活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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「未来を読む」ビジネス戦略の教科書

満足度★★★
付箋数:23

  「私は、みなさんに、 “未来を思考するための方法” を
  提供したいと思っています。未来を思考することができたら、
  ビジネスとしてどんなことが可能になるでしょうか。

  ・未来に新しい商品やサービスを提供できる(ビジネスチャンス)
  ・未来に起こりえる危機を回避できる(危機管理)

  要するに、会社が危機を迎える前から対応策を考えることができ、
  さらに新しいイノベーションを生み出すことができるわけです。」

確かに、未来がわかればビジネスを有利に行うことができますが、
果たして、どのようにして未来を知ることができるのでしょうか?

その手法が、本書で紹介される「シナリオ・プランニング」。

これは、単に未来を予測するだけの手法ではありません。

未来を具体的かつ、論理的なシナリオとして書き出し、
その後の実行できる企業戦略までをつないで考える思考法です。

著者は、グリーンフィールドコンサルティング代表で、
日本のシナリオ・プランニングの第一人者である西村行功さん。

以前、当ブログでは個人向けのシナリオ・プランニングとして、
西村さんの『「10年後の自分」を考える技術』を紹介しましたが、
本書は、企業向けのシナリオ・プランニングです。

この思考法で大切なのは、外部環境を先に考えてから、
自社の強みを考えること。

西村さんは、これを「アウトサイド・イン思考」と呼びます。

  ・社会と消費者はどのように変化するのか?
  ・経済と税制はどのように変化するのか?
  ・政治、政策、規制はどのように変化するのか?
  ・技術はどのように変化するのか?
  ・地球環境はどのように変化するのか?

これらの5つの視点で外部環境を読み解いてから、
自社の強みは何なのかを考えるのです。

そして、未来を洞察するためには、次の4つのポイント押さえます。

1. 未来と正面から向き合う

ここでは未来と正面から向き合わなかった事例として、
2007年にiPhoneが発売された当時のマイクロソフトや、
デジタルカメラに移行しても従来のビジネスモデルから
抜けだせなかったコダックの例が紹介されていました。

2. 未来の粒度を上げる

来るべき未来と正面から向き合った次に必要なことは、
未来観の「粒度」、つまり解像度を上げることです。

そのためには、「かもしれない」と様々な視点で考えて、
その可能性に対して、一歩突っ込んで考えてみることが
勧められていました。

3. 社会の未充足ニーズを探す

社会の未充足のニーズとは、多くの人が自然と諦めていることです。

これは顧客には見えていませんから、アンケート調査をしても
わかりません。

誰もが注目している分野よりも、あまり注目されず、
変化が起きていない領域から未充足のニーズを探します。

4. 複数の未来に対応する

最後に、未来には不確実性がたくさんあるため、
複数のシナリオを考え、それぞれが起きた時の対応策を
事前に考えておきます。

本書では、未来洞察に成功した企業、失敗した企業の
数多くの事例を使って、シナリオ・プランニングの手法を
詳しく解説しています。

この本から何を活かすか?

  「2階」と「1階」を行ったり来たりする

よく思考法では、「具体」と「抽象」を行き来することが
大切だと言われます。

西村さんは、これを「家」に喩えて、2階を抽象の議論の場、
1階を具体的な議論の場として、2階と1階を行き来するように
思考すると説明しています。

この2階と1階が自在に行き来できるようになると、
マクロな視点とミクロな視点の両方で未来像が
描けるようになるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経営・戦略 | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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