活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ポスト平成のキャリア戦略

満足度★★★
付箋数:24

  「この本のテーマはずばり、 “ポスト平成の
  時代に若者はどんなキャリア戦略を描くべきか” 
  ということです。なぜ “ポスト平成” を強調
  するのかというと、最近 “昭和モデル” 、
  さらには “平成モデル” の陳腐化や崩壊の
  気配をひしひしと感じるからです。
  過去数十年で言うと、日本人の仕事観に
  与える影響がとくに大きかったのは、
  山一證券やリーマンショックだったと思います。
  それに比肩する変化、よりおおげさに言うと、
  明治維新や戦後復興なみの大変化が訪れる
  のではないかと読んでいます。」

本書は、「これからどう生きるべきか」の
キャリア戦略についての対談本です。

なぜ、新しいキャリア戦略が必要なのか
というと、昭和の考えは言うに及ばず、
平成の考えも、過去のものになっているから。

それらに縛られていては、今後生きていく上で、
足枷にしかならないのです。

対談したのは、経営共創基盤(IGPI)取締役
マネージングディレクターの塩野誠さんと、
NewsPicks編集長の佐々木紀彦さんです。

佐々木さんが、塩野さんをゲストに迎えて
対談した形になっています。

お二人は、まず、これから起こる大変革に
ついて語り、その後、20代・30代・40代と
年代別にキャリア戦略を提示します。

塩野さんは、AIやロボットの進化で自動化
できることが増えてくると、ヒューマンタッチ
(人間味)やハイタッチ(感性)の価値が
相対的に高くなると予想します。

これまでの人を評価する物差しが変わります。

そんなポスト平成の時代に求められるのは、
「ハングリー&ノーブル」な人材だといいます。

この2つは両立するのが、なかなか難しい。

  「ハングリーさがないと事を成せないですし、
  何でも貪欲に吸収し、決断する度胸も
  持てません。その一方で、ノーブルさがないと、
  悪いことをしてしまう。」

貪欲に金銭や名誉を求めるハングリーさが
旺盛な人はいます。

また、公の精神を持ち、高貴な気概に満ちた
ノーブルな人もいます。

しかし、この両方を兼ね備えた
「野蛮な貴族」は、なかなかいません。

どんなにハングリーで、儲ける才能があっても、
高貴さがないと、得た富も地位も上手に使えず、
最後には自滅してしまいます。

お二人は、過去にハングリーさとノーブルさを
両立させた人物として、次の方々の名前を
挙げています。

白洲次郎さん、吉田茂さん、緒方貞子さん、
盛田昭夫さん、本田宗一郎さん、松下幸之助さん。

昭和の時代を生きた本物リーダーには、
ハングリーさとノーブルさがありました。

また、そのバランスを欠いていた人物としては、
堀江貴文さん、村上世彰さんの名前を挙げています。

  「堀江氏はパブリック(公益)がなく、
  リバタリアン(自由至上主義者)に見えます。
  リバタリアンたる自分は、大変楽しい。
  そして “楽しく自由な個には誰でもなれる” 
  という主張に、ファンがついてくるという
  現象です。個としての欲望に忠実で、多くの
  ファンに憧れや夢を持たせるのはよいことだと
  思います。ただ、自分の能力をパブリックに
  活かす発想はないように見えます。」

この堀江さんの分析には、説得力がありました。

自分のエゴを越えなければ、偉大なリーダー
にはなれないのです。

各年代への指南も的を射ていて、
かつ、上を目指したい人にとっては、
非常に刺激的な対談だと思います。

この本から何を活かすか?

塩野さんは、「AIブームはあと2年で終わる」
と予想します。

それは、AIがなくなるのではなく、
普通になって、空気のように日常に
入り込むという意味です。

インターネットが今では当たり前になった
ように、AIも普通になるのです。

そして、AIが一般的になった世界で、
ビジネスに最もインパクトがあるのは、
「エネルギー」の分野だと指摘します。

エネルギーは規模が大きいので、
AIによるコスト削減効果が大きいのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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