活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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好き嫌い―行動科学最大の謎―

満足度★★★
付箋数:22

あなたは、なぜ、それが好きなのか?

よく、「好みは説明できない」とか、
「蓼食う虫も好き好き」と言われます。

あなたの好きな音楽は? と問われると、
あなたは、好きな曲名やバンド名を挙げる
ことができるでしょう。

しかし、なぜその曲が好きなのか、
なぜそのバンドが好きなのか、
理由を問われた場合はどうでしょうか。

人は、自分が若い頃に聞いた音楽が
いちばん良いと思うことが多いようです。

特に、20代前半までに聞いた曲が、
私たちの心の中で特別な位置を
占めていることが多い。

本書は、タイトルにある通り、
人の「好き嫌い」とはどういうものかを
探った本です。

著者は、テクノロジーやサイエンス、
カルチャーに詳しい、ブルックリン在住の
ライター、トム・ヴァンダービルトさん。

ヴァンダービルトさんは、「好き嫌い」
という、行動科学の最大の謎に迫ります。

では、冒頭の問いの、音楽の好みについて。

まず一つ言えることは、好きな音楽は、
既に知っている音楽であること。

当たり前のことですが、知らないものを、
好きと判断することはできません。

では、原曲とカバーバージョンがある場合、
あなたは、どちらを好きなことが多い
でしょうか。

私は、原曲を好きな場合が多いです。

原曲の方が、聞いた回数が多いから
というのが、その主な理由です。

人は、繰り返し接すると好意度や印象が
高まる傾向があります。

この考えを提唱したのが、心理学者の
ロバート・ザイアンスさん。

「(単純)接触効果」とか「ザイアンス効果」
と呼ばれています。

もし、原曲もカバーバージョンも両方とも
初めて聞く場合は、最初に聞いた曲を
好きになることが多いでしょう。

それは先に出会った刺激の心的影響が
大きく、後に出会った刺激よりも
心に残りやすいからです。

動物行動学者のコンラート・ローレンツさんが
提唱した、「刷り込み」に似た現象です。

親への愛着や、限られた時期に短時間で学習
したことが、その後も長く持続するように、
音楽も特定の時期に聞いたものが好まれます。

そして、好みは作り上げられます。

過去に「よい」と感じた音楽は、
記憶に残りやすいのです。

本書では、このような音楽の好みの理由を
探るだけでなく、食べ物、色、数字、芸術など
無意識のうちに作られる「好き嫌い」の謎に、
迫ります。

以下、本書の「テイスティングノート」に
まとめられた要点をいくつか紹介します。

  ・人は好きか嫌いかを、その理由を知るより
   先に判断する。

  ・人は分類できるものを好む。

  ・安直な好みはあてにならない。

  ・見ているものを好きになるかもしれないが、
   好きなものを見ているということもある。

  ・好みは学習するものである。

  ・私たちは好きになりそうなものが好き、
   憶えているものが好きだ。

  ・目新しさとなじみ深さ、同調と差異化、
   単純と複雑さ、この3組の反語がせめぎ合い、
   好みが形成される。

  ・好きでないものは無視されやすいが、
   じつは強力である。

ヴァンダービルトさんは、心理学から哲学、
社会学、生物学、行動経済学までを取材し、
好き嫌いの秘密を解き明かそうとします。

まだスッキリと解き明かせていない部分も
多くあるので、それは今後の取材や、
続編に期待したいところです。

この本から何を活かすか?

グーグルはあなたを、どんな人だと
思っているのでしょうか?

実は簡単にわかる方法があります。
以下のサイトにアクセスしてみてください。

https://www.google.com/ads/preferences

これは、グーグルの広告設定のページ。

Google アカウントの情報(年齢層、性別など)、
おおまかな現在地、現在の検索クエリ、
以前の検索アクティビティなどから
あなたの属性を特定しています。

このサイトを見ると、かなり多くのカテゴリが
表示されていましたが、私の場合はいくつか
馴染みのないカテゴリも表示されていました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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