活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2017年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年06月

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働けるうちは働きたい人のためのキャリアの教科書

満足度★★★
付箋数:21

あなたは、何歳まで働く予定ですか?

平均寿命が延びて、いまや「人生90年時代」と
言われています。

そんな中で、ほとんどの会社の定年は60歳。

そこから定年再雇用で働いたとしても、
今の会社では65歳までしか働けないという方が
多いと思います。

これからの時代のシニアはかなり元気なので、
60歳から先、65歳から先には、まだまだ長い
人生が残っています。

定年後は働かないという選択肢もありますが、
働いて誰かに必要とされることで、
得られるものも大きいはずです。

だからと言って、ある年齢を過ぎたら、
「交通整理の日雇いアルバイト」や「清掃」、
あるいは「ビル管理」の仕事しか選べない
人生になるのは、非常に寂しいものです。

本書は、現在40代・50代の方が、できるだけ
長く働くためのキャリアプランを考える本です。

著者は、中高年専門の人事のプロで、
ライフデザインアドバイザーの木村勝さんです。

木村さんは、長年企業の人事部に籍を置き、
現在も人事領域で独立業務請負人として、
人事・キャリア実務に携わっている方です。

木村さんは30年間のサラリーマン生活の中で、
出向、M&A、独立などの様々な
キャリアチェンジを経験されたそうです。

さて、少しでも長く働こうと思ったときに、
定年になってから、「さてどうしようか」
と考えては遅すぎます。

もし、キャリアチェンジを考えるなら、
定年前の準備で9割が決まってしまうので、
40代・50代からの備えが必要です。

そこで、現在会社勤めをしている方にとって、
現実的な選択肢は4つしかありません。

  1. 今の会社に勤め続ける
  2. 転職する
  3. 出向する
  4. 独立起業する

それぞれメリット・デメリットがあるので、
どれが良くて、どれが悪いかという話では
ありません。

本書では、それぞれのシナリオを見て、
自分にはどの選択肢が合っているかを
検討します。

重要なのは、流されることなく、
「自分の意思を持って選択し実行」
すること。

しかし、本書のテーマが「働けるうちは、
いつまでも働ける」ようにすることなので、
どちらかと言うと、最終的に「独立起業」を
目指すキャリアプランを想定しています。

  「シニアの強みを活かして “定年のない
  エイジレスな働き方” を実現することこそ
  シニアにとって目指すべきキャリアの
  最終ゴールと私は考えています。(中略)
  年齢にかかわりなく働けるまで
  働き続けるキャリアを志向するためには、
  会社での雇用には期間制限がありますので、
  最終的には勤め人を卒業して、
  個人で働くことになります。」

以前紹介した東京大学高齢社会総合研究機構の
東大が考える100歳までの人生設計』は、
人生設計全体を考える本でしたが、
本書は定年以降も働くことに特化した本です。

実際に独立起業するかどうか別にして、
一度自分のキャリアを棚卸しして、
90年の人生の中で、「自分は何がしたいのか」
を真剣に考えることは必要だと感じました。

  第1章 人生90年時代、どうキャリアを
     考えるのか
  第2章 人事のプロがリアルに教える
     4つのキャリア選択肢
  第3章 定年前に知っておきたい
     キャリアチェンジの基礎知識
  第4章 人生90年時代の
     実践的キャリアチェンジ術

この本から何を活かすか?

シニアが学ぶべき映画『マイ・インターン

これは、主演がロバート・デ・ニーロさんと
アン・ハサウェイさんの2015年アメリカ製作の
コメディ映画です。

デ・ニーロさん演じるベンが熟年力を発揮し、
シニアとして魅力的かつ理想的な働き方を
しているそうです。

木村さんが、あまりにも絶賛しているので、
今度、見てみようと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:01 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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スマホ廃人

満足度★★★
付箋数:21

今や、誰もが使うようになったスマートフォン。

社会人でスマホを持っていない人は、
かなりの少数派です。

10代のスマホ普及率は9割を超え、
シニアでも約半数が使うようになりました。

何もなくても、いつも何となくスマホを
いじっている人も多くなっています。

SNSなどのコミュニケーションやゲーム
のみならず、最近ではビジネスでも
スマホ使うシーンが増えてきました。

また、実用的な利用では、家計簿として
使うのはもちろん、子どものしつけや子守も
スマホがこなすようになっています。

生活のあらゆる場面で使う機会が増え、
もはやスマホなしで1日を過ごすことは
できなくなっています。

1日どころか、数時間スマホが手元にないと
イライラする人もいることでしょう。

スマホはあまりに便利すぎて、
私たちの生活で無くてはならない存在に
なっていますが、一方で高い中毒性が
あることも指摘されています。

長時間の使用は身体への悪影響も与え、
生活そのものがスマホに支配されている人も
増えています。

私たちは、このまま無防備にスマホを
使い続けていいのでしょうか?

本書は、豊富な取材でスマホ問題の
最前線を追い、私たちとスマホの付き合い方に、
問題提起をする本です。

著者は、これまでにもネットゲームに
依存する主婦を追った『ネトゲ廃女』などを
書いて話題になったジャーナリストの
石川結貴さん。

今回も各世代のスマホ依存の実態について、
詳しく取材を重ねたルポルタージュに
なっています。

  第1章 子育ての異変
  第2章 スクールカーストとつながり地獄
  第3章 すきま時間を埋めたくなる心理
  第4章 エンドレスに飲み込まれる人々
  第5章 「廃」への道

幼児にスマホを与えると、完全におもちゃ
として、どんどん操作を覚えてしまいます。

「教えていないのに、スマホを使える
ウチの子って、もしかしてスゴイ?」

こう思ってしまうのは、親バカの証拠です。

子育てとスマホの関係については、
本書では、スティーブ・ジョブズさんの
例が紹介されていました。

  「米アップル社を創業したスティーブ・
  ジョブズが、自分の子どもにiPhoneやiPadを
  使わせなかったのは有名な話だ。
  IT業界において “天才” と称された彼だが、
  親としてはアナログを貫き、子どもたちの
  利用を厳しく制限すべきと語っていたという。」

子どものスマホ依存も問題ですが、
個人的には親のスマホ依存の方が、
より深刻だと思います。

大人だから、スマホを使う使わないは、
自分でコントロールできると思っていながら、
実際にはスマホに使われている。

そんな大人も増えているように思えます。

本書では、スマホに没頭してしまい、
無意識のうちに子どもを放置する母親や、
スマホネグレクトの親にも取材し、
その問題点を指摘しています。

基本的に明るい話題のない本です。

しかし、どこに行っても、気持ち悪いぐらい、
全員がスマホ画面を見ている光景もあるので、
こうしたスマホの中毒性を指摘する本が
あってもいいように思いました。

この本から何を活かすか?

あなたは、次の質問にいくつ当てはまりますか?

 1. スマホに心を奪われていると感じる
  ことがある

 2. スマホで充足感を得るために、より多くの
  時間を費やす必要を感じる

 3. スマホの使用時間をコントロールしようと
  何度も努力して、失敗したことがある

 4. スマホの使用をやめようとしたとき、
  落ち着かなかったり、意気消沈したりする

 5. 予定よりも長時間、スマホを使ってしまう

 6. 仕事、学校での人間関係をスマホが原因で
  なくしてしまいそうになったことがある

 7. スマホの使用について親・家族に
  ウソをついたことがある

 8. 現実逃避や不快感から逃れる目的で
  スマホを使うことがある

これは米心理学者キンバリー・ヤングさんの
「ネット依存」を調べる質問項目を、
私がスマホ用に変えて作った質問です。

8つの質問のうち、5つ以上が当てはまれば、
「依存」と言えるようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 05:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界のピークパフォーマーが実践する脳を操る食事術

満足度★★★
付箋数:23

あなたは、次のように健康のことを考えて
飲食に気を使っていませんか?

 ・余計な糖分は取りたくないので、ドリンクは
  カロリーゼロを選ぶようにしている

 ・お腹を凹ますために、ご飯やパン、麺類など
  糖質をとらないようにしている。

 ・ダイエットのために、油はいっさい
  とらないようにしている。

もし、このように考えているなら、
逆効果になってしまう場合があるので
注意が必要です。

まず、カロリーゼロの飲料水でも、
注意したいのはアスパルテームなどの
人工甘味料が使われている飲み物。

人工甘味料が入った飲み物をとり続けると、
徐々にインスリンの働きが悪くなります。

すると、他の食べ物をとったときにも
インスリンが働かなくなり、太りやすい
身体になってしまうことがあります。

次に、糖質を極端に制限し続けた場合。

糖質をとらないとエネルギー不足の状態が
続くことになります。

すると、身体はその状態に慣れてしまって、
どんどん低燃費になっていきます。

糖質をとらないことが、逆に脂肪が
たまりやすい体質をつくってしまう
場合があるのです。

3つ目の、油抜きダイエットの場合でも、
やはり限度が大切です。

私たちの細胞はリン脂質と呼ばれる
油脂の細胞膜で覆われています。

油脂も細胞膜の材料となる、
身体をつくる欠かせない要素です。

油は私たちの身体を守るクリームの
ような働きを担っています。

極端な油抜きをすると、肌のツヤは
なくなり、記憶や思考といった
脳の機能にも問題が生じる場合が
あるようです。

  「あなたのからだは、食べものでできている。
  だから、食事を変えれば、あなたに変化が
  生まれます。」

本書は、ビジネスパーソンが脳疲労や
ストレスを解消して、高いパフォーマンスを
発揮するための食事について指南する本です。

  「本書は、いつどんな状況でも、
  ハイパフォーマンスを出し続ける人に
  なる手助けをするために書きました。
  そのためのソリューションこそが、
   “食事” です。」

著者は、これまで多くのトップアスリートや
チームを栄養面からサポートしてきた、
栄養管理士の石川三知さん。

石川さんは、荒川静香さん、高橋大輔さん、
末續慎吾さん、岡崎朋也さん、長友佑都さん、
ケンブリッジ飛鳥さんなどの一流選手を
育ててきた最強の栄養士です。

アスリートとビジネスパーソンでは、
最も使う身体の部位が違います。

  「ビジネスパーソンは常にからだを酷使
  しています。お気づきでしょうか。
  それは、 “脳” です。
  営業資料をつくる、企画を考える、
  プレゼンテーションをする、
  経費の計算をする・・・
  脳を使って行うものばかりです。
  つまりビジネスパーソンは脳の
  コンディションが大切、ということです。」

そこで本書では、ビジネスパーソン向けに
脳の働きを最大化するための食事術が
公開されています。

  PART1. 食事を変えれば、脳が変わる
  PART2. 脳疲労をためる、やってはいかない
     食習慣
  PART3. パフォーマンスを最大化する!
     脳に効く食事
  PART4. 【シーン別】何を、どのように
     食べればいいのか?
  PART5. いくら食べてもお腹が凹む
     痩せる食べ方と運動
  PART6. 超ハードワークを乗り越える!
     サプリメントの正しい使い方

この本から何を活かすか?

ビジネスパーソンにとって意外と重要なのが、
コーヒーブレイクの時間です。

この時に、コーヒーと一緒にとりたいのが、
「ドライフルーツやナッツ」です。

これらは、血糖値をゆっくり上げるうえに、
ビタミンやミネラルの補給もできます。

すると、神経伝達系に働いて、疲れた脳を
リフレッシュしてくれる効果も期待できる
ようです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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図解 2割に集中して結果を出す習慣術 ハンディ版

満足度★★★
付箋数:22

著者の古川武士さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたの周りには、次のような人はいませんか?

 ・いつも他の人より早く帰っているのに、
  きちんと成果を出している。

 ・いつも余裕があるように見えるのに、
  締切や納期をちゃんと守っている。

 ・あまり仕事をやっているように見えないのに、
  いつの間にかやるべきことを仕上げている。

一般の人から見ると、こういう人の
仕事ぶりは、不思議に思えるかもしれません。

このような人の仕事の仕方は、何が違うのか?

  「その人は、仕事の本質を見極め、成果が出る
  ポイントに全力投球し、それ以外の部分は
  上手に力を抜いているのです。」

力が抜けない人は、「完璧主義」に嵌まる
傾向があります。

細部までこだわって、完璧を目指す完璧主義は、
決して悪いものではありません。

特にスポーツ選手や芸術家、職人といた、
1つのことを極めることが求められる職種では、
完璧主義は人を感動させる仕事につながります。

しかし、一般のビジネスパーソンにとって
過剰な完璧主義は、仕事の弊害になることが
少なくありません。

多くのビジネスパーソンは、1つの仕事に
没頭するより、次々とやるべき仕事が舞い込み、
限られた時間の中で、成果を出すことが
求められます。

ビジネスで求められるのは、
完璧主義ではなく、「最善主義」。

最善主義とは、力の入れどころ、抜きどころを
見極めて、より無駄をなくし、限られた時間で
最大の結果を出す働き方です。

完璧主義も最善主義も、その人の性格ではなく、
「思考習慣」だと古川さんは指摘します。

習慣であれば、変えることができるのです。

本書では、33の項目について、完璧主義の人と、
上手に力を抜く人(最善主義の人)を比較します。

 ・完璧主義の人は、がんばること自体に
  美徳を感じている
 ・上手に力を抜く人は、結果が出ることに
  美徳を感じている

 ・完璧主義の人は、無制限にがんばる
 ・上手に力を抜く人は、制限をもうけてがんばる

 ・完璧主義の人は、妥協することを許せない
 ・上手に力を抜く人は、戦略的に妥協して
  最適化する

 ・完璧主義の人は、すべて網羅しようとする
 ・上手に力を抜く人は、結果が出る部分を
  徹底する

 ・完璧主義の人は、自力でがんばり続ける
 ・上手に力を抜く人は、他人の力を
  上手に借りる

このように2つの行動習慣を対比させることで、
完璧主義から最善主義への移行をすすめます。

人類は、楽をすることを考えて、
いろいろなモノを発明し、
これまで進歩を重ねてきました。

ですから、力を抜くことを考えることは、
生産性を上げるためのキーポイントなのです。

本書は2014年11月に刊行された
力の抜きどころ』の内容を抜粋し、
大幅に加筆修正し、ハンディ版にしたものです。

私は、オリジナル版も読んでいますが、
かなり別の本になった印象を受けました。

それは本書が、かなり図解化されたからです。

紹介されている項目数は、減っていません。

しかし、本書では文章での説明を短くし、
その分わかりやすい図を大きく入れています。

大事な2割に集中して、効率よく成果を上げる
最善主義は、本書を改訂する際にも、
活かされたのだと思います。

この本から何を活かすか?

「戦略」にはいろいろな定義があります。

「戦略とは何をやらないかを決めることである」
と言ったのは、ハーバード大学経営大学院教授の
マイケル・ポーターさんでした。

本書で古川さんが伝える最善主義は、
正にこのポーターさんの戦略の定義そのもの。

  「上手に力を抜く人は、限られた時間で
  相手の要望を最大限満たすために、
  時間や人、エネルギーを効率的に使おうと
  します。そのために、戦略的に切り捨てたり、
  諦めたり、ハードルを下げたりと当初の
  予定を柔軟に変えていきます。」

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書

満足度★★★★
付箋数:24

あなたは、次に挙げるような「聞き方」を
していませんか?

 1. 話を「最後まで」聞かない
 2. 自分の聞きたいようにしか聞いていない
 3. 「相手が言いたいことが何か」を考えず、
   「ズレた答え方」をしている
 4. どんな話でも「自分の話」に
   持っていってしまう
 5. 「不愉快なあいづち」を打つ
 6. 「態度・しぐさ」がNG
 7. 「ダメな質問」をする

もし、このような聞き方をしていたら、
すぐにでも直しましょう。

間違いなく、相手に嫌われてしまいます。

逆に言うと、この7つのNGな聞き方を
避けるだけで、あなたの好感度はアップします。

本書は、アナウンサーの魚住りえさん
による「聞き方」の教科書です。

魚住さんが、2015年8月に刊行した前著、
たった1日で声まで良くなる話し方の教科書
は、15万部超のベストセラーになりました。

本書は、それに続く続編です。

話し方は、「たった1日」で変えることが
できましたが、聞き方は1日どころか、
「たった1分」で変えられるというのが
本書のコンセプトです。

人は、「自分の話を聞いて欲しい」生き物です。

無口な人でも、自分の得意な話をするときには
饒舌になります。

ですから、人の話にしっかり耳を傾けるのは、
人の根源的な欲求に応えることになるのです。

魚住式「聞き方メソッド」の柱は3つ。

NGな聞き方の5番目~7番目に対応しています。

1つ目の柱は、「あいづち」。

  「会話が弾むかどうかは “あいづち” で
  決まると言っても過言ではないほど、
  あいづちは重要です。
  あいづちが下手だと、話し手は
   “話したい気持ち” を失ってしまいますよね。
   “聞き上手” の秘密はあいづちにあると
  私は思っています。」

2つ目の柱は、「態度・しぐさ」

  「話を聞くときの “態度・しぐさ” は、
  時として言葉以上に大切です。(中略)
  どんなに完璧な受け答えをして、
  完璧なあいづちを打ったとしても、
   “話をしている間に一度も目を合わせ
  なかった” としたら、すべて台無しに
  なってしまいますよね。」

3つ目の柱は、「質問力」

  「 “質問” は会話において必要不可欠の
  要素です。 “上手な質問” ができれば
  話しが弾むし、相手からいろいろな話を
  聞き出せたりします。
  ところが、私たちは普段の生活で
   “質問” についてほとんど意識しない
  ものです。(中略)
  質問について学び、 “いい質問” が
  できれば、話の内容は段違いに深まります。」

魚住さんは、これら3つを柱に全部で50個の
聞き方のコツを紹介しています。

気づいて、意識さえすればすぐに直せる
ものもありますから、1分で良くなる
というのも決して大袈裟ではありません。

そして、本書の根底にあるのが、
「相手をもてなす」という意識です。

  「 “相手をもてなす” という心を
  もって聞けば、たとえ上手な受け答えが
  できなくても、気の利いたことが
  言えなくても、絶対に相手は嫌な気分に
  ならないと思うのです。」

この「おもてなし」の精神があるので、
魚住式の聞き方メソッドは、小手先の
テクニックになっていないのだと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、合コン、お見合い、デートなどで、
聞きたいけど聞きづらい「相手の年収」を
サラリと聞くテクニックが紹介されていました。

魚住式では、「一般論」から入ります。

例えば、相手が医者の場合は次のように
会話を進めます。

 A:「お仕事、お忙しそうですね。
   外来のときは、患者さんを何人ぐらい
   診るのですか?」
 B:「そうですね、忙しいときは1日50人
   以上というときもありますね」
 A:「うわ~、50人ですか。本当に激務
   なんですね。でもその分、お給料も
   いいんですよね。だいたい勤務医の場合、
   30歳くらいで年収ってどれくらい
   なんでしょうか?」
 B:「う~ん、病院にもよるけど、
   平均700万~800万円ぐらいかな」

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| コミュニケーション | 05:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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この自伝・評伝がすごい!

満足度★★★★
付箋数:24

最初の企画段階では、成毛眞さんが、
「この人のこんなところを真似したい」
をまとめるのがコンセプトでした。

しかし、そんな本を書いても、
「成毛さんが好きな人物のおまとめ」
と言われてもつまらないと考え、
企画内容を変えたそうです。

  「そこで本書は “私が真似したいこんな人の
  こんなところ” を読者と共有するにあたり、
  その人物に関しての注目すべき才能や
  性格などを把握することができる評伝、
  自伝などを取り上げる。
  私が推薦する本を読みながら、その人物の
  強みを指摘していく、といった設えだ。
  当然、単なる人物伝でも評伝でもない。」

本書は、成毛さんがセレクトした
「すごい人物の本当にすごいところ」
を伝える最強の偉人伝集。

本書は4つの要素から成り立っています。

まず、偉人と呼ばれる人の中から誰を選ぶか。

次に、その偉人について書かれたどの偉人伝
を推薦するか。

さらに、その偉人伝の中から、どの部分を
引用したり紹介するか。

最後に、その引用した部分に対して、
どの切り口で、どんな解釈を加えるか。

  人物 × 偉人伝 × 引用箇所 × 切り口

この4要素の掛け算で書かれたのが本書です。

もちろん、面白い本になるのも、つまらない
本になるのも、最も重要な鍵を握るのは、
最後の「切り口」です。

同じ部分を選んでも、それをどういう視点で
語るかによって、全く違ったものになります。

この切り口に関して、成毛さんは秀逸。

いつも一般の人とは違う、独自の視点を
示してくれますから、本書がつまらない本に
なるはずはありません。

例えば、ノーベル生理学・医学賞を受賞した
山中伸弥さんを偉人として選んだ場合。

成毛さんが山中さんの業績を伝える本として、
選なだのは次の本です。

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞に
ついて聞いてみた


この本からピックアップされているのは、
最終ページの「ご支援のお願い」としての
「iPS細胞研究基金」への寄付のお願いです。

そして、成毛さんが山中さんを評する
切り口は、「研究より予算獲得、学問に
収益性を持ち込んだビジネスマン」でした。

成毛さんが山中さんを賞賛しているのは、
山中さんの持つ「金策力」です。

ノーベル賞を獲ったことではなく、
iPS細胞の研究に大金があつまる競争力を
つけたことなのです。

ノーベル賞を獲った偉人をつかまえて、
その研究業績をさて置き、金策力に感服する
とはなかなか言えません。

本書から見えてくるのは、偉人たちの
これまであまり認識されていなかった
意外な強みです。

  「ここに挙げた人物達の凄みは意外な
  ところであった、という読後感が
  読者にはあるはずだ。もちろんそれは
  狙いのひとつだったが、なぜ、
  こんなことが起こるのか。
  それはとかく人が、ひいては世の中が
  美談を急ぐからだ。美談を急げば、
  本質を見失う。今回、私はその本質を
  ついただけなのである。」

本書で選ばれた偉人達は、たまたま男性のみ
になってしまったようです。

最後に女性の偉人伝による「続編」が
予告されているのが嬉しいところです。

本書では、越井隆さんの人物イラストが、
かなりイイ味を出しているので、
続編でもこのタッグでお願いしたいです。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されている偉人は次の20人です。
(敬称略)

  イーロン・マスク、小倉昌男、安藤百福、
  土光敏夫、ビル・ゲイツ、ラマヌジャン、
  山中伸弥、中村修二、岡崎慎司、桂米朝、
  十八代目中村勘三郎、タモリ、田中角栄、
  小泉純一郎、ウィンストン・チャーチル、
  安倍晋三、リチャード・ニクソン、
  保科正之、徳川綱吉、横井小楠

この中で、サッカーの岡崎慎司さんに
ついては、「ネガティブ力」に注目して
いるのが面白かった。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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生物はウイルスが進化させた

満足度★★★
付箋数:24

2003年に普通の「光学」顕微鏡でも見えるほどの
巨大なウィルスが見つかりました。

その名前は「ミミウィルス」と言います。

見つかったと言うと、少し語弊があるかも
しれません。

ミミウィルスがこの世に存在することが
認められたのは1992年、イギリスのある病院の
冷却塔の中でした。

しかし、ミミウィルスはその巨大さゆえに、
当初は「細菌」の一種と考えられ、
発見された地名から「ブラッドフォード球菌」
と名付けられていました。

誤認されるのも当然で、ウィルスは
「電子」顕微鏡でなければ見ることができず、
ゲノムサイズは生物より小さいというのが
当時の常識でした。

しかし、「細菌」と「ウィルス」は全く別物。

細菌は生物ですが、ウィルスは生物では
ありません。

したがって、細菌には抗生物質が効きますが、
ウィルスには全く効きません。

ウィルス性の風邪を引いた場合、
治療としては対処療法しかできないのは、
ウィルスには抗生物質が効かないからです。

さて、ブラッドフォード球菌が、ウィルスである
ことを発見したのが、仏マルセイユ大学の
ベルナルド・ラ・スコラ博士でした。

ブラッドフォード球菌には、細菌であれば必ず
持っているはずの遺伝子がありませんでした。

そこでラ・スコラ博士は、さらにその性質を
詳しく調べ、それが今までの常識では
考えられないほど「巨大なウィルス」
であることを確認しました。

そして、あまりに細菌に似ていたため、
模倣するという意味の「mimic」から
ミミウィルスと命名しました。

ところで、巨大ウィルスが発見されると、
一体、どんなことが起こるのか?

実は、光学顕微鏡でも見えるほどのサイズだと、
これまで見えていなかった世界が、
どんどん見えてくるようになるのです。

  「本書は、巨大ウィルスたちの世界を
  まずは謙虚に見つめ直したうえで、
  そこから浮かび上がってくる生物世界の
  成り立ちに関するまったく新しい見方を、
  読者諸賢に提供しようとするものである。
  (中略)
   “生物とは何か”  “ウィルスとは何か” 、
  そして “生物の進化とは何か” を問い直す
   “コペルニクス的な転回” を余儀なくされる、
  そんな存在こそが “巨大ウィルス” なのかも
  しれない。」

巨大ウィルスは、ミミウィルスだけでなく、
現在までに100種類以上が発見されています。

本書の著者は、日本で初めて巨大ウィルス
を見つけ「トーキョーウィルス」と命名した
東京理科大学教授の武村政春さんです。

本書では、第1章から第3章までで、
巨大ウィルスの発見でわかったことなど、
ウィルスの性質について詳しく解説します。

そして最終の第4章では、巨大ウィルスに
よってもたらされる新しい生命観となる
仮説を解説します。

それは「ウィルスによる細胞核形成説」
という仮説です。

  第1章 巨大ウィルスのファミリーヒストリー
    ― 彼らはどこから来たのか
  第2章 巨大ウィルスが作る「根城」
    ― 彼らは細胞の中で何をしているのか
  第3章 不完全なウィルスたち
    ― 生物から遠ざかるのか、近づくのか
  第4章 ゆらぐ生命観
    ― ウィルスが私たちを生み出し、
     進化さてきた!?

この本から何を活かすか?

これまでの常識では、ウィルスは細胞性生物から
派生するように生じたと考えられていました。

しかし、竹村さんの仮説では、細胞性生物は、
ウィルスの一部から生じたと考えます。

細胞核はウィルスが作ったとするものです。

そして、さらに仮説は大胆に進み、
細胞性生物は、ウィルスが進化するために
利用してきた「土台」であると考えます。

これが今までの見方や考え方が反転した、
コペルニクス的な転回の仮説です。

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| 科学・生活 | 06:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]

満足度★★★
付箋数:23

ダイヤモンド社の藤田さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

週末は家でのんびりして、何もしなかったのに、
なぜか月曜日の朝から頭が重い・・・。

あなたは、このような経験はありませんか?

このように感じている人は、身体が疲れて
いるわけではありません。

実は、「脳」に疲れが溜まっているのです。

脳の疲労は肉体の疲労とは別物で、
身体を休めていても、疲れが取れないどころか、
どんどん疲れが溜まっていくことがあります。

では、どうしたら脳の疲れは取れるのか?

こう聞くと、多くの方から返ってくるのは、
「何も考えずにぼーっとする」という答えです。

しかし、どれだけ「ぼーっと」していても、
脳はベースラインの活動を行っていて、
それがかなりのエネルギーを消費しています。

この意識的に反応をしていないときでも
ベースラインで活動する脳回路のことを
デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)
と呼びます。

では、どうしたら脳の疲れは取れるのか?

脳には脳の休め方があります。

それが本書で説明される「マインドフルネス」。

マインドフルネスとは、瞑想をベーシにした
脳の休息法です。

マインドフルネスをすると、
DMNを司る脳の部位の過剰活動が低下し、
脳のエネルギー消費が軽減されて、
脳が休まるのです。

更にマインドフルネスを続けると、
その場で脳の疲れが取れるだけでなく、
「疲れづらい脳」に性質が変化するとも
言われています。

このように変化するのは、脳には
「可塑性」があるからです。

マインドフルネスは、瞑想の一種ですが、
以下の3つの特徴があります。

 特徴1. 宗教性を排除した徹底した実用性

 特徴2. 修行をまったく必要としない、誰でも
    できるシンプルさ

 特徴3. 脳科学のアプローチによる、客観的に
    実証された効果

本書は、そんな特徴を持つマインドフルネスの
入門書です。

著者は、日米で臨床経験を持ち、
イェール大では最先端の脳科学の研究を行い、
現在はロサンゼルスで開業している医師の
久賀谷亮さんです。

久賀谷さんは、2016年7月に刊行した、
世界のエリートがやっている 最高の休息法
がベストセラーになりました。

本書は、その内容をコンパクトに凝縮し、
実践用の音源を付属した「CDブック」です。

全編2色塗りになって、イラストを多用する
ことで、非常にわかりやす内容になっています。

前著で256ページあった内容が、
今回は140ページに圧縮されていますが、
マインドフルネスのエッセンスは残らず
盛り込まれるところが素晴らしいですね。

脳科学での詳しい背景を知りたい方は、
前著を読むことをお勧めしますが、
マインドフルネスをすぐに実践したい方は、
本書の方がいいと思います。

本書では、7つのマインドフルネスの方法が
紹介されています。

まず、最初にやるべきなのは、
「マインドフルネス呼吸法」です。

これは、何もしない状態を脳に覚えさせる
ためにやるマインドフルネスの基本姿勢。

呼吸をコントロールしたり、深呼吸をする
こともせず、自分が呼吸していることに
意識を向ける瞑想です。

カベの穴から出てくるネズミを待ち構える
ネコのように、自分の身体感覚や呼吸に
注意を向けていきます。

この本から何を活かすか?

本書では、付属のCDでも、ダウンロードでも
音声によってマインドフルネスができます。

私も、ダウンロードで実際にやってみましたが、
本を見ながらよりも、音声インストラクション
の方が、ずいぶん楽にできました。

 ・Track 01 とにかく脳が疲れているとき
   ― マインドフルネス呼吸法(10:47)
 ・Track 02 気づくと考えごとをしているとき
   ― ムーブメント瞑想(8:47)
 ・Track 03 ストレスで体調がすぐれないとき
   ― ブリージングスペース(7:23)
 ・Track 04 思考のループから脱したいとき
   ― モンキーマインド解消法(6:59)
 ・Track 05 怒りや衝動に流されそうなとき
   ― RAIN(3:58)
 ・Track 06 身体に違和感・痛みがあるとき
   ― ボディスキャン(12:49)
 ・Track 07 他人へのマイナス感情があるとき
   ― メッタ(8:20)

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アメリカ海軍に学ぶ「最強のリーダー」

満足度★★★
付箋数:22

  「こらから本書を読まれるみなさんに
  強調しておきたいのは、これがすばらしい
  本だということだ。本書を読んでも、
  みずからのリーダーシップのあり方を
  改善できないとしたら、もうあきらめた
  ほうがいいのではないか、と思うほどである。」

これは本書を翻訳した、元トリンプ日本法人
社長の吉越浩一郎さんの言葉。

吉越さんは、トリンプ時代、早朝会議や
デッドラインによる即断即決経営を武器に、
同社を19年連続で増収増益に導いた
名経営者です。

その吉越さんが絶賛する本書の著者、
マイケル・アブラショフさんは、
元アメリカ海軍大佐で、現在は一般企業向けの
コンサルティング会社を経営している方です。

海軍時代は、アメリカ海軍一の「落ちこぼれ艦」
と言われていたミサイル駆逐艦ベンフォルドの
艦長を務め、同艦を短期間で立て直し、
「海軍No.1」と謳われるまでに変革しました。

ベンフォルドで作られた最高のチームに
ついては、2008年に刊行されてベストセラー
になった前著『即戦力の人心術』に詳しく
書かれています。

この本は、現在は文庫化され、
アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」の
つくり方
』というタイトルになっています。

さて、本書はアブラショフさんの艦長経験を
中心にリーダーシップについて書かれた本です。

  「本書では、私がミサイル駆逐艦ベンフォルド
  で学び、仲間とともに “海軍一の優秀さを
  誇る艦” へと成長していった経験をもとに、
  真のリーダーとはどういう資質を備ええいるか、
  影響力のあるリーダーシップとは何か、
  みなさんとともに考えていきたいと
  思っている。」

本書で語られるリーダーシップの実例は、
海軍のものだけではありません。

一般的なビジネスでの実例も多く取り混ぜ
ながら、リーダーシップの本質について
語られています。

この辺りのバランスは、さすがに現在、
一般企業向けのコンサルタントをしている
だけあって、なかなか絶妙です。

  ・競争よりも連帯だ
  ・「正直さ」を歓迎せよ
  ・裁量を明確にし、完全に任せる
  ・部下に敬意を払い、盛り立てよ
  ・「完璧」を目指さなくていい
  ・偉大な艦長はピンチのときに必ず艦橋にいる

本書では、様々なリーダーの必要な要素が
語れていますが、最後にそれらを超える
リーダーの絶対的な原則が書かれています。

  「ここまで紹介してきたリーダーシップに
  関するルールは、大半がかなり柔軟で
  融通が利くものだ。
  状況に応じて、変化することもあるだろう。
  しかし私には、悪天候にも強く、
  決して壊れることのない、北極星のごとき
  不変の原則がある。

   “正しいことをする” という原則だ。

  現実社会においては生ぬるい、きれいごとだ
  と思われるかもしれない。しかし、すぐれた
  リーダーほどこの原則を知っているし、
  生き方でそれを示している。」

厳しい状況に置かれたときこそ、
リーダーが正しいことをしていると思える
から、部下はついていけるものです。

実際のビジネスでもリーダーが利益を優先し、
正しいことを選択しなかったがために、
ダメになっていった企業もたくさんあります。

そうした企業を思い浮かべると、確かに
「正しいことをする」は「不変の原則」と
言ってもいいと思います。

この本から何を活かすか?

アメリカ海軍でリーダーシップと言えば、
私が思い出すのが映画『ケイン号の叛乱 』です。

これはハンフリー・ボガートさんが主演した
1954年制作のアメリカ映画です。

学生だった頃に見ましたが、素晴らしい映画
だったと記憶しています。

人生で様々なことを経験し、リーダーシップとは
何かについて考えが深まってから見ると、
どのような感想になるのか?

改めてこの作品を見てみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| リーダーシップ | 06:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

満足度★★★★
付箋数:24

  「1日24時間は、すべての人間に平等に
  与えられています。しかし現実には、
  能力の差、収入の差、仕事の結果などで
  大きな差が生まれています。
  その理由は、なぜなのでしょう?
  それは、 “時間の使い方” に差があるからです。
  時間の使い方で、人生がすべて決まるのです。」

本書は、精神科医の樺沢紫苑さんが、
2年の歳月を費やして書いた「時間術」の本です。

樺沢さんは、毎日7時間以上の睡眠時間を
確保しながらも、普通の人の4倍仕事をして、
2倍以上遊んでいると言います。

そんな時間の使い方を、樺沢さんの友人は、
「神がかっている!」と表現しました。

そこから本書のタイムマネジメントは、
「神・時間術」と名付けられました。

樺沢さんの時間術には、次の4つの原則が
あります。

  第1原則 「集中力」を中心に時間を考える

  第2原則 集中力を「リセット」して
      時間を生み出す

  第3原則 アメリカ式の仕事効率を手に入れる

  第4原則 「自己投資」のために時間を使う

第1原則の「集中力」を有効に使うのが、
「神・時間術」の最大のポイントです。

脳のパフォーマンスが高い時間帯、
いわゆる脳のゴールデンタイムに、
集中力が必要な仕事を行います。

時間帯と仕事内容の「組み合わせ」を
変えるけで、時間効率は4倍にもなるようです。

ちなみに、集中力の高い時間帯とは、
「起床後の2~3時間」、「休憩した直後」、
「終業間際の時間」、「締め切りの前日」
などです。

私たちは、集中力を自在にコントロール
できるわけではありません。

だから集中力を精神の力だけで、
高めようとすることはやめた方がいい。

それよりも、集中力が自然と高まる時間帯を
多く作って、それを利用すべきなのです。

それが第2原則の「集中力リセット術」です。

集中力のリセットとは、疲労によって下がる
集中力を回復させることを言います。

  「100の集中力を120に高めることは難しい
  のですが、疲労によって低下している
  70の集中力を90に回復させることは簡単
  なのです。なぜなら、適切なタイミングで、
   “休息”  “リフレッシュ” の時間を
  はさめばいいだけですから。」

夜の睡眠時間は7時間以上確保して、
しっかり疲労を回復させる。

昼ご飯を食べたら、20~30分の仮眠を
とって、脳をリセットする。

午後は、疲れる前に適度に休息を入れて、
集中力を回復させる。

そして、本書で特徴的なのは、
起床後の脳のゴールデンタイムと同じ状態を
1日の中でもう1度作る方法です。

それは「運動」による脳のリセット法です。

60分程度の有酸素運動をすると、その後の
時間帯が、第二の脳のゴールデンタイムに
なります。

実際に樺沢さんは、週に4、5回ジム通いを
していて、運動後に執筆をすると、
朝の時間とほぼ同じ効率、同じクオリティの
文章が書けるそうです。

ただし、運動は「やり過ぎ」に注意。

運動をし過ぎると、身体がぐったりして、
かえって能率は下がります。

個人差はありますが、2時間以上の運動は
時間術の観点からは避けるべきです。

30分~90分程度の運動後に、自己投資の
時間を作るといいようです。

本書の時間術は、樺沢さんの個人的な経験
だけを元にしているわけではありません。

医師として科学的な根拠に基づいて、
体系化している点が、信頼できるところ
だと思います。

この本から何を活かすか?

休憩中にスマホを見るのは、脳科学的には、
最もよくない休憩時間の使い方です。

視覚情報で脳は興奮して、休まるどころか、
かえって疲れてしまうようです。

休憩中は、「目をつぶる」のが望ましい。

更に、それよりもっと望ましいのが、
瞑想の1つの型「マインドフルネス」です。

このマインドフルネスの実践方法は、
久賀谷亮さんが書いた『最高の休息法』が
推薦されていました。

今度、読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 時間術 | 08:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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不動産格差

満足度★★★
付箋数:22

さくら事務所の後藤さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

アベノミクスや2020年の東京オリンピック、
さらにその先ある、人口が減っていく社会。

不動産市場は、今後大きく変化します。

2013年の全国の空き家は820万戸、
空き家率は13.5%と過去最高を更新しました。

2018年には1079万戸、2023年には1404万戸が
空き家になる予測で、全国の空き家率は3割に
向かっていくと考えられています。

あなたのマイホームは大丈夫なのか?
不動産は、いつが買いどきなのか?

本書は、「不動産市場の未来予測」の本です。

本書では、今の不動産市場で何が起きていて、
今後、不動産市場はどうなっていくのか、
そして具体的に将来どうすべきなのかが
解説されています。

著者は個人向け不動産コンサルティングを行う
さくら事務所代表取締役会長の長嶋修さん。

本書は2014年に日本経済新聞社より刊行された
『これから3年 不動産とどう付き合うか』を
最新の不動産市場の動向を踏まえて、
大幅に改訂したものです。

今後、不動産市場で起こるのは「三極化」です。

国内のほとんどの不動産価格は下がり続けます。

価値ゼロないしマイナス価値になる物件も
出てきます。

そんな中で、一部の不動産には上昇の余地が
残されています。

その割合は次の通りです。

 ・価値維持あるいは上昇:10~15%
 ・徐々に価値を下げ続ける:70%
 ・無価値、マイナス価値に向かう:15~20%

これだけの違いがあると、どのタイミングで
どこに不動産を買うかで、天地ほどの格差が
生まれます。

それが本書のタイトルにもなっている
「不動産格差」です。

実は、今後、全国の空き家が増える根本的な
原因は世帯数や人口の減少ではありません。

単純に「新築のつくり過ぎ」が原因。

西欧の多くの国では、10年間の住宅需要や
住宅建設見込みを推計して、住宅政策を
決定しています。

大半の国が世帯数当たりの新築建設の割合を
10%以下に見込んでいます。

これに対して、日本ではこうした目安がなく、
毎年90万戸程度の新築住宅が量産されて
いるようです。

長嶋さんの試算によると、日本の適正な
新築数はおよそ45万戸です。

つまり、新築された住宅数の半分は余剰に
なってしまうのです。

 ・2022年問題で住宅用地の一斉解放
 ・1にも2にも3にも「立地」
 ・災害可能性のある区域が最初に外される
 ・マンションは駅10分以内から7分以内へ
 ・9割のマンションは建て替えできない
 ・良い中古住宅の見分け方
 ・価格交渉の仕方
 ・リフォーム業者の見分け方
 ・具体的な空き家対策

マイホームは一生に一度の買い物となる
場合も多いですから失敗したくありません。

駅から同じ距離の物件あっても、
将来的な不動産価格の明暗が別れます。

まったく未来予測を考慮せず、ローンを
組んでしまうと、大きなババを引いてしまう
可能性があるのです。

本書に書かれていることを知っているのと
知らないのでは大きな違いがあります。

特にこらから不動産の購入を考えている方は、
焦って買う前に、一度、本書に目を通して
おいた方がいいと思います。

この本から何を活かすか?

  「ここまでに紹介してきたデータから
  言えることは、将来の人口動向が厳しい
  エリアにある空き家ほど、 “売るべき” 
  ということです。しかも “早急に” です。
  理由は簡単で、 “今が最も高く売れる
  可能性が高い” からです。
  売り時を待っていても、よほど立地の
  良いところでない限り、価格が上昇する
  見込みは限りなく小さいでしょう。」

親が介護施設に入っている事実上の
空き家など、判断が難しいケースを除き、
「空き家は直ちに売却」が一番オススメ
されている対処法です。

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| マネー一般 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「超」実用的 文章レトリック入門

満足度★★★
付箋数:21

プロになれそうな文章と、そうでない文章の
違いとはなにか?

  「文章を読んでプロになれるか、
  なれないかを判断しろと言われたら、
  レトリックのうまい下手がその境界線かなあ。
  プロになれる人はどんな人でも、
  比喩が抜群にうまいよね」

これは、本書で紹介されていた、
ある直木賞作家の発言です。

レトリックとは、文章やスピーチなどに
豊かな表現を与えるための修辞技法。

簡単に言うと、効果的な言語表現のことです。

その起源は、西洋最大の哲学者の一人、
アリストテレスさんによる「弁論術」にある
と言われています。

レトリックは古代ギリシャで発達してから、
西欧社会では2500年の歴史を持つ表現技法です。

うまい文章や面白い文章には、
レトリックが巧みに使われています。

本書は、文章レトリックの使い方教室です。

著者は、朝日新聞の記者、週刊朝日の編集長
として活躍した加藤明さん。

本書には、他のレトリック本に見られない、
3つの大きな特徴があります。

  1. レトリックが体得できるように、
   書く人の目線で位置づけている

  2. 誰もが簡単に使えるレトリックから順に
   紹介されている

  3. 例文はエッセイや記事、ノンフィクション
   作品など事実を記した作品が中心

紹介されているレトリックは、全部で30種類。

よく聞くレトリックから、あまり聞いたことが
ないものまであります。

 列挙法、三例法、倒置法、追加法、挿入法、
 擬人法、対照法、奇先法、問いかけ法、
 共感覚法、婉曲法、誇張法、漸降法、
 漸層法、擬物法、直喩、隠喩、換喩、提喩、
 声喩、情報待機法、破調法、反復法、
 省略法、黙説法、現写法、逆言法、緩叙法、
 修辞疑問法、添義法

ちなみに、ここでズラッと並べたのは、
「列挙法」を使ったことになります。

本書では様々なレトリックが有名人の
文章と共に紹介されていますが、
個人的に参考になったのが
「何かに喩えるレトリック」です。

  「その人に文章のセンスがあるか、
  を簡単に見分ける方法があります。
  それは喩え上手か、ということです。
  文章のうまい人には、喩え上手な人が多い。
  何かに喩えて説明していくのが
  上手なのです。喩えられると、読む人も
  イメージがわいて理解・共感しやすい
  ものです。比喩のレトリックを意識
  すれば文章力は確実に上達します。」

この比喩、なかでも直喩の題材として
挙げられていたのが、お笑いコンビ、
ピース又吉直樹さんが芥川賞を受賞した
小説『火花』でした。

  「まぶたの上に光線が当たる。
  眉間の当たりを小さな虫が這い回る
  ような痒みを感じた」

直喩は「~のような」と表現するので、
わかりやすい比喩です。

その分、何に喩えるかでセンスが問われます。

巧みな直喩を思いつくには、2つの努力が
必要だと加藤さんは説明します。

1つは、質、量ともに記憶の引き出しの
中身を充実させること。

もう1つは、つねに自分らしい比喩の工夫に
チャレンジしてみること。

この2つを実践するには、普段から何かを
見たら、連想ゲームのように楽しんで
喩える習慣を持つといいようです。

この本から何を活かすか?

個人的には、使いたいと思っていても、
あまり上手く使えていないのが、
「問いかけ法」です。

本書には、問いかけ法を使う時の
ワンポイント・アドバイスがありました。

  「例えば、文章を書いている時、読む人を
  自分の世界に招き入れることを考えましょう。
  文章とはコミュニケーションです。
   “どう思いますか” とたずねてみたり、
   “やっぱりそうですよねえ” と同意を
  求めたり。時には読む人の疑問や反論を
  想定して問答スタイルを文中に取り入れる
  といいでしょう。そんな工夫を重ねていけば、
  読む人を飽きさせません。」

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| 文章術 | 05:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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誰も教えてくれない 計画するスキル

満足度★★★★
付箋数:25

  ・計画は立てたものの、ムリっぽいことが
  わかっている
 ・細かいだけで、実行のイメージがわかない
 ・いつもあとから「これもやらなきゃ!」
  が出てくる
 ・いざ作業を始めようとしたときに
  必要なものがない

ここに挙げたのは「計画あるある」です。

私たちは、仕事でもプライベートでも
「計画」に関わって生きています。

特に、仕事をしていく上では、
計画を立てることは避けては通れません。

計画がなければ、予算も通らないし、
プロジェクトも承認されない。

しかし、一生懸命、計画を立てても、
その通りに進むことはほとんどありません。

なぜ、計画は思うように進まないのか?

それは、正しい計画の立て方を知らない
からです。

考えてみると、私たちは学生の頃から、
計画を立てることを、あたり前のように
求められますが、実際に計画の立て方を
教わった記憶はありません。

そこで、計画の立て方を体系的に
学べるように書かれたのが本書です。

著者は、プロセス設計の技法を活かして、
人と組織の実行品質を高めるコンサルタントの
芝本秀徳さんです。

本書は、日経BP社主催で行ったセミナー
「誰も教えてくれない 計画するスキル」を
ベースに書かれています。

本書のゴールは以下のように定められています。

  1. 計画の目的を理解する
  2. 計画プロセスの全体像を理解する
  3. 成果物の役割と作成タイミングを知る
  4. 成果物が作れるようになる

ところで、よく「計画を守る」と表現しますが、
計画は守るものではありません。

計画は「使うもの」とするのが正しい捉え方。

  「 “計画” とは何かというと “ルート” です。
  カーナビにたとえることができます。
  カーナビでは目的地を設定すると、
  いくつかのルートを探索してくれます。
   “有料道路優先” とか “一般道路優先” とか、
  いろいろなルートを提案してくれます。
  そうした目的地に行くためのルートが
   “計画” です。」

本書では、計画を7つのステップに分解。

それぞれのステップには、「問い」があり、
その答えとしての「成果物」があります。

 ステップ1 要求理解
  何が求められているのか? → オーナー要求書

 ステップ2 プロジェクト定義
  何をするのか? → プロジェクトチャーター

 ステップ3 成果物定義
  何を作るのか? → WBS
  (ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー)

 ステップ4 マイルストーン定義
  いつまでに、どこまで終わらせるのか?
  → マイルストーンチャート

 ステップ5 プロセス設計
  どのように進めるのか? → PFD
  (プロセス・フロー・ダイアグラム)

 ステップ6 スケジュール化
  何を、いつするのか? → ガントチャート

 ステップ7 タスク分解
  どんな作業があるのか? → モニタリングシート

本書のスキルは「ソフトウェア開発」の技法が
元になっていますので、あまり見たこともない
フォーマットやフレームワークも出てきます。

そういったフォーマットを実際に使うか
どうかは別にして、計画を立てる時の考え方や
手順は、あらゆる仕事に活用できると思います。

この本から何を活かすか?

本書は、芝本さんの「誰も教えてくれない」
シリーズの第4弾です。

このシリーズは、仕事では必要なんだけど、
いつの間にか通り過ぎてしまったスキルに
注目しています。

これまでに以下の3冊が刊行されています。

 『誰も教えてくれない 考えるスキル
 『誰も教えてくれない 書くスキル
 『誰も教えてくれない 質問するスキル

私は、本書を読んだのがこのシリーズ初
でしたが、なかなか良かったので、
他の本も読んでみようと思います。

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| ノウハウ本 | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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本物の思考力

満足度★★★
付箋数:25

あなたは、直感が当たる方ですか?
それとも、直感が外れる方ですか?

もし、あなたの直感が間違うことが
多いなら、それは「インプットが足りない」
ことを意味しています。

直感とは、当てずっぽうではなく、
瞬間的な脳の総合判断の結果です。

脳を使っている自覚はありませんが、
直感は、判断するまでに時間をかけてい
ないだけです。

脳の意識部分までは信号を送らずに、
脳の無意識の部分だけで総合的に
判断しているのです。

無意識ではあるものの、判断材料は、
それまで自分の脳の中に蓄積してきた
情報量です。

だからインプットを増やしていけば、
直感が当たる確率も高くなるのです。

では、何によってインプットを増やして
いけば良いのか?

ライフネット生命会長の出口治明さんが、
一貫して述べているのは「人・本・旅」
によるインプットです。

たくさん人に会い、たくさん本を読み、
いろいろな場所に出かけて体験を重ねる
ことで、人は情報を蓄積します。

そうして得たインプットから、
「数字・ファクト・ロジック」を使って、
腹落ちするまで考え抜くことで、
本物の思考力は鍛えられる。

本物の思考力がみにつくと、ラディカルに
物事を考えられるようになります。

ラディカルな思考力とは、常識にとらわれず、
物事の根っこを掘り下げて根源的な部分から
考えられる力のことです。

ラディカルに考えると、必ず問題解決の
糸口が見えてくるようになり、
失敗することも少なくなります。

それが、本書が目指す本物の思考力です。

 ・日本は大学進学率が高い
 ・侘び、寂びが日本の伝統文化だ
 ・日本では夫婦同姓があたり前

これらの常識のように言われていることも、
「数字・ファクト・ロジック」で考えると、
単なる思い込みであることがわかります。

思い込みや固定観念に縛られてしまうと、
常識を疑うことができなくなり、
問題の本質を見誤ってしまうのです。

本書は、出口さんが長年実践している、
「人・本・旅」からインプットして、
「数字・ファクト・ロジック」をベースに
腹落ちするまで考え抜く方法を解説する本です。

「数字・ファクト・ロジック」を重視すると、
「理屈っぽくてイヤだ」、「窮屈だ」と感じる
人もいるかもしれません。

しかし、実際はむしろその逆です。

「数字・ファクト・ロジック」で考えると、
周囲の人や物事から受けるノイズが減り、
判断に迷うことが少なくなります。

常識に縛られることもないため、
自由に発想できるようになるのです。

だから、「数字・ファクト・ロジック」を
ベースにする出口さんの思考方法は、
考えることが楽しくなります。

本書では、そんな出口さんの思考方法を
実例を挙げながら詳しく解説しています。

過去の出口さんの著書と大きな違いは
ありませんが、新書版でコンパクトに
まとまっているのが良い点です。

  第1章 根拠なき「常識」が蔓延する日本
  第2章 日本の教育を再考する
  第3章 腹に落ちるまで考え抜く
  第4章 怠け癖には「仕組み化」
  第5章 構想する力

この本から何を活かすか?

出口さんは「定年制の廃止」を訴えています。

定年制の廃止で、労働力が確保できるのは、
数あるメリットの1つに過ぎません。

他にも健康寿命が延びて医療費が削減できる、
人材の流動性が高まり雇用が正常化できる
などの大きなメリットがあります。

定年という仕組みは、G7の他のどこの国も
採用していない労働慣行です。

そもそもアングロサクソン社会では、
年齢による差別は法律によって禁じられて
いるため、日本のように定年がある方が
非常識なのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「この人なら」と慕われるリーダーになれる

満足度★★★
付箋数:22

これからの日本企業は、女性の活躍に
かかっていると言われています。

女性が活躍する第一歩は、リーダーになること。

しかし、「リーダーになりたい」と思って
いる女性は、あまり多くないようです。

 「家庭と両立できるか」という心配。
 「大きな責任を負わされる」不安。
 「リーダーなんて務まりっこない」という
 失敗に対する恐れ。

女性が昇進を望まないのは、ここに挙げた
理由が多いようです。

しかし、リーダーになるときに最初に必要
なのは、様々な思い込みを捨てることだと、
本書の著者、佐々木順子さんは指摘します。

  「私たちがめざすべきは “いつでも強く、
  いつでも正しい、理想のリーダー” では
  ありません。人間ですから、ときに弱音を
  吐くことも、間違えることもあります。
  それより本当に大切なことは、 “この人なら”
  と部下や同僚に慕われ、さらには上司からも
  信頼を寄せられ、チームとしての総合力を
  強くすることのできるリーダーになること
  だと思います。
  そして、女性ならではの高い共感力や
  こまやかな感性、コミュニケーション能力
  などは、実はチームを率いていくための
  大きな武器となりえます。
  女性だからこそ発揮できるリーダーシップ
  があるのです!」

本書は、女性のためのリーダーシップ本。

女性もずっと与えられた仕事をしている
「助手席」に座っている状況から、
自分の人生のハンドルを握る「運転席」に
座るべきだと佐々木さんは言います。

「運転席は」大変かもしれないけれど、
自分なりの目的地を目指したほうが、
ずっと楽しいからです。

華麗な経歴を持つスーパーウーマンの
ように見える佐々木さんも、これまで数々の
失敗やつらい経験をしてきたと言います。

それでも佐々木さんは、断言します。

  「リーダーをやってきて、よかった!」

本書では、女性が4つの思い込みを捨てて、
快くリーダーを引き受け、「この人なら」と
周りから慕われる考え方や行動を説明します。

 第1章 いつも「強いリーダー」でなくては
   いけない、という思い込みを捨てる
 第2章 いつも「優秀なリーダー」でなくては
   いけない、という思い込みを捨てる
 第3章 いつも「コミュニケーションが完璧な
   リーダー」でなくてはいけない、
   という思い込みを捨てる
 第4章 いつも「自分をコントロールできる
   リーダー」でなくてはいけない、
   という思い込みを捨てる
 第5章 まずは自分へのリーダーシップを
   発揮しよう

時代とともに、求められるリーダー像は
少しずつ変わってきました。

これからは日本人だけで働く時代では
なくなります。

文化的なバックボーンも考え方も年齢も
性別も異なるメンバーをまとめて
いかなければなりません。

このような環境では、メンバー1人1人の
考えをしっかり聞いて、合意形成をはかって
行く必要があります。

そこで活かされるのが、女性の観察力、
共感力、調整力、コミュニケーション能力です。

本書は、女性管理職からリーダー初心者までを
カバーする「女性リーダーの教科書」です。

もちろん、女性リーダーと関わる男性も
読んで役に立つところはある本です。

この本から何を活かすか?

本書は、完璧なリーダーなどいないので、
弱みは見せて、それを部下に補ってもらう
のが基本スタンスです。

ただし、弱みを見せることで、
気をつけなければいけないことがあります。

それは「愚痴」の問題。

仕事をしていく上で、多少の愚痴は許される
というのが佐々木さんの考えですが、
絶対に言ってはいけない愚痴もあると言います。

「社内の人間」に対しての愚痴は絶対にNG。

上司に対してでも、部下に対してでも、
社内の人間に対する愚痴を言ってしまうと、
100%その話は漏れてしまう。

しかも、それを聞いた相手が、
どう解釈するかはまったくわかりません。

だから、社内の人に対する愚痴は
絶対に社外の人間にしか言わないと
決めたほうがいいようです。

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| リーダーシップ | 06:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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AI経営で会社は甦る

満足度★★★
付箋数:24

AIやIoTによって、産業構造が大きく
変わろうとしています。

こうしたAI革命によって、経営はどう変わるのか?

  「今回のブームにおいては、企業が、経営者が、
  個人が、まずはその表層的な現象に惑わされずに
  変化の本質をとらえ、生き残っていくために、
  そして願わくはそれが産業的、経済的に生み出す
  色々な意味での “稼ぐ力” を獲得していくために、
  何が問われているのか。それを提示することが
  本書の目的である。」

本書は、企業再生の第一人者、経営共創基盤
(IGPI)代表の冨山和彦さんが、AI時代の
経営について語る本です。

まず、AI革命において押さえておくべき
ことは、技術的にスゴいことと儲かることは
違うという点です。

AI技術の先端性と、ビジネス上の儲けの間には、
ほとんど相関はありません。

いくら技術が進歩してもAIはあくまで、
「道具」に過ぎないのです。

そして、AI時代は背景にある大きな潮流が
変化してきています。

それは今までとは違う2つの流れがあります。

まず1つ目は、グローバル(G)一辺倒から、
ローカル(L)への流れ。

象徴的な例として、トランプ大統領の登場や、
英国のEU離脱などにもこの流れは現れています。

2つ目は、カジュアル(C)からシリアス(S)
への流れです。

今までは、バーチャルで、サイバーで、
カジュアルな領域がデジタル革命の主領域
でした。

しかし、競争が激化したことで、
よりシリアスな領域にシフトし始めています。

医療や自動運転など人命に関わる領域や、
規制が多い金融の領域がその代表です。

今までのデジタル革命においては、
「グローバル(G)」×「カジュアル(C)」
が勝ち組でしたが、今後は、
「ローカル(L)」×「シリアス(S)」が
重要になってくるのです。

だからこそ、「L」と「S」が得意な
日本企業は、生き残れる可能性があります。

むしろ、グローバル化が遅れていて、
人材不足に陥っている日本にこそ、
大きな勝機があると冨山さんは指摘します。

移民がどんどん流入しているアメリカや
ヨーロッパでは、ローカルな経済圏での
仕事の奪い合いが起こっています。

一方、少子高齢化が急速に進みながらも、
移民を受け入れていない日本では、
今後、労働力不足が深刻な問題になります。

つまり、AIによる自動化は欧米にとっては、
簡単に受け入れられないものですが、
日本にとってはウェルカムなのです。

また、発展途上国では人を使った方が
安いし、新興国でもそれほど自動化に
対するニーズが高くありません。

世界で唯一、日本だけが国の総意として
AIやIoTに積極的にチャレンジできると
冨山さんは言います。

ただし、そんな日本に有利なAI時代でも
日本企業はいままで通りの戦略では、
生き残っていけません。

人の雇い方から、組織のあり方まで、
時代にあった経営に、変化していく
必要があるのです。

本書では、実際にどう変わるべきに
ついても細かく述べられています。

この本から何を活かすか?

リアルキャピタルからヒューマンキャピタルへ

これからは、設備やインフラへの投資よりも、
人への投資がより重要になってきます。

そのような時代では、企業買収するよりも、
人材引き抜きの方が、効果的に投資できる
ようです。

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| 経営・戦略 | 10:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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トランプ登場は日本の大チャンス 新しいアジア情勢のもとで日米関係はこう変わる

満足度★★★
付箋数:23

  「ドナルド・トランプは、アメリカが世界を
  制覇した二十世紀後半のアメリカ政治の
  仕組みをすべて壊そうとしている。
  トランプがやろうとしていることは、
  アメリカの国家体制に対する反乱であり、
  革命である。トランプによるCIA(中央情報局)
  や商務省、国防総省などの人事を見れば、
  アメリカが五十年かけてつくりあげた
  体制や組織を壊そうとしていることは
  明白である。」

日本のマスコミは、トランプ大統領には
批判的で、前任のオバマ大統領には好意的です。

しかし、本書はオバマ大統領が行った
酷い政策の数々を白日の下に晒します。

そして、それを正そうとするトランプ大統領
によって、かなりマシな状態に戻ることが
言及されています。

著者は、NHKのワシントン支局長を務め、
その後もハドソン研究所主席研究員として、
長きに渡って日米関係の調査・研究を
行ってきた日高義樹さん。

テレビ東京系列で放送されていた
「日高義樹のワシントン・リポート」が
有名ですね。

さて、まずはオバマ大統領への批判です。

  「バラク・オバマという大統領は、
  私がこれまで見てきたアメリカ大統領とは
  基本的に違っている。アメリカ大統領は
  行政府の長で、短期的な問題を処理する
  必要があるが、同時に国家の元首として、
  国家というものを長期的に考えなければ
  ならない。バラク・オバマはそうした考えに
  至らなかったために、すべて短絡的に
  処理して、大統領としての自らを、
  短絡的な政治の現象の一部にしてしまった
  のであった。」

オバマ大統領については、日本ではあまり
言われていませんが、「口先だけの政治家」
という評価なのです。

日本は自国の安全を、自分で守ることを
考えない、類まれな平和ボケした国です。

第二次世界大戦の犠牲があまりにも
大きかったために、戦争の意味をモラルの
立場からしか考えられなくなりました。

だから平和主義で耳障りの良いことを言う
オバマ大統領には好意的だったのでしょう。

しかし、トランプ大統領の就任によって、
日本は現実に引き戻されることになります。

いつまでも日本だけが「おとぎの国」では
いられないのです。

日本は第二次世界大戦以降、戦うための
軍事力を放棄し、アメリカが提供してくれた
日米関係という枠の中で、安定した経済成長を
続け、国民生活を豊かにしてきました。

  「日本の人々は “国を守るために軍事力には
  頼らない” というユートピア的な平和論を
  唱えつづけてきたが、それができたのは、
  非道徳な兵器であると批判する核兵器の
  傘の下に庇護されているからである。」

日本は、軍事力のうちもっとも重要な
核抑止力をすべてアメリカに依存してきました。

トランプ大統領は、「日本は日本を守っている
アメリカ軍の費用を十分に負担していない」
と日本の防衛体制と姿勢を批判しています。

日高さんは、こうした批判を受け、
日本が自国を自らの手で守れる国に変わる
大きなチャンスであると捉えています。

  「トランプの登場は日米関係を劇的に、
  根本的に変えるきっかけになる。
  日本は短期的な問題を解決するだけでなく、
  長期的な戦略を自らの手で構築し、
  日本の安全を守るだけでなく、周囲に
  安定した状況をつくりあげるための努力を
  始めなければならない。日本が国際社会で
  完全に独立するための大きなチャンスが
  やってきたのである。」

この本から何を活かすか?

オバマ大統領は、アメリカ人のすべてを
医療保険に加入させる医療保険制度、
いわゆるオバマケアをつくりました。

オバマケアによって、2000万人が新しく
医療保険に加入できたと報道されています。

これは、本当に歴史的な業績と言えるのか?

実際のオバマケアは、数百万の人が
新しく医療保険に加入できましたが、
これまで自力で医療保険を払ってきた
中流階級に大きなシワ寄せをしています。

そのため、アメリカ最大の医療保険会社が
オバマケアから離脱。

更に、低所得者だけに有利な不公平な制度
としてアメリカ各地で訴訟も起きています。

トランプ大統領は、このオバマケアを
実質的に終わらせようとしているようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 07:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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すべての仕事は「問い」からはじまる たった1秒の「問題解決」思考

満足度★★★
付箋数:24

あなたにとって、今、本当に大切なことは
何ですか?

このように問われると、誰でもその答えを
無意識のうちに探そうとします。

問われると、反射的に答えを考えるのは、
人の脳の自然な働きです。

つまり、「問い」を発することは、
脳を強制的に動かすスイッチなのです。

そして、良い方向に思考を向けるのも、
悪い方向に思考を向けるのも、
どんな「問い」を立てるかにかかっています。

  「 “問い” はとてもパワフルなツールです。
  自分の思考や行動をクリアにして、
  私たちの夢を叶える原動力になったり、
  問題の解決策を引き出したり、
  新しいアイディアを生み出したり、
  私たちのビジネスの質を劇的に上げる力を
  持っているのです。
  また、いい問いは、良い雰囲気の場をつくり、
  良いコミュニケーションを生み出し、
  人を勇気づけます。結果、良い人間関係や
  親しみや信頼感を構築します。」

本書は、「問い」によって、状況を大きく
変える力を身につける本です。

著者は、元マッキンゼーのコンサルタント、
大嶋祥誉さんです。

マッキンゼーで質問力を活用するといえば、
ずい分前に大前研一さんも同じような本を
書いていたと記憶しています。

問いを立てて問題解決するノウハウが
マッキンゼーの中で、継承されているという
ことなのでしょう。

さて、大嶋さんが本書で挙げる「問い」の
効果は大きく分けて6つあります。

 1. バラバラの情報をひとまとめにする
 →情報が整理でき、仕事で悩むことが減る

 2. 物事の核心がつかめ、時短につながる
 →仕事の無駄が減る

 3. 異なる物事をつなげて発想を広げる
 →アイディアが出やすくなる

 4. 状況を変える
 →硬直した状況、行き詰った思考に突破口を開く

 5. 人間関係がうまくいく
 →「説得」ではなく「質問」型で伝えると
  相手は自ら動いてくれる

 6. 自分を変える
 →本当に自分が大切にしたいこと、やりたいこと
  が腑に落ちるので、すぐに動けるようになる

このような効果があるから、コンサルタントは
「問い」を大切にするのです。

では、良い問いはどのように立てればいいのか?

実は、優れた問いには「型」があります。

マッキンゼーのコンサルタントや、
優秀なコーチは、皆、この「型」を
身につけていると、大嶋さんは説明します。

その「型」には4つの条件があります。

「問いは1行」、「自分の判断は入れない」、
「ポジティブにする」、「視座を高くする」

更に、良い問いにするためには、
型だけでなく、「方向性」も必要です。

大嶋さんは、「方向性」についても
4つの条件を挙げています。

 [根本を問う]
  Where「どこに問題があるの?」
  Why 「なぜ、そうなっているの?」
  How 「どうするのがいいの?」

 [未来志向の問い]
  「なりたい状態になるために、
  今、どうするのがいいのか?」

 [枠を外し可能性を広げる]
  「本当にそうなの?」と、視点を広げる

 [インスパイアする]
  「どんな感情になる?」と本当の声を見つける

本書では、仕事だけでなく、プライベートでも
使える、問題の本質に迫るパワフルな問いを、
数多く紹介しています。

これらを適切に使いこなせるようになれば、
質の高い人生が送れるようになると思います。

この本から何を活かすか?

本書では、巻頭に切り離して使える
種類別の問い一覧が綴じ込まれています。

また、巻末にもケース別の質問リストが
掲載されています。

良い問いを瞬時に立てられようになるには、
普段から「問いの筋力」を鍛えておく
必要があるようです。

そのために、すぐ引き出せるデータベース
として、こられの付録を活用したいですね。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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牙を研げ 会社を生き抜くための教養

満足度★★★★★
付箋数:28

  「私自身が過去に教養関連で出した
  ほとんどが、 “間接に” 役立つ、
  哲学、神学、マルクス経済学、歴史学
  などの本だった。今回は、 “直接に” 
  役立つ本を作ってみようと思った。」

本書は佐藤優さんが2016年に実施した、
講談社早朝講座「社会人のための使える教養」
を書籍化した本です。

佐藤さんと言えば、元外交官で、
「知の巨人」として知られる作家です。

私も、これまでに何冊も佐藤さんの本を
読んでいて、その知力の凄さについては、
分ったつもりでいました。

しかし、本書では佐藤さんの「本気」の
一面が少しだけ見えて、佐藤さんの知力の
底が知れなさを改めて感じました。

本書は7章構成になっいて、社会人にとって、
直接役立つ教養を学びます。

 第1章 中間管理職のための仕事術
   ― 独断専行の研究
 第2章 ビジネスパーソンのための宗教入門
   ― 国際社会を動かす論理を体得する
 第3章 論理力を鍛える
   ― 論理的思考法の身につけ方
 第4章 教養としての地政学
   ― 国際ニュースの読み方
 第5章 貧困と資本主義
   ― 商品社会のカラクリ
 第6章 ビジネスパーソンのための日本近代史
   ― なぜ学び直さなくてはならないのか
 第7章 武器としての数学
   ― 組織力を高めるために

早朝講座は1回1時間半の限られた
時間での講義でした。

講義では、テーマとする教養を
身につけるための推薦書籍を何冊か挙げ、
その本の中から、いくつかのトピックを
取り上げて解説するスタイルです。

ですから、1から10まで知識を教えてくれる
ような教養講座ではなく、「学び方を知る」
ための講義と言えます。

1つ1つのテーマは、本書の講義を道標として、
少なくとも数ヶ月、標準的には1~2年を
かけて学ぶべきものです。

すべてのテーマを学ぶには、10年ぐらいは
かかる覚悟が必要だと思います。

では、本書で採り上げられているテーマの内、
どのテーマから学ぶべきなのか?

それを決めるためには、佐藤さんが外務省で
研修指導官をやっていた時のエピソードが
参考になります。

当時、佐藤さんは、日本の外交官試験に
合格した2名の研修生をモスクワの
国立高等経済大学に送りました。

しかし、研修生は2名とも「成績不良」で
退学になってしまいました。

愛国心を刺激された佐藤さんは、直接、
モスクワに出向き、何に問題があったのか、
教務部長に問いただしたそうです。

ロシア語に問題があったのかと。

すると、違う、3つあると言われました。

  「1番目は数学です。まず、偏微分方程式が
  まったく解けない。それから線形代数に
  関する知識がないので経済学の専門書を
  読むことができない。2番目は、論理学に
  関する知識が欠けているからディベートが
  できない。3番目は、哲学史に関する知識が
  欠けている。日本人の学生たちは優秀
  だけれども、教育のシステムがかなり
  違うから、そのような大きな穴ができる
  ようなことが起きるのではないか。」

数学はハードルが高いと思う方も多いので、
個人的には、まずは「論理学」から学ぶのが
いいと思います。

この本から何を活かすか?

次の文章のどこに問題があるか指摘してください。

 「吠える犬は弱虫だ。うちのポチはよく吠える。
 だから、うちのポチは弱虫だ。」

これは、本書の第3章「論理力を鍛える」で
推薦書籍として挙げられている野矢茂樹さんの
論理トレーニング101題』に掲載されている
問題です。

この問題では、論理の無前提にされている
ところの前提に気づくことが大切なポイント。

ポチが犬だとは、どこにも書いていません。

だから「吠える犬は弱虫だ」ということと、
「うちのポチはよく吠える」が正しくても、
ポチが犬でなければ、弱虫だとは言えない
ことになります。

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| 勉強法 | 06:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法

満足度★★★★
付箋数:25

  「この本は、私がヤフーの人事の責任者に
  就任した2012年から社内への浸透を進めてきた、
  1on1ミーティング(以下1on1と略します)の
  方法を記したものです。
  1on1とは簡単に言えば、 “わざわざ定期的に” 
  上司と部下との間で行う1対1の対話のことです。
  このように説明すると多くのビジネスパーソン
  は、 “面談” を想像されるのではないかと
  思います。目標や成果を確認する面談、
  報告や相談の面談など、職場では多くの面談が
  あるからです。しかし、ヤフーで行っている
  1on1は、みなさんが想像された面談とは、
  おそらく少し違います。」

本書は、ヤフー上級執行役の本間浩輔さんが、
同社で行われている「1on1」の手法を
公開した本です。

1on1の目的は、人材育成です。

1on1は、週に1回、約30分をかけて、
上司が部下に行う、「部下のための面談」です。

上司が部下を評価したり、進捗確認をする
ことが目的の面談ではありません。

 「具体的経験をする」→「内省する」
 →「教訓を引き出す」→「新しい状況に適用」

部下にとっては、この経験学習サイクルを
回す重要な機会になります。

1on1で特徴的なのは、「今日は何を話そうか」
という上司からの切り出しです。

これは上司が聞きたいことを話してもらう
のではなく、部下がテーマを決めることを
意味しています。

実際に1on1を実施するときの上司が
気をつけるポイントは以下の通りです。

  1. 部下に十分に話をしてもらう
  2. 話は最後まで聞く
  3. 上司は先に自分の考えを言わない
  4. 上司依存の関係にしない
  5. 行動で終わる

1on1は、コーティングやカウンセリングと
非常に似ていますが、大きな違いは、
これが業務上の関係の中で実施されることです。

一般的なコーティングやカウンセリングは
業務上の関係を持たない技術を持った専門家と
クライアントの間で行われます。

しかし、1on1は上司と部下の関係の中で
行われるので、部下の重要な内省の機会で
あると同時に、必要に応じて助言や
フィードバックを受けることもできます。

1on1を効果的に実施するためには、
上司が身につけるべき技術があります。

 ・まずは信頼関係を築くことから始める

 ・アクティブリスニング(傾聴)
  うなずく、相槌を打つ、
  相手が発したキーワードを繰り返す

 ・レコグニション
  無条件の肯定的な配慮で部下の学びを深める

 ・コーティング、ティーチング、フィードバック
  の3つを使い分ける

 ・「この学びを次にどこで活かすか?」
  という問いで、経験学習サイクルの最後を
  まわすための働きかけをする

本書では、実際の1on1をリアルにイメージ
してもらうために、冒頭に「マンガ」を
掲載しています。

このマンガで、良くない1on1の例と、
良い1on1の例の2パターン紹介されているので、
実際の様子がかなり具体的にわかります。

その後、会話例の背景や意図などが文章で
解説されているので、より深く理解できる
構成になっています。

また、本書の良いところは、単なる1on1の
やり方を伝えるのに留まらず、
1on1を組織全体に浸透させる仕組みに
ついても解説されている点です。

個人で1on1をやっても効果は限定的なので、
できれば組織全体で導入したい。

そのための導入ガイドにもなっています。

更に1on1を実際の運用するにあたり、
出てくるであろう質問については、
FAQが掲載されているので、事前に疑問点は
解消できるようになっています。

この本から何を活かすか?

1on1は、相手が「気の合わない苦手な部下」
であるほど効果が高いようです。

上司と部下である以上、コミュニケーションを
密にしなければならない。

頭でそうわかっていても、苦手意識があると、
つい避けたくなるのが人間です。

だからこそ、1on1という「制度」を活用して
コミュニケーションをとる。

そうすると今まで部下との間にあった
認識のギャップが埋まっていくようです。

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| コミュニケーション | 06:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宝くじで1億円当たった人の末路

満足度★★★
付箋数:17

宝くじに当たった多くの人に取材を行い、
その人たちが、宝くじに当たった後、
どのような人生を送ったのかを描く・・・。

タイトルから、こんな内容をイメージするかも
しれませんが、そのような本ではありません。

本書は、人生において1つの選択をした後、
最終的にどのような「末路」が訪れるのかを
その道の専門家にインタビューした本です。

  「ここで紹介するのは、 “結婚” や
   “マイホーム購入” 、 “進路” といった
   “自分の意思で決められる選択” だけでは
  ありません。 “宝くじ当選” のような、
   “受動的な選択” も含まれます。
  それはそれで、その末路を知っておくことは、
  思わぬ幸運(不幸)が舞い込んだ際の
  心構えになると思います。」

本書に登場するのは24のパターンの末路です。

  ・宝くじで1億円当たった人の末路
  ・キラキラネームの人の末路
  ・賃貸派の末路
  ・自分探しを続けた人(バックパッカー)の末路
  ・8時間以上寝る人の末路

本書のタイトルの「宝くじで1億円当たった人」
は、あくまで24の末路の中の1つです。

また、「末路」とありますが、必ずしも不幸に
なるとは限りません。

「賃貸派の末路」では、むしろ「持ち家派」
より、人生の自由度が増すという結論に
なっています。

さて、肝心の「宝くじで1億円当たった人」は
その後、どのような人生が待っているのか?

家族・親族内でトラブルが起きることが
最もポピュラーです。

家族はもちろん、それまで縁遠かった親戚
までもが、直接・間接的に「おすそわけ」を
要求してくるようです。

そして、家族の間でも、お金以外の話題が
食卓の会話に出なくなる。

こんなことが起こるなら、宝くじに当たっても
「黙っていよう」と考える人も多いはず。

しかし、当たる前にこう思っていても、
実際は多くの人はバレてしまうようです。

我慢しきれずに自らカミングアウトする人も
いるし、隠そうとしてもついつい生活が
派手になり隠しきれなくなる人もいます。

「自分は大丈夫」と思っている人ほど危険。

そして、1億円は一度使い始めると、
想像以上の速さでなくなっていく。

1億円当たって今の仕事を辞めたり、
自分で事業を起こした人たちは、
冷静な判断や緻密なプランを欠いていて、
失敗している人も多いようです。

結局、宝くじに当たったときの正しい行動は、
まず、税理士や弁護士に相談する。

次に、複数の金融機関などに相談して、
今後の資金プランをきちんと立て、
「今の生活を変えない」こと。

決して、今の仕事を辞めず、
人付き合いも何も変えないことです。

ですから、宝くじが当たったときの「夢」を
思い描いたり、その夢を実現しようとしない
ことが、最も正しい選択なのです。

更に、身も蓋もない結論が続きます。

  「当たっても当たらなくてもろくでもない
  末路になるなら、 “そもそも宝くじは
  買わないという選択が正しい”
  という結論にならざるを得ません。」

宝くじは、数あるギャンブルの中でも、
最も割に合わない賭け事です。

テラ銭と呼ばれる控除率は約50%。

期待値で考えると、たくさん買えば買うほど
マイナスになります。

それが宝くじが「愚か者に課せられた税金」と
言われる所以です。

この本から何を活かすか?

宝くじで当たる夢を見たい人に、
本書で是非、聞いて欲しいと推奨されて
いたのが、古典落語の「芝浜」です。

魚屋の勝が、浜辺でとんでもない大金が
入った財布を拾うという話しです。

私はこの話、アニメの『昭和元禄落語心中
で聞きました。

確か、このアニメの「助六再び篇」に
出てきたと記憶しています。

Amazonプライムでは、シーズン1も2も
無料で見れますからオススメ。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:07 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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5/6休載します

旅行中のため5/6は休載させていただきます。
5/8から再開しますので、よろしくお願いいたします。

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| お知らせ | 06:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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DREAM WORKPLACE(ドリーム・ワークプレイス)

満足度★★★★
付箋数:24

  「世界で一番働きたいと思う組織の設計を、
  あなたが求められたと想像してみよう。
  その組織は、有能な人材を引きつけて
  留まらせる灯台のようなところだろう。
  つまり、社員と会社そのものから一番良い
  ところを引き出す場となる組織だ。
  どんな会社だろうか?
  それをどうやって築き、維持するのだろうか?」

本書は、世界で一番働きたいと思って
もらえる組織を、どうやってつくるかを
テーマにした本です。

著者は、組織行動学が専門のお二人。

ロンドン・ビジネススクール名誉教授の
ロブ・ゴーフィーさんとIEビジネススクール
客員教授のガレス・ジョーンズさんです。

前著『なぜ、あなたがリーダーなのか?
もお二人の共著でした。

ちなみに前著の元になった論文、
「共感のリーダーシップ」はマッキンゼー賞
(ハーバード・ビジネス・レビュー最優秀
論文賞)を受賞しています。

  「本書では、現在と未来の組織が、
  どんな可能性を秘めているか、
  臆せずどんどん見ていくことにする。
  私たちは “『世界で最高の職場』とは
  どんなところだろうか?”と いう問いの
  答えを探している。弁明はしないが、
  実は本書で挙げた組織の中で、
  この最高の状態に完全に達したところは
  ひとつもない。
  それでも私たちがそれらの組織を調べ、
  取り上げたのには理由がある。
  新たな状況の課題に対して何らかの形で
  敏感であり、 “夢(DREAMS)” の組織の
  原則の少なくともひとつ以上の達成に
  向けて努力していると思ったからだ。」

お二人が理想の職場を求めて行った調査では、
6つの原則が浮かび上がってきました。

その原則の頭文字を取ったのが「DREAMS」。

 D:違い(Difference)
  ありのままでいられる場所、他者とは違う
  自分のあり方や物の見方を表現できる場所
  で働きたい

 R:徹底的に正直であること(Radicaly honesty)
  今実際に起こっていることを知りたい

 E:特別な価値(Extra value)
  私の強みを大きく伸ばしてくれて、
  私自身と私個人の成長に特別な価値を
  付加してくれる組織で働きたい

 A:本物であること(Authenticity)
  誇りに思える組織、良いと思えることを
  本当に支持しているような組織で働きたい

 M:意義(Meaning)
  毎日の仕事を意義あるものにしたい

 S:シンプルなルール(Simple rules)
  バカげたルールや、一部の人だけに適用
  されて他の人には当てはまらないような
  ルールに邪魔されたくない

この6つの原則は組織の従来の組織慣行に
逆らうものが多く、実践することは
容易ではありません。

原則同士がトレードオフになっている
項目さえあります。

だとしても、これからの時代に組織が
生き残っていくためには、選ばれる職場を
作っていくことは最大の経営課題なのです。

ところで、「世界で最高の職場」は
一体、誰が主体となって作るのか?

  「言うまでもなく、最終的にその責任を
  背負わなければならないのは、組織のトップの
  リーダーたちだ。しかし、夢(DREAMS)の
  組織をつくるには、あらゆる職務レベルの
  社員が関わらなければならないのも、
  同じくらい明らかだ。」

つまり、これから就職する人が、単に条件の
いい組織を選ぼうとしても、理想の職場には
ならないということです。

たとえ新入社員であっても、自分が最高の
組織を作るという気概を持って働くことが、
理想の職場を作ることにつながるのです。

この本から何を活かすか?

組織が「本物であること(Authenticity)」
は、6つの原則すべてを貫く概念です。

この概念を理解するための3つの指標があります。

 1. 企業のアイデンティティが一貫して
  その歴史に根差している

 2. 社員が、企業が支持する価値観を行動で
  示している

 3. 企業のリーダー自身が本物である

本書では、多くの実例を挙げて「本物」である
ことの重要性を解説しています。

その中でも、世界一のエアコンメーカー、
格力電器の女性経営者、董明珠さんの例は
なかなか真似できるものではないと思いました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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年収350万円のサラリーマンから年収1億円になった小林さんのお金の増やし方

満足度★★★
付箋数:22

オトバンクの上田さんに献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたは、今働いて得ている給料とは別に、
働かなくても入ってくる副収入を得たいと
思いませんか?

正直、誰にとっても本業以外の収入が
あるに越したことはありません。

しかし、「そんなウマイ話、あるわけない」、
「そんなの怪しい話に決まっている」。

こう思ったあなたの感性はマトモです。

ラクをして、勉強もせずに、リスクも取らずに
簡単に儲ける話など、世の中にはありません。

しかし、少しばかりの勇気と好奇心を持って、
順番を間違えずに勉強しながらやっていけば、
平凡なサラリーマンでも、給料以外に
毎月継続的にお金が稼げるようになる。

これが本書の著者、小林昌裕さんの主張です。

  「本書では、しがないサラリーマンだった
  僕が、何もわからない状態から手探りで
  積み上げてきたストックビジネスの
  ノウハウを、みなさんに公開していきます。

  ゴールは人それぞれあると思いますし、
  向き不向きや運もありますから、
  この本を読んだからといって誰もが
  年収1億円を超えられるようになるとは
  思いません。」

小林さんは、ロバート・キヨサキさんの
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだ影響で、
2009年から不動産投資を始めました。

そして、徐々に投資を増やすと同時に
収入の柱を複線化して、6年後には
売上ではなく年収が1億5000万円に達する
ようになりました。

本書では、「ストックビジネス」で収入を
着実に増やしていく手法を公開します。

ちなみに本書のストックビジネスとは、
一度仕組みを作ってしまえばお金が入って
くるビジネスのこと。

このストックビジネスの理想形は、
「ひとりでできる」「定期的に課金される」
「自分が働かなくてもいい」の3つの条件が
揃っていることです。

  「僕のやり方で最も大事なのは、
  ビジネスに着手していく順番です。
  (中略)
  最初に手をつけるビジネスに関しては
  僕の教えを守ってもらうことが賢明だと
  思います。

  では、最初に手をつけるべきビジネスとは
  何か?

  それはズバリ、不動産投資です。」

不動産投資と聞くと、かなりの資金がないと
始められないというイメージを持つ方も
いますが、そんなことはありません。

不動産投資の最大のメリットは金融機関で
ローンを組んで始められること。

安定したサラリーマン収入などがあると、
ローンも組みやすく、自己資金をあまり
使わずにビジネスを始められるのです。

それに加え、定期的な安定収入があり、
人に任せて自分が働かなくてもいいので、
ストックビジネスの理想に適っているのです。

そして、不動産で毎月50万から100万円
のキャッシュフローが得られるようになれば、
それ以外のビジネスへと収入の複線化を
図っていきます。

小林さんが年収1億5000万円になるまでには、
次の3つのステップをたどりました。

最初のステップは不動産投資などの
「自動課金系」のビジネス。

この段階で、食べるのには困らないレベル
までいくことが大きなポイント。

次のステップは、株式投資、FX、物販などの
「実働系」のビジネスです。

最後のステップは、セミナー講師等をやって、
今まで稼いできたノウハウを人に教える
「情報発信系」のビジネスです。

この手の年収1億円以上を謳う本は、
私は怪しい印象を持っていましたが、
この本は読んでみると非常にマトモでした。

リスクが全くないとは言いませんし、
紹介されているものの中には「これ大丈夫?」
と思う選択肢もありましたが、全体的には
リスクを分散しながら収入を増やす
段階的な方法が解説されていると思いました。

この本から何を活かすか?

  「お金を増やすことのできる人というのは、
  慎重でありながら、外すべきときに
  マインドブロックを外せる人です。」

大切なのは、自分の取れるリスクの許容範囲を
見極めて、その中でチャレンジすることです。

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| 投資 | 06:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ムダにならない勉強法

満足度★★★
付箋数:24

  「 “ムダにならない勉強法” ということで、
   “ムダにならない”  “やった分だけ必ず
  効果が出る” ことにフォーカスし、
  最新の研究にもとづく脳科学、心理学的な
  根拠のある勉強法を紹介してきました。
  一言でいうと、 “アウトプットしよう” 
  ということです。 “アウトプットの重要性” 
  について書かれている勉強法の本は
  ありますが、本書のように
   “インプットは前座、アウトプットが真打ち”
  とまで言い切った本は、今までなかった
  と思います。」

人に教えることが最高の学びとなる。

本書で精神科医の樺沢紫苑さんが、
最も伝えたかったのは、このことです。

 「勉強しても、身についている気がしない」
 「勉強しているのに、全く効果を実感できない」
 「勉強していても、自己成長につながっていない」
 「勉強しても、社内の評価も給料も上がらない」

もし、あなたがこのように感じているなら、
それは「勉強=インプット」だと思っていて、
アウトプットの量が不足していることが
原因かもしれません。

ムダなく効率的に勉強するためには、
インプットしたら、アウトプットする。

アウトプットしたら、またインプットする。

このようにインプットとアウトプットを
繰り返して、螺旋階段を上がるように
自己成長していくのが、最も効率的。

しかも、このインプットとアウトプットの
割合には「黄金比」があります。

インプット3に対して、アウトプットは7。

インプットに要した時間の2倍以上の時間を
アウトプットに使う、「3:7」の割合を
樺沢さんは推奨しています。

  「1ヶ月に10冊本を読んでも、そのうち1冊も
  アウトプットしていないのであれば、
  それは読んでいないのと同じことです。
  それであればインプットの冊数を減らして、
  アウトプットの量を増やすべきです。
  例えば、読む本を厳選して3冊に減らして、
  3冊の本の感想、気づきをしっかりと
  アウトプットする。そのほうが、10冊本を
  読む人よりも時間がかからないうえに、
  自己成長もスピードアップします。」

本書は、樺沢さんが教えてきたことの
「集大成」であると書かれています。

とにかく、ありとあらゆる勉強法が
詰め込まれているという印象です。

その中から、自分にあった方法を選べば
いいわけですが、あまりにも「○○勉強法」、
「△△理論」、「□□の法則」などが
多く登場します。

あまりにも種類が多過ぎて、心理学で言う
「選択回避」が起こりそうな気もします。

ただし、樺沢さんが選択肢を多く示すのは、
効率的に勉強するには、勉強を開始する前の
「戦略」こそが大切だと考えているから。

  「勉強の第一歩は、勉強法を学ぶことです。
  つまり “勉強法勉強法” こそが、
  勉強のスタート。勉強を始める前に、
  結果は9割決まるのです。」

効果があるかどうかわからない勉強法で
いきなり勉強を始めても、
時間がムダになる可能性があります。

ですから勉強を始める前には、
一定の勉強法の研究は必要だと思います。

しかし、勉強法の勉強ばかりしていて、
頭でっかちになってしまっては本末転倒。

そうならないために、勉強法の本は、
斜め読みぐらいにとどめておいて、
方針が決まったら、実際に勉強を始める
ことが大切だと思います。

この本から何を活かすか?

  「ネット書店のレビューを読むと、
   “自分の読みたいことが書かれていない”
   “知っていることしか書かれていない”
  という批判をよく見かけます。
  私の本にもそうしたレビューが書かれて
  いますが、著者の立場から言わせて
  いただければ、 “なぜ、自分が読みたいこと
  が書かれていない本を買うのか” 疑問です。」

樺沢さんは、自分が読みたいことが
書かれているかどかは、「買う側の責任」
と言い切っています。

ですから本書についても、レビューや書評
だけで判断せず、実際に書店で手に取って、
納得してから購入しましょう。

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| 勉強法 | 08:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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3週間で身体と心が劇的に変わる 最強ボーンブロス食事術

満足度★★★
付箋数:20

オトバンクの上田さんに献本いただきました。
ありがとうございます。

  「ボーンブロスは骨を煮込んだ単なるだし汁
  ではない。ただのスープでもない。
  癒やしの要素が凝縮された食べ物だ。
  豚や牛の骨、家禽類の骨、または魚の骨を
  何時間も煮詰めると、栄養素がたくさん
  詰まった “黄金のエキス” ができる。
  こうしてできたボーンブロスは、
  世界でもっとも古くからある強力で
  栄養たっぷりの料理なのだ。
  さらに、皆さんがまだ知らないことがある。
  ボーンブロスにはそれ以上の力があることだ。
  この驚異の食べ物は、体についた贅肉を
  落とし、アンチエイジングにも効果的だ。」

ボーンブロスとは、鶏、魚などの骨を長時間
煮込んで、そのエキスを抽出したスープ。

このボーンブロスはアメリカで話題になり、
女優のグウィネス・パルトロウさんや
シェイリーン・ウッドリーさんも愛飲し、
ニューヨークには、専門店があるほどです。

本書は、そのボーンブロスを使った21日間の
ダイエット・プログラムを紹介する本。

著者は、自然療法の認定専門医であり、
栄養士の資格を持つコンサルタントの
ケリアン・ペトルッチさんです。

ダイエットの原理は、糖質ダイエットに、
プチ断食を加えて、空腹をボーンブロスで
満たすという比較的シンプルなもの。

1週間の内、5日間は糖質ダイエット食
(本書ではOK食品と言います)で、
2日間はプチ断食のサイクルを3週続けます。

例えば、次のようなメニューです。

  日曜:プチ断食 ボーンブロス6杯
  月・火:OK食品+ボーンブロス2杯
  水曜:プチ断食 ボーンブロス6杯
  木~土:OK食品+ボーンブロス2杯

炭水化物や砂糖を使った食べ物を摂らず、
それにプチ断食を2日入れますから、
摂取カロリーも抑えめです。

それにエクササイズも加えますから、
痩せないはずはありません。

本書の方法を実践して、3週間で4~7キロ
痩せるというのは、全然不思議ではなく、
むしろ納得感があります。

ボーンブロス・ダイエットの最大の特徴は、
短期間で痩せても、シワっぽくならないこと。

逆に肌がキレイになり、シワも目立たなくなる
という驚きの効果があるそうです。

  「大抵の場合、ダイエットをすると肌が
  荒れる。ダイエットのせいで肌細胞から
  水分と健康的な脂肪と栄養が失われ、
  細胞が弱々しくなって老化するからだ。
  しかしこのダイエットでは、余分な脂肪分を
  減らすと同時にしわも減らし、肌の輝きを
  取り戻すことができる。」

それは、そもそもボーンブロスを飲むと、
に次のような効果があるからです。

  ・脂肪を増やさず、満腹感を与える
  ・コラーゲンを構成する要素が多く含まれる
  ・体から毒素を輩出する
  ・腸を癒やす
  ・関節を癒やす
  ・炎症を抑える

本書は、350ページ超のけっこう分厚い本です。

なぜ、それ程までにページ数が多いのか?

それはダイエットメニューのレシピと
献立が非常にたくさん紹介されているから。

第2部の「レシピ、献立、作りおきのコツ」
だけで、実に150ページもある充実ぶりです。

お金がかかるダイエットではありませんし、
3週間という明確な期限もありますから、
これまでダイエットに失敗してきた人は、
試す価値はあると思います。

この本から何を活かすか?

チキン・ボーンブロスを作るのは、
準備時間は15分ほど、煮込みなどの調理に
要する時間は4~6時間ほどです。

以下、ボーンブロス4.5L分の材料です。

 鶏の骨、鶏ガラ・・・1.3Kg以上
 鶏足・・・6~8本
 丸鶏・・・1羽
 ドラムスティック、骨付きもも肉、手羽先
 ・・・4~6本
 リンゴ酢・・・1/4~1/2カップ
 水・・・鍋に入れた骨と肉が隠れる程度
 にんじん・・・2~4本
 オーガニックセロリ・・・3~4本
 たまねぎ・・・1個
 トマト・・・1個
 クローブ・・・1~2個
 黒こしょうの実・・・小さじ2
 パセリ・・・1束

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| その他 | 06:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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結果を出し続けるチームリーダーの仕事術

満足度★★★
付箋数:22

世界最大の総合コンサルティングファームで、
38万人のメンバーを要するアクセンチュア。

同社では、エース社員が成果を上げるよりも、
チームとして最大限の成果が上げられるように
マネジメントされています。

エース頼みになっては成果に波がありますし、
エースが抜ければ成果は急落します。

アクセンチュアでは、そうではなく、
様々な異なる強みを持ったメンバー同士を
掛け合わせることで、チームのポテンシャルを
最大限に引き上げています。

チームを率いるのがチームリーダーですが、
アクセンチュアでは、他企業と比べて、
入社年度の早い段階からチームリーダーに
なることが多いそうです。

リーダーになると、社内外の経営者層と
連携しつつ、年上のチームメンバーと
切磋琢磨しながら、成果にコミットする。

アクセンチュアのリーダーは若いうちから、
「どうすればチームが早く機能し、
成果に向けて動き出せるか」
という命題に取り組んでいるのです。

では、アクセンチュアでチームリーダーは
具体的にどのように仕事を行っているのか?

同社でリーダーシップをとり、これまで
多くのチーム立ち上げてきて7年。

現在はアクセンチュアのシニア・マネジャー
を務める坂本啓介さんが、アクセンチュア流の
チームマネジメント手法を本書で公開します。

  「実を言うと、私が初めてリーダーを
  任された時は、不安しかありませんでした。
  自分が最終的な答えを出してチームをリードし、
  成果に結びつけるという役割に大きな
  プレッシャーを感じて悩みました。
  なんとなく “リーダーっぽく” 振る舞える
  ようになったのは、1~2年の経験を重ねて
  からだったと記憶しています。
  その間、多くの失敗を繰り返しながら、
  チームとは何か、リーダーとして何をすべきか、
  それが少しずつですが見えてきました。
  そしていまでは、チームで働くことの喜びを
  メンバーと分かち合う幸せを実感しています。」

本書では、初めてチームリーダーになる方や、
チームが伸び悩んでいるリーダーの方などへ
向けて書かれています。

しかし、アクセンチュアのチームで取り組む
メソッドは、すべてのリーダーの問題解決に
参考になると思います。

アクセンチュアのチームリーダーが持つ、
7つの原則は、以下のとおりです。

  1. 結果を出すチームリーダーは
   “人”を最優先に考え、行動する

  2. 結果を出すチームリーダーは
   「人と人のコラボレーション」を実現する

  3. 結果を出すチームリーダーは
   曖昧さや複雑さを受け入れる

  4. 結果を出すチームリーダーは
   優れた「HAB」である

  5. 結果を出すチームリーダーに
   求められる「6つの力」

  6. 結果を出すチームリーダーが
   果たすべき「3つの役割」

  7. アクセンチュアは、すべての階層で
   リーダーを育成する

また、本書では、「チームをつくる」、
「マネジメントする」、「実行する」、
という3つのステップでサイクルを回し、
成果を出せる自律的なチームに育てる
チームビルディングについても学べます。

本書は短い文章でポイントが端的に述べられて
いるのが特徴です。

ぺージ数もそれほど多くないので、恐らく
1~2時間で読み切れる方も多いでしょう。

しかし、チームリーダーに必要な考え方や
行動が、網羅されているように思えます。

この本から何を活かすか?

  「イシューデザインとは、顧客が実現したい
  願望や課題がなぜ未解決の状態にあるのかを
  分析し、そのコンセプトを定義すること」

アクセンチュアでは、イシューデザインの
手法使って、表面的イシューから、
潜在的イシューへと問題を掘り下げます。

イシューデザインを行うと、
問題の本質が見えてくるので、
最初に取り組もうとしていた課題とは
別の課題に取り組むこともあるそうです。

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| リーダーシップ | 06:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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