活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2017年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年02月

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たった一言で人を動かす 最高の話し方

満足度★★★★
付箋数:24

  「あなたの今までの話し方を “最高の話し方” 
  に変えるエッセンス、それは “間” です。
   “間” が大切、そんなことはわかっている。
  という方が多いことでしょう。
  しかし、実際に “間” をとれているという方は、
  ごくわずかです。
  だからこそ、 “間” を身につければ
  最強の武器になります。」

話すときに「間」をとることを意識している
方も多いはずです。

しかし、話し方において、自分ではできている
つもりでも、一番できていないのが「間」の
とり方です。

世の中のスピーチが上手な人や、心を動かす
話し方ができる人は、「間」のとり方が
うまいと気づいている人でも、
本書を手にすると驚くことでしょう。

なぜなら、本書は丸々一冊、
「間のとり方」についての本だからです。

これまでにも話し方の本は、数多く刊行されて
きましたが、ここまで「間のとり方」だけに
特化した本は、他に見たことがありません。

著者は、NHKキャスターを17年務めた後、
現在はピーチコンサルタントとして政治家や
経営者のスピーチ指導を行っている矢野香さん。

ところで、なぜ、少し「間」をとるだけで、
今までの話し方が、「最高の話し方」に
変わるのでしょうか?

それは、「間」には、聞き手に気づかせたり、
考えさせたるする、能動的な行動を促す力が
あるからです。

「間」をとると、聞き手がリアクションを
示すようになり、それまで一方通行だった
コミュニケーションが双方向に変わるのです。

  「 “間” はとるものではなく、意図的につくる
  ものです。聞き手の反応を見ながら “間” を
  とるのではなく、 “聞き手に反応してもらい
  たい場面” で、積極的に自分から “間” を
  つくるのだ、と考えてください。」

例えば、ビジネスシーンで求められる
「結論から話す」話し方で、「間」をつくる
前と後の違いを見てみましょう。

<間をとる前の話し方>
  「結論から申し上げますと、A社との契約は
  成立したんですが、先方は条件として今までの
  取引先と同額の料金にしてほしいと望んで
  おりまして、それでコストを見直したところ、
  20%なら落とせるんじゃないかということに
  なりまして・・・」

<間をとった後の話し方>
  「結論から申し上げますと、
  ***(3秒の「間」)
  A社との契約は
  *(1秒の「間」)
  成立しました。
  ***(3秒の「間」)
  ただし、A社は
  *(1秒の「間」)
  『今までの取引先と同額の料金にしてほしい』
  *(1秒の「間」)
  と望んでいます。
  そこでコストを見直したところ、
  ***(3秒の「間」)
  20%落とせる部分を見つけました」

結論の前に3秒の「間」を入れると、
「契約成立」というポジティブな内容が
しっかり伝わります。

そのうえで「コストを見直した」という
情報を伝えれば、聞き手は「よくやった」と
好意的にとらえるようになります。

「間」にも長さによる使い分けがあり、
もたらす効果や使う目的も様々です。

たがが「間」と思ってはいけません。

本書を読むと、「間」の奥深さがわかり、
同時に意外と簡単に習得できる話し方の
スキルであることがわかります。

個人的には、話し方を改善するための
費用対効果が高い本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書で、「間」をつくるために最適な話し方
として紹介されているのが、「一文一息」
というテクニックです。

一文一息とは、一文=ワンセンテンスを
一息で、息継ぎせずに話すことです。

一文をなるべく短くして一息で話すと、
聞き手にわかりやすく、力強さも伝わります。

一文を話し終わった後に息継ぎをするので、
そこで「間」をとります。

一文一息は、言葉で人を惹きつけるカリスマ
リーダーたちも使っているテクニックです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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