活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2018年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年08月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

AI時代の子育て戦略

満足度★★★
付箋数:21

  「すでに “ガリ勉をして東大” というルートは
  ヤバイ。私の肌感覚から言うと、東大卒で
  本当に使える人は10人に1人いるかどうかだ。
  幼い頃から難関校合格を目指して少中高と
  学習塾に通い、特定の正解を得るための
  テクニックを磨く。
  そうやって東大を卒業した結果、わが子が
   “使えない人材” になったら・・・・。
  私なら、そんなハイリスクな教育にベット
  しようとは思わない。」

本書は、マイクロソフト日本法人元社長で、
日本屈指のイノベーターである成毛眞さんが、
AI時代の「子育て」について語った本です。

こらから更にAIが発達すると、今ある職業の
多くは10年後、20年後には存在しないとも
言われています。

それはかつて存在した、一生懸命受験勉強させて、
一流大学へ合格させて、一流企業に就職させる
子育て路線が通用しなくなったことを意味します。

では、これからの時代、どんな子育てをしたら
よいのでしょうか?

  「最初の機会を親が与えるのはいい。
  ただ、そのときは親は無表情でいるべきだ。
  無表情でやらせてみて、ハマっているようなら
  続けさせればいい。それこそが、子どもにとって
  生きる術になる可能性がある。」

これは単に子どもの「習い物」のことだけを
言っているわけではありません。

「ハマるもの」を探して、それを続けさせる
ことが、これからの子育ての重要なポイント。

創造性の少ない仕事はAIに代替され、
学歴というブランドも通用しなくなるので、
秀才を育てる教育は必要なくなるのです。

本書には、成毛さんと堀江貴文さんの対談も
掲載されていますが、そこで堀江さんも
同じことを言っています。

  「僕はずっと “ハマることの大切さ” を
  言い続けてるんですよ。物事にハマる力は
  みんな持っているはずなのに、いつの間にか
  忘れてしまう。親とか学校から “ゲーム
  ばっかりするな、勉強しろ” って禁止され
  続けるからです。」

子どもが興味を持つ対象が見つけにくいなら、
ゲームをやらせればいい。

現代のゲームは親が思っているよりも、
かなりクリエイティブな作業で、攻略する
ためには、自分でいろいろと工夫しなければ
ならないからです。

特に成毛さんは、任天堂が2017年3月に発売した
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch
を推奨しています。

また、子どもがハマるものを見つけるきっかけ
として「STEAM」教育が重要であると説きます。

「S」はサイエンス、「T」はテクノロジー、
「E」はエンジニアリング、「A」はアート、
「M」はマセマティックスです。

AI時代になると真っ先に、「文系脳」の人が
食いっぱぐれてしまうので、できるだけ
「理系脳」を鍛えよ、ということです。

論理的な読解力を身につけさせるためには、
プログラミングを学ばせることも推奨されて
います。

そこまで本格的でなくとも、最新のデバイスは
子どもにどんどん与えた方がいいようですね。

また、SF・サイエンス系のマンガやアニメに
親しませるのもいいことですが、1つだけ注意点
があります。

それはファンタジーの要素が強い作品ではなく、
科学考証のしっかりしたSF作品を選ぶこと。

そういう作品でなければ、科学的な素養を
高めることはできません。

個人的には、本書は成毛さんの本にしては、
少しもの足りない印象を受けました。

それは、過激な発言が少ないからではなく、
本書の内容は、AI時代が来る遥か前から、
大前研一さんが主張していたことに近いからです。

この本から何を活かすか?

現在、企業が採用するときに最も重視している
とされるのが「コミュニケーション能力」です。

しかし、成毛さんは、「コミュニケーション
能力は伸ばさなくていい」と言います。

それは、コミュニケーション力はもともとも
能力差が大きすぎるために、才能がない人が
多少能力を伸ばしても、焼け石にだからです。

言語に関する能力は年数が経ってから開花する
こともあり、仮に「コミュ障」であったとしても、
成長すれば自然と治ると説明されています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |