活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA

満足度★★★
付箋数:22

  「孫社長が言ってくることは無茶ぶりばかりで、
  常人の思考ではとてもついていけない。
  でも、孫社長は、実は誰もが無理だと思う
  ことをやっている。
  それなら、孫社長の仕事のやり方を徹底的に
  分析して、それを自分の仕事術にすればいい。」

三木雄信さんは、25歳の時に三菱地所から
ソフトバンクに転職して、孫正義さんと一緒に
働く機会を得ました。

その当時、三木さんは、孫さんの仕事ぶりを
観察して、次のような特徴があることを
発見しました。

  ・「目標へのこだわり」が異常に強い
  ・目標を達成するために「ありとあらゆる方法」
   を試している
  ・「数字で厳密に」試した方法を検証している
  ・「常にいい方法」がないかと探っている

これは、まさにPDCAを回していることに
他なりません。

しかし、通常のPDCAと少しだけ違います。

孫さんのPDCAは、通常のPDCAと
一体、どこが違うのでしょうか?

違うポイントは4つあります。

1つ目は、大きな目標と小さな目標を
持っていること。

2つ目は、複数の施策を同時に行うこと。

3つ目は、結果を毎日検証すること。

4つ目は、複数試した中から、一番効果の
あった方法に絞り、集中させること。

つまり、孫さんのPDCAは最初から
一つの正解を見つけようとするのではなく、
可能性のある施策に同時に取り組むことで、
最適解を見つけているのです。

ある意味、失敗を前提とした仕組みづくりに
なっています。

この方法を、本書では「高速PDCA」と呼びます。

改めて、高速PDCAの手順をまとめると、
次の8つのステップとなります。

  1. 大きな目標を立てる(週、月単位など)
  2. 小さな目標を立てる(1日が原則)
  3. 目標達成に有効な方法をリストアップする
  4. 期間を決めて、すべての方法を同時に試す
  5. 毎日、目標と結果の違いを検証する
  6. 検証をもとに、毎日改善する
  7. 一番すぐれた方法を明らかにする
  8. 一番すぐれた方法を磨き上げる

私は、このステップの中で、一番ポイントに
なるのは4番目のステップだと思いました。

なぜなら、すべての方法を同時に試すので、
当然、失敗することの方が多くなるからです。

8番目のステップに来るまで際立った成果が
出ないので、単に「失敗が多い」と見られて
しまう可能性があります。

組織の中でこの「高速PDCA」を回す場合は、
一定期間マイナスになることも想定して、
予め合意をとっておく必要があると思います。

そうしないと、結果が出る前に更迭される
ことも十分考えられるでしょう。

ソフトバンクの歴史を振り返ってみると、
最初は先行投資による赤字が膨らみますが、
数を押さえた後に、爆発的に利益を伸ばす
パターンが多いことがわかります。

「Yahoo!BB」でADSL事業へ参入した頃の
ソフトバンクは、2001年から2004年まで
4期連続で1000億円程の損失を出していました。

これが、あらゆる方法を同時に試していた
時期に当たります。

そして5年目で、確実に利益を出せる
「いちばんいい方法」だけに切り替えて、
黒字転換します。

その後は、その「いちばんいい方法」に
磨きをかけて急成長を遂げました。

本書では、そんなソフトバンクでの経験を
振り返りながら「高速PDCA」について、
具体的な使い方を解説します。

ソフトバンク流の「高速PDCA」は、
なかなか興味深い方法です。

ただ、個人的には少し前に紹介した
冨田和成さんの『鬼速PDCA』の方が、
実践しやすいように思えました。

この本から何を活かすか?

本書では「上手に人の力を借りるコツ」が
紹介されていました。

  ・話を聞く前に、本を読んでおく
  ・良い質問を用意しておく
  ・ビジョンを語る

特に孫さんの周りに、手を貸してくれる人が
集まってくるのは、孫さんが常にビジョンを
大々的に語っているからだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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