活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2015年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年09月

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やさしいうつの治しかた

満足度★★★
付箋数:12

著者の弥永英晃さんに献本いただきました。ありがとうございます。

本書は、タイトルの通り、薬に頼らずに「うつ」を治す本。

世界で3億5000万人、日本では100万人以上の人が「うつ」で、
苦しんでいると言われています。

しかも、うつの薬を飲んでいる人の約6割が再発してしまう。

再発するのは、メンタルクリニックなどで出される抗うつ薬が、
根本治療ではなく、対症療法に過ぎないからです。

実はこれは風邪薬と一緒です。

風邪薬は、鼻水が出たら鼻水を止め、熱が出たら熱を下げ、
痛みが出たら痛みを和らげますが、風邪そのものを
治療しているわけではありません。

精神科の医師はうつの患者に、脳のセロトニンを補う
抗うつ薬を処方します。

しかし、これもうつ自体を治療できる薬ではありません。

  「いくら薬を飲んでもそれは脳に作用するだけであって、
  本当の原因である潜在意識のトラウマには作用しません。
  薬でアプローチする治療法では治らないのは
  こういう理由があるからです。」

ちなみに弥永さんは、うつはあくまで状態であって、
病気ではないと考えます。

そして、次の5つの段階を経て、うつ状態になるようです。

  第1段階 0~8歳までのトラウマが潜在意識の中に入り込む
  第2段階 ストレスを受け、心と身体のエネルギーが低下し、
      自律神経のバランスが乱れる。
  第3段階 潜在意識下にファイリングされていたトラウマファイル
      の暴走スイッチが押され、暴走を起こす。
      潜在意識の中にトラウマの嵐が発生するとスパークを
      起こし、異常警報が発動される。
  第4段階 生命の危険を感じて、脳が心と身体を守るために
      パソコンのようにシャットダウン現象を引き起こし、
      心と身体の機能を麻痺させる。
  第5段階 うつ状態・うつが発生する。

本書では、これらのどの段階にある人でも、心の状態を整え、
回復に向かうためのセルフワークが紹介されています。

  「すべてのワークは “これをしないといけない、するべき” 
  という考えのもとにつくられたものではありません。
  一番無意味なのは、ワークができなかった自分を責めること、
  ストレスをためることです。もっと大らかに構え、
  規定やルールをまっとうしなければいけない症候群から
  脱出しましょう。あなたのペースでしたいときにすれば
  いいんです。」

本書のセルフワークは、催眠療法(ヒプノセラピー)に近い
癒しの技法で、「所要時間」、「難易度」、「おすすめ度」、
「いつでもどこでも度」の4つの指標が示されていますから、
自分に合ったワークが選びやすくなっています。

幸いなことに、私はうつ状態になったことはないので、
本書のワークの本当の効果はわかりません。

しかし、うつになる手前の精神的に落ち込んでいる時や、
ネガティブに考えるループに陥ってしまった時なども
本書のワークは役に立ちそうです。

また、自分がうつでなくとも、家族や同僚がうつになる可能性も
ありますから、手元に置いておいてもいい本だと思います。

この本から何を活かすか?

  うつにならない種族

アフリカのタンザニア連合共和黒で狩猟生活を行っている
「ザッハ族」は、うつにならないという研究データがあるそうです。

彼らは、朝起きて生きていることに感謝し、狩りに出て
食べ物が採れることに感謝し、夜無事でいられることに感謝します。

このように幸せを実感して生きることが、うつにならない秘訣。

逆に、「無感動」、「不快感」、「憎しみ・怒り」という状態に
心があると、うつになりやすいようです。

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| 心に効く本 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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最速の仕事術はプログラマーが知っている

満足度★★★
付箋数:23

  「 “最速”
  それはプログラマーなら誰もが心がけているキーワードである。
  プログラマーにとって最も重要な感心事は、効率だ。
  熟練したプログラマーほど実際にはキーボードに
  向かわなくなるという。

  なぜか?

  それは、プログラミングに熟達すればするほど、
  コードをガリガリ書く時間よりも、むしろ書かない時間にこそ
  仕事の真髄があるとわかるからだ。」

本書は、プログラミングの仕方を学ぶ本ではありません。

最速で仕事をするためのプログラマー的な発想や
仕組みづくりの方法を学ぶ本です。

著者は、株式会社ユビキタスエンターテインメントCEOの
清水亮さん。

2004年度に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)より、
天才プログラマー/ スーパークリエイターとして
認定された方です。

清水さんは、かつて電通の役員室でこんなことを言ったことが
あるそうです。

  「プログラミングができないというのは、
  頭の使い方を知らないのに等しい。」

なぜ、こんなことを言ったのでしょうか?

一般的に頭が良いイメージを持たれているのは、
MBAを持つビジネスエリートや、弁護士、コンサルタント
といった方々でしょうか。

しかし、彼らはどんなに頭が良くても、
プログラマーより頭の使い方を心得ているとは言えないと、
清水さんは考えます。

弁護士は裁判で負けることもありますし、
コンサルタントは提案した事業が失敗することもあります。

そんな時でも、彼らは責任を取りません。

これに対して、プログラマーは自分の書いたプログラムに
バグ(誤り)があるとき、それは100%自分の責任になります。

そして、バグのないプログラムは決して存在しないので、
プログラマーがどんなに思い上がろうとも、
プログラムを書いている限り、自分の知性の限界を
思い知らされ続けることになるのです。

つまり、プログラマーは常に自分の知性の限界を
超え続けることを宿命づけられている職業なので、
必然的に頭の使い方が身につくというわけです。

プログラマーだった、ビル・ゲイツさん、
ラリー・ペイジさん、マーク・ザッカーバーグさんらが
成功したのは偶然ではないのです。

  第1章 速くてムダのないシンプル仕事術
  第2章 頭がクリアになる情報整理法
  第3章 致命的なミスを防ぐ賢いダンドリ
  第4章 チームの生家を最大化する仕組み
  第5章 視野を広げてビジネスを設計する

プログラマーは、どんな些細な事でも、できるだけ無駄を省き、
最適化するように考えるようです。

  「最適化の原則は “ループの内側から最適化しろ” である。」

ループとは、繰り返しを意味するプログラミング用語です。

これは日常生活にも応用可能な考えです。

この本から何を活かすか?

この「ループの内側から最適化する」例として、
本書では、独身OLのライフスタイルの改善が紹介されていました。

朝起きることから始まって、歯を磨く、顔を洗う、
朝ごはんを食べる、メイクする、服を着る、ゴミを出す、
通勤する・・・といった具合に、毎日多くのことが同じことの繰り返し。

例えば、こんな繰り返しの生活から、週1回ハウスキーパーを
呼んだり、ゴミをまとめて出せるようなマンションや
職場の近くのマンションに引っ越しをするなどします。

そうすることで、毎日の繰り返しをループの外側に
どんどん出して、ライフスタイルの最適化をはかります。

仮に元のライフスタイルが全部で18ステップあったとすると、
最適化するとそれが12ステップに減り、1週間で丸1日以上もの
時間を作り出せるようになるようです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界トップリーダー1000人が実践する時間術

満足度★★★
付箋数:22

  「私が世界のトップリーダーの時間の使い方に興味を持ったのは、
  分刻み、秒刻みのスケジュールをこなしているはずの彼らが、
  少しもあくせくしていないことを不思議に思ったからです。
  どうすればあのスケジュールを鷹揚な態度で
  こなしていけるのだろう?
  いつも仕事に追われていた当時の私は、彼らと会うたびに観察し、
  ときにはその秘訣を教えてもらうようになりました。
  少しでも彼らのテクニックを学んで、自分の生活に生かしたい。
  実は、自分のためにはじめた情報収集だったのです。」

本書は経済キャスターの谷本有香さんが、このように考えて、
世界のトップリーダーから学んだ時間術をまとめたもの。

  「私が実際に見聞きしてきたトップリーダーの “自分の時間を
  有意義に使う=時間のROA(利益率)を最大限に上げる” 
  方法を記した本です。具体的な実例をもとに、彼らのように
  時間を使いこなすてめのテクニックをレクチャーしていきます。」

世界で活躍するエグゼクティブは、多忙だからこそ、
24時間を48時間にして無駄なく使っています。

彼れらは、時間に対する意識が高い「タイムコンシャス」。

「Time is on my side = 時間は常に私の味方だ」というのが、
トップリーダーの時間に対する特徴的な考えのようです。

彼らには、「無駄な時間」は一切ありません。

それは、余暇の時間や休む時間、家族と過ごす時間が
全然ないということではありません。

彼らが排除しているのは、無自覚で無意味に使われる時間です。

それが仕事の時間でも、バカンスの時間でも、
「今はなんのための時間なのか」を常に意識しているのです。

例えば、パーティーに参加する場合は、
「これはビジネスパートナーと信頼関係を醸成するための時間」
と定義し、その目的のために、相手と有益な会話をします。

谷本さんがまとめた、「スピードアップするための6つの時間術」
は以下の通りです。

  1. 作業時間をレコーディングして、「無駄の原因」を突き止める
  2. 1秒でランチメニューを決めて、「決断力」を鍛える
  3. 「締め切り効果」という負荷をかけ、会議時間を半分にする
  4. 重要なデータを暗記して、「即戦力」コンディションに
  5. スケジュールを視覚的に捉える「見える化」を徹底する
  6. 1日のうちに朝を数回迎え、「ベストパフォーマンス」を生む

6番目の「1日のうちに朝を数回迎える」とは、
睡眠時間を2回に分けるなどして、寝て起きた後の、
脳が活性化された時間帯を増やすというもの。

あのスティーブ・ジョブズさんも、
1日に4時間の睡眠を2回取っていたと紹介されています。

ただこれは実際、個人差もありますし、一般のビジネスパーソンが、
睡眠時間を2分割するのは難しいと思います。

昼寝の時間を取ったり、脳の疲労度に応じて、
仕事内容を変える程度が現実的なところでしょうか。

個人的には、「今はなんのための時間なのか」を
常に意識することが、タイムマネジメントの最も重要な点
のように感じました。

この本から何を活かすか?

  「世界を舞台に活躍するトップリーダーは、常に30年先、
  50年先という “人生のゴール” を見据えて、
   “今” 何をすべきかを考えています。
  数十年先のことを見通せる広い視野を持ちながら、
  一瞬で目の前の選択にピントを合わせて、 “ゴールへの
  最短コースは右だ” と判断しているということです。」

トップリーダーは時間への「ズームイン」と「ズームアウト」を
自在に使い分けているようです。

その極めつきが、孫正義さんの「300年先」の人類の姿や
テクノロジーを徹底して検証した上で考えられた、
「新30年ビジョン」です。

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| 時間術 | 11:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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8/24〜8/27まで休載のお知らせ

8/24〜8/27まで、旅行のため休載させて頂きます。

8/28から再開しますので、よろしくお願い致します。

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| お知らせ | 06:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ

満足度★★★★
付箋数:26

ダボス会議で副議長なども務めた経験のある石倉洋子さんが、
グローバルに活躍するためのコツをまとめた本です。

  Part1 まずは気楽に
  Part2 こうすれば世界は怖くない
  Part3 場数を踏む
  Part4 まわりを巻き込む
  Part5 やらないことを決める
  Part6 明日からできること

ベースになっているのは、日経BP社のサイトで、
石倉さんが2014年7月から連載しているコラム、
グローバルリーダー目指し、一歩前へ」です。

石倉さんは、これまで重要だと思われてきた
次の4つの考え方が、時代遅れになりつつあると考えます。

  1. 既存のフレームワークで世界を整理すること。
  2. 過去のデータを分析して正しい答えを探すこと、
   よく考えて答えを見つけてから行動に移すこと。
  3. まず身近な日本から考えて、それから世界を目指すこと。
  4. 日本社会で通用する基準があり、それに従って自分の力や
   ポジションが評価・判断されるという考え。
   特別な才能のない普通の個人は、あまり力がないという考え。

石倉さんは、世界中リーダー達と議論するにつれ、
これらの日本的な考えが、通用しなくなったと実感したようです。

本書では、これらの考えに代わって、世界で活躍するための
心がけを紹介します。

「世界で活躍」と聞くと、気後れしてしまう人もいるかも
しれませんが、石倉さんは、そんなに大それたことではない
とも言っています。

本書では、石倉さんのスピーチの順番が、スピーチの名手、
大前研一と竹内弘高さんの後になってしまい、
頭が真っ白になった失敗エピソードなども紹介されています。

輝かしいキャリアを重ねている石倉さんでも、
数々の失敗を重ねた経験が今に繋がっていることがわかります。

これまでの苦い経験から、石倉さんが辿り着いた結論はこちら。

  「世界に発信する場合、大事なのは、自分のポジション、
  ユニークさを明確に打ち出すことです。」

自己紹介では、名前と所属している組織、担当している仕事を
話すだけでなく、「自分のユニークさは何か」、
「何が他の人と違うのか」を中心に話をします。

また、プレゼンテーションでも自分にしか語れないことを考え、
経験をもとに自分らしいストーリーを語ります。

また、本書では「世界で活躍する人の共通条件」が挙げられて
いましたが、石倉さんのイメージからすると予想外のものでした。

  「意外に思うかもしれませんが、グローバルで活躍して
  いくための必須の要件であり、海外で活動する上で
  私が最も大事だと思うのは “体力” なのです。」

石倉さんは20代の頃から、毎日運動を欠かさず、
特に海外出張でホテルを選ぶ際は、ジムやプールがあることを
確認してから予約するほどの徹底ぶり。

グローバルに活躍するには、常に長距離で移動し、
時差もあり、食べ物も違う環境に行くわけですから、
体力がないとパフォーマンスを発揮できないのでしょう。

実際に運動が生活の一部になると暴飲暴食をしなくなり、
海外で病気になることも少なくなる。

石倉さんは、長時間のフライトの後、ホテルに着くと運動して、
疲れを吹っ飛ばし、時差も早く解消しているようです。

この本から何を活かすか?

本書では、「パネル討論でのモデレーターのコツ」が
紹介されていました。

  ・テンポ良く進める
  ・皆がどう感じているかを察知しつつ、臨機応変な対応
  ・常にパネル本来の目的を全員に思い出させる
  ・時間枠を意識しつつ、時間管理に柔軟に対応して流れをつくる

会議やワークショップのファシリテーターをするときにも
同様のコツが必要だと思いました。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 09:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ちょっとできる人」がやっている仕事のコツ50

満足度★★★
付箋数:9

あまり楽しく仕事ができていない、20代前半の新入社員や
こらから社会人になる人に読ませたい本。

  「本書では、
   ・仕事がつまらないと、嫌々出勤している自分
   ・お客様と話すのが苦手な自分
   ・上司や同僚との職場の人間関係に悩んでいる自分
   ・教わった通り、マニュアル通りに仕事をこなしている自分
  そんな自分から抜けだして、 “仕事を楽しむ自分” に
  なるためのヒントをご紹介します。」

著者は現役のスーパー事務員で、研修講師としても活躍する
井上幸葉さん。

井上さんは、19歳で地元の中小企業に入社し、
特にスキルもない状態から、1つずつできる仕事を積み上げて、
社内の教育担当、そして社外での研修講師へとキャリアを
アップさせていった方です。

本書で紹介される仕事のコツは、井上さんが仕事の現場で
身につけていったもの。

井上さんは、後輩や新人を指導するようになった当初、
具体的な行動で指示しないと、伝わらないことを実感しました。

  「 “もっとちゃんとして!” と感情的になって相手を
  責めるような言い方では、相手に伝わらないということが
  わかってきました。言われた後輩は、つい “はい、わかりました”
  と答えてしまいます。そして、実際、注意されたことをしようと
  したとき、 “ちゃんとしてって、どうやったらいいの?” と
  戸惑うだけです。本当は具体的な答えを、行動レベルで
  伝えることが必要だったのです。」

正直、何年か仕事をしていると、本書に書かれているコツの
大半は身についていることと思います。

また、自分だったら後輩はこのように指導するという、
一家言を持っている方も多いでしょう。

しかし、普遍的な基本スキルを網羅して指導するのは、
案外と難しいものです。

余りにも、こうして指導したいと思い入れが強すぎると、
空回りして、かえって新入社員には伝わらないものです。

そんな時に、本書は社会人として身につけておくべきマナーや
仕事に対する姿勢が漏れ無く書かれているので役に立ちます。

言葉で指導するのと、読んで納得させるのと、両方あると、
相乗効果もあり、腹への落ち方も違ってくるでしょう。

私が上司の立場なら、本書のコツを部下が身につけていて
くれたなら、安心して仕事を任せられると思います。

  Part1 仕事を楽しむ自分になろう!
  Part2 なぜか感じがいい「第一印象」
  Part3 うっかりミスを防ぐ「仕事の工夫」
  Part4 信頼度がアップする「仕事の任され方」
  Part5 “できる”と思ってもらえる「仕事の段取り」
  Part6 好感度大の「お客様対応」
  Part7 あわてくなくてOK!「トラブル対応」

本書の良いところは、周りから見て「ちゃんとして見える」
仕事のコツが書かれていることです。

また、最初に「やらされ仕事」から抜け出すことについて、
書かれているのも良い点ですね。

何年経っても「やらされ感」を持ちながら、
仕事をしている人がいますが、そういう人は不幸にも、
新人の頃に本書のようにちゃんと指導してくれる上司や
本に巡り合わなかったのだと思います。

この本から何を活かすか?

新人の頃は、単純作業の仕事がどうしても多くなります。

しかし、単純作業だからこそ、常に短縮化や効率化を
考えて仕事をするかどうかが、後々大きな差になります。

  「毎日同じ業務だな、と思わずに、常に “もっと早くできる
  方法はないかな?” と問いかけながら作業をしましょう。
  大量に同じことをくり返したり、毎日同じ作業をするからこそ、
  楽しみながら行う工夫を見つけましょう。」

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハイパフォーマーは知っている 恐怖に負けない技術

満足度★★★
付箋数:25

  「自分本来の能力を最大限に発揮できないのは、
   “恐怖” という感情に原因がある―。
  メンタルトレーニングを専門とするドクターとして、日々、
  多くの人にパフォーマンス向上のための指導をしている
  私はそう気づきました。」

本書は、私たちの感情の中に起こる「恐怖」を克服して、
ハイパフォーマンスを発揮するための本です。

著者は、『スラムダンク勝利学』などで知られる、
スポーツドクターの辻秀一さん。

スポーツなどでは、よく「フロー状態」という言葉が使われます。

フロー状態とは、完全にそのことに没頭して、
高いパフォーマンスが発揮できる集中した精神状態。

心が揺らがず、整った状態だからパフォーマンスの質も
高くなるのです。

辻さんは、そのような完全な状態でなくても、
私たちのすべての感情は、「フローぎみ」か「ノンフローぎみ」の
どちらかの状態に傾いていると言います。

当然ながら、「フローぎみ」に傾いているときの方が、
「ノンフローぎみ」のときより、パフォーマンスが高くなります。

辻さんは、心の状態が不安定で、乱れたノンフロー状態を
引き起こすの大きな原因が「恐怖」であると解説します。

「期待に応えられなかったらどうしよう」と考えたり、
「失敗したらどうしよう」と考えて、恐怖に囚われていると、
パフォーマンスを下げてしまうのです。

しかし、一流の人たちでも、恐怖を感じないわけではありません。

なぜなら、恐怖は人間が動物として生命を維持し、
生きていくために、本来誰にでも備わっている感情だからです。

では、一流の人たちは、どのようにしてフローぎみの状態に
精神を持って行っているのでしょうか?

  「一流の人はパフォーマンスするときに、 “心の状態に
  フォーカス” します。逆に、その他の人は “結果にフォーカス” 
  してしまいます。結果というものは、自分でコントロール
  することができません。(中略)
  コントロールできないことに対しては、人は恐怖を感じ、
  心の状態を乱してしまいます。」

高いパフォーマンスを発揮するために大切なことは、
恐怖に陥りがちな思考パターンを知り、心をフローぎみな状態に
持っていくようにコントロールすることです。

そのために、本書では恐怖を生む原因となる
「13の思考パターン」を紹介します。

  未来志向、期待思考、勝利思考、疑念思考、過去思考、安定思考、
  獲得思考、帰属思考、比較思考、評価思考、ポジティブ思考、
  成功思考、結果思考

これらの思考は、人間だからこそ持っている高度な思考で、
発達した人間の脳だからこそ、必要以上の恐怖を生み出すのです。

本書では、これら13の思考パターンに由来する恐怖を
どのようにマネジメントするかを解説します。

本書の考えを、日本経済にまで広げてみました。

今の日本には先が見えない不透明感があります。

不透明感という「恐怖」を、多くの人が抱えているから、
日本人が本来持っているパフォーマンスが発揮できない。

このように考えると、克服方法も見えてくる気がします。

この本から何を活かすか?

辻さんは、心にフローな風を吹かせる思考を「ライフスキル」
と呼び、認知とライフスキルの2つをバランスよく働かせる
脳の使い方を「バイブレイン」と呼んでいます。

脳の認知機能だけが働いて、心の状態がないがしろに
されていたら、それは、一つの脳機能しか使っていない
「モノブレイン」。

  「認知脳に加えて、ライフスキルを鍛え、バイブレインで
  生きる人、すなわちバイブレイナーこそが一流と呼ばれるのです」

ライフスキルは、自分で意識して使わなければ、
鍛えられないようです。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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遺言 日本の未来へ

満足度★★★
付箋数:23

日経ビジネス編集部さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

  「 “遺言” 『広辞苑』によると “死後のために物事を言い遺す
  こと” です。これを第一線でなお活躍している方々に
  書いてもらおうというのですから、私たちも随分失礼なお願いを
  したものです。しかし、戦後70年の節目の年に、隣国との
  緊張関係がこれまでになく高くなり、日本の安全保障のあり方も
  大きく転換しようかという今、第二次世界大戦下の日本を
  直接、知っている先達に戦争とは何だったのか、戦後復興、
  高度経済成長とはどんな時代だったのかを語っていただくことは
  極めて意味のあることだと考えました。」

本書は、戦後の日本を支えた重要人物31人に
日本の未来に向けて語ってもらった「遺言」を綴った本。

メッセージを遺していただいたのは、鈴木修さん、宮内義彦さん、
鈴木敏文さん、仲代達矢さん、細川護煕さん、李登輝さん、
堺屋太一さん、明石康さん、三浦雄一郎さん、倉本聰さん、
稲盛和夫さんなど、そうそうたる顔ぶれです。

みなさん、80歳以上の方ばかりですが、
まだまだ第一線で活躍している方もいらっしゃいます。

しかし、いくら時代をつくった傑物と言えど、
永遠に生きられる訳ではありませんから、
今のうちに、貴重な経験や日本の将来に向けての想いを
聞いておくのが賢明でしょう。

実際に本書が出版される前に、堀場製作所最高顧問の
堀場雅夫さんがお亡くなりになりました。

本書が本当の意味の遺言になってしまいましたが、
二度と聞けないメッセージとして、
非常に貴重な言葉となっています。

私が個人的に興味深かったのは、元シャープ副社長の
佐々木正さんの話しです。

佐々木さんと言えば、孫正義さんが学生時代に開発した
翻訳機の技術に1億円を出した方です。

その資金があったから、今の孫さんの成功があるのです。

佐々木さんは、かつてスティーブ・ジョブズさんに会った時に、
「リンゴマンゴー」の話を説いたそうです。

リンゴマンゴーとは、北国のリンゴと南国のマンゴーの
接ぎ木によって生み出した新種です。

もともと、北国のリンゴと南国のマンゴーは、
年輪が合わないので、接ぎ木は難しいとされていました。

しかし、佐々木さんは、数学的な発想で枝の切り方を
斜めにするなどして、接ぎ木を成功させました。

そうして誕生したリンゴマンゴーは、瞬く間にフィリピンや
中国の福建省、そしてメキシコまで広がったそうです。

佐々木さんは、当時まだヒッピーのような身なりだった
ジョブズさんにこの話をして、ライバルのビル・ゲイツさんに
会うように強力に勧めたそうです。

  「かつて私がそれまで難しかったリンゴとマンゴーの
  接ぎ木に成功し、リンゴマンゴーという新種を生み出したのと
  同じように、多様性のある場があれば、そこで異質の才能が
  ぶつかり合う “共創” によるイノベーションを
  起こすことができる。」

佐々木さんは、現在、人間の寿命を130歳、140歳まで延ばすよう、
老化の原因である細胞の酸化を食い止める「還元」の技術を
確立する活動を支援しているそうです。

この本から何を活かすか?

  「日本がこの先も残さないとならんものは、やっぱり日本人の
  人間的な美徳です。これこそ、世界に誇れるものではないかと
  思います。日本人の親切心やおもてなしの心、優しさ、
  礼儀正しさ・・・・。」

稲盛和夫さんは、日本が未来に残すべきものは、
科学技術や経済発展ではなく、日本人としての美徳だと語ります。

そうすると、日本が経済力で世界に誇れなくなっても、
日本人であることに誇りを持てる国になる。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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確率を攻略する

満足度★★★
付箋数:23

100万枚の「宝くじ」があります。
中に1枚だけ当たりが入っていて、それが400000番だったとします。

この宝くじを「1枚だけ引くとき」の当たる確率はいくらか?

100万枚の宝くじの中に、1枚だけ当たりが入っているので、
普通は、当たる確率は「100万分の1」と考えます。

しかし、この考えに反論したのが数学者がいます。

それは、確率論について業績を残した20世紀の数学者、
フォン・ミーゼスさんです。

ミーゼスさんは、次のように指摘しました。

個々の宝くじ、1枚1枚を取りあげて、「その宝くじの当たる確率」
などを考えるのは意味がない。

なぜなら、400000番以外なら「はずれ」、400000番なら「当たり」
と確定しているから。

それは可能性ではなく、「確定的」。

したがって、「宝くじの当たりやすさ」を表したいなら、
100万枚をひとまとめにしてみて初めて意味が生まれる。

当たる確率が「100万分の1」というのは、
「1枚だけ引くとき」の当たる確率という意味ではなく、
「100万枚の中のどれか1枚が当たり」という意味であると。

確かに、「1回の試行における確からしさ」は、あくまで
概念的なもので、その1回の観測からは何も導き出せません。

例えば、医者が「あなたの病気はこの薬の投与で8割は治るはず」
と言った場合、もし治らなければ、「あなたは不運な2割の可能性
のほうが起きた」と言い訳することができます。

同じく金融商品でも、「儲かる可能性が8割」と説明して販売し、
損をした場合は同様の言い訳で責任回避が可能です。

こういった側面を持つことが、確率を難しく感じさせる
理由の1つです。

さて、本書では3つの意味で確率を「攻略」します。

  ・数学者が確率を攻略する
  ・あなたが確率を攻略する
  ・コイン投げだけで攻略する

本書は、数学者たちが確率を攻略してきたプロセスを描きます。

次に、確率というものがわからなくなってしまった、
あなたが確率をわかるように攻略します。

そして、その説明を「コイン投げ」だけを例に
すべての理論を説明します。

  「確率の考え方が数学概念として誕生したのは、今から300年
  くらい前のことである。したがって、確率の理論は2000年以上もの
  歴史を持つ数学の中でも比較的新しいものなのだ。
  確率の概念を生み出したのは、17世紀フランスの2人の数学者、
  パスカルとフェルマーである。パスカルのサロンでの知り合いに
  メレというギャンブラーがいて、メレから賭けについての相談が
  ことの始まりだった。パスカルは親しい数学者フェルマーとの
  文通によって、メレの問題への解決を与えた。」

確率は誕生から現在まで、キャンブルを攻略するための道具
という側面を持ちます。

それは、「世界の時間的な分岐のあり方」を捉えようとする概念。

  「確率とはギャンブルの理論である。そして、人生はギャンブル
  そのものである。だから、確率こそが、人間の運命や生き様を
  浮かび上がらせ、その悲喜交々を解き明かせる道具なのである。」

著者の小島寛之さんは、このように語り、本書でゲーム論的確率の
最新理論までを紹介します。

ただし、数式などは普通に出てきますから、ある程度数学の
素養がないと、本書を「攻略」することは難しいと思います。

本気で確率を攻略しようと考える人向きの本です。

この本から何を活かすか?

ギャンブルでのマルチンゲール戦略とは、負けている限り、
賭け金を倍々に増やしていく戦略。

数学的には、いつかすべての負けを取り返し、プラスの収益を
得ることができるが、現実的には無限の資金を必要とするため、
この戦略を用いる人のほとんどが破綻してしまいます。

このマルチンゲール戦略に由来する「マルチンゲール理論」とは、
反対の意味で使われ、誰もが絶対的に得をするようなことのない
公平な賭けのプロセスを表現するもののようです。

これを説明している章も、なかなか難しかった・・・・。
もう一度、時間をかけて読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 数学 | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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8/17 休載いたします。

本日、8月17日はお盆で帰省中のため休載い致します。

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| お知らせ | 06:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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儲けの極意はすべて「質屋」に詰まっている

満足度★★★★
付箋数:24

アジア・ひと・しくみ研究所の新井さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「一般のビジネスパーソンが知りたい “数字の知識” は、
  いわゆる “会計数字の知識” とはズレている」

本書は、簿記や会計に関する深い知識(=会計数字)を
学ぶ本ではなく、ビジネスの「儲けの仕組み」をストーリーで学ぶ本。

著者は、アジア・ひと・しくみ研究所代表の新井健一さんです。

「儲けの仕組み」を理解するには、景気に左右されず、
不況でも儲けを出し続けているビジネスから学ぶ必要があります。

では、どんなビジネスが潰れずに、儲かり続けているのか?

タイトルの通り、本書では「質屋」から儲けの仕組みを学びます。

最近は、看板を見かけることも少なくなり、やっているのか
やっていないのかわからない質屋も多くなっています。

どちらかと言うと、細々とやっているという印象でしょうか。

果たして、本当に質屋は儲かるのか?
そして、そこから学ぶべき儲けの仕組みがあるのか?

本書で解説される質屋ビジネスとは、形を変えて進化した、
「もとをたどれば質屋」のビジネスも含みます。

  「本書では主に、そのルーツを鎌倉時代にまでさかのぼる “質屋” 、
  また質屋を母体として繁盛しているディスカウントショップ、
  リサイクルショップなどを取り扱います。
  営々と続いてきた質屋ビジネスは、景気のいかんにかかわらず、
  商売で儲け続けるためのエッセンスが凝縮されています。」

質屋は、700年潰れることなく続く「最強のビジネスモデル」。

ちなみに、質屋ビジネスは、銀行などの金融機関のように、
「お金を貸してその利息を得る儲けの仕組み」と、
質草として「預かった商品を売るという小売業のような
儲けの仕組み」を合わせて持つ商売です。

本書では、儲けの仕組みを2人の男性を主人公とする
ストーリーから学びます。

主人公は、年収1000万円のコンサルタントだった徳川さんと、
年収500万円のエンジニアだった中山さん。

いずれも33歳の独身男性です。

2人はそれまで勤めていた会社を辞めることになり、
その直後に、たまたま居酒屋で出会い意気投合しました。

最初は、それぞれがビジネスを始めようとしていましたが、
うまくいかず、偶然、居酒屋に居合わせた質屋のオーナーに
誘われて、質屋で商売の勉強をすることになります。

特にコンサルタントで高年収だった徳川さんは、
「質屋? いまどきそんな商売は儲からないぜ」と
難色を示していましたが、乗り気な中山さんに押され
一緒に付き合うことになりました。

実際に質屋で働いてみても、ほとんどお客は来ません。

しかし、それでも潰れずに確実に儲けを出している、
質屋ビジネスの秘密=儲けの仕組みを、
2人はオーナーからレクチャーを受けながら、
徐々に知ることになります。

性格も考え方も違う徳川さんと中山さんのコンビは、
掛け合いも面白く、飽きずにストーリーを読むことができます。

また、ストーリー以外の解説も図が多いので、
非常に理解しやすくなっています。

本書は、経営に必要な「儲けるための数字の見方」を
学べる本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書では最後に、商売の大原則として、
質屋ビジネスの5つのポイントがまとめられています。

  1. 質屋は2つの儲けの仕組みからなる
  2. 質屋には債権の回収リスクが小さい
  3. 質屋は口コミを起こしやすい商売
  4. 質屋は莫大な更新投資が必要ない
  5. 質屋は店を続ければ続けるほど儲かる

山田真哉さんの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
ではありませんが、あまり目立たない商売だったので、
質屋の儲けの仕組みは意外でした。

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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 08:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ALLIANCE アライアンス

満足度★★★
付箋数:23

  「リンクトイン、テスラ、ユーチューブ、イェルプ、
  ヤマー、スペースX ― 。これらの企業の共通点は何だろうか?

  イノベーション、そして経済的にも大成功した企業の例
  というだけではない。これらの企業すべてが、たった1社の
   “卒業生” (企業の元社員)によって設立されたのだ。
  
  その1社とは、ペイパルである。」

本書はペイパルマフィア(ペイパル創業メンバー)の1人で、
リンクトインの創業者であるリード・ホフマンらが、
新しい雇用の形について語った本です。

その特徴の1つは、個人が退職した後も、卒業生同士が強固な
ネットワークでつながり、企業はそのネットワークを
活かしていることです。

ちなみに、リンクトインでは「採用」面接時に、次のように
質問するそうです。

  「リンクトインを辞めた後は、どんな仕事をしたいの?」

これから採用する人に、いきなり辞めた時のの質問をするのは、
日本ではなかなか考えられないことですが、
これは、その人のキャリアに役立つ「コミットメント期間」
を確実にリンクトインで提供するための質問です。

コミットメント期間とは、本書の雇用関係の核となる考えで、
終身雇用とフリーエージェントの両方のメリットを
取り入れる方法です。

個人としては、ミッションを期限内に成し遂げることに専念し、
そこに個人の信用をかけて働きます。

また、企業側にとっては「この社員はいずれ辞めるだろう」と
認識することが、実は相手から信頼を得るベストな方法で、
優れた人材を会社に留まろうと思わせるなら、
逆に期間の設定が必要なようです。

本書では、企業にとって一番大事な社員の能力は、
「起業家のように考え、動く力」と考えます。

そのような資質をもった社員に、力を発揮してもらうために、
コミットメント期間を設定し、彼らが辞めた後のキャリアに
役立つことを企業としても提供するのです。

  「本書では、企業と社員がこれから進むべき道を詳しく
  解説していく。終身雇用という旧式の雇用モデルを復活させる
  のは無理だが、経済環境の現実に即しながら、企業と社員が
  きちんとコミットメントし合えるような、新しいタイプの
  信頼関係を生み出すことは可能なのだ。
  本書の目的は、雇用を “取引” ではなく “関係” として
  とらえるための枠組みを示すことにある。
  雇用を “アライアンス” だと考えてみよう。」

アライアンスは、企業と社員が、相手にどのような価値を
もたらすかを考えた、フラットで互恵的なパートナーシップ。

このアライアンスのベースとなっているのは、
企業と社員の信頼関係です。

これからの社会の価値観に合った雇用関係と言えそうです。

アライアンスのもとでは、事業の変革と個人の成長が
同時に達成でき、会社と社員の満足度が高まります。

また、退職することになっても、話し合いは建設的で、
退職後も信頼関係は続きます。

退職者は卒業生同士のネットワークで情報交換し、
一緒に仕事をしたり、場合によっては元の会社から
外注先として仕事を請け負うことも珍しくないようです。

日本の労働環境では、そのまま活用できない部分もありますが、
日本企業にとっても、「起業家のように考え、動く力」を
活かすことが、これからの成長の鍵となるように思えます。

この本から何を活かすか?

本書の新しい雇用関係「アライアンス」が、いまひとつイメージ
できなければ、プロスポーツチームを思い受けべてみてください。

  「プロのスポーツチームは終身雇用を前提としていないにも
  かかわらず、相互信頼と相互投資、そして互恵の原則が
  機能している。個人の栄光よりもチームの勝利を優先するほど
  メンバー同士の信頼関係が強い時、チームは勝つ。」

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 08:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術

満足度★★★
付箋数:23

著者の習慣化コンサルタント・古川武士さんから
献本いただきました。ありがとうございます。

本書は、タイトルの通り、早起きを習慣化させるための本です。

古川さんは本書の冒頭で、朝30分早起きすることで、
「人生の主導権が握れる」と説いています。

もし、あなたが会社に行く時間から逆算して、
間に合う時間に朝起きているのなら、それは受け身の状態。

会社に時間をコントロールされ、「起こされている」という
受動的なパターンで動いていることを意味します。

これに対し、たった30分でも自分の意思で早く起きているなら、
それは能動的に生活していることになります。

  「能動的なパターンで30分早く起きれば、どうでしょうか。
  余裕をもって出社でき、その日の計画も立てられ、
  明確な意図をもって、優先順位はもちろん、仕事を終える
  時間まで決められます。出社から帰社時間までコントロール可能な
  生活をつくり上げることができるのです。」

このような能動的な生活パターンに変わると、
自分の時間がつくれるようになり、好循環が生まれ、
やりたいことができる人生に変わっていきます。

古川さんが習慣化を支援する中で、
身に付けると波及効果が高い習慣が3つあるそうです。

  ・早起き
  ・片づけ
  ・運動

これらの中で、最も習慣化の難易度が高いのが「早起き」です。

なぜなら、早起きを決める、寝る時間と起きる時間は、
複雑な生活や仕事の習慣がつながって決まるものだからです。

本書では、根性や意志力に頼らない、早起きするための
技術を紹介します。

基本の5原則は次の通り。

  原則1 起きる時間ではなく寝る時間に集中する
  原則2 睡眠負担が発生しないよう十分な睡眠を取る
  原則3 一度に1つの習慣を貫く
  原則4 センターピンに狙いを定める
  原則5 ボトルネックを想定する

私は、もう10年以上朝4時に起きる生活をしています。

「どうして朝早く起きれるの?」と聞かれることもよくありますが、
習慣となった今では、ハッキリとその理由が答えられない
というのが正直なところです。

強いて挙げるなら、「早く寝ているから」というのが、
早起きができる理由なので、古川さんの原則1を
実践した結果、習慣化できたと言えるかもしれません。

仕事が多すぎて、残業がいつも遅い時間まで終わらず、
それに影響されて寝る時間も起きる時間も遅くなっている。

仕事柄、接待や出張、つき合いの飲み会が多く、
自分で時間をコントロールできない。

家に帰ってから、ついネットやスマホをダラダラやってしまい、
いつも寝る時間が深夜になってしまう。

こういった生活を送っていた方でも、早起き生活へ、
切り替えた事例が掲載されています。

これまで、何度か早起きにチャレンジして挫折した方は、
きっと具体的な方法論を知らなかっただけです。

本書の習慣化メソッドを実践すると、
今度こそ「早起き」へシフトできると思います。

この本から何を活かすか?

本書では、毎日長時間の残業にならないため、
高密度で仕事をするための原則も紹介されています。

  原則1 帰る時間を徹底して死守する
  原則2 超集中できるエネルギーを充電する
  原則3 完璧主義をやめて最善主義で考える

また、自分がどのように仕事をしているかの現状を
把握するため、最初に「時間簿」をつけることも、
仕事の高密度化には有効なようです。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:32 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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2015~16年版 FP技能士3級 速習テキスト

満足度★★★
付箋数:15

シンメトリー・ジャパンの木田さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

さて、本日紹介するのは、読み物ではなく「テキスト」。

  「本書は、3級FP技能検定合格を目指す方のために、
  より効率よく、効果的に学習できるよう編集したテキストです。」

著者は、シンメトリー・ジャパン主催の講師日本一決定戦、
E-1グランプリで優勝したCFPの国分さやかさんです。

私は、FP(ファイナンシャルプランナー)テキストの献本の
お話をいただいた時、最初はお断りすることも考えました。

理由は2つありました。

1つ目の理由は、FP資格試験用の本ですから、
いくらわかりやすく説明されていても、試験を受けない人には
関係ない本だと思ったから。

2つ目の理由は、こんなことを書くと資格でビジネスを
されている方の営業妨害になるかもしれませんが、
私自身がFPの資格を取得することに、
あまり意味を感じていなかったからです。

でも、こうして本書を紹介しているのは、
いま挙げた2つの理由について思い直したからです。

そもそも私が、あまり意味を感じなかったのは、
FPの資格であって、FPの知識ではありません。

「FPに金持ちなし」と言われる通り(私が言っているだけかも
しれません)、FP資格を持っているからといって、
お金儲けができるわけではありません。

資格だけの知識で、成功や失敗の経験がほとんどないのに、
投資に関して、底の浅い教科書的なアドバイスをしている
FPもよく見かけます。

しかし、資格を取る取らないは別にして、
よく考えてみると、FPの知識では、儲けることはできなくても、
お金を守ることはできます。

また、本書で解説されているFP3級程度の、税金、保険、金融、
不動産などに関する知識は、生きていくうえで、
身につけておくべき、当たり前のリテラシーだと思いました。

  「人生の中では誰しも、さまざまな局面で、お金の問題に直面
  することがあります。そんな時に役立つ情報や知識が、
  この本にはたくさん書かれているはずです。FPの勉強をする
  ということは、普通の人の、普通の生活に密着した、
  お金にかかわる実際的な情報・知識を身につけることなのです。」

そういう意味で、本書はFP試験を受けない人が、
マネーリテラシーを身につけるために読むには、
講義調で、カラーの図解も多いので、わかりやすい本だと思います。

さすが、講師日本一決定戦で優勝した実績は伊達じゃない
という感じがしました。

  第1章 ライフプランニングと資金計画
  第2章 タックスプランニング
  第3章 リスク管理
  第4章 金融資産運用
  第5章 不動産
  第6章 相続・事業継承

ちなみに、FPの資格取得に懐疑的な私自身も、
実は、ずいぶん昔に、FP2級を取得しています。

いわゆる資格試験の中では、さほど難しくない試験だった
という記憶があります。

勝手な推測ですが、恐らく3級はもっと簡単な試験で、
本書の内容さえ、しっかり学習して理解できれば、
独学でも無理なく一発合格できるのではないかと思います。

この本から何を活かすか?

本書は、書籍と連動したデジタルコンテンツが、
スマホやタブレット、PCで使える「ハイブリットブック」です。

ハイブリットブックコードが印刷封入されていて、
アプリをダウンロードしてコードを登録すると、
資格試験対策をサポートするコンテンツが使えるように
なるようです。

やはり、試験を受けるとなると、理解するだけでなく、
繰り返し復習することが重要ですから、
アプリを使って回数を多くこなす学習が有効なのでしょう。

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| マネー一般 | 11:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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グローバルエリートの仕事作法

満足度★★★
付箋数:22

  「 “グローバルなキャリアを目指すには?” 
   “日本人が世界で活躍するために、どんな戦い方が必要?” 
  世界を目指すビジネスパーソンや学生から、こんな質問を
  受けることが多くなりました。そういった疑問に私なりに
  答えたいとの思いで、この本を書きました。」

本書の著者は、A.T.カーニー日本法人会長で、
テレビ東京の番組「ワールドビジネスサテライト」の
解説者としても知られる梅澤高明さん。

グローバルで活躍する人材になるために、本書で梅澤さんが
すすめているのが、「シナリオプランニング的」な発想です。

シナリオプランニングは、企業が長期の経営戦略を
策定するときに使う手法です。

不確実性の高い未来に柔軟に対応するために、
考えられる環境変化のシナリオを複数用意して、
それぞれのシナリオに対応した戦略を立てます。

この手法を個人のキャリアプランの策定にも利用します。

本書では、シナリオプランニングをベースとした考え方を
「シナリオ思考」と呼び、未来を正確に予測して、
それに対応する計画をつくり込む「計画パラダイム」と
比較して、その特徴を説明しています。

この2つの最大の違いは、未来に対する考え方です。

計画パラダイムは、「連続的な未来」を想定し、環境の変化は
これまでの延長線上にあり、確実性の高い単一の未来を考えます。

一方、シナリオ思考は、「非連続的な未来」を想定し、
環境変化は構造的で、それまで前提としていたことが、
根底から覆ると考えます。

この違いは、計画パラダイムが「コップの中の嵐」を想定する
のに対し、シナリオ思考は「コップそのものがなくなる」ことを
想定するとも説明されています。

戦略に対する考え方も異なり、計画パラダイムは「意図的」で、
シナリオ思考は「創発的」。

  「個人のキャリアプランにこれを当てはめると、ある業界の
  未来の姿を予想して、その中で自分が目指す最終ゴールを定義し、
  ゴールから引き戻す形で自分のキャリアプランをじっくり
  練り上げるのが意図的戦略。それに対して、いまいる地点から
  まずはある方向に動き出し、行動の中で学んだ情報や
  感じたことをもとに小さな進化を繰り返し、必要に応じて
  方向を修正していくのが創発的戦略と言えます。」

梅澤さんは、個人のキャリアにおいて、100%シナリオ思考が
良くて、計画パラダイムがダメと言っているわけではなく、
両方のアプローチを併せ持つことが重要であると述べています。

今までは、ゴールを決めて逆算することが最適なアプローチと
されてきましたが、そのゴール自体が全く想定しないものに
変わる可能性も考えて、柔軟にキャリア形成するということです。

これはJ.D.クランボルツさんが提唱するキャリア理論の
計画された偶発性理論」に近いものがあると思います。

本書では、梅澤さんのキャリア経験をもとに、
社会にインパクトを与えるグローバルエリートになるための
考え方や行動、そして仕事の作法が解説されています。

  第1章 世界が君を待っている
  第2章 グローバルエリートの仕事の作法を学べ
  第3章 日本に生まれたアドバンテージを活かせ
  第4章 グローバルエリートになるための処方箋
  第5章 キャリアを「シナリオプランニング」で考える
  第6章 グローバルエリートは、面白いことを仕事にする
  第7章 20年後の世界は、どう変わっているのか

この本から何を活かすか?

世界のエリート伍していくには、ビジネススキル以外にも、
「教養」が必要であると梅澤さんは説明しています。

多国籍環境で信頼関係を築くには、肩書よりも個人の魅力が
問われますが、魅力的な人としての厚みをつくるために
必要なのが「教養」なのです。

教養は一朝一夕では身につきませんから、若いうちから、
日本の伝統文化や歴史、哲学について勉強することを
梅澤さんは勧めています。

教養の身につけ方なら、佐藤優さんの『読書の技法』や
超したたか勉強術』などが参考になります。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 08:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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良い値決め 悪い値決め

満足度★★★★
付箋数:25

もし、あなたの仕事が「DOG」なら、あなたが得られる報酬は、
「無料」に向かうことでしょう。

つまり、働いても、働いても、利益にならないということです。

かつてボストン・コンサルティング・グループが提唱した
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)では、
事業を「金のなる木(cash cow)」、「花形商品(star)」、
「問題児(problem child)」、「負け犬(dog)」の4つに
分類しました。

PPMでの「dog」は撤退を検討すべき領域の事業でした。

これに対し、本書で田中靖浩さんが提唱するのは、
デジタル時代の「新しい負け犬(DOG)」です。

新「DOG」は、今までの負け犬よりも、
急激なスピードで、無慈悲な価格の下落に向かいます。

本書で説明される「DOG」は次の頭文字です。

  D : デジタル
  O : オンライン
  G : グローバル

デジタルの世界では、マネやパクリ、コピーが横行します。
オンラインの世界では、無料を相手に戦わなければなりません。
グローバルの世界では、仕事がコストの安い国に奪われます。

本書では、実際にDOG環境で消耗している企業として、
日本最大規模の量販店、ヤマダ電機の事例を取り上げています。

ヤマダ電機の2013年の売上高は約9000億円で、
前年より約1000億円も増収しました。

しかし、営業利益は前年の約200億円から、赤字に転落。
いわゆる「増収減益」というやつですね。

ヤマダ電機はそれまで、大量仕入れのスケールメリットを生かし、
リーマンショックの時でさえ黒字計上してきましたが、
ネット通販に対抗する「値下げ」のマイナスパワーによって、
利益が消し飛んでしまい、赤字に転落したのです。

DOG環境では、スケールメリットが効かなくなってしまいました。

ショールーミング現象で激安ネットショップと戦っていては、
利益が出なくなるのは当然かもしれません。

田中さんが本書で提案するのは、DOGと戦わない道です。

戦うべきか、戦わざるべきか、そのカギを握るのが
「値決め」なのです。

本書では、次の3つのステップで、DOGと戦わない道を歩みます。

  1. 値下げのメンタルブロックを外す
  2. 値下げの下限を知るため、値決めの数字を学ぶ
  3. 値決めを成功させるマーケティング&心理学を学ぶ

目指すのは、DOGと反対の「CAT」のいる世界です。

「CAT」とは、Cozy(居心地がよく)で、Analog(人間的な魅力)の
Touch(共感と触れあい)な世界です。

ブルーオーシャン戦略になぞらえて、値下げ競争が必至な
「レッドドック」から、良いものを気持ちよく高く売る
「ブルーキャット」へ転換するとも表現されています。

本書は、前半で利益を重視した適切なプライシングを解説し、
後半では値決めを軸とした、マーケティングや行動経済学に
ついて説明されています。

公認会計士の方が書いた本なので、最初はもっと会計色の強い
本なのかと思いましたが、意外と読みやすい本でした。

きっと、本書自体もDOGで戦うことを避け、
CATを考えて執筆されたのでしょう。

この本から何を活かすか?

  「良い値決めとは、 “価格の哲学” を心に持って行う値決めです。
  悪い値決めとは、 “価格の哲学” なく流されて行う値決めです。」

これが、本書のタイトルに込められた、田中さんのメッセージです。

  「 “良いものを、より安く” ―こんなバカげた話はありません。
  おかしいです。どっからどう考えても間違いです。
  悪いものは安いし、良いものは高い。
  これが商売の道理というもの。」

本書は、「値決め」についての田中さんの魂が感じられました。

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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 08:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分再起動

 自分再起動


満足度★★★
付箋数:24

本書の著者、クリス・ギレボーさんは、10年の歳月とお金をかけて、
「世界中のすべての国、193カ国を訪れる」ことを達成した方です。

この目標を達成したことで、ギレボーさんの人生は
大きく変わり、作家としても成功しました。

ギレボーさんは、誰も考えつかないような目標を立てて、
それに向かうことで、自分の内面を変え、人生に大きな変化を
もたらすような挑戦を「クエスト(冒険)」と呼びます。

本書は、ギレボーさんと同じようなクエストによって、
人生を劇的に変えた人の体験談を世界中から集めた本です。

クエストは、旅行でなくても、どんな分野への挑戦でも構いません。

何かを学習して修得することや、あることを記録し続けることでも
情熱をもって追求し続けるなら、クエストになります。

ただし、単にダイエットするとか、ローンを完済するなどは、
クエストにならず、一般的な人生の改善よりも、
もっとスケールの大きなものを設定する必要があります。

ギレボーさんが定める、クエストの条件は次の5つです。

  1. 明確な目標とはっきりした終りがある
   クエストは短い文で明確に説明できなくてはならない。
   開始点があり、遅かれ早かれ終点にたどりつく。

  2. やり遂げるのに困難が伴う
   すべてのクエストが危険である必要はないが、
   簡単すぎてもいけない。

  3. なんらかの犠牲を必要とする
   大きな夢を追うためには、代わりに何かをあきらめる必要がある。
   何を犠牲にしなければいけないか最初から明確な場合もあれば、
   あとでわかる場合もある。

  4. しばしば使命感によって導かれる
   使命感は宗教的な啓示とは限らない。多くの場合、それは心の底
   から湧きあがる目的意識だ。私はこれをするために生まれてきた、
   と感じられるような。

  5. いくつかの段階を進む(数値で表せる進歩があるとなお良い)
   クエストはたてい目的に向かってゆっくり着実に時間をかけて
   進んでいくもので、その道中においては、達成感や喜びは
   ほんのときたま得られるにすぎない。

本書で紹介されるクエストは、「MITのカリキュラム1年で独学」、
「米国の幹線道路を、ありえないくらいたくさんの写真で記録」、
「世界中のすべての国の料理作り」、「50州で50人とデート」、
「イギリスからイランまでの自転車旅行」などなど。

こういったクエストに挑むには、いくら人生を変えるといっても、
時間もお金もかかることですから、事前にその問題について
考え抜き、計画を立てておくことが必要です。

そして、もっと大切なことは、クエストの経験を
その後の人生に生かすことです。

ギレボーさんは、クエストが終わったあとに、
守るべきルールについても、3つ挙げています。

  ルール1. ストーリーに集中する
  ルール2. 思いでの整理
  ルール3. 新しいクエストを見つけてみよう!

個人的に本書を読んで、すぐに思い出したのは
沢木耕太郎さんの紀行小説の名作、
バックパッカーのバイブル『深夜特急』です。

沢木さんのクエストは、インドのデリーから、
イギリスのロンドンまでを、バスだけを使って
1人旅をするというものでしたね。

やはり、クエストは時系列で詳細に記録を残し、
それを発表することが、大きなポイントだと思いました。

この本から何を活かすか?

本書の監訳はレバレッジシリーズで有名な本田直之さんです。

本田さんは、ギレボーさんの前著『1万円起業』も翻訳しています。

この本は20カ国以上で翻訳され、日本でも14万部以上売れた
そうですが、本田さんによると、『自分再起動』はその続編ではなく、
むしろ入門書という位置づけのようです。

私は『1万円起業』は未読だったので、読んでみようと思います。

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| 目標達成本 | 08:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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本当は医者として教えたくないズルい健康法

満足度★★★
付箋数:22

著者の松平類さんから献本いただきました。ありがとうございます。

医者にだって、本音と建て前があります。

診察する医師と診察を受ける患者の関係なら、
立場上、ある程度、理想論を言わなければなりません。

私も健康診断で「運動不足なので、しっかりと運動してください」
と言われたことがありますが、そのように指導する医者自身が、
どう見ても私より運動不足な方もいました。

食事も気をつけて、十分な睡眠を取って、
ストレスを溜めず、しっかり運動してください。

現実的には難しいとわかっていても、
立場上の責任がありますから、
医者としては、そう言わざるを得ないのです。

でも、医師である松平さんには、次のような本音があります。

  「完璧じゃないにしても健康的で楽しく人生を過ごす方法はある。
  美味しい食事を食べて運動もそれほどしないでお酒を飲んで
  生きていける」

本音ではそう思っていても、患者にはそう言えないのです。

でも、身内や親しい友人に聞かれた時は、
医者だって人間ですから、本音の部分が出てしまいます。

私たちだって、理想的な状態はわかっていますから、
本当に聞きたいのは、どこまでならOKで、
どの線を超えたら本当にヤバイのかということです。

あなたに気軽に本音を聞ける医者が身近にいるのなら、
実際にこのように聞いていることでしょう。

もし、気軽に本音を聞ける医者がいなければ、
本書を読むことをオススメします。

本書は、親戚のおばさんとおじさんに、医師である松平さんが
無理やり話を聞かれて、本音のところを語るという設定で
会話形式で書かれています。

それが、患者には語られない、「ズルい健康法」です。

例えば、最初におばさんが、松平さんに質問するのは、
ラーメンのスープを全部飲んでも健康でいられる方法です。

おばさんだって、全部飲むと塩分が高くなり過ぎて、
血圧によくないことぐらいは知っています。

でも美味しいから、やめられない。

そこで松平さんに質問します。

  「そこでなんだけど、どうにかならないのかしら。
  う~ん、だからさ、スープを全部飲んでも、大丈夫な方法を
  教えて欲しいの。抜け道みたいなものよ。」

こんな質問、気軽に病院の先生には聞けません。

でも、小さい頃から知っている親戚の子(松平さん)が
医者になったなら、何とかする方法を聞いてみたい。

本書には、このようなちょっと医者に聞いてみたい質問と
医者の本音の答えがまとめられています。

ちなみに、松平さんが紹介する、スープを全部飲んでも
健康でいられる方法は、他のものを取って、
塩分の取り過ぎを抑えるという方法です。

納豆やバナナ、ニラやニンニクを取ると、
カリウムが多く含まれているので、
取り過ぎたナトリウムを体外に出す効果があるようです。

  「塩分を取り過ぎたら、バナナを食べておけばいい」

この本から何を活かすか?

お腹を引っ込めるなら、腹筋よりもドローイン

  1. 思いっきりお腹をへこます
  2. へこましたまま15秒~30秒我慢する
  3. 元に戻す

お腹を引っ込めるには、食事と運動の併用が基本ですが、
このドローインという呼吸法を繰り返す方が、
腹筋をするより効果が高いそうです。

腹筋で鍛えられるのは「腹直筋」で、
ドローインで鍛えられるのは、「腹横筋」。

お腹を引っ込めるには「腹横筋」を鍛える必要があるのです。

私も、ドローイン呼吸法を試してみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 科学・生活 | 09:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宇宙を創るダークマター

満足度★★★★
付箋数:23

  「 “宇宙は何でできているのか?” 人類史上もっとも深遠な
  未解決の謎の一つである。この難問を解くことは
  私のライフワークであり、現在の宇宙論と素粒子物理学で
  もっともホットな研究テーマでもある。
  熱狂する理由ははっきりしている。宇宙の質量の大部分は
  謎めいたダーク成分からできていて、その素性がいまにも
  明らかになろうとしているのだ。本書ではダークマターの研究に
  ついて説明し、その答えを探す科学者グループどうしで
  繰り広げられている競争の物語をひもといていく。」

現在、宇宙を創る主成分は、我々の知る原子などの通常物質は
わずか5%に過ぎないことが知られています。

残り69%が仮説上のエネルギーのダークエネルギーで、
26%が仮説上の物質のダークマター。

ダークマターの正体は、現代科学最大の難問の一つで、
いままさに解明されようとしています。

本書の著者、理論物理学者のキャサリン・フリースさんは、
理論面からダークマター探しを牽引する第一人者です。

現在はミシガン大学で物理学教授を務めるフリースさんですが、
理論物理学者になったのは、ちょっとした偶然からでした。

本書の冒頭でそのときのエピソードが紹介されています。

フリースさんは20歳でプリンストン大学を卒業した後、
大学院入学前に世界旅行に出ることにしました。

最初の立ち寄り地は東京。

フリースさんは、英語を教えたり、バーテンダーをして
残りの旅費を稼ぎました。

  「バーではホステス同然だったが、男の誘いをかわして
  店員として扱ってもらう技を身につけた。のちにその技は、
  男性が支配する物理学の世界でとても役立つことになる。
  大都市を経験したのは東京が初めてで、この街が気に入った。
  結局、二年近く滞在した。」

私は表紙の写真を見て、フリースさんのゴージャスな雰囲気に
近寄りがたい印象を持っていましたが、日本で働いた経験がある
エピソードを聞いて、一気に親近感が湧きました。

フリースさんは、日本で虫垂炎になり緊急入院します。

その入院中に偶然読んだのが、特殊相対性理論について書かれた
時空の物理学』という本で、フリースさんはこの本で初めて
物理学の面白さに気づき、感動します。

フリースさんは、退院後、世界旅行の予定を取りやめ、
すぐにアメリカに戻り、コロンビア大学の大学院で、
高エネルギー実験物理学を学ぶ道を歩むことになります。

さて、現在ダークマターの正体として、有力視されているのが、
WIMP(weakly interacting massive particles)という素粒子。

これは、物質との電磁気的な相互作用がほとんど無い重い粒子で、
人間の体も含め、宇宙のほとんどの物質を素通りしてしまうと
考えられています。

フリースさんは、WIMPを検出する具体的な方法を提唱し、
それが世界中のダークマター粒子探しを加熱させることになります。

現在は、ダークマターの正体を暴くことのできる高感度な
検出装置が作れる可能性が出ていて、実験でも検出の兆候も現れる
非常にホットな状態です。

ヒッグス粒子が発見された後、次に注目さているのは、
本書で解説されるダークマターなのです。

この本から何を活かすか?

ダークマターと聞くと、私が思い出すのはNHKのEテレで
放送されていたダークマターの歌。

  「Dark Matter~ さわれない スカスカ
  Dark Matter~ 暗黒物質~ Hey! ♪」

こんな出だしで始まる、子ども向けの歌で、
ダークマターを歌にするなんて、スゴイなと思いました。

この歌、日本びいきのフリースさんにも聞かせてあげたい。

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| 科学・生活 | 08:22 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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レジリエンスの教科書



レジリエンスの教科書: 逆境をはね返す世界最強トレーニング


満足度★★★
付箋数:22

  「この本では、あなたが自分のレジリエンスを測定することで、
  あなた自身のレジリエンス強度と、あなた自身が伸ばすことの
  できる分野について示したい。
  私たちの目標は15年以上かけて開発してきたレジリエンスの
  7つのスキルを伝授することにある。」

本書は、米国ペンシルベニア大学で開発された
「ペン・レジリエンシー・プログラム(PRP)」を一般向けに
修正し、公開した本です。

ところで、「レジリエンス」とは、何でしょうか?

日本語で、一言で表すと「再起力」になります。

心が折れそうな逆境から立ち直る力と言ってもいいでしょう。

逆境に陥らない人はいませんから、レジリエンスは、
誰もが必要とする力です。

逆境に対する自分の考え方をどう変えるかということですが、
レジリエンスは、ポジティブシンキングとは違います。

ポジティブシンキングでは、ネガティブな思考を避け、
物事の良い面を見て、楽観的に考えるようにします。

一方、レジリエンスは現実を直視し、ネガティブな感情が
起こっても、しなやかで、合理的に考えて行動します。

例えば、アポロ13号のような、絶体絶命の事故が起こった際に、
パニックを起こさず、現状を冷静に捉えて、
対処する精神力をイメージするとわかりやすいでしょう。

レジリエンスプログラムは、極限状態での対応力を養成するので、
米国防総省で評価され、米陸軍などで採用されています。

その中でも、ペンシルベニア大学で開発された「PRP」は、
世界最強のレジリエンス・トレーニング・プログラムと
謳われています。

これまでペンシルベニア大学では、PRPに関して
情報開示を制限していたため、日本からの問い合わせにも、
一切応じてこなかったそうですが、
今回2002年に刊行された『The Resilience Facto』の
邦訳書として日本でも刊行される運びとなりました。

本書では、まず、あなたのレジリエンス指数を
「RQテスト」で測定します。

その結果によって、レジリエンスを構成する、感情調整力、
衝動調整力、共感力、楽観力、原因分析力、自己効力感、
リーチアウト力がどの程度あるかわかります。

そして、本書では次の7つのスキルを身につけて、
レジリエンスを自分自身で高めていくようプログラムされています。

  スキル1 自分をABC分析する
  スキル2 思考のワナを避ける
  スキル3 氷山を見つける
  スキル4 思い込みに挑む
  スキル5 大局的にとらえる
  スキル6~7 速攻型:心を静め、瞬時に反応する

本書には様々なワークやトレーニング方法が掲載されているので、
自分の弱い部分から鍛えることができます。

ただし、本書は350ページ以上あり、それほど読みやすい本
ではないので、本書をしっかり読み切るにも、
多少のレジリエンスが必要かもしれません。

この本から何を活かすか?

  「職場で起きる “人間的な” 衝突のほとんどは、
   “氷山思考” の違いに起因している。こうした思考はまた、
  カップルの間の多くの不仲の原因となっている。」

氷山思考とは、固定化し、凍結された思考で、
普段はよく意識には考えないもので、
意識の表面化に潜んでいる思考のことです。

氷山思考があると、現状の認識力を低下させ、意思決定を困難にし、
不適切な感情のバランスを生み出します。 

本書のワークで、私も自分の氷山思考を見つけようと思います。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 08:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「疲れない身体」をつくる本

満足度★★★
付箋数:18

齋藤孝さんは、2014年4月から2015年3月までTBSの
朝の情報番組「あさチャン!」のMCを担当していました。

当時は、月曜から金曜までは朝4時台にテレビ局入りして、
2時間半の生放送をこなしていました。

その後、大学での授業や実務を行い、
更には講演会や本の執筆なども行ってきました。

相当な仕事量をこなしている齋藤さんを見て、
「そんなに仕事をしていて、よく疲れませんね」
と言う方も多いようです。

しかし、もともと齋藤さんは、疲れやすい体質だったそうです。

では、なぜ、齋藤さんはそんなにタフに仕事をこなせるのか?

  「実は、あまりにも疲れやすいこの体質を何とかしたいと思い、
   “疲れない身体をつくる方法” を研究してきた結果なのです。」

齋藤さん言う、「疲れない身体」にはいくつかの
意味を含んでいます。

まず、「疲れない」の部分は、そもそも疲れにくいという意味と、
疲れからいち早く回復するという意味。

そして、「身体」については、肉体だけでなく心も含みます。

これまでも、齋藤さんの著書の中では、呼吸法や、
からだのほぐし方など、部分的には紹介されてきましたが、
本書は齋藤さんがこれまで35年以上研究してきた身体論が
すべて公開されています。

一冊まるごと、「疲れない方法」の説明だけに特化した本です。

  第1章 「疲れない身体」をつくる
  第2章 「疲れない環境」をつくる
  第3章 「疲れない習慣」をつくる
  第4章 「疲れない人間関係」をつくる
  第5章 「疲れない心」をつくる

本書の中で、私が意外だったのは、「人とのストレスのない
付き合い方」に書かれていた内容です。

  「人間関係で疲れないためには、あまり多くの人と会いすぎない
  ことが大事です。新しい友達を求めるのも大切だと福沢諭吉は
  言いますが、それもあまり一度にやり過ぎないほうが
  いいでしょう。もちろん、中にはそういうのがストレスに
  ならないタフな人もいます。会った人全員に携帯の番号を教えて、
  すぐに連絡を取ったりメールをやり取りしたり。
  そういうことが苦にならないタフな人は、そうやって人と
  繋がることがストレス解消になるのでいいのですが、
  私はダメです。」

テレビで見る齋藤さんは、知らない人とでもストレスなく
付き合えるタイプに見えますが、実はそうではないんですね。

ちなみに、無理して新しい人間関係を作るのは
大きなストレスになるので、特に重要な仕事のときなどは、
「暗黙知」が積み重ねられた、相性のいい信頼できる人と
行った方がいいようです。

新しい人間関係を構築する場合でも、「暗黙知を共有できる人」
という観点で見ることがポイント。

本書には、心と身体が淀まないように、血液や呼吸や気を流し、
疲れない体質を作る秘訣が紹介されています。

最近、身体が重いくてツライと感じている人には、
参考になる本だと思います。

この本から何を活かすか?

  「本を読むという行為は、精神に豊かさをもたらすとともに、
  精神のタフさも培ってくれます。本を読んで理解するには、
  ある程度の集中力が必要なので、本を多く読むことで、
  そうした集中力や持続力といったものが身につき、
  疲れにくい脳をつくってくれるのです。」

読書は疲れにくい脳をつくる。

スマホでSNSやゲームをやっている時間を少し減らし、
本を読む時間を増やすことで、脳の基礎体力レベルを
上げることを齋藤さんは推奨しています。

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| ノウハウ本 | 06:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ほんの1秒もムダなく片づく 情報整理術の教科書

満足度★★
付箋数:14

あなたは、毎日、何時間くらい働いていますか?

朝9時から、夜は9時や10時過ぎまで、毎日12時間以上
働いているという方も珍しくないでしょう。

労働時間が長くなる理由は、もちろん仕事が多いからです。

ところで、今やっている仕事は、本当に必要な仕事でしょうか?
ムダな仕事はしていませんか?
ミスによって、やり直しが多く発生していませんか?

  「筆者は30年以上に渡ってさまざまな会社のさまざまな現場で
  働いてきましたが、効率の良い現場と悪い現場、仕事ができる人と
  できない人の差をたくさん見てきました。効率が悪い人、
  仕事ができない人の特徴はだいたい決まっています。」

著者の根岸智幸さんは、仕事ができない非効率な人の
特徴として、次の3つを挙げています。

  1. いつも目の前の仕事を片づけるのに追われていて余裕がない
  2. 情報が整理されておらず、探すのに時間がかかる
  3. 発注でも受注でもミスや漏れが多い

こういった特徴を持つ人は、長時間労働の力業で
仕事をこなそうとします。

しかし、長時間労働に頼っていると集中力がなくなり、
新たなミスが発生して、さらに長時間労働するという
悪循環に陥ってしまいます。

根岸さんは、この悪循環を断ち切る唯一の方法は、
「整理を怠らないこと」であると述べています。

  「情報を整理することで、仕事の材料を抜け漏れなく準備でき、
  まちがいなく手戻りがなくなります。
  スケジュールとToDoを整理することで、仕事の順番に優先順位を
  つけて、心と時間の余裕をもって仕事に集中できます。
  目的、課題、アイディアを整理することで、何をすべきで、
  何をやる必要がないのかが明確になり、ムダな仕事が減ります。」

効率よく仕事をするには、整理に始まって整理に終わる。

根岸さんは、これまで様々な仕事をしてきた中で、
効率よくミスなくこなすには、どんな種類の仕事でも、
共通する3つの手順があることを発見しました。

  1. 必要な要件を整理して決める
  2. 素材を集めて整理する
  3. 見やすく整形(整理)してアウトプットする

本書では、この手順を実践するために、グーグル系のサービス、
Dropbox、Evernoteなどのクラウドサービスを活用します。

グーグル系のサービスでは、Gmail、Googleカレンダー、
Googleドライブ、Googleタスクなどの使い方を紹介します。

  第1章 仕事を整理する準備をする
  第2章 ファイルを整理して管理の手間を最小限にする
  第3章 メールを整理してミスやストレスをなくす
  第4章 スケジュールを整理して使える時間を最大化する
  第5章 ToDoを整理してやるべきことをミスなく効率的にこなす
  第6章 メモやノートを効率的に記録し、整理して、活用する
  第7章 アイディアや課題を効率的に整理する
  第8章 大量の情報を効率的に収集し、整理する
  第9章 コミュニケーションを整理してチームでの
     共同作業を効率化する

既にグーグル系のサービスやDropbox、Evernoteなどを
日常的に使いこなしている人にとっては、
本書の内容に、それほど目新しいものはないように思えます。

本書は、これからクラウドサービスを使う人向けの
情報整理術の入門書的な位置づけの本です。

この本から何を活かすか?

  電子雑誌で情報収集を効率的に行う

本書で紹介されていたサービスで、私が試してみようと思ったのは、
電子雑誌の読み放題サービスです。

月額300円から600円で、100以上の雑誌の記事を
スマホやタブレットで読むことができるようです。

根岸さんのおすすめは、月額400円の「dマガジン」。

収録誌のすべての記事が読めるわけではありませんが、
無料試し読み期間が31日あるので、自分の読みたい雑誌の記事が
どの程度掲載されているか、確認することができるようです。

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| ノウハウ本 | 07:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ホワット・イフ?

満足度★★★
付箋数:22

  「この本は、私のウェブサイトに投稿された突拍子もない、
  空想的な質問と、それに対する私の答えをまとめたものだ。
  私はウェブで、理系オタクのための人生相談のようなことを
  やっているが(あの、アメリカの長寿人生相談コラム
   "ディア・アビー" のような感じで)、そのほかに "xkcd" という、
  シンプルな線画のキャラクターが登場するマンガを描いている。」

本書は、サイエンス系の本では異例の売れ行きとなった
What If? : Serious Scientific Answers to Absurd
Hypothetical Questions
」の邦訳本。

同書はニューヨークタイムズのベストセラーリストに
34週連続で入り、全世界で100万部以上を売り上げる
大ヒットとなりました。

著者のランドール・ マンローさんは、元NASAの研究者で、
現在はフルタイムのウェブ漫画家として活動しています。

マンローさんは、自身のサイトに寄せられる、
「もし、◯◯だったら」という、くだらない質問に、
科学と数学の力と棒人間の漫画でユニークな解答をします。

例えば、次のような質問が寄せられています。

  「質問. 光速の90パーセントの速さで投げられた
  野球のボールを打とうとしたら、どんなことが起こりますか?」

この質問へのマンローさんの解答は4ページにも及びますが、
ここでは短縮して紹介します。

  「答. 結論からすると、 “いろんなこと” が起こる
  というのが答えだ。そして、すべては極めて短時間に起こり、
  バッターは(そしてピッチャーにも)気の毒な結果になる。」

このときに起こる「いろんなこと」とは、
次に挙げるような現象です。

  ・ボールは極めて高速なので、空気分子と衝突して核融合する
  ・球場内の空気は高温のプラズマと化して膨張する
  ・ピッチャーは真っ先に崩壊が始まる
  ・プラズマ雲は、バッター、キャッチャーと次々と巻き込み、
   やがて球場全体を飲み込んでいく
  ・町外れの丘からこの球場を見ると、太陽よりも明るい光を発し、
   キノコ雲が伸び、轟音とともに爆発する様子が観察できる
  ・球場の1.5キロ以内はすべて消え去り市街地は猛火に包まれる
  ・球場のダイヤモンドだった場所は巨大なクレーターとなる

  「メジャーリーグ・ベースボール規則6.08(b)によれば、
  この状況では、バッターは “死球” を受けたと判断され、
  1塁に進むことができるはずだ。」

バカバカしいことでも、科学の力で真剣に(?)考え、
オチはウィットに富んでいます。

日本で言うと、『空想科学読本』シリーズの
柳田理科雄さんのような存在なのかもしれません。

柳田さんはSF特撮やアニメ上の既に結果があるものを
科学的に検証を行って、その結果が起こるための
必要な条件をはじき出します。

一方、マンローさん場合は、結論が見えていない質問に対し、
科学的な根拠をもとに、どんなことが起こるかを導き出します。

お2人とも、扱う題材は違いますが、本質的には同じ
オタク的要素を持っていますから、きっと気が合うと思います。

個人的には柳田さんとマンローさんの、
日米理系オタク対談を見てみたいですね。

この本から何を活かすか?

  「もしグーグルの持つ世界中のデータが、パンチカードに
  記録されていたら、どのくらいの量になるか?」

この質問の対して、マンローさんはTEDで素敵な講演を
行っています。

未知の情報を推測する手法と、オチが必見のプレゼンです。



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| 科学・生活 | 07:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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