活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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日本列島100万年史

満足度:★★★
付箋数:23

NHK総合テレビで2008年から
放送されている人気番組「ブラタモリ」。

町歩きの達人・タモリさんが、ブラブラ
歩きながら、知られざる町の歴史や
人々の暮らしに迫る、探索バラエティです。

タモリさん独自の視点で街歩きを行い、
町に残された痕跡に出会いながら、
新たな魅力や歴史を再発見しています。

一見、地味そうに見える番組ですが、
タモリさんの目のつけ所と博識ぶりに、
「私もタモさんと一緒に散歩してみたい」
とファンを唸らせています。

本書は、そんなタモリさんに近づくための一冊。

  「幸いなことに、最近ではタモリさんが
  出演するテレビ番組 “ブラタモリ” などの
  おかげで、地形を見てそのでき方や発達史
  などに興味を持つ方が増えてきました。
  本書では、そのような方々のお役に立とうと、
  日本各地のさまざまな地形がどのように
  作られてきたかを分かりやすく説明して
  いきます。日本列島の成り立ちを単なる
  紙の上の知識ではなく、それぞれの経験に
  照らしながら理解していただこうとする
  ものです。」

ブラタモリに便乗と言えばその通りですが、
そこはブルーバックスですから、
専門家による研究をわかりやすく紹介し、
しっかりとした地形発達史の本に
仕上がっています。

本書では、おもに100万年前以降を中心に、
複雑な地形に富んだ日本列島の成り立ちを
解き明かします。

私たちが見慣れた景色の足元に隠された、
壮大な物語の世界へ導いてくれます。

著者は、首都大学東京の名誉教授である
山崎晴雄さんと、早稲田大学教授の
久保純子さんのお二人。

 第1章 日本列島はどのようにして形作られたか
 第2章 北海道
  2・1 大雪山と氷河期
  2・2 石狩平野と泥炭地
 第3章 東北
  3・1 三内丸山遺跡と縄文海進
  3・2 奥羽山脈と三陸リアス海岸
 第4章 関東
  4・1 関東平野はなぜ広いのか
  4・2 武蔵野台地と東京低地
  4・3 天下の険、箱根火山
  4・4 御殿場泥流と足柄平野
 第5章 中部
  5・1 富士山はどうして美しいのか
  5・2 日本アルプスと氷河
 第6章 近畿
  6・1 近畿三角帯-京阪神と中京の地形
  6・2 神戸と兵庫県南部地震
 第7章 中国・四国
  7・1 西南日本と南海トラフ
  7・2 瀬戸内海と中国地方
 第8章 九州
  8・1 九州シラス台地

全国を7つの地区に分けて2テーマで
掘り下げます。

関東のみ4テーマなのはわかりますが、
九州だけなぜか1テーマでした。

それぞれの地区で、現在の複雑な地形は
どのようにしてできたのか、
自然史を遡り見ていきます。

全体的にはプレートや地震についての
解説が多くなっています。

タモリさんの軽妙なトークと比較するのは
酷かもしれませんが、個人的にはもう少し
現在の日常から入って、地形発達史の
解説をして欲しかったところです。

この本から何を活かすか?

  「(大雪山の)高山帯の中の岩がごろごろ
  した場所で、 “ピチッ” という鳥のような
  鳴き声が聞こえたら、それはナキウサギ
  (エゾナキウサギ)です。
  体長20センチメートル弱の耳の丸い茶色い
  ウサギで、見た目は大きなハムスターの
  ようですが、前足で物を持たないので、
  れっきとしたウサギです。」

私は3年に1度くらいのペースで大雪山系の
山に登りますが、以前はよく見かけた
エゾナキウサギを、ここ10年くらい
見た記憶がありません。

あらためて調べてみると、エゾナキウサギは
準絶滅危惧種に指定されていました。

個体数が減っているようなので、
今後も出会える機会はそれほど多くない
のかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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