活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

満足度★★★★
付箋数:26

DeNAを創業した南場智子さんは、
マッキンゼーのコンサルタント出身です。

コンサル時代の南場さんは、ロジカル一辺倒で、
自身のことを「左脳肥大症」だと言っていた
そうです。

しかし、起業してからは、左脳肥大症的な
性格は、ずいぶん変わりました。

なぜ、性格が変わったのか?

南場さんは、次のように答えています。

  「コンサルのときは、相手を理論で
  説き伏せないと動いてくれなかったので、
  隙のない理論で相手を追い詰めたけれど、
  自分が経営者になったら、自分が決めればいい。
  そのとき必要なのは、三割のロジックと
  七割の勘。ロジックを追求する必要が
  なくなった。むしろ、大事になったのは、
  みんなをどうやってその気にさせるかの
  ほうだった。」

南場さんは、コンサルタントから経営者に
なることで、IQだけの人からEQを兼ね備えた
人に変わりました。

本書で、こんなエピソードが紹介できるのは、
著者の名和高司さんが、マッキンゼー時代に、
南場さんと一緒に働いた経験があるからです。

名和さんは、マッキンゼーで20年弱、
ボスコンで6年間、コンサルとして働き、
両方の頂点を見たことがある稀有な経験を
持つ方です。

本書では、マッキンゼーとボスコンの
手法を比較しつつ、その技法の基本から
応用までを一気に解説します。

それは一橋ビジネススクールの
「エグゼクティブMBAコース」で教えられる
問題解決の定石から、新時代での応用までが
詰め込まれた内容です。

また、南場さんの例にあるような
コンサルの限界も見極め、コンサルを超える
思考法・発送法についても言及します。

本書は大きく三部構成になっています。

第一部では、コンサルの基本技を、
これでもかというぐらい徹底的に学びます。

あまりコンサルの技法に精通していない方に
とっては、非常によく整理されているので、
この章だけでも価値があると思います。

また、マッキンゼーとボスコンの比較も
なかなか興味深いところですね。

基本的なコンサルとしての分析手法は、
ほとんどかわらないものの、マッキンゼーは
ファクトベース、ボスコンは心理学重視の
特徴があるようです。

また、次のようにも言われているそうです。

  「五年に一回来る非連続のときはマッキンゼー。
  それを組織の力に落とし込むときはボスコン」

第二部では、超一流のコンサルタントの
スゴ技を学びます。

  「私は二十年近くマッキンゼーで世界中の
  コンサルタントを見てきたが、大前さん
  以上の方には出会わなかった。
  ロジカルパワーやクリエイティブパワーで
  抜きん出た人物は、ほかにもいた。
  しかし総合的な技の組み合わせでは、
  大前さんの右に出るものはいない。
  マッキンゼーの中で超一流。
  ということはつまり、世界最強のコンサルだ。」

このパートでは、名和さんが師事していた、
大前研一さんの技法を学びます。

第三部では、コンサルを目指す方、または、
コンサルを超えたいと考えている方への
アドバイスが書かれています。

  「最後の第三部では、一部二部で学んだ技を、
  どのように活用していったらいいのか、
  そもそも個人や企業がコンサルの武器を
  身につける目的は何なのか? さらに言えば、
  個人の生きる目的、企業の存在理由は
  何なのか? 個人と企業の志と人間力に
  ついて述べていく。」

本書は、こらからの時代の問題解決の教科書
として非常に優れた本だと思います。

多くの技法や、コンサルを超える考え方が
詰まっているので、一般のビジネスパーソンにも、
是非、読んで欲しい一冊です。

この本から何を活かすか?

コンサルの用いる代表的なフレームワーク
として、お馴染みとなった「MECE」。

「漏れなく、ダブリなく」という発想です。

では、何のためにMECEに分けたロジックツリー
を作るのか?

  「MECEに分ける目的は、それを完璧に行う
  ことではない。むしろ、うまく切れない
  ところから、違う答えが見えてくるところに
  こそ、価値があるのだ。」

MECEは盲点を見つける手段でもあるのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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