活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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給料を2倍にするための真・経済入門

満足度★★★
付箋数:20

あなたは、自分の給料を2倍に増やしたいですか?

今もらっている給料の額は、それぞれ違っても、
「もし、倍の給料をもらえたらな・・・」と
考えたことのあるサラリーマンの方も
多いのではないでしょうか。

テレビ「ホンマでっか!?TV」などでおなじみの
環境問題の専門家、武田邦彦さんは、
本書で「給料を2倍にできる」と主張します。

本書は、経済の本質に迫りつつ、 “政策立案の
ための知識”で はなく、 “自分の人生を豊かに
するための知識と方法” に限定して整理した
経済の本です。

そのため、次の点に注意して書かれています。

 1. 細かい数字にとらわれない。
  少しぐらい矛盾していてもよい。

 2. 現在の政府の説明はウソが多いので、
  信じない。

 3. 経済専門家の間には喧嘩が多いので、
  それに巻き込まれない。

では、どうすれば私たちの給料は2倍になるのか?

武田さんは、「私たち日本人が決意さえすれば」
給料は2倍になると言います。

具体的には、2段階で所得倍増を実行します。

まず、第1段階では、私たちが稼いだお金を
国から返してもらうことです。

私たちは、マスコミなどなどの報道で、
日本は赤字で、国民1人当り800万円の借金があり、
ギリシャのような危機に陥ると聞きます。

しかし、これは大ウソで本当は日本政府は黒字。

実は日本にはお金が余っていて、
日本国民に返すことができると言います。

その額は、勤労者1人当たりに換算すると、
3106万円。

つまり、私たちは働いて稼いだお金を政府から
取り返すと、今ある預貯金や資産に加えて、
3106万円ものお金を増やすことができるのです。

ただし、これだけでは一時的に持っている
お金は増えても、給料は2倍になりません。

大事なのは、次の第2段階です。

第2段階では、政府から返してもらったお金を
貯金せずにすべて使います。

家でも、車でも、今、自分が一番欲しいモノに
どんどんお金を消費します。

すると、「お金を使うと景気が良くなる」
→「景気が良くなると給料が上がる」
→「給料が上がると、さらに景気が良くなる」
という好循環が続きます。

ここで大切なのは、「給料が上がることを
信じる」ことです。

そして、貯金や節約などせずに、気前よく
どんどん物を買って経済を回すことです。

武田さんが言うように、本当にそんな
ウマイことが可能なのかと、疑問を抱く方も
多いことでしょう。

しかし、日本では1960年から内閣総理大臣の
池田勇人さんが実行した所得倍増計画は
これに近い形で実現した実績があります。

つまり、首相のひと言で、給料を2倍にする
ことが可能なのです。

本書で語られている武田さんの話の信憑性は、
どの程度のものなのかわかりません。

しかし、読者に夢を与えて、経済を好転させる
きっかけになる可能性はあると思います。

ちなみに、経済の数値は、高橋洋一さんの
計算などがベースになっているようです。

本書は、武田さんを普段テレビで見る通り、
わかりやすく、自信を持って語られた、
異色の経済入門書です。

「ホンマでっか!?TV」で自分の専門外の分野に
ついても意見する武田さんをよく見かけますが、
本書はまさにそういった感じの本です。

ベスト新書から刊行された『真・近現代史
に続く、「真」シリーズ第2弾のようです。

この本から何を活かすか?

武田さんは、経済学を学問として認めていません。

それは、「ホンマでっか!?TV」に経済の専門家
として出演する門倉貴史さんが怪しいからでは
ありません。

経済の分野では、データや前提がはっきりせず、
議論されていることが多く、また経済の専門家が
政府と関係しているからです。

その結果、比較的簡単な予測でもよくハズレます。

そもそも過去から未来を予測する場合でも、
同一条件でなければ、学問的厳密性を欠くので、
当然のように予測も外れるのです。

本来学問は、前提条件が異なる状況下で、
未来を予測することを嫌うものなのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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