活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2015年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年10月

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この方法で生きのびよ!

満足度★★★
付箋数:21

著者、ビジネス戦略コンサルタントの鈴木博毅さんから
献本いただきました。ありがとうございます。

  「 “歴史は繰り返す” とは有名な言葉です。
  それが100%真実でないとしても、 “繰り返し出現する
  何らかの出来事” は必ずあるものです。
  本書では、ビジネスと私たちの日常生活にスポットを当て、
  どんなことが繰り返し起こるのか、単に過去の出来事を
  知るだけでなく、何を、どう選択すべきなのかを分析・解説
  していきます。」

本書は、これからの時代の生きのび方を、歴史から学ぶ本です。

例えば、1900年代初めのニューヨーク。

当時は、自動車が市販化されて10年ほど経っていましたが、
移動の中心手段は「馬」でした。

1日あたり数千トンの馬糞や膨大な尿が路上に垂れ流され、
街中が驚くほどひどい臭いに満ちた状態でしたが、
当時の人々にとっては、それが当たり前の光景でした。

ジャーナリストとして働いていたマーク・サリバンさんは、
30年後に当時を振り返って語ったそうです。

  「街中でめったに馬を見ることのない時代が来るなど、
  とうてい信じられない予言に思えた」

発売当初の自動車は、高価で多くの欠点を持っていたため、
市民に普及することなど、誰にも想像できなかったのです。

しかし、1908年にT型フォードが発売されると、
時代が急速に動き始めます。

高価で使えないと思われていた自動車が、
街から馬を消滅させ始めたのです。

ニューヨークで起こったのは「代替」という社会変化でした。

  「 “代替” とは、ほかの人やモノで置き替えられることです。
  置き替わる側(進出側)と、置き替えられる側(消滅側)は、
  運命のカードの裏表のような存在であり、演劇の幸運な主人公と
  悲劇の主人公のごとき違いがあります。」

すべての人と産業は、いつかは「代替」に直面します。
今ある日常が、永遠に続くと考えてはいけないのです。

これからの時代、私たちが生き残っていくには、
常に新しい役割を追求し、生存範囲を広げていく
必要があるようです。

本書では、このように社会を大きく変化させる要因を
「5つの氷山」として表現しています。

  「氷山は、冷たい海の中に浮かび、時代の変化とともに
  私たちの乗る船にゆっくりと近づいてきます。
  静かに忍び寄る “変化” は、やがて私たちが乗る船の
  前提条件を大きく変えてしまいます。
  5つの氷山が船に当たると “巨大な変化” が引き起こされ、
  沈むことなど想像もできなかった船さえ簡単に沈没させて
  しまうのです。」

鈴木さんの言う「氷山」は、いわゆるパラダイムシフトを
意味し、「船」は、私たちが所属している組織や、
ビジネスの枠組みを表しています。

  氷山1「代替」=社会を一変する力
  氷山2「新芽」=過去と決別した成果
  氷山3「非常識」=変化に対応する思考
  氷山4「拡散」=足枷を解放した効果
  氷山5「増殖」=拡大を続ける構造

歴史の中で、繰り返しやってくる氷山の特性を知っていれば、
避ける事もできますし、場合によっては氷山に乗って進むことも
できるようです。

この本から何を活かすか?

「氷山の接近=時代の変化」の兆しは、
次の5つのシーンなどから感じ取れるようです。

  ・だれかが、日常の買い物で何かの代替品を買い始めたとき
  ・だれかが、やるべきだった役割を手離したとき
  ・だれかが、新しい世界観を社会に投げかけたとき
  ・だれかが、解決のため新しい何かを持ち込んだとき
  ・だれかが、同じ思いを抱く者を増やし始めたとき

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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