活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術

満足度★★★
付箋数:23

あなたの職場には、意地悪な上司はいませんか?

暴言を吐く、部下をいたぶる、卑怯、
人をこきおろす、他人をいじめて楽しむ・・・

本書では、こういうクソみたいな上司や同僚の
ことを「アホ」と表現します。

では、あなたの職場の「重症度」を、
6つの質問でチェックしてみましょう。

 質問1 あなたは職場でゴミ扱いされていると
    感じているか?

 質問2 不愉快な状況はずっと続いているか?

 質問3 相手は一時的な「アホ」か、
    それとも「ホンモノのアホ」か?

 質問4 アホは1人だけか、それとも組織全体が
    病んでいるのか?

 質問5 あなたにアホを上回る権力はあるか?

 質問6 アホなヤツにどれくらい苦しめられて
    いるか?

質問1と2はYesである場合、質問3はそのアホが
一時的ではない場合、質問4は組織全体の場合、
質問5はあなたが権力を持っていない場合。

そして質問6は気分がふさいだり、
気力を奪われたり、体調を崩したり、
苦しくて仕方がない場合。

あなたの答えが、これらに該当する場合は、
本書は必ず役に立つでしょう。

職場でのハラスメントから救ってくれます。

本書の著者、ロバート・I・サットンさんは、
スタンフォード大学で組織行動論や組織管理論
を研究している方。

同時にこれらをベースとした「アホ」の研究も
行っているため「アホ先生」と呼ばれています。

平気で人をおとしめるヤツ、憂鬱な気分を
蔓延させるヤツ、私たちの気力を奪うヤツ。

この手の人は、多くの職場や組織に
のさばっています。

  「人を人とも思わないこのアホどもを
  のさばらせると、まわりに害がまき散らされる。
  そこで私はアホに苦しむ人に向けて、
  これまでの研究をもとに本書を書くことで、
  性悪なアホどもにどう対処すればいいか、
  アドバイスをお伝えすることにした。」

本書でサットンさんが伝えるアドバイスには、
学術研究の裏付けがあり、それに実地で使う
テクニックを加えています。

また、人事担当に行ったインタビューで得た
話や、メールでもらった相談なども参考にして
書かれています。

最優先する対処法は、性悪なアホからは
「逃げる」ことです。

本書では、過激な逃げ方を避け、
エレガントに逃げる方法を解説します。

逃げられない場合の対処法は「かわす」こと。

どうやってアホなヤツと会う頻度・期間・濃度
を減らせばいいか、戦略的なかわし方の
テクニックを紹介します。

そして、あなたの心を守るために、
アホの見方、物の見方を変えて、心理的な距離を
取ることで、アホなヤツから受けるダメージを
小さくする方法を説明します。

最後には、慎重にやる必要がありますが、
アホに反撃するために、効果的な反撃方法も
紹介されています。

また、注意点として、他人をすぐさまアホと
認定してしまわない点にも言及されています。

  「人というものは自分の短所やミスには
  気づきにくく、気づいても寛大になりやすい。
  問題が出てくると、たとえそれが自分のせい
  でも、他人のせいにする傾向がある。
  だから、もし “あんなひどいことをするなんて、
  あいつは性悪なアホだ!” と憤慨している
  自分に気づいたら、こんな呪文を心で唱えて
  みてほしい。
   “他人のアホ認定は慎重に、自分のアホ認定は
  率直に” 。」

本書は、職場でのハラスメントに対処する
ための本ですが、同時に自分がする側に
回らないための本でもあります。

この本から何を活かすか?

本書の「おわりに」で、次のようなドイツの
寓話が紹介されていました。

  「凍えそうなほど寒いある晩、ヤマアラシの
  群れがお互いに身を寄せあって暖まろうとした。
  ところが、ヤマアラシたちは体をくっつけると、
  お互いのトゲが刺さって傷ついてしまう。
  でも体を離すと、今度は寒くて凍えてしまう。
  やがてくっついたり離れたりを何度も繰り返す
  うちに、ヤマアラシたちはお互いを傷つけ
  ないで、ほどよく暖まることができる距離を
  見つけだした。
  この距離が “慎み深さと礼儀正しさ” と
  呼ばれるようになったという。」

この程よい距離が、人間関係では重要ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 心に効く本 | 05:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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