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一流の人は上手にパクる

一流の人は上手にパクる――仕事のアイデアがわいてくる大人のカンニング一流の人は上手にパクる――仕事のアイデアがわいてくる大人のカンニング
(2015/02/01)
俣野 成敏

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満足度★★★
付箋数:23

本書で俣野成敏さんがススメるのは「大人のカンニング」です。

学生のカンニングは処罰の対象となりますが、
社会人になってからのカンニングはむしろ褒められます。

ジェームス・ウェブ・ヤングさんが、『アイデアのつくり方』で、
「アイディアとは既存の要素の新しい組合せにしか過ぎない」と
言ったとおり、ビジネス上の斬新なアイディアも、
まったくの無から有を生んでいることはほとんどありません。

一流の人は、既存のアイディアや他人の成功事例を
上手に転用したり、組み合わせて使っているのです。

そのパクる技術を本書では、「大人のカンニング」と呼びます。

  「ビジネスの世界には正解もなければ、模範解答もありません。
  何をカンニングするかも自由ですし、それをどう応用するかも自由。」

学生時代のテストでは、唯一の正解がありましたから、
カンニングして全員が100点になってしまっては、
評価ができなかったわけです。

しかし、ビジネスではたとえ同じことをやっても
少しでも環境が違うと、全然違った結果が出てきます。

実際に、他業種のアイディアをカンニングして応用すると、
その業界では画期的なアイディアになることがよくありますね。

本書では、大人のカンニングに必要な技術を
3つのステップで、様々な事例を交えながら解説します。

  ステップ1. 情報収集力
  ステップ2. 情報変換力
  ステップ3. 情報応用力

本書では、俣野さんがサラリーマン時代にカンニングした例も
紹介されていました。

俣野さんは、シチズン時計株式会社の社内ベンチャーで成功し、
33歳の時にグループ最年少役員に抜擢されました。

その成功した事業とは、メーカーの在庫処分をするための
流通を創る事業でした。

全国のアウトレットモールに、メーカー直販の
アウトレットショップを次々とオープンさせていきました。

その時にカンニングしたのが「スーパーマーケットのカニ缶」。

アウトレットモールで重要視されていた指標は坪単価。

スーパーの中で他の缶詰よりも高単価で、狭いスペースで
売り上げに貢献しているのが、カニ缶だと気付いたそうです。

カニ缶は高いだけでなく、平べったくて小さいので、
たくさん重ねることができ、坪単価に貢献しています。

カニ缶と同じで、小さくて単価の高い「時計」なら、
坪単価の高いショップが作れるはずと閃いたそうです。

俣野さんは、カニ缶からヒントを得て、レイアウトなどを工夫し、
普通の半分の広さのショップを出店して成功しました。

ただこの話し、個人的には本書を執筆するために
後づけで考えだした事例のような印象を受けました。

俣野さんが勤めていた会社は時計メーカーですから、
商品として時計を扱うのは自然な流れです。

「アウトレットとカニ缶」と言われるとキャッチーですが、
それほどカニ缶の特性を、アウトレットの時計ショップに
活かせているような感じはしませんでした。

しかし、それ以外の事例は大人のカンニングする技術として、
すっと理解できるものでした。

この本から何を活かすか?

  「思考の補助線」が引けないか考える

  「人の習性に働きかけ、ある行動を促すことを、
  僕は “思考の補助線” と呼んでいます。(中略)
  他業種から仕入れてきた情報の中に、自分が展開している
  ビジネスの顧客の習性に働きかけるヒントはないか。
  つまり、思考の補助線が隠れていないか。
  そういう視点で情報をみることが、大事です。」

茂木健一郎さんが『思考の補助線』という言葉を使っていましたが、
俣野さんは、茂木さんとは違った意味で使っていますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| アイディア・発想法・企画 | 07:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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