活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2015年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年05月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術---数字力が一気に高まる基本スキル

ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術---数字力が一気に高まる基本スキルビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術---数字力が一気に高まる基本スキル
(2015/02/20)
熊野 整

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

昨日紹介した本は、「エクセルが使える程度」に
ビジネスで「英語」を使えるようにすることを目指した本でしたが、
本日紹介するのは、エクセルそのものの使い方の本です。

  「本書は、いわゆるエクセルの技術指南書ではありません。
  マクロはもちろんのこと、関数すら1度も登場しません。
  また、難しい財務会計の計算も出てきません。
  そのかわり、 “エクセルの基本ルールを作ること”
  “基本ルールはチーム全員で徹底すること” の大切さを
  伝えることに注力しています。」

著者の熊野整さんは、ボストン大学卒業後、投資銀行の
モルガン・スタンレー証券に入社し、
エクセルの基礎を徹底的に叩きこまれたそうです。

投資銀行では、大型M&Aのような案件で、買収価格の検討や
企業価値の分析、長期的な収益のシミュレーションなどを
行いますが、これらの作業は担当者のエクセルによる手作業。

1ヶ所でも計算を間違えたら、数十億円の金額のズレが
生じるので、見やすく、ミスなく、素速く計算することが
徹底されているそうです。

まず、投資銀行のエクセルでは、見やすさにトコトンこだわります。

それには正しいフォーマットのルールを決めます。

例えば、行の高さは「18」で、フォントは英数字が「Arial」、
日本語は「MS P ゴシック」と統一。

直接入力する数字のベタ打ちは「青」、計算式の数字は「黒」と
色分けします。

ちなみに、この数字の色分けは、モルガン・スタンレーだけでなく
投資銀行業界では共通のルールになっているそうです。

次に、投資銀行では絶対にミスをしないように、
次の3つのポイントを徹底します。

  1. シンプルでわかりやすい計算の徹底
  2. 計算チェックの徹底
  3. チームワークの徹底

この中でも、計算のチェックは超重要で、「F2」キーを使って
セルに入力されている計算式を表示させたり、参照元と参照先の
「トレース」機能も多用します。

余りにも「F2」キーを押してチェックする回数が多いため、
間違って隣の「F1」を押してしまわないように、
「F1」キーはキーボードから抜いておくのがスタンダードだとか。

また、投資銀行では速いエクセルが求められるので、
ショートカットキーを覚えて使い込みます。

特に本書では「Alt」キーの使い方が詳しく解説されていました。

これらの基本的技術をベースに収益シミュレーションや、
感応度分析を行います。

ここではエクセルに打ち込む前に、分析する企業の収益構成を
ツリー状にまとめて、利益を生み出す要因「バリュードライバー」
を明らかにします。

このバリュードライバーを変えて、「普通ケース」、
「楽観ケース」、「悲観ケース」の最低3パーターンの
シミュレーションを作ります。

俺のイタリアン、マクドナルド、東京ディズニーリゾート
など6ケースのシミュレーション事例が紹介されていました。

個人的には、エクセルの体裁を整えたりショートカットキーの
解説はシンプルにして、収益シミュレーションの説明に
もっとページを割いて欲しかったところです。

この本から何を活かすか?

本書で繰り返し述べられているのは、
「エクセルの基本ルールを社内で徹底することの大切さ」です。

本書で紹介されている、見やすく、ミスなく、素速く計算する
ルールは、個人でやっても効果はありますが、
チーム全員が統一してやってこそ、本領を発揮します。

その意味では、本書は会社で回し読みしたり、
チーム全員に配ると、より効果が期待できると思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


このエントリーをはてなブックマークに追加

| ノウハウ本 | 07:43 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |