性」は万人に開かれている。

それは知的好奇心や知的な欲求は、
誰もが持っているものだからです。

その知的好奇心を刺激して、知的な欲求を
満たすために、読書に勝るものはありません。

読書の効用を語ると、「実体験の方が大事」
だと反論する人もいます。

もちろん、実際に体験することが
大事なことは、言うまでもありません。

しかし、それは読書と比べて、
優劣をつけるものではありません。

  「私は読書と体験は矛盾しないと考えて
  います。本を読むことで、 “これを体験
  してみたい” というモチベーションに
  なることはありますし、それ以上に、
  言葉にできなかった自分の体験の意味に
  気づくことができます。
  実際の体験を何十倍にも生かすことが
  できるようになるのです。」

本書は、読書の素晴らしさを実感できる
本ですが、やはり「読書本のパラドックス」
からは抜け出すことはできません。

そもそも本書を読む人は、
はじめから読書の効能を知っています。

本を読まない人に、いくら読書の有用性を
語っても、本書を手にしないので伝わらない
ということです。

これは書籍で読書の良さを語るときの、
逃れられない限界です。

よって、本書は読書好きの人にとっては、
自分の行為を肯定してくれる訳ですから、
非常に満足感の高い本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、ざまざまな名著を案内しています。

ここでは齋藤さんがオススメしていた、
「思考力を高める名著10」を紹介しておきます。

  『方法序説
  『論理哲学論考
  『五輪書
  『風姿花伝
  『この人を見よ
  『君主論
  『饗宴
  『歴史とは何か
  『寝ながら学べる構造主義
  『ファスト&スロー

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| 読書法・速読術 | 05:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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今すぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門


今すぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門

満足度★★★★
付箋数:24

秀和システムの中野さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

ビジネスの売り上げを劇的に伸ばすには、
マーケティングを効果的に行う必要があります。

しかし、消費者の購買行動の変化によって、
単に広告を打つマーケティング手法では、
売り上げを増やすのが、難しくなっています。

そんな中、「広告費はゼロで、売り上げを
今の10倍」にする方法があるといいます。

それが、「出版マーケティング」という手法。

その名の通り、本を出版することで、
世間の認知度を上げ、売り上げを伸ばす
マーケティング手法です。

確かに、「本を書いている」というだけで、
一般的にその人の信用度は上がります。

そして、本が売れて有名になると、講演会や
取材のオファーも舞い込んで来るでしょう。

すでに自分の商品を持っている方であれば、
バックエンドの商品で売り上げを作る
こともできます。

そんな出版マーケティングの効果を知って、
本を出し続けている有名人もいます。

堀江貴文さんや、Daigoさんはその代表例。

では、出版マーケティングが効果があっても、
果たして有名人でも作家でもない素人が、
本を出版することなどできるのでしょうか?

  「(素人でも)出版社のニーズさえ満たせば、
  誰でも企画が通るチャンスがある。」

仮に、出版社への企画が通ったとしても、
文章を書いたり、出版した本をビジネスに
活かすには、どうしたらいいのでしょうか?

そのすべての手法を説明するのが、本書です。

著者は、自らも出版マーケティングで
成功した、水野俊哉さんです。

10万部突破の『成功本50冊「勝ち抜け」案内
などが有名で、数多くのビジネス書を
出版しています。

実は、水野さんは、かつてベンチャー企業で
3億円の負債を抱えていたことがありました。

その危機から蘇るきっかけとなったのが、
「出版」だったのです。

また、水野さんは出版マーケティングの
ノウハウを、商業出版を目指す経営者や
自営業者向けにセミナーを行う、
出版プロデューサーとしても活躍しています。

本書では、水野さんが有料セミナーで
行っている出版マーケティングの手法を、
惜しみなく公開しています。

  「私自身が(そして多くの塾生たちが)
  身をもってその効果を実感したからこそ、
   “この手法を他の人にも伝えて、
  私と同じように売り上げをアップする人が
  増えて欲しい” と思い、長年かけて
  培ってきたノウハウをこの1冊にまとめました。」

本書は、水野さんの集大成とも言える本です。

ビジネス書を書くにあたり必要なテクニックは、
次の6つの要素です。

  1. ゴールセッティング
  2. タイトルとまえがき
  3. 章立てと構成
  4. ベストセラーの文章術
  5. キャラ立ち
  6. セールスプロモーション

本書では、それぞれのステップを実際の
ベストセラーを例に出し、解説します。

「これだったら自分も本が出せそうだ」と
思えるハズです。

水野さんの本は、読者を惹きつけるものがあり、
文章のわかりやすさは折り紙付き。

それは古今東西のビジネス書の名著を
研究し尽くして、ベストセラーを作るための
方程式を知っているからです。

そして、1冊書いて終わりになるのではなく、
著者として生き残っていく秘訣も伝えます。

  「繰り返しになりますが、本を出すことは
  あなたの人生を大きく変えるきっかけに
  なります。でも、そのきっかけをうまく
  活かせるかどうかは、あなた次第なのです。
  ただ売り上げのことだけを考えて出版する
  のではなく、読者のことをしっかり想って
  書かないと、その先はないのです。」

この本から何を活かすか?

本書では、本文を書くための11のパターンの
テクニックが紹介されていました。

その中で、私が気に入ったのが、
「キャラクターを立てる、北方謙三パターン」。

これは、かつて『ホットドッグ・プレス』に
連載されていた北方謙三さんの人生相談の
コーナー、『試みの地平線』のパターンです。

「おい、小僧ども!」と語りかけ、
多くの悩める若者に「ソープに行け!」と
アドバイスを送っていました。

確かに、私もこのコーナーは大好きで、
今でも強烈に記憶に残っています。

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| マーケティング・営業 | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宇宙の覇者 ベゾスvsマスク


宇宙の覇者 ベゾスvsマスク

満足度★★★★
付箋数:25

  「30年前、パーソナルコンピュータ革命が
  起こって、何百万もの人々がコンピュータの
  力を手に入れると、人類が潜在的に
  持っていた能力が無限に引き出され始めた。
  20年前、ウェブ時代の到来とそれに続く
  スマートフォンの普及では、何十億もの
  人々が地理的にも商売でも、制約から
  解放された。
  そして今、地球低軌道へのアクセスの
  拡大で、同じような革命的な変化が
  生まれようとしている。」

このように語るのは、マイクロソフトの
共同創業者であるポール・アレンさんです。

インターネットの次の革命は、「宇宙」で
起ころうとしています。

宇宙と言えば、個人的に一番ドラマチック
だと思うのは、アポロの月面着陸ですね。

船長ニール・アームストロングさんと
操縦士エドウィン・オルドリンさんは、
アポロ11号で月面に21時間30分滞在しました。

人類史上初の月面着陸に成功したのは、
1969年のこと。

米大統領ジョン・F・ケネディさんは、
1960年代中に人間を月に到達させると宣言し、
10年足らずでその公約を果たしました。

このアポロ計画の偉業を知っている世代は、
子供の頃に思ったはずです。

当時の科学技術で月面着陸ができたなら、
すぐに月面に基地ができ、次は火星旅行も
実現するのではないかと。

しかし、1972年にアポロ計画終了後、
有人の宇宙進出に関して人類は、
それ以上の大きな進歩はありません。

  「アポロが最高到達点だったなんてことには
  したくなかった。将来、子どもたちに
  これが精一杯だったなんていいたくない。
  わたしは子どもの頃、月に基地ができる日や
  火星旅行が始まる日を心待ちにしていた。
  それがそうならず、進歩が止まってしまってる。
  こんなに残念なことはない。」

こんな想いから、本気で火星への移住計画を
実現しようとしているのは、スペースX社の
共同設立者のイーロン・マスクさんです。

マスクさんは、猪突猛進する実行力で
宇宙革命を牽引しています。

そして、人類が大きな進歩を遂げる時には、
強力なライバル関係が必要です。

マスクさんの宇宙開発のライバルとなるのは、
アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスさんです。

ベゾスさんは、有人宇宙飛行事業を目的とする
民間企業ブルーオリジンを立ち上げ、
垂直離着陸機などの開発を行っています。

今、人類の宇宙革命競争を牽引するのが、
マスクさんとベゾスさんのライバル心です。

  「この物語(宇宙探査)を活気あるものに
  しているのは、新しい宇宙開発を引っ張る
  マスクとベゾスのあいだに芽生えた競争心だ。
  ふたりの対抗意識は訴訟やツイッターの発言、
  それぞれのロケットの着陸の意義や推力を
  めぐる論争、さらには発射台の争奪戦と
  なって表れる。猛烈に突っ走る “兎” 
  イーロン・マスクと、秘密主義でゆっくり
  進む “亀” ジェフ・ベゾス。
  先行するのはマスクだ。ただしレースは
  始まったばかりで、ベゾスに慌てるようすは
  ない。一歩一歩、着実に前進を続けている。」

本書は、2人の億万長者、マスクさんと
ベゾスさんを中心とした、現在進行中の
宇宙開発の物語。

他に、冒頭に言葉を紹介したマイクロソフトの
ポール・アレンさんと、ヴァージングループの
リチャード・ブランソンさんが登場します。

4人の億万長者が繰り広げる、宇宙開発競争の
過程を描いたノンフィクション。

入念に取材をして本書を執筆したのは、
ワシントンポスト紙の記者で宇宙・防衛産業を
担当するクリスチャン・ダベンポートさんです。

宇宙開発のエピソードが十分詰まっていて、
新時代の幕開けの興奮が感じられる力作です。

この本から何を活かすか?

  「ベゾスは5歳のとき、アームストロングが
  月面を歩くのを見た。マスクはそのとき、
  まだ生まれていなかった。しかしふたりは
  並外れた資産と野心によって、冷戦時代の
  宇宙競争を再演していた。かつての米ソの
  役割を演じるこのふたりの宇宙の覇者には、
  数十年前のアポロ計画の後継者たらんとする
  意気込みがあった。ふたりを競争に駆り立てて
  いるのは、戦争や政治ではなく、金とエゴと
  冒険心、それに人類の宇宙進出の先陣をなす
  という千載一遇のチャンスだった。」

確かに、いまのところ先行しているのは
マスクさんです。

しかし、アマゾンの支配力を持ってすれば、
ベゾスさんが宇宙開発の歴史に、
名を残す可能性は十分にあるように思えます。

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| 科学・生活 | 05:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あらゆる悩み・不満・ストレスが消える! 最強の人生相談


あらゆる悩み・不満・ストレスが消える! 最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉―ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる40の教訓

満足度★★★
付箋数:23

  「本書は、 “東洋経済オンライン” の
   “ミセス・パンプキンの人生相談室” へ
  6年間にわたって寄せられた600件あまりの
  人生相談をもとに、家庭関係・人間関係の
  さまざまな悩みやコンプレックスを
  幅広く取り上げ、その解決策や考え方を
  学ぶ一冊です。」

東洋オンラインと言えば、ビジネス系サイト
では圧倒的なアクセス数を誇ります。

そこで2013年から「人生相談」の連載を
続けるのが、ミセス・パンプキンさんです。

ところで、「パンプキンさんて誰?」
と思う方も多いでしょう。

  「初めまして。大層なコラムを担当する
  ことに、なりました。
  まず “グローバルエリート” という言葉を
  息子が名乗るのは、息子特有の冗談とはいえ、
  大変恥ずかしく思っています。」

パンプキンさんが最初に連載を始めたときに、
このように語っています。

グローバルエリートを名乗る息子さんとは、
最強の働き方』や『最強の健康法』などの
ベストセラーの著者、ムーギー・キムさんです。

パンプキンさんは、キムさんのお母さんで、
4人のお子さんを、国際弁護士、国際金融マン、
海外著名大学教員、公認会計士に育てた
そうです。

パンプキンさんも、自身の子育て論を
執筆した『一流の育て方』が20万部を
超えるベストセラーになっています。

本書は、最強の母親であるパンプキンさんに
寄せられた、多くの人生相談の中から、
「家族・結婚・夫婦」に関する40ケースを
厳選してまとめた本です。

本書の対象読者は次のように書かれています。

  「未婚者と既婚者、そして離婚者を対象とした、
   “人間関係を改善する教科書” 」

結局、家庭問題を中心に扱っているものの
独身者を含めた、すべての人を読者として
想定しているようです。

 <相談ケース1>
  妻との会話が死ぬほどつまらない!

  ドラマやワイドショー、人の悪口しか
  話さない妻の話をやめさせたい

 <パンプキンさんからのアドバイス>
  嫌なことは、はじめから「嫌」と言うべし。
  家庭内で演技はしてはならない。

 <このケースに学ぶ3つのポイント>
  ・「時間泥棒」は、家族さえガマンしたら
   いいという問題ではない。
  ・妻は夫次第、夫は妻次第。
   伴侶が怠けているときほど、
   自分は建設的に。
  ・夫婦間で演技をしてはならない。

 <人間関係 最高の教訓>
  相手に対して不快に思うことは、
  伝えるのが誠意。
  率直に伝える前に軽蔑することは、
  時期尚早である。

お悩み相談もパンプキンさの回答も
この記事では、一部のまとめの部分しか
紹介していません。

しかし、実際は1つの質問に対して、
5ページ以上かけて丁寧に回答しています。

相談者の悩みを見ると、「ある、ある」と
共感できるものも多く、それに対して、
明快にパンプキンさんが答えています。

周りが見えていない人には、
視点を変えるきっかけを作ります。

また、自分で答えがわかっていても、
一歩が踏み出せに人には、
その背中を後押してくれます。

ときに優しく、ときに厳しく。

誠実に真剣に悩みに向きあって
回答している、人生相談だと感じました。

大なり小なり、悩みがある方には、
いい助けになる本だと思います。

この本から何を活かすか?

世相を反映して「不倫」に関する相談も
パンプキンさんには、多く寄せられています。

  「まずお断りしておきますが、
  私は不倫や浮気をとても卑しい行為だと
  思っています。心変わりを責めるのではなく、
  どうしても配偶者以外の人と一緒に
  なりたければ、婚姻関係を完全に解消
  してからにすべきだと考えるからです。
  最も近しい人との信頼関係を裏切ると
  いう意味で、よほどの例外的な状況でも
  ないかぎり、不倫行為はその人の
   “根本的な無責任さの象徴” なのです。」

反論の余地のない、至極真当な考え方ですね。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?


残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? (光文社新書)

満足度★★★
付箋数:23

あなたの会社の「働き方改革」には、
「やらされムード」は漂っていませんか?

現在、日本の多くの企業が取り組んでいる
「働き方改革」ですが、成功したという話を
あまり聞きません。

それは表面的な取り組みは行うものの、
長時間労働を生み出している根本的原因に
対処せずに、労働時間だけを減らそうと
しているから。

このままでは、「現場への無茶ぶり」や
「管理職への労働強化」が多発してしまい、
「働き方改革」には、絶望しかないという
職場も少なくありません。

こうした日本における長時間労働の問題の
メカニズムを解明し、解決策を提示するのが、
本書のタイトルになっている「残業学」です。

残業に関しては、従来、経済学、心理学、
経営学、歴史社会学など各学問領域毎で
研究されてきました。

しかし、本書が講義を行う「残業学」では、
そうしたアカディミズムの壁を飛び越え、
データやエビデンスに基づいて分析し、
解決策を提示します。

著者は立教大学経営学部教授の中原淳さん。

本書では、中原さんとパーソル総合研究所が、
共同で取り組む「希望の残業学」プロジェクト
をベースに、講義形式で説明します。

長時間労働は、会社組織の構造的な問題に
メスを入れなければなりませんが、
個人の心理的な面にも問題があります。

それは「残業麻痺」という問題です。

残業麻痺してしまうと、長時間労働によって、
健康リスクが高まりつつも、一方で主観的な
「幸福感」が高まってしまう人もいます。

残業で、精神的にはフロー状態になり、
努力することが、成長実感を得ているような
錯覚を起こしてしまうからです。

しかし、本書では、個人が感じるほど、
残業は成長にはつながらず、むしろ成長を
阻む要因にさえなっていると指摘します。

そして、あらゆる方面から考察を重ねた結果、
次の残業削減施策を成功させるポイントを
提示します。

 1. 残業の「見える化」によって、自社の
  残業実態を把握し、施策を社内に広める
 2. 本気度を示すことで「『コミットメント』
  を高める」ことに努める
 3. 導入後1ヶ月を越えても継続することで
  「退路」を断って、やりきる
 4. 効果の「見える化」と「残業代還元」と
  いう見返りを用意することで、続ける
  モチベーションを維持してもらう

また、更に踏み込み、問題の根本解決を
図るために、生産性の高い組織への改革に
ついても言及しています。

それは「罰ゲーム化」したマネジャーを
救う、マネジメント改革でもあります。

本書で示される、残業学の知見は、
データをベースにし、様々な学問を横断して
語られているので、あまり反論の余地は
ないように感じられます。

しかし、非常に興味深い考察は多いものの、
残業「学」と付いているだけあって、
あくまで学問であり、どこか他人事のような
印象を受けました。

実際に職場の改革を進めるのは、
組織に所属する人自身なので、第三者的に
言及する方が、良いのかもしれませんね。

 第1講 残業のメリットを貪りつくした日本社会
 第2講 あなたの業界の「残業の実態」が見えてくる
 第3講 残業麻痺―残業に「幸福」を感じる人たち
 第4講 残業は集中し、感染し、遺伝する
 第5講 「残業代」がゼロでも生活できますか?
 第6講 働き方改革は、なぜ「効かない」のか?
 第7講 鍵は、「見える化」と「残業代還元」
 第8講 組織の生産性を根本から高める
 最終講 働くあなたの人生に「希望」を

この本から何を活かすか?

本書には、以下の「残業チェックリスト」が
掲載されていました。

いくつ当てはまるか、数えてみてください。

 □ 職場には、手が空いたら他のメンバーの
  仕事を手伝う雰囲気がある
 □ 職場には、一致団結して目標に向かっていく
  雰囲気がある
 □ 仕事中、時間を忘れて仕事をしている
  ことがある
 □ 仕事中、完全に集中して周りが
  気にならなくなることがある
 □ 自分の思い通りに仕事を進められて
  いると思う
 □ 自分の思った通りに仕事をコントロール
  できていると思う
 □ やりがいや働きがいをもって仕事に
  取り組んでいる
 □ 今後、現職以上に昇進するチャンスが
  あると思う
 □ この会社にずっと勤めていたいと思う
 □ 今の会社全体について総合的には
  満足している

どれも当てはまった方が良さそうな
設問に見えます。

しかし、チェックが「3つ以上」つくと、
残業麻痺になるリスクがあるようです。

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| 組織・社内教育・コーチング | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人が集まる会社 人が逃げ出す会社


人が集まる会社 人が逃げ出す会社 (講談社+α新書)

満足度★★★
付箋数:22

あなたの会社は、人が集まる会社ですか?
それとも、人が逃げ出す会社ですか?

本書の著者、下田直人さんは社労士として、
企業の就業規則作りに携わる中で、
多くの経営者と話をしてきました。

そこで見えてきたのは、「人が集まる会社」と
「人が逃げていく会社」の違いでした。

その違いとは、業績や従業員といった
具体的な数字では表せないものした。

それは、「人間らしい心を感じられる会社」か、
「人間らしい心を感じられない会社」か、
という基準でした。

下田さんは、この基準をもとに、世間の
会社を大きく2つに分類しています。

1つは、「人の心を温める会社」。
もう1つは、「人の心を冷やす会社」。

「温める会社」は、人の心が感じられて、
関わる人の心も温めます。

結果として経営も安定し、利益もついてきます。

一方、「冷やす会社」は、人の出入りが激しく、
社内はいつもギスギスしています。

その結果、一時的に数字は良いことがあっても、
長期的には、経営は行き詰まっていきます。

本書では、どうしたら「温める会社」に変わり、
人が集まる会社になれるのかについて、
具体例を挙げながら解説しています。

まず、それぞれの会社の特徴を、
もう少し見てみましょう。

<冷やす会社の特徴>
 ・人をすぐに使えるか使えないかで判断する
 ・やたらとペナルティを科そうとする
 ・本来の目的を見失い、手段が目的と
  なってしまっている

<温める会社の特徴>
 ・フェイストゥフェイスを重視する
 ・多様性の受け入れに柔軟である
 ・個人を大切にしている
 ・利益を一番とは考えていない
 ・人の「良心」を大切にしている

温める会社は、少しアナログで昭和チックな
印象があるかもしれません。

しかし、「ハード」の面ではなく、
「ハート」の面で、会社を居心地がいい場所に
するという発想が根底にあります。

それは、人と人のつながりが感じられて、
心が通う交流があり、心が温まる場所に
会社がなるということです。

では、どうしたら温める会社になれるのか?

下田さんは、温める会社は「クレド」から
始まると言います。

  「クレドや行動指針、理念といった言葉を、
  それぞれの意味合いを理解して使い分け
  している会社もあるが、多くの会社は、
  言葉の使い方は曖昧だ。また本書では、
  それらに明確な定義をつけて分類することを
  目的としていない。
  私がここで伝えたいのは、会社の軸となる
  考えそのものが “温める” ものになっている
  ということだ。」

本書では、ワークショップ形式で、
従業員みんなが集まってクレドを作り、
マンダラート型のシートを使って、
実現のための行動に落とし込んでいく
方法が紹介されていました。

また、会社の仕組みとして、就業規則に
どこまで何を盛り込むのか。

そして、それ以外にどんな仕組みがあると、
「良心」が発揮されるのかについても
具体例が数多く紹介されています。

私たちが飲食店を選ぶときでも、
人が全然入っていない店は入りづらく、
流行っている店なら長時間並んでも
そこで食べたいと思います。

会社も同様で、人が集まる会社には、
その様子を見て、更に人は集まり、
人が逃げ出す会社は、どんな好条件を
出しても、人は寄って来ません。

つまり、会社はどんどん2極化が進む
傾向があるということです。

いくら働き方改革をやっても、
会社の根本が、人の心を温めるように
なっていないと、人は逃げて行くのです。

本書は、会社をよく変えていくための
「新基準」として参考にしたい本です。

この本から何を活かすか?

次に挙げる項目は、あなたの会社の経営者に
当てはまりますか?

 ・経営者はメンターやコーチをつけている
 ・読書家である
 ・心を磨く勉強会に参加している
 ・自らの高まりを周囲にシェアしている
 ・良心を発揮した自分が一番心地よい
  ことを知っている

「温める会社」の経営者は、これらの特徴が
あるようです。

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| 組織・社内教育・コーチング | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける


働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける

満足度★★★
付箋数:23

以前から、ヒロシさんの生き方は
いいなと思っていましたが、
本書を読んで、もっと好きになりました。

  「2004年に “ヒロシです” のネタで
  ブレイクいた僕だが、その後、
  自分のネタ作りに対するこだわりから
   “天狗になった” と周囲に誤解されたり、
  トーク力やリアクションを返す能力が
  極端にないことから、テレビ出演は
  徐々に知っていった。」

ヒロシさんと言えば、世間では一発屋の
芸人として認識されていると思います。

ヒロシさんは、いったい今は、
どこで、何をしているのでしょうか?

  「確かに僕は有名なバラエティ番組には
  出ていない。しかし、別の場所で断続的に
  露出を繰り返している。
  それが “ヒロシちゃんねる” だ。
  これは、僕が自ら、趣味であるソロキャンプ
  動画の撮影・編集を行い、その映像を
  アップするYouTubeのチャンネルだ。
  つまり、僕はYouTuberとしても活動して
  いるのだ。」

アメトーーク!の「キャンプ楽しい芸人」
の回に出演していたヒロシさんを
ご覧になった方も多いと思います。

今は、ヒロシさん自身はほとんど映らない、
キャンプ動画を配信して、活動しています。

  「僕がいいたかったことは、2000年中頃の
  ブレイク全盛期、月4000万円を稼ぎ出した
  頃に比べれば収入は少ないが、
  それでも僕は、あの頃よりも気持ちよく
  仕事をすることできている。(中略)
  好きなことをして、自分が滿足できる
  お金を稼ぎ、日々過ごしている。」

趣味だったキャンプを突き詰めて、
YouTuberとして、程々の成功をしている。

それが、ヒロシさんが本書でススメる
「職人2.0」という働き方です。

従来、職人的な働き方をすると、
決定権は発注する側が握っていました。

しかし、職人の立場でありながら、
YouTubeなどで発信者としての力を持つと、
仕事の決定権が職人側に移ってきます。

ゼネラリストではなく、スペシャリストと
して働き、それをコツコツと発信し続けると、
好きなことを仕事にして快適に暮らせる、
「職人2.0」という生き方になるのです。

  「僕が “職人2.0” の働き方として
  勧めたいのは、トーク力や文才や容姿
  なんかを磨くより、好きなことを突き詰めて、
  そのまま発信することだ。(中略)
  たとえ “こんなもの” と思ってしまっても、
  そのまま突き進める変態的に傾けられる
  愛を発露することこそが大事なのだ。」

トコトン突き抜けてしまえば、どんなに
ニッチな分野でも、成功する可能性が
高くなるのです。

ただし、好きなことを突き詰めていても、
複数のタネを同時に蒔いて育てていくことが、
大事だとヒロシさんは言います。

それも、自分を追い込まないために、
有言実行ではなく、無言実行で始める。

誰にも言わずに、こっそり始めれば、
実行するハードルが一気に下がります。

ある程度、育つ感触が掴めたところで、
世間に公表すればいいのです。

いずれにせよ、好きなことを仕事にして、
メインのお客さんになるのは、
それに関心のある人なので、
ストレスなく働くことができるのです。

本書の帯には堀江貴文さんが推薦の言葉を
寄せています。

  「自らが決定権を持ち、高速で動く。
  ここに書かれていることは普遍的な
  成功法則だ」

ヒロシさんの「職人2.0」の働き方は、
堀江さんの考え方に近い部分があります。

この本から何を活かすか?

私も、キャンプが好きなので、
ヒロシちゃんねる」はたまに見ています。

我が家の場合は、夫婦2人で行くことが
多く、道具もミニマムにしているので、
ソロキャンプ寄りのキャンプです。

特に、私の住む北海道では冬にキャンプが
できないので、「ヒロシちゃんねる」を
見る機会が増えますね。



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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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疲れないパソコン仕事術 多忙な毎日をちょっとラクにする90TIPS


疲れないパソコン仕事術 多忙な毎日をちょっとラクにする90TIPS (できるビジネス)

満足度★★★
付箋数:17

あなたは、1日何時間ぐらいパソコンの
操作をしますか?

一般的なビジネスパーソンなら、少なくとも、
毎日数時間はパソコンに触れているでしょう。

事務系の仕事の方なら、ほとんど1日中、
パソコンで何らかの作業をしているはずです。

現在のビジネス環境では、
パソコンでの作業は必須です。

そして、パソコンに向かい合う時間が
長くなればなるほど、肩こりや目の疲れなど、
身体的疲労が、徐々に蓄積していきます。

  「本書では、業務の効率化だけでなく、
   “どうすれば疲れないのか” をテーマに、
  パソコン操作のテクニックを紹介しています。」

著者は、PCやスマートフォン関連の記事を
執筆する機会が多いテクニカルライターの
小枝祐基さん。

パソコンのタッチパッドジェスチャーと
ショートカットキーを駆使して、日々、
操作を楽にするためのワザを追求している
ようです。

「疲れないためのパソコン技」といっても、
1つ1つのテクニックで、劇的に負担が軽くなる
わけではありません。

ちょっとずつ、負担やストレスを軽減する
技を積み重ねて、総合的に疲れないPC環境を
整えていきます。

ショートカットキーの使用が絶対ではなく、
マウス操作の方が負担がかからない場合は、
そちらが推奨されています。

本書で紹介されているテクニックは、
パソコンスクールなどでは、一番最初に
基本として教えることかもしれません。

しかし、毎日、当たり前にパソコンを使って
仕事をしていくうちに、変な癖がついたり、
忘れてしまっていることもあると思います。

まずは、マウスを置く位置について。

  「マウスは、キーボードに置いた片手を
  そのまま横方向へ平行に移動した位置に
  置きます。手を横へずらせば届くので、
  無駄な動きがなくなります。」

次にモニターの位置と座り方。

  「視野を広くとれるようにモニターとは
  40cm程度距離をとります。モニターの高さ
  は目線よりやや低くし、首や肩に負担が
  かからない位置に。椅子はやや浅めに
  腰をかけ姿勢を正します。肘掛けの高さが
  調整できる椅子だとなおよいです。」

そしてディスプレイの明るさ調整。

  「パソコンを使っていて“目が疲れるな”
  と感じたときには、ディスプレイが
  明るすぎ、または暗すぎて目に負担を
  かけている可能性があります。
  これを防ぐには、周りの明るさに合わせて
  ディスプレイの明るさを調整します。」

これらの環境設定の技術は、決して初めて
聞くようなことではありません。

しかし、意外と見落とされていて、
知らず知らずのうちに、負担がかかった状態
のまま仕事をしている人もいるはずです。

それ以外でも本書では、覚えると便利な
ショートカットキーなども多数紹介されて
いますから、実用的なパソコン操作の本
になっていると思います。

ただ、全体を通して見ると、期待したほど、
他のパソコン操作本との違いは見られない
印象でした。

  第1章 まずはこれだけ。
     どこでも使える万能ワザ
  第2章 全部はかどる。
     仕事に集中できる環境設定術
  第3章 もう迷わない。
     ムダなく探せる情報収集術
  第4章 これで快適。
     ストレスゼロの文字入力術
  第5章 もう疲れない。
     今日から時短できるExcel術
  第6章 最短で仕上げる。
     伝わるプレゼン資料作成術
  第7章 ラクになる。
     自由自在のファイル操作術
  第8章 これで万全。
     仕事が進むメールさばき術

この本から何を活かすか?

プレゼンファイルは「PDF」で保存する。

本書では、プレゼンをする場所に、
自分のパソコンが持ち込めない事態も
想定してします。

そのため、プレゼント用のファイルは
「PDF形式」で保存しておくことが
推奨されていました。

借りたPCでも、パワーポイントが
入っていない可能性は低いと思います。

しかし、インストールされている
パワポのバージョンが違っていることは
あるかもしれません。

確かに、PDFならWindowsでもMacでも、
iPadでもAndroidでも、大丈夫ですね。

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| IT・ネット | 05:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30


あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30 (単行本)

満足度★★★★
付箋数:26

オトバンクの上田さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「この本は “子どものお金教育をどうすれば
  いいのか” に迷っているお父さんお母さんに
  向けて書きました。
   “最高のファイナンシャル・リテラシー” 、
  つまり “最高のお金の知識” を身につければ、
  資産かといわれる富裕層に匹敵するほどの
   “豊かなマネーライフ” を送ることが
  できます。という私の信念をお届けしたい
  と思っています。」

このように語る著者の菅井敏之さんは、
元メガバンクの支店長でした。

しかし、40代で退職して不動産投資で成功。
現在は「お金の町医者」と呼ばれている方です。

本書では、これまで多くの資産家の方々と
付き合ってきた菅井さんが知り得た、
「お金持ちの知恵袋」を伝える本です。

「お父さんお母さん向け」と言っていますし、
本書のタイトルにも「あなたと子どもの」と
入っています。

しかし、子どもがいるいないに関わらず、
お金がなかなか貯まらない人は、
本書をぜひ読んで欲しいと思います。

シンプルで当たり前だけど、強力なお金を
貯めるための「真理」が書かれています。

なぜ、本書に書かれていることが
「真理」と言えるのか?

それは、本書の「お金持ちの知恵袋」の
多くが、我が家で実践してきた内容
だからです。

実際にやってきたからこそ、お金が増える
効果は間違いないと、私は自信を持って
オススメできます。

とは言っても、本書には、特別なことが
書かれているわけではありません。

一般的に知られていることも多いでしょう。

しかし、それを実際に長期間実践している人は
意外と少ないように思います。

そこを誰でもできるように促してくれる
ところが、本書から滲み出る菅井さんの
人間力なのだと思います。

 知恵袋2
  「財務諸表」こそが最初に必要な筋肉。
  「自分の資産」をちゃんとグリップできる
  力がこれからますます必要になる。

財務諸表と聞くと、ちょっと難しく感じるかも
しれませんが、要は収入と支出、資産と負債が
見えるようになっていればいいのです。

損益計算書(PL)に当たる家計簿と、
貸借対照表(BS)に当たる資産負債内訳が
あることが個人・家庭でも必須です。

  「自分の資産を “数字で見える化” して、
  常に課題や可能性を発見し、計画を立てて
  行動しているのが資産家です。」

 知恵袋3
  まず貯蓄、残りで暮らす。
  お金を貯める方法は、たったこれだけ!
  「貯蓄筋」はコツコツ育てるべし。

お金を「どう増やすか」は、いくつもの方法が
ありますが、「どう貯めるか」はこの方法に
尽きると思います。

収入があったら、必ず最初に貯蓄にまわす。

本書では収入の15~20%を貯蓄にまわすのが、
基本中の基本と説明されていました。

これは、日本の「公園の父」といわれる
本多静六さんが『私の財産告白』の中で
紹介していた「月給4分の1天引き貯金」
と共通した考えです。

ちなみに、『私の財産告白』は、
当ブログでは、資産形成のバイブルとして、
これまで何度も紹介してきた本です。

菅井さんの「お金持ちの知恵袋」は、
かなりの部分で、本多さんの考えに通じる
ところがありますね。

菅井さんは、「人の喜びのために」
お金を使うことが、真のお金持ちになる
ことだと言います。

本多静六さんは、日比谷公園を始め、
日本全国に多くの公園を造り、
停年と同時に全財産を寄付していますから、
本物のお金持ちの中の本物です。

そこまでの大金持ちにならなくても、
本書の「お金持ちの知恵袋」の考えは、
お金に困らない人生を送るためには、
必読だと思います。

この本から何を活かすか?

  「 “お金” を管理するには“行き先の
  見える貯金箱”が一番です。
   “お金をもらったら、必ず貯金” を実践
  させやすいように、貯金箱は複数用意します。
   “短期の貯金” と “長期の貯金”  “消費” 
   “投資” と、行き先ごとに用意することに
  なりますから貯金箱は少なくとも
  4つ必要となりますね。」

我が家でも、常に8つ以上の行き先が見える
貯金箱が用意されています。

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| マネー一般 | 06:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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しょぼい起業で生きていく


しょぼい起業で生きていく

満足度★★★
付箋数:23

  「 “しょぼい起業” の手段を使い、
  ある程度のコツさえつかめば、最低限
  生きていくこのはそう難しいことでは
  ありません。しかし誰でも必ず成功して、
  無限にお金が降ってくる方法ではない
  ことも事実です。」

本書は、組織で働くのが無理な人向けに
書かれた起業本です。

しかし、起業と言っても、それで大成功する
のではなく、「何とか生きていく」程度の
ことを狙った本です。

ですから、一般的な起業のイメージとは、
大きく異なります。

「しょぼい起業」では、事業計画も
銀行での資金調達もいりません。

開業資金も、ほとんどなくて大丈夫。

そもそも、起業で儲けたお金で生活を
しようと考えません。

そんな起業を説くのは、えらいてんちょうさん。

えらいてんちょうさんは、自分の性格を
組織でサラリーマンとして働くのは無理と
冷静に分析しました。

そこで大学卒業後、企業に就職せずに、
初期費用50万円ほどでリサイクルショップを
始めます。

その後、イベントバーというシステムの
ちょっと変わったバーをオープンさせました。

今では、「しょぼい起業」したい若者のために、
フランチャイズ化して、開業と運営の
サポートをしているようです。

最初から、会社を大きくしたといった目標
などもなく、企業に勤められないという
消極的な理由で起業したようです。

こういった考えが、今の若い世代の感性に
マッチしているのだと思います。

自分もやってみたいと考える人たちが
出てきても不思議ではありません。

開業資金をほとんどかけずに、できること
から始めて、一攫千金も狙わないので、
失敗しても借金を背負うことがありません。

日本にいる限り、飢え死にはしないし、
お金を使わなくても楽しいことは
たくさんあるという発想が根底にあります。

だから、もし起業してお客さんが来なくても、
何とかなると考えるのでしょう。

とは言っても、本書では「しょぼい起業」で、
店を流行らせるためのコツが解説されています。

まず1つ目は、「協力者」を集めること。

人を動かすのは、お金だけではないので、
協力してくれる人が自然と集まる仕組みを
作ります。

そのために「居心地のいい場所」や
「やりたいこと」を用意しておきます。

2つ目のコツは、広告宣伝費をかけない
マーケティング方法。

基本はSNSやYouTubeを使った口コミです。

流行っている店には、お客が集まり、
流行っていない店には誰も来ないという
商売の真理があります。

そのため、お店の状況を伝えるのは、
「大本営発表」を基本とします。

更に「なんとなく楽しそう感」を
醸し出し、集客します。

「しょぼい起業」が、才能もなくて、
やっていけるかというと、私が見た限り、
そうではないと思います。

お金をかけない分、コミュニケーション力や、
ネットワーク力などは、会社勤めをする以上に
要求されると感じました。

それでも、生き方の選択肢の1つとしては、
十分アリだと思います。

  第1章 もう、嫌な仕事をするのはやめよう
  第2章 「しょぼい起業」をはじめてみよう
  第3章 「しょぼい店舗」を開いてみよう
  第4章 「協力者」を集めよう
  第5章 しょぼい店舗を流行らせよう
  第6章 「しょぼい起業」実例集
  特別対談

この本から何を活かすか?

  「これは私の個人的な実感として、
  なのですが、実際に店舗を構えていると
  いうことは、それだけで、
  社会的ステータスを格段にあげます。
  (中略)
  実店舗があるというだけで信用が
  爆上げになる。店舗経営というのは
  コストパフォーマンスがかなり
  高いのです。」

この感覚は、何となく分かりますね。

ネットショッピングをしていても、
実店舗があるショップの方が、
やはり信用できますから。

だからこそ、お金をかけずに実店舗を
持つことが大切になるようです。

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| マーケティング・営業 | 05:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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睡眠の常識はウソだらけ


睡眠の常識はウソだらけ (フォレスト2545新書)

満足度★★★
付箋数:21

フォレスト出版の三上さんより、
献本いただきました。ありがとうございます。

  「この本は、あなたが今までの人生で、
  真実と信じてきたものを “あ、それウソだよ” 
  と言って否定する本です。
  1日6時間であれば人生の4分の1・・・、
  1日8時間であれば人生の3分の1を占める
  睡眠時間を否定するわけですから、
  もしかしたら自分自身の人生そのものを
  否定されているように感じる読者も
  いるかもしれません。」

本書の著者、堀大輔さんは、1日45分以下
の時間しか眠らないショートスリーパー。

もともと1日8時間以上眠るロングスリーパー
だったそうですが、7年かけて試行錯誤を
繰り返し、ショートスリーパーになった
そうです。

今では、日本ショートスリーパー育成協会
という組織を立ち上げています。

世間一般では、睡眠時間が6時間以下でも
活動に支障がない人をショートスリーパー、
10時間を超える睡眠が必要な人のことを
ロングスリーパーと呼びます。

しかし、本書でのショートスリーパーの
定義は睡眠時間ではありません。

次の4つの項目をコントロールできる人を
ショートスリーパーと呼びます。

 1. 入眠に悩まない
 2. 睡眠時間をコントロールして、
  自分の理想の睡眠時間を眠ることができる
 3. 起床に苦しまず、爽快に目覚める
 4. 日中の眠気をコントロールし、
  集中すべきときは集中し、寝たいときは
  眠気を発生させることができる

私は、この定義に、ほぼ当てはまるので、
ショートスリーパーと言えます。

また、朝は4時頃起きて、夜は10時半以降に
寝るので、1日の睡眠時間は5時間半程度。

一般的な定義でも、ショートスリーパー
気味なのでしょう。

さて世間では、睡眠時間が短いと健康に
良くないと言われます。

本書ではその常識を覆し、睡眠時間が長いと
逆に、健康に良くないと主張します。

  「今まで無条件に睡眠が身体にいいと
  思いこんでいたのは、天動説を信じている
  ようなものです。(中略)
  しかし、睡眠はこれとは話が違います。
  今まで、そしてこれからの人生で3分の1、
  4分の1の時間を費やす行動が、間違った
  常識に基づいた行動だなんて残念すぎ
  ませんか。」

では、睡眠は私たちの身体にどのような
害を及ぼすのでしょうか?

  ・睡眠時は、体温が1度低下、免疫力も低下
  ・睡眠時は、代謝が低下
  ・睡眠時は、酸素が不足する
  ・睡眠時は、水分量が低下する
  ・睡眠時は、血流が低下する

これは、身体への害というより、
身体の状態を言っているような気がします。

一方、これまで世の中で信じられてきた、
睡眠研究の怪しさも指摘します。

例えば、短時間睡眠は早死するという
研究は、ショウジョウバエでの実験結果
しかないこと。

その研究で使用されたショウジョウバエは、
薬物で突然変異を起こしショートスリーパー
にさせているそうです。

そのため、人間の睡眠時間を語るうえで
参考にできるか疑わしいようです。

では、なぜ、世間では「寝ないとまずい」
という常識が刷り込まれているのか?

堀さんは、製薬・医療業界が、
私たちの不安を煽っていると指摘しています。

正直、どれが事実かわかりません。

しかし、私も20年以上、毎日6時間以下の
睡眠を続けているので、本書に書かれている
内容が正しいことを願います。

この本から何を活かすか?

ちなみに、本書にはショートスリーパーに
なるためのノウハウは書かれていません。

ショートスリーパーになるための方法は、
堀さんの前著、『できる人は超短眠!
に書かれているようです。

ショートスリーパーになるためには、
これまで持っていた、睡眠への常識を
捨てるのが、第一歩。

本書は、その常識を引き剥がす役目を
担っています。

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| ノウハウ本 | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネスで使えるのは「友達の友達」  「冬眠人脈」の底知れぬ力


ビジネスで使えるのは「友達の友達」 「冬眠人脈」の底知れぬ力

満足度★★★
付箋数:23

本書のタイトルとなっている、
『ビジネスで使えるのは「友達の友達」』
というのは、以前から聞くことがあります。

感覚的にも、わかる気がしますね。

なぜ、ビジネスでは強いつながりよりも、
弱いつながりの方が役に立つのでしょうか?

それは、新しい情報へのアクセス性の違い。

  「強いつながりの大部分は、1つのネットワーク
  の中で人間関係が重複している。
  緊密な集団の場合も多く、クラスタ(かたまり)
  の中で誰かが知っている情報は、ほぼ全員が
  既に知っている。
  一方、弱いつながりはクラスタと別のクラスタ
  を結ぶ橋(ブリッジ)となり、新しい情報に
  アクセスしやすくなる。」

親友がビジネスで使えないのは、緊密な関係の
人ほど、あなたと同じ情報しか持っていない
可能性が高い。

それに対して、疎遠になっていた友人や
まだあまり知らない人の方が、あなたの
知らない斬新な情報を持っていることが
多いのです。

本書は、科学的裏付けをベース とした、
ネットワーク・サイエンスの本。

著者は、オーラル・ロバーツ大学経営学部
准教授のデビッド・バーカスさん。

TEDトークでも人気のスピーカーの方です。

  「大切なのは、人と人のつながりだ。
  そして、つながっていることと同じくらい
  大切なのは、誰と、どのように、
  どこで知り合い、彼らが誰を知っているかと
  いうことだ。これらの要素はすべて、
  あなたを取り巻くネットワークによって
  ― あなたの友達の友達によって ―
  説明できる。」

本書は、つながりの強弱以外でも、
いくつか興味深いことに言及しています。

その1つは、人とつながる「場所」について。

1つのグループの中で、多くの人と
つながっているよりも、グループ間の
「橋渡し」をする立ち位置の人の方が、
業務改善の新しいアイディアを出しやすい。

これも新しい情報へのアクセスのしやすさ
という点から理解できます。

そして、もう1つはチームづくりについて。

長年力を合わせて、何度も結果を出して
きたチームよりも、一定期間だけの臨時の
チームとして集められた方が結果を
出しやすいということ。

何か新しいことを行うときに、いろいろな
部門から人を集めて、チームをつくることが
あります。

プロジェクトチームやタスクフォースを
つくる方が、科学的にも理に適っている
ということです。

本書では、多くのケーススタディを
示しながら、有効に働くネットワークの
作り方を解説します。

そして、各章の最後には「理論から実践へ」
つなげるための、ステップ・バイ・ステップの
アドバイスが書かれています。

また、SNSでネットワークを築く際の、
「オンライン練習」が掲載されているのも
特徴的です。

結構、情報量は多くて、以下の目次の
タイトルを見てもわかるように、
多くのヒントが示されいる本だと思います。

  1. 弱いつながりに強みを見つける
  2. ネットワークの全体像を見る
  3. 橋渡し役になって構造的空隙を埋める
  4. サイロを見つける
  5. ネットワークを総動員してチームを作る
  6. スーパーコネクターを目指す
  7. 「優先的選択」を活用する
  8. 「マジョリティ」という幻想を作り出す
  9. ホモフィリーに抗う
  10. ネットワーキングイベントに参加しない
    ―アクティビティを共有せよ
  11. 多重性で絆を強化する

この本から何を活かすか?

「ホモフィリー」とは同類性のことです。

私たちは、自分と似た人と関係を結びがちで、
そうした方が、居心地がいい状態が保てます。

しかし、さまざまな変動要因を伴うような
決断を下すときは、それはマイナス要因に
なります。

必要なのは、別の視点を与えてくれる
ネットワークです。

そのため、考えの近い人と緊密になることに、
意識的に逆らうことが必要なようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 05:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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