活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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売れるキャラクター戦略

満足度★★★
付箋数:24

ドラえもん、アンパンマン、ポケモン、
ハローキティ、リラックマ、ふなっしー・・・

日本は、たくさんのキャラクターが活躍する
「キャラクター大国」です。

こうしたキャラクターには、3つの楽しみ方が
あります。

1つ目は、キャラクターの受け手として楽しむ。

キャラクターが登場する作品を見たり、
購入したりする一般的な楽しみ方です。

2つ目は、キャラクターを使って楽しむ。

有名キャラクターを真似てイラストにしたり、
人気キャラクターのコスプレをしたりする
楽しみ方。

3つ目は、キャラクターを生んで楽しむ。

まだ世の中にないオリジナルのキャラクターを
生み出し、育成して、世の中に関わらせて
いく楽しみ方です。

本書では、この3番目の楽しみ方を中心に、
キャラクターをビジネスで使ったり、
キャラクターをコミュニケーションの
ツールとして活用する方法を解説します。

著者は、「コアラのマーチ」CMを約20年
担当するなど、キャラクターを使った広告を
手がけるクリエイティブディレクターとして
活躍する、いとうとしこさんです。

本書ではキャラクターを以下のように定義します。

  キャラクターとは、「企業や個人の経済活動や
  コミュニケーション活動を活性化させる
  目的で開発されたパーソナリティを持つ
  オリジナルの記号」のこと。

世の中には、長く活躍して愛されるキャラクター
がいる一方、生み出されてもあまり活用
されなかったり、そのまま放置されてしまう
「ゾンビ化」したキャラクターも多くあります。

本書では、戦略的なキャラクターの生み出し方
から、ゾンビ化させずに愛されるキャラクター
として育てる方法までを説明します。

発信者が自分で発信・運用するオリジナル
キャラクターのことを本書では
「オウンド・キャラクター」と呼びます。

このオウンド・キャラクターを使うメリットは
次の3点に集約されます。

 ・キャラクターは、加齢や変化や不祥事とは
  無縁であり、長期にわたって統一した
  イメージでメッセージを発信していくことが
  できる。

 ・契約料、出演料など、有名人や
  有名キャラクターを使うようなコストが
  かからず、長いレンジで見た時に、
  うまく運用できればトータルでの
  コストパフォーマンスが良い。

 ・デザインや設定を戦略に沿って作ることが
  できるので、企業やブランドのイメージに
  ぴったりなコミュニケーション記号になる。

利点の多いオウンド・キャラクターですが、
愛されるまでに時間がかかったり、
見え方だけの開発では感情移入しにくい
マークになってしまうなどの留意点もあります。

こうして点に気をつけながら、本書では
4つのステップでキャラクターを生み出します。

 1. キャラクターを生む理由を整理する
 2. キャラクターの魂(エレメント)を抽出する
 3. キャラクターのデザインを完成させる
 4. キャラクターの生き方を考える

キャラクターは生み出して終わりではなく、
そこからのケアが大事です。

本書のキモは、キャラクターとの出会いを
広げたり、絆を深めることを基本とし、
ゾンビ化させない育成プランについても
実例をあげて解説しているところです。

ビジネスにキャラクターを使う方法が
参考になるのはもちろんですが、
いとうさんのキャラクターに対する愛を
感じる本でした。

この本から何を活かすか?

本書では、最後にキャラクターの「十則」を
まとめています。

 ・キャラクターとは、最高のコミュニケーション
  記号である。

 ・キャラクターとは、人と心を通わせることが
  できるものである。

 ・キャラクターとは、目を話すとたちまち
  “ゾンビ化” するものである。

 ・キャラクターとは、生む以上に育てる覚悟が
  いるものである。

 ・キャラクターとは、人の愛情によって
  生き延びるものである。

 ・キャラクターとは、弱肉強食の世界に
  生きる生き物である。

 ・キャラクターとは、顔見知りではなく
  友達になれる存在である。

 ・キャラクターとは、見た目のデザインだけ
  では未完成である。

 ・キャラクターとは、思いや願いを込める
  ことができる存在である。

 ・キャラクターとは、命を吹き込むことが
  できるアイディアである。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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