活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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シンプルだけれど重要なリーダーの仕事

満足度★★★
付箋数:24

  「組織が機能するかどうかの80%以上は、リーダーの力量に
  かかっている。そもそもリーダーシップとは何か、
  どう磨きどう発揮するか。この本にはその “原理原則” が
  シンプルにわかりやすく書かれている。」

これは、ジョンソン・アンド・ジョンソン日本法人元社長、
新将命(あたらし まさみ)さんが本書に寄せた推薦の言葉です。

新さんご自身も、原理原則に則ったリーダー人財育成に
心血を注いでいますが、本書の著者、守屋智敬さんは、
新さんを師と仰いでいる方です。

守屋さんは「人は論理により説得され、感情により動く」という
新さんの理念に強く共感し、内面から行動を変える
アプローチを重視した研修プログラムを開発し、
リーダーシップ研修などを行っています。

本書も、リーダーの内面から変革し、
最高のチームを作るためのリーダーシップ本です。

  第1章 信頼のベースをつくる
  第2章 チームをうまくまとめて動かす
  第3章 仕事を任せる
  第4章 メンバーの感情に寄り添う
  第5章 メンバーの能力をひき出す
  第6章 チームの温度を上げる
  第7章 上司を巻き込んで社内政治を攻略する

メンバーがいるからこそ、チームとしての喜びを感じられる。
メンバーがいるからこそ、新しいことに挑戦できる。
メンバーがいるからこそ、リーダーとして成長させてもらえる。

守屋さんが大切にするのは、メンバーがあってこその
リーダーであるということです。

また、本書で、私が面白いと思ったのは、
「アウェイな空気の楽しみ方」です。

リーダーに任命されて、新しい部署に異動した場合、
メンバーは新しいリーダーを品定めをします。

これは同じチームにいて、その中からリーダーに昇格した場合でも、
今までの上下関係が変わりますから、同じように見られるでしょう。

そこには、「この人は信頼できるのか?」、
「この人について行って大丈夫なのか?」といった、
リーダーの人格を見ようとする空気があります。

そんなアウェイな感じを、ストレスに感じるリーダーも多いでしょう。

しかし、守屋さんは、この最初のなんとも言えない緊張感は
チャンスであると言っています。

  「1週間もすれば、アウェイ感はなくなります。そう、ほんの数日。
  その間は、このアウェイな空気を、自分を知るチャンスだと思って
  楽しんでみてください。」

相手が、あなたのことをよくわかっていない状況というのは、
暗黙の了解がなにもない状態です。

今まで通りのコミュニケーションの取り方では、
お互いに十分な意思疎通がはかれません。

「そういうつもりで話したわけじゃないんだけど・・・」といった
「いつもの」が通用しないことが起こるのです。

それはリーダーにとって、普段、自分が何気なく使っている言葉や、
自分の考え方のクセを客観的に知る貴重な機会になるようです。

アウェイ感をなくして、早く馴染むことだけを考えるのではなく、
自分を知るチャンスと捉えて、ぎこちない感じに向き合うことで、
リーダーとしても成長できるのでしょう。

この本から何を活かすか?

日本の海軍大将だった山本五十六さんの、有名な言葉があります。

  「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、
  ほめてやらねば、人は動かじ。」

本書の章の扉にも書かれていましたが、
この言葉には、次のような続きがあるようです。

  「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
  やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

人を育てる要素を見事に語った名言ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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