活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

満足度★★★★
付箋数:24

  「データがあふれ、自動運転車まで走るように
  なったこの時代、私たちは新しい形の専門知識
  を早くしかも効果的に獲得できなければ
  ならない。学習の方法を学ぶことは、専門家が
  言うところの “究極のサバイバルツール” 、
  つまり、現代において最も重要な能力の
  一つであり、あらゆるスキルの前提となる
  スキルである。なぜなら学習の方法さえ
  覚えれば、ほとんど何でも学ぶことができる
  からだ。そして社会にはもっと豊かな教育の
  形があるべきだ。問題解決という真に重要な
  スキルを育てるために、情報と知識を
  活用する教育が。」

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」
という格言が昔からありますが、学び方を学ぶ
とはまさに、魚の釣り方を知ること。

どのような方法で学ぶと、表面的ではない
「深い学び」を得ることができるのか?

本書が伝えるのは、本質的な「学び方」に
ついてです。

小手先のテクニックではないので、私たちに
とって、かなり重要なテーマです。

著者は、米国先端政策研究所シニアフェロー
で、学びについての研究と発信を行っている
アーリック・ボーザーさん。

本書は、全米トップのシンクタンクにおける
ボーザーさんの仕事の集大成です。

  「本書はよくある “アメリカの教育システムの
  ここがおかしい” と指摘する研究書ではない。
  その類の政策提言はもう十分に世に出ている。
  それよりも、私は学習という概念をつぶさに
  解説し、研究からわかった普遍的な知識習得の
  手法を説明する。」

本書は学びへの体系的なアプローチとして、
次の6つのプロセスを示します。

 1. 価値を見いだす

  学びたいと思わなければ学ぶことはできない。
  学ぶ対象の知識に価値があるとみなし、
  その意味づけが行われていなければならない。
  そのためには、こらから学ぶことの意味を
  最初に知る必要がある。

 2. 目標を決める

  知識を習得する初期の段階では、集中が重要。
  何を学びたいのかを厳密に見極めて、
  目的と目標を設定しなければならない。

 3. 能力を伸ばす

  練習にも、他人と差がつく力をつけられる
  ようなものがある。学習のこの段階では、
  スキルを磨き、パフォーマンスを向上させる
  ことに特化した手段を講じる必要がある。

 4. 発展させる

  この段階では、基本から踏み出し、知識を
  応用したい。スキルと知識に肉付けして、
  より意味のある形の理解を形成したい。

 5. 関係づける

  すべてがどう噛み合うかがわかるフェーズ。
  私たちは、個別の事実や手順だけを知りたい
  のではなく、それが他の事実や手順とどう
  関わり合うかを知りたいのだ。

 6. 再考する

  学習には間違いや過信がつきもの。
  そのため、自分の知識を見直し、自分の
  理解を振り返って、自分の学習したことから
  学ぶ必要がある。

本書の章は、この6つのプロセスに沿って
立てられています。

ボーザーさんの経験からか書かれている
のではなく、多くの実証研究を基にした
エビデンスがあります。

そのため、単純に結果だけ知りたい方に
とっては、少々読みにくと感じるかも
しれません。

しかし、時間をかけて読んでこそ、
本質的な学び方に到達できるようにも
思えます。

米Amazon2017年ベスト・サイエンス書
だけあって、非常に濃い内容の本でした。

この本から何を活かすか?

本書の最初のステップは「価値を見いだす」
こと。

これは、学ぶ対象の意味を知ることです。

では、なぜ意味を知る必要があるのか?

この問の答えは、人間の根源的な欲求と
関わっています。

  「意味への欲求とは、多くの点で発見への
  欲求なのである。私たちが学習への
  モチベーションを持つは往々にして、
  学びたいからだ。価値を求める生き物として
  進化したから、人間は価値を求める。」

人間の探究心を利用して、学ぶ対象の価値を
見出すと、学習効率が上がるのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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