活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ほぼ命がけサメ図鑑

満足度★★★★
付箋数:24

あなたは、「サメ」にどのような印象を
持っていますか?

もし、「怖い」というイメージがあるなら、
是非、本書を読んでみてください。

少なくとも、サメに対する恐怖心はほとんど
なくなりますし、もしかすると「サメ好き」
になるかもしれません。

  「およそ4億年前に地球に誕生し、魚類最大を
  誇るジンベイザメから、手のひらサイズの
  ツラナガコビトザメまで、現在500種類以上も
  確認されているサメ。だが、サメほど本当の
  姿を知られていない魚類はいないでしょう。
  わたしは声を大にして伝えたい、というか
   “誤解”  “偏見” 、そして “冤罪” を晴らしたい
  と思います。」

本書は「現代ビジネス」で2014年3月から
2015年6月まで連載された「サメに恋して」を
もとに書き下ろされた本です。

著者は、世界で唯一人のシャークジャーナリスト、
沼口麻子さんです。

沼口さんは、サメの保全活動をする
団体職員でもなければ、大学や研究所に
所属する研究者でもなく、新聞社に帰属する
専属の記者でもありません。

独立したフリーランスの立場で、サメに特化した
取材活動と情報発信を行っている方です。

  「というより、サメが大好きなので、
  人生の中でサメに関すること以外をいっさい
  排除して、サメを毎日追いかけている、
  サメ好き人間という紹介のほうが
  わかりやすいのかもしれない。」

本書では、Q&A形式でサメに関する疑問や
誤解を解消し、その後は沼口さんが
体を張って取材したサメとの体験談を
披露しています。

タイトルには「ほぼ命がけ」とありますが、
実際、沼口さんはサメと対峙しても、
怖い目に遭ったことはほとんどありません。

唯一、レモンザメを興奮させておいて、
そこにあえて近づいて「甘噛み」された
経験がある程度です。

 Q.「人食ザメ」って、どこにいるんですか?

 A.「人食ザメ」なんてどこにもいません。
 
人食ザメというのは、わたしたち人間が
サメに対して勝手に抱いている誤解。

サメが好んで人を食べるなんてことは
ありえないようです。

海で人がサメに噛みつかれたことがある
のは事実ですが、その多くはサーフィン中の
出来事です。

それは、人がサーフボードにまたがって
座る、あるいはパドリングする姿を
水中から見上げると、サメの好物である
アザラシやウミガメそっくりに見えるから。

実際に海でサメに襲われて死ぬ確率は、
雷に撃たれて死ぬ確率よりもはるかに
低いようです。

 Q.『ジョーズ』ってホホジロザメが人を
  食べまくる映画でしたよね?
  「人食ザメ」はいないと言われても、
  にわかに信じられません。

 A. 信じてください!ホホジロザメは無実です。

サメは警戒心が強い生きものなので、
サメと遭遇してもこちらから何もしなければ、
まず襲われることはありません。

それどころか、そもそもサメに近づくことが
難しいくらい用心深い生きものです。

ちなみに、『ジョーズ』の元ネタになった、
サメの事件は、1916年に米国の大西洋沿岸で
起きた「ニュージャージーサメ襲撃事件」です。

この事件で人を襲ったサメは、当初は
ホホジロザメと考えられていましたが、
今ではオオメジロザメと考えられています。

サメも野生動物なので、ほかの野生動物と
同様に、人間に危害を加えるものが絶対に
いないとは言い切れません。

しかし、サメの9割は決して人に近づかない
温厚な種で、残り1割にしても、
こちらから近づいて触ろうとしなければ、
人を襲うことはないようです。

この本から何を活かすか?

「サメは泳いでいないと死ぬ」という話を、
聞いたことがありませんか?

その理由は、サメはエラを自分で
十分に動かすことができないので、
止まるとエラ呼吸ができなくなり、
窒息死するとされています。

しかし、沼口さんは、これが本当かどうか
「確かめようがない」と言います。

そして、泳がなくても死なないサメは
確実に存在しているとも。

実際に遊泳性のサメが、泳ぐのを止めると
死ぬかどうかは、判然としないようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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