活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2017年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年02月

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アマゾンが描く2022年の世界

満足度★★★★
付箋数:25

アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾスさんは、
かつてアマゾン・プライムについて、
次のように語りました。

  「プライム会員サービスの価値を、
  会員にならないと自分が無責任だと
  思うような存在にしたい」

実際に、プライム会員になると配送料が
無料になるだけでなく、プライム・ビデオや
プライム・ミュージック、プライム・フォト
など様々なサービスが使えるようになります。

ベゾスさんは、アマゾン・プライムに関しては、
超長期思考で考えています。

短期的に投資を回収しようとは全く考えて
おらず、最優先しているのは会員そのものを
増やすこと。

実際、8500万人のプライム会員を抱える
米国では年額1万円以上の会費がかかりますが、
日本ではわずか3900円で提供されています。

これは、「非プライム会員は損している」
状態に他なりません。

いくら会員そのものを増やすことを優先
しているからといって、アマゾンは、
なぜ、そんなことが可能なのでしょうか?

それはアマゾン本体の北米事業とAWS事業
(アマゾン・ウェブ・サービス)での
利益を北米以外の事業への展開に投資して
いるからです。

さらに、プライム会員が増えると、
今まで以上のサービスも期待できますから、
プライム会員にならない手はありません。

さて、米投情報資会社のビスポーク・
インベストメントでは、アマゾンに関する
ある「指数」を発表しています。

その指数とは、「デス・バイ・アマゾン」。

日本語にすると、「アマゾン恐怖銘柄指数」
になります。

これはアマゾンの収益拡大や新規事業参入、
買収などの躍進の影響を受け、事業が悪化
すると見込まれる小売関連の上場54社で
構成された指数です。

日本でも、アマゾンとヤマト運輸との
宅配料金を巡る問題があったのは、
記憶に新しいところです。

最近ではアマゾンの動向がECや小売業界
への影響を超え、多くの産業や国の金融・
経済状況にまで影響を及ぼすように
なってきています。

このような状況は「アマゾン効果」と
呼ばれて注目を集めています。

本書は、脅威を増すアマゾンの大戦略や
未来予想図を読み解く本です。

著者は、大学教授、上場企業の取締役、
経営コンサルタントという3つの顔を持つ
田中道昭さんです。

 序章  なぜ今、アマゾンに注目が集まって
    いるのか―日本・米国・世界で起きて
    いること
 第1章 アマゾンの大戦略を5ファクターメソッド
    で読み解く
 第2章 なぜ、アマゾンは「現実世界」に
    参入するのか
 第3章 アマゾンの収益源はもはや「小売り」
    ではない―ビッグデータ時代の覇者・
    ベゾスの野望
 第4章 ジェフ・ベゾスの宇宙戦略
 第5章 アマゾン、驚異のリーダーシップ&
    マネジメント
 第6章 アジアの王者「アリババの大戦略」と
    比較する
 第7章 ベゾスは真の顧客第一主義者か、それとも
    利己主義者か―アマゾンの攻略法を考える
 おわりに―これから日本、米国、そして世界で
      起きること

本書は非常に充実した内容で、アマゾンの
ビジネスはあらゆる業界とも競合する可能性が
ありますから、是非、読んでおきたい一冊です。

また、個人としてAIスピーカー「Amazon Echo
を買おうかどうか迷っている人にも参考に
なる本だと思います。

この本から何を活かすか?

無人コンビニ「アマゾン・ゴー」という
サービスをご存知でしょうか。

このサービスは、アマゾンの本社がある
シアトルで、アマゾンの社員のみが利用できる
試験運用の段階です。

しかし、買い物客は自動改札機にスマホを
かざして入店すると、あとは欲しい商品を
陳列棚から取って店を出るだけ。

レジに並んで会計するこが不要で、
店を出ると自動決済されるコンビニです。

アマゾン・ゴーが実用化されると、
個人の利便性が高いのは言うまでもなく、
小売業界全体を変えるだけのインパクトが
あることも予想されています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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