活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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遠ざけの法則 ― 万人受けを狙わない熱狂的なファンのつくり方

満足度★★★
付箋数:24

  「 “万人受けを狙っている時代ではないのです” 
  選ぶ勇気、ありますか?
  お客様を選ぶ! ま~、なんと不遜な態度だ!
  そう思われるかもしれません。
  が、少し冷静になって周囲を見て欲しいのです。
  観察して欲しいのです。
  本書に登場する多くの企業、店、商品。
  本書に登場しないけれども、あなたが好きな、
  お気に入りの会社や店、商品。
  実はすべてお客様を選んでいます。」

一部のお客様をあえて遠ざけることで、
逆に、残りの一部のお客様を熱狂的に
引き寄せるのが、「遠ざけの法則」。

一番わかりやすい例では、禁煙席が挙げられます。

いまや、あらゆる公共の場所が禁煙になりつつ
ありますが、少し前は「全席禁煙」にすることが、
その店の主張でした。

スターバックスコーヒーは、喫煙スペースを
段階的に減らしていき、完全禁煙を実現しました。

この個性を打ち出したことで、
愛煙家は来店し難くなったかもしれませんが、
嫌煙家は好意的に捉えたはずです。

一方、禁煙化が進む中で、ドトールコーヒーは
分煙マークを貼り、喫煙可を打ち出すことで、
愛煙家を引き寄せています。

  「敵が多い、だから私は幸せだ」

これは、本書で紹介されている、
フランスのファッションデザイナー、
ピエール・カルダンさんの言葉です。

己の主張を貫き、生き様を全うすれば、
敵は増えます。

しかし、熱狂的なファンも生まれるのです。

本書は、万人受けを狙わずに、他の追随を
許さないサービスや商品で、ビジネスを成功に
導いた事例を多く紹介した本です。

著者は、コピーライター、マーケッターとして、
フリーランスで活躍する、中山マコトさん。

当ブログでも、以前に何冊か著書を紹介した
ことがある方です。

  『フリーで働く! と決めたら読む本
  『フリーで働く前に! 読む本

ある海外のブランドは、常連のお客様以外には、
いくら現金を積まれても売らないそうです。

それは、長い時間の付き合いを経てきた
お客様を選び、その歴史を経ずにお金で解決
しようとするお客様を選ばないという、
そのブランドの態度であり姿勢です。

所謂、「一見さんお断り」と同じ考えですが、
この態度をしっかり示すことで、
常連のお客様からは愛され続けるのです。

選び、選ばれてこそが、ブランドとなります。

入るべき店を間違うことは、顧客にとっても
不幸なことです。

勇気を持って、誰かれ構わず、
引き寄ようとすることをやめる。

店のコンセプトに共感してくれる人だけを
引き寄せられれば、ミスマッチの悲劇は
起こらないのです。

「遠ざけの法則」で成功している企業の1つが、
化粧品の製造販売を行う再春館製薬所です。

同社の主力ブランドのドモホルンリンクルは、
「30代からの年齢基礎化粧品」と謳うだけでなく、
「初めての方にはお売りできません」と大々的に
宣言しています。

化粧品メーカーにとって、肌に合わないことは
大問題ですから、無料サンプルを使ってもらい、
合うと思った人だけに販売する戦略を取ります。

あの逆説的で強烈なコピーは、再春館製薬所の
生き様をそのまま表現しているのです。

本書では、多くの成功事例から「遠ざけの法則」
が、長期的にも有効な戦略であることを示します。

  第1章 究極のメカニズム、踏み絵
  第2章 視覚で分ける
  第3章 敵をつくる
  第4章 ターゲットで分ける
  第5章 地名で分ける
  第6章 キャッチフレーズで分ける
  第7章 趣味嗜好で分ける
  第8章 3行錬金術
  最終章 「蒙古タンメン中本」の看板は
      なぜ真っ赤なのか?

この本から何を活かすか?

森博嗣さんは、なぜベストセラー作家に
なれたのか?

中山さんは、「理系ミステリー」という
キャッチフレーズがつけられたからだと
分析します。

確かに、私もそのそのキャッチフレーズに
引き寄せられ、『すべてがFになる』など、
一連のシリーズを読んだ一人です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マーケティング・営業 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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