活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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90秒にかけた男

満足度★★★
付箋数:24

通販会社の「ジャパネットたかた」は
高田明さんがMC(司会者)を降りることが
最大のリスクと言われてきました。

どんなカリスマでも、いつかは引退の
瞬間がやってきます。

2016年1月15日、高田明さんは
テレビ通販のMCを引退しました。

画面を拝見する限り、まだまだ若々しく、
MC力に陰りなど見えなかった高田明さん。

なぜ、高田明はMCから引退したのでしょうか?

そして、カリスマMCが引退した後の、
ジャパネットたかたの業績はどうなった
のでしょうか?

まず、業績ですが、2015年の経常利益が
143億円に対して、高田明さんが引退後の
2016年は158億円の増収増益でした。

つまり、カリスマが引退した後も、
ジャパネットは業績を伸ばしているのです。

ちなみに、高田明さんはMCだけでなく、
経営者としても社長の座を2015年1月に
長男である高田旭人さんに譲っています。

長男と聞くと、息子だから継がせたと
思われがちですが、高田明さんは
息子だから社長を譲った訳ではありません。

  「それは決して息子だからという
  理由ではありません。どの会社にも
  企業理念はありますが、ジャパネットには
   “クレド(Credo)” と名付けた理念が
  あります。社員の数も増えてきて、
  社員のあるべき姿を指し示し社員の
  質を高めるために制定しました。
  社員が迷った時、常に立ち返る原点が
  クレドです。旭人はクレドを本気で
  理解していた。この人なら任せられる
  と思ったわけです。息子であっても
  理念を継承していくという覚悟の
  ない人託すわけにはいかなかった。」

高田明さんは、名MCであったと同時に、
経営者としても優れていました。

それは単に業績面だけではなく、
企業のDNAとしてクレドを徹底して
浸透させた面からも覗えます。

クレドと言えば、リッツ・カールトンや
ジョンソン・アンド・ジョンソンが
有名です。

クレドでは、会社は誰のためにあるのか
よりも、何のためにあるのかを先に
考えるようになっています。

ジャパネットたかたでも、こうした
名だたる企業と同様に経営理念・哲学を
表したクレドを浸透させていたからこそ、
経営を後進に譲ることができたのです。

本書は、高田明さんの通販王としての
「伝える力」と、カリスマ経営者と
しての「メッセージ」を伝える本です。

高田明さんがインタビューに答えたものを
日本経済新聞社シニア・エディターの
木ノ内敏久さんがまとめました。

ジャパネットの経営から退いた後も、
サッカーJ2 V・ファーレン長崎を
再建した高田明さん。

本書では、そんな高田明さんの経営道が
伝えられている一冊です。

この本から何を活かすか?

しゃべりのプロがテレビ通販のMCを
やったら、商品は売れるのか?

あの古舘伊知郎さんが、自身の番組、
「フルタチさん」でそんな企画に
挑戦しました。

古舘さんはジャパネットの通販枠で、
小型掃除機「レイコップ」のプレゼンを
見事に行いました。

しかし、その結果は、ジャパネットの
通常売上の80%。

高田明さんは、この結果について、
次のように分析します。

「古舘さんがどうレイコップを説明
するか」に視聴者の神経が行ってしまい、
その時点で、通販番組ではなくなった。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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