活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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40歳が社長になる日

満足度★★★
付箋数:24

日本では、ベンチャー企業や中小企業では、
40歳で社長になる方はいても、
伝統ある大企業において、40歳で社長になる
例はほとんどありません。

  「本書は『40歳が社長になる日』という
  タイトルですが、本意は “2025年、共創の
  リーダーたる40歳の社長を輩出する” 
  というものです。」

本書の著者、株式会社プロノバ社長の
岡島悦子さんは、遅くとも2025年には、
大企業においても40歳の社長が誕生すると
考えています。

本書は、大企業の経営者と大企業に勤める
30歳以下の社員の方に、そのような変化が
訪れるていることを知ってもらい、
覚悟と準備を勧める本です。

現在、大企業に勤める40歳以上の方には、
岡島さんが予想する大きな変化は、
「不都合な真実」です。

本書は、大企業以外の方が読んでも、
非常興味深く、なかなか刺激的。

ただし、40歳の社長が生まれる社会の変化が
起きていることは十分わかるものの、
話しが散漫で、少しロジックに弱さが
あるように感じました。

イノベーションには、持続的イノベーションと
破壊的イノベーションの2種類があり、
非連続の成長が必要な現代においては、
破壊的イノベーションが求められています。

ベンチャー企業では、1人のカリスマリーダーが
破壊的イノベーションを推し進めることが
できても、伝統的な大企業においては、
そうしたアプローチはうまく機能しません。

大企業では、チームでイノベーションを
創出していくため、リーダーに求められるのは、
破壊的イノベーションが起こりやすい土壌や
企業文化、ルールなどの環境を整えることです。

本書では、リンダ・A・ヒルさんの
ハーバード流 逆転のリーダーシップ』から
「羊飼い型のリーダーシップ」という表現を
借りています。

また、岡島さんは恩師でもあるヒルさんの
本から「逆転のリーダーシップ」という
コンセプトも引用しています。

これは、これまでのトップダウンによる
ピラミッド型の構造とは逆の意思決定を
行うモデルです。

顧客に最も近い現場の最前線の人たちが
専門性を駆使してチームで顧客インサイトを
探り、その情報が会社に取り込まれて、
最終的にリーダーのところまで流れて、
意思決定されます。

そして、この新しいリーダーシップに
対応するために、後継者育成計画を立てて、
今の30歳以下の世代を10年かけて育てるのが
岡島さんの構想です。

では、なぜ社長は、今の30歳以下の
世代でなくてはならないのか?

それは、今の30歳以下の世代には、
上の世代にない強力な武器があるからです。

それは、テクノロジー・リテラシー。

「デジタル・ネイティブ」であることが、
この世代の持つ大きな武器になっています。

個人的には、このデジタル・ネイティブ
であることが、リーダーとして
それほど重要な要素とは思えませんでした。

また、本書の後半では一度、
話しがダイバーシティの方に振れます。

ここでは「妙齢女性のかかりやすい10大疾病」
などが紹介されていて、面白い話題では
あるものの、少し話の焦点が定まらない
印象を与えていました。

この本から何を活かすか?

本書では、最後に新時代のリーダーとして
求められる「10要件」がまとめられています。

 1. 課題設定力、先見性、仮説構築力、大局観
 2. 変化中出力、変化適応力、カオス耐性、胆力
 3. 素直さ、伸びしろ、学習能力
 4. 自己効力感
 5. 比較優位となる強み(タグ)の自己認識と、
  機会開発力
 6. 多様性受容力
 7. 越境力、領域をつなぐ力、違う領域の人脈
 8. 共感力、熱量、物語力、チャーミングさ
 9. 機会提供力、コーチング力、環境整備力
 10. 意思決定力、実行力、仮説検証スピード

「10要件」と言いつつ、これだけ羅列されると、
一体何が重要なのかが、ぼやけてしまいます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| リーダーシップ | 09:45 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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