活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ジョナサン・アイブ

ジョナサン・アイブジョナサン・アイブ
(2015/01/09)
リーアンダー・ケイニ―

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kindle版 ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー

満足度★★★
付箋数:21

スティーブ・ジョブズさんは亡くなる前に、
次のように語ったことがあります。

  「アップルでジョニー以上に業務運営の権限を持つのは私だけだ。
  彼に指示を与えたり、口を挟んだりできる人間はいない。
  私がそうしたからだ。」

ジョブズさんが語るジョニーとは、本書の主人公である
アップルのインダストリアルデザイングループ(IDg)担当
上級副社長のジョナサン・アイブさんです。

アイブさんは、アップルにおいてデザインの中心人物。

これまでiMac、iPod、iPhone、iPad、MacBook Airなど、
アップルらしいデザインの製品を手がけてきました。

アップル製品の革新的で洗練されたデザインは、
ジョブズさんのデザインへのこだわりより生まれたものと
認識されていますが、実際にデザインしたのは、
デザイナーのアイブさんなのです。

アイブさんは1992年9月にアップルに入社しました。

ジョブズさんがアップルに復帰した1997年からIDgを率い、
デザインによるアップルの再建計画の中心的な役割を果たしました。

アイブさんのデザインがなければ、アップルが世界の時価総額
No.1になるような躍進は、なかったかもしれません。

そこまでジョブズさんは、絶対的な信頼をアイブさんに
置いていたのです。

アップルの組織上では、CEOのティム・クックさんの下に
アイブさんがいる形になっていますが、
クックさんでもアイブさんに口出しできないくらい、
絶大な影響力を持ちます。

デザイナーとしてのアイブさんは、2003年にロンドンの
デザイン博物館が決めるデザイナー・オブ・ザ・イヤー
を受賞しています。

しかし、ICON誌のマーカス・フェアさんは、
アイブさんについて次のように評しました。

  「ジョニーがこの10年間にアップルで成し遂げたことを考えれば、
  デザイナー・オブ・ザ・イヤーなど取るに足らないことだ。
  ビジネスにもデザインにも社会にもあれほどインパクトを
  与えたデザイナーはめずらしい」

本書は、そんなカリスマデザイナー、ジョナサン・アイブさんの
半生記であり、そのデザイン哲学を明かす本です。

アイブさん自身は奇人変人ではありませんし、
波瀾万丈の人生を送っているわけではないので、
正直、半生記としての魅力には欠けるところもあります。

しかし、今までベールに包まれていたアップルのデザインの
中心部に迫るレポートとしては、貴重な本です。

アイブさん率いるデザイングループのIDgは、
鉄のカーテンに包まれていると形容されるほど、
外部に情報が漏れないように徹底されている部門です。

本書では、鉄のカーテンの内側からも、
デザインの進め方などを克明にレポートしています。

また、本書には、かつてアイブさんの部下として活躍した
日本人デザイナーの西堀晋さんも登場します。

西堀さんは現在、アップルを退職していて、
京都のカフェ「efish」のオーナーをしているそうです。

この本から何を活かすか?

若き日のアイブさんは、日本のゼブラのペン製品の
デザインも担当したことがあります。

  「ジョニーがデザインしたペンは、本体が白いプラスチックで
  握りの部分の側面に小さな歯のようなゴム状のリベットが
  ついていた。今回も白を使っていたが、機能とは関係ない部分が
  このペンの最大の特徴だった。」

アイブさんがデザインしたのは、ゼブラのTX2ペン。

今持っていたら、非常に価値のあるペンに
なっているかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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