活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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まかせる力

満足度★★★
付箋数:23

  「3年前の2015年1月、私は
   “ジャパネットたかた” の社長職を辞し、
  息子にその任を “まかせ” ました。
  振り返ると、社長職は実に29年間に
  わたっていました。その1年後の16年には、
  テレビショッピングのMC(話し手)も
  かつての部下であったスタッフに後を
   “まかせ” 完全に引退。」

現在は、地元長崎のプロサッカーチーム、
V・ファーレン長崎の社長を務める高田明さん。

MCとしてだけでなく、経営者としても
その手腕を高く評価される高田さんには、
経営のバイブルとする愛読書があります。

高田さんが、その本に出会ったのが、
2013年7月3日、会社の研修旅行で
グアムに行っていた日のことでした。

感動のあまり、高田さんは本の末尾に
メモを残したそうです。

  「感動の一言でした。今後の人生の指南書、
  参考に値する書物でした。感謝。
  2013年7月3日、グアム研修旅行にて」

その本とは、新将命(あたらしまさみ)さんの
経営の教科書』です。

新さんは、「伝説の外資トップ」として
知られる経営者です。

シェル石油、日本コカ・コーラ、
ジョンソン・エンド・ジョンソンなど、
グローバル・エクセレント・カンパニー
6社で社長職を3社、副社長職を1社経験
された方です。

私もこれまで新さんの本を6冊ほど、
当ブログで紹介しています。

以下は、その中でも私のお気に入りの3冊です。

  『リーダーの教科書
  『経営の教科書
  『世界標準のNEMAWASHI(ネマワシ)の技術

ところで、高田さんは、新さんの本の何に
感動したのでしょうか?

  「それは、会社の存続や経営にとって最も
  大切なのは理念や志であるという、
  マインドの部分に徹底的にこだわって
  書かれているという点です。かつ、そうした
  マインドを具体的にどういう態度や手法に
  落とし込んでいけばよいかという点についても、
  シンプルにわかりやすくまとめられています。」

感銘を受けた高田さんは、ジャパネットの
社内研修で新さんに講師を依頼しました。

お二人は、それ以来のお付き合いです。

本書は、高田さんと新さんが「まかせる」
ことをテーマに語った対談本です。

「まかせる」ことは、一見すると簡単なこと
のようで、実は難しいものです。

それは、「まかせる」相手を、本当に「信頼」
していなければ、できないことだからです。

ちなみに、「信頼」と「信用」は全く違うもの。

「信頼」とは、全人格を含めて相手や周囲から
認められること。

一方、「信用」とは、その人のスキルが
信用できるとか、その会社が借入をするときの
担保能力が信用できるかといった部分的な
ことを指します。

ジャパネットは、高田さんの社長交代や、
MC卒業が、最大の経営リスクと言われました。

しかし、実際は高田さんが経営やMCを
「まかせて」引き継いだ後も、
ジャパネットは高成長を続けています。

その裏には、高田さんが新さんの本から
感銘を受けて作ったジャパネットの企業理念や
クレドの継承がありました。

これらは、「まかせる」仕組みの一部です。

本書は、170ページほどで、あまり厚くない
本ですが、経営のエッセンスが詰まっています。

お二人はマインドの部分が一致しているので、
互いの経験が共鳴して、いい対談になっています。

この本から何を活かすか?

新さんは、年齢を聞かれたときに、
「I am 81 years old.」とは決して言いません。

必ず「I am 81 years young.」と言うそうです。

ニュアンスとしては、「もう81歳です」ではなく、
「まだ81歳です」といった違いです。

「まだ81歳」と思って日々生きることで、
まだまだ新しいことにチャレンジできる気に
なれるそうです。

それが新さんの若さの秘訣です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経営・戦略 | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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