新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座
付箋数:24
あらゆる職場、あらゆる職種には、
解決すべき問題があります。
仕事とは、問題解決そのもの。
個人で解決できることは、たかが知れているので、
組織では一定の人数で問題解決に当たります。
そのために、会議を開くのが一般的。
しかし、その議論が迷走してしまい、
解決への歩みが全く進まないことがあります。
あるいは、理想論だけが飛び交い、
結局、何も解決されないこともあります。
議論が迷走する原因は、問題解決までの
プロセスが共有されておらず、
今、どの段階の議論をしているかが、
わからなくなっているから。
認識がバラバラだと、論点もバラバラになり、
話も噛み合わなくなって時間ばかりが
かかってしまうのです。
本書では、問題解決までのプロセスを
6つに分解しています。
問題提起 → 問題確認 → 目標設定
→ 原因分析 → 解決策立案 → 解決策評価
一般的な問題解決へのプロセスより
細かく分けているのは、複数の論点を
1つのステップに入れないためです。
論点が複数入ってしまうと、議論が急に
難しくなってしまうのです。
本書で問題解決を行う場合は、例えば
会議室のホワイトボードの左上に
今いるステップを明示して、そこから
外れないように議論を進めます。
組織や企業が抱える問題は、様々ですが、
解決するためには、決まったプロセスがあり、
気をつけるべきポイントがあります。
本書は、そのプロセスとポイントを
「型」と「手順」を示した本です。
本書で重要視しているのは、
問題解決の実行性です。
「どんなに素晴らしい解決策を見出しても、
問題解決できなければ “絵に描いた餅” 。
大切なのは、ベストな解決策の考案に全力を
集中させることではなく、たとえベターな
解決策であっても、確実に実行まで力を注ぐ
ことです。」
最終成果は次の式で表すことができます。
最終成果=解決策の考案×解決策の実行
つまり「考案」と「実行」のどちらかが
「0」になってしまえば、成果も「0」に
なってしまいます。
「問題解決で一番大切なことは、問題を
“解決” することです。しかし、いざ問題解決
を始めると、ほとんどの人が問題解決のゴール
である “問題の解決” に必要な“ 心と頭” の
最適な状態を維持できなくなります。(中略)
より効率的に、効果的に問題を解決する
ためにはまず、 “ゴール志考” を身につけ
ましょう。この“ゴール志考”とは、造語で
“ゴール志向” と “ゴール思考” を合わせた
ものです。」
タイトルには「新人コンサルタント」と
ありますが、内容は新人レベルを超えた
ものになっています。
しかし、決して難しいものではなく、
本当に問題解決するための現場で使える
ノウハウが詰め込まれています。
パラパラとページをめくったときに受ける
印象より、実際の中身は充実しています。
第0章 問題解決の大前提
第1章 問題解決のプロセス
第2章 プロセスで注意すべきこと
第3章 問題解決のポイント
第4章 問題解決で役に立つ思考法

「ふせんと大きなホワイトボードがあると、
論点が整理しやすく、かかわるメンバーの
理解も進み、効率的にプロセスを進めることが
できます。」
本書で使用するふせんのサイズは2.5cm×7.0cm。
これを2色用意します。
左側に後から分類するための余白を1cm残し、
問題点を記入します。
この時、意図がきちんと伝わるように
「客観性」、「時間軸」、「抽象度」の
3つの視点を持つことが大切のようです。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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