活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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日銀失墜、円暴落の危機

日銀失墜、円暴落の危機日銀失墜、円暴落の危機
(2015/01/07)
藤巻 健史

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kindle版 日銀失墜、円暴落の危機 (幻冬舎単行本)

満足度★★
付箋数:15

  「なぜ日銀は “更なる量的緩和” などの愚行を
  繰り返すのでしょうか?
  それは2013年4月にルビコン川を渡ってしまったからです。
   “異次元の量的緩和” は、やってはいけなかったのです。
  間違った政策だったのです。私が20年間主張し、
  馬鹿にされ続けたマイナス金利政策を取るべきだったのです。」

今や維新の党所属の参議院議員として政治活動を行う
藤巻健史さん。

定期的にハイパーインフレ本を執筆していて、
今回は、2015年1月7日に幻冬舎から出版された本です。

いつも私が不思議に思うのが、毎回同じ内容の藤巻さんの本を
一体誰が買っているのか? ということです。

本書も売れ行き好調で、すぐにベストセラー入りし、
1月中旬に朝日新聞に掲載された広告には、
発行部数6万部と書かれていました。

私のような藤巻さんのファンは、いつも同じ内容が書かれている
ことを楽しみにしていますが、それは特殊な存在でしょう。

藤巻さんが、「あなたは、ハイパーインフレに備えているか?」
と煽っても、それを本気で心配する人は少ないと思えるので、
私は、藤巻さんの本が売れる理由がわかりません。

  第1章 日本は財政崩壊へまっしぐら!
  第2章 金融緩和の“本質”をマーケットが見破ったら、終わり
  第3章 米国ではできて、日本にはできないこと
  第4章 日銀は確信犯なのか?
  第5章 ハイパーインフレに備えよ!
  第6章 どうすれば日本経済はよくなるのか

今回も一度でも藤巻さんの本を読んだ方なら、
目次を見ただけで想像のつく内容です。

その予想を裏切らないところが、藤巻さんのいいところ。

個人的に、本書の目玉(?)だと感じたのは、
藤巻さんのおじいさん、藤巻太一さんについての記述が、
巻頭と巻末にあったことです。

藤巻太一さんは、旧第一銀行に入行し、あの渋沢栄一さんから
辞令をもらったそうです。

その後、日債銀の前身である朝鮮銀行に出向し、
大阪支店長、大連支店長、ニューヨーク支店長などを
歴任されました。

本書には当時の写真や辞令の写真が掲載されています。

なぜ、『日銀失墜、円暴落の危機』というタイトルの本に、
藤巻さんのおじいさんを登場させたのか?

もちろん理由があります。

それはハイパーインフレが起こり得ることを、
証明したかったからです。

巻末に掲載されたのは、藤巻太一さんが銀行マンとして
働いた時代の給与・賞与・退職金の記録です。

1904年の入行時の給与30円から、1934年の退職金52000円までの
記録が掲載されています。

藤巻さんが言いたかったのは、1904年に30円だった銀行員の
初任給が、2013年には20万5000円になったということ。

この110年間に初任給が6833倍にもなったので、
長い目で見ると日本の物価は確実に上昇している。

だから、物価が上がる実感がない人も考えを改め、
ハイパーインフレに備えよ、という主張です。

そもそもハイパーインフレとは、短い期間で急激にインフレが
進行することで、それを110年間の物価上昇率と比べても、
さすがに説得力はありません。

しかし、私は藤巻さんのファンなので、
その程度のことは全く気にしません。

この本から何を活かすか?

藤巻さんの長男、健太さんは現在31歳で政治活動を行っています。

2014年の衆院選に千葉2区から、維新の党公認として
立候補しましたが、当選には至らなかったようです。

健太さんが少年時代、「藤巻プロパガンダ」で、
サザエさんのカツオ的エピソードを父親(健史さん)に晒されて、
評判になったことが懐かしい・・・・。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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