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エバンジェリストの仕事術

エバンジェリストの仕事術 自分の価値を高め、市場で勝ち抜くエバンジェリストの仕事術 自分の価値を高め、市場で勝ち抜く
(2015/02/19)
西脇 資哲

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満足度★★★★
付箋数:24

著者の西脇資哲さんは、日本マイクロソフトの「エバンジェリスト」。

エバンジェリストという肩書は、世間一般ではそれほど聞かないので、
どんな仕事をする人か、想像できない人も多いかもしれません。

  「エバンジェリストとは、もともとキリスト教の “伝道者” の
  ことである。現代においては、IT企業で最新技術を伝える役割を
  担う人がこう呼ばれている。最近では、IT企業以外にも
  広まりつつある新たな役割だ。」

ひと言でエバンジェリストを定義すると、「伝える人」。

何を伝えるかというと、単に新しい技術をデモンストレーション
するだけでなく、その企業がもたらす「新しい価値観」を伝えます。

イメージしやすい例を挙げると、故スティーブ・ジョブズさんは、
エバンジェリスト的な面を色濃く持った経営者だったと言えます。

エバンジェリストの役割は、営業や広報、PRの仕事、
あるいは広告塔として活動するのとは違います。

なぜなら、エバンジェリストの活動のゴールが必ずしも
「売上」ではないからです。

そして、エバンジェリストが特徴的なのは、企業という組織に
属していながらインデペンデントな存在である点です。

例えば、西脇さんはマイクロソフトの製品をiPhoneを使って
プレゼンテーションを行うこともあるそうです。

結果として、マイクロソフトの魅力が伝わればいいわけです。

エバンジェリストの最大のミッションは伝えることですから、
プレゼンがすべてです。

  「極端なことを言えば、エバンジェリストは砂漠で砂を売る
  ようなプレゼンだってやる。(中略)
  すでに決まっている会社の決定のもと、何がなんでも
  砂漠のお客に “あの砂が欲しい” と思わせるプレゼンをすることが、
  エバンジェリストの役割である。
  最終的に砂が売れるかどうかは関係ない、というのは言いすぎだが、
  それは営業が責任をもつことであって、エバンジェリストが
  コミットすることではない。」

本書では、西脇さんは如何にしてエバンジェリストになったのか、
エバンジェリストはどんなスケジュールで仕事をしているのか、
プレゼンの準備はどうしているのか、伝わるプレゼンにはどのような
技術が必要なのか、どうしたらエバンジェリストになれるのか
などについて、語りかけるように解説されています。

伝えることのプロフェッショナルが、
自分の仕事について、伝えているのが本書です。

  「多くの職業がそうであるように、エバンジェリストもまた、
  ゴールではない。
  エバンジェリストとうのはまだ新しいキャリアだ。
  まだ定義がはっきりとしていなくて、範例も少なくて、
  だから可能性が多くてできる範囲が広い。
  ベースにあるのは “好きになるものを伝える” ということ。
  だから、成長に限りがない。
  進化しながら形を変えていくのがエバンジェリストなのだ。」

ビジネスパーソンである以上、誰もがプレゼン能力を求められる
時代ですから、エバンジェリストになりたいと思っていない人でも
西脇さんの仕事術は大いに参考になると思います。

この本から何を活かすか?

エバンジェリストは人前でしゃべることが仕事ですが、
それには入念な準備が必要です。

技術的な裏付けとしては、広く浅くひたすら勉強しているそうです。

  「たとえば自社の新製品なら、まっさきに製品概要やプレゼン方法、
  デモのアプリを入手し、自分のものにする。競合製品についても
  概要、見せ方などについて比較、確認する。
  日々生まれる新しい技術については、ウェブサイトを見たり、
  勉強会に参加する。すべて特別なことではない。
  ただ、かなりマメに行わないといけない。」

マメでこだわりを持つ性格が、エバンジェリストには必要です。

エバンジェリスト的な芸人の寺門ジモンさんや渡部建さん、
あるいは家電芸人の方たちにも、こういった性格は見られますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 07:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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