活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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だまされない

満足度★★★
付箋数:19

  「この本にはみなさんの健康に役立つ真実の
  情報を書いています。なかにはびっくりする
  ことが書いてるかもしれません。
  ちょっとネタバラシすると、たとえば
  低コレステロールの食事には意味が
  ありませんし、日本で行われている
  がん検診のいくつかは世界では認められて
  いません。洋食よりも和食のほうが病気に
  なるリスクが少ないと思っているかも
  しれませんが、実は違うのです。」

本書は、長野県の諏訪中央病院の名誉院長、
鎌田實さんによる医療・健康エッセイです。

健康に関心が高くなっている、中高年向けの本。

鎌田さんは、医師として働く傍ら、40年以上、
健康づくり運動を行こなってきました。

その成果として、長野県を健康長寿県に
導きました。

本書に書かれているのは、健康のための王道。

鎌田さん自身が、言うだけでなく、誰よりも
率先して実践してきたことが書かれています。

本書のような「だまされるな系」の本は、
読者にインパクトを与えるために、
かなりキツイ言い方の本が多い印象ですが、
本書は非常に優しい語り口です。

ただし、内容は誤った健康・医療情報に
翻弄されている人の、目を覚まさせるような
厳しいことも書かれています。

鎌田さんが、本書で指摘する誤った情報の
1つは、「免疫力」についてです。

「免疫力を上げてがんに勝つ!」とか、
「免疫力を高めて病気知らずの身体に!」
といった宣伝文句の健康食品などがあります。

まず、「免疫力」という言葉は、
正式な医学用語ではありません。

免疫の意味は、自分の身体を外敵から
守るために、自分と自分以外のものを見分け、
自分以外のものを排除する働きのこと。

この免疫力が高ければ、「病気にならない」
とか、「病気が治る」といったことが、
喧伝されていますが、事実は違うようです。

免疫力は、高すぎてもダメなのです。

その例として挙げられているのがアレルギー。

体内に卵や花粉などが入った際に、
くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみや赤い湿疹
などの症状が出るのが、アレルギー反応です。

これは、免疫力が高すぎて、体内に入った
異物に対して、過剰に反応した結果です。

本来なら、騒がなくていいはずの相手に
対しても、暴走してしまっているのです。

免疫は「天使と悪魔」の二面性を持っている
ので、大切なのは、ちょうどいいバランスで
働かせることです。

鎌田さんは、日本人のヘルスリテラシーは
低いと指摘します。

これは健康や命を守る自己判断能力が
低いということです。

日本人は医療や健康に関しては、
「医師におまかせ」で、自分で判断する
能力を培ってきませんでした。

そのため、困ったことが起こると、
藁にもすがろうとして、効かないとわかって
いる治療にも、つい手を出してしまいます。

  「大切なのは、自分の頭できちんと考える
  ということ。ヘルスリテラシーについても
  書きましたが、情報を鵜呑みにすることなく、
  何が自分にとって役に立つかをしっかり
  判断することが重要です。」

健康のためには、よく笑い、よく運動し、
よくタンパク質を取り、よく野菜を食べ、
減塩を心がける。

極端な健康情報には、ウソが多いので、
騙されないようにしなくてはなりません。

この本から何を活かすか?

女性でよく聞く、更年期障害ですが、
男性でも起こることがあります。

男性ホルモンの分泌が低下することが原因。

男性ホルモンの1つ、テストステロンは、
筋肉をつけると、分泌が促進されます。

ですから、ある程度の年齢になると、
「貯金よりも貯筋が大事」であると
鎌田さんは言います。

また、男性ホルモンが減ると、肥満、
糖尿病、心臓病、高血圧、うつ病などの
さまざまな疾患のリスクも高まるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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