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進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義

進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義 (ハヤカワ・ポピュラー・サイエンス)進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義 (ハヤカワ・ポピュラー・サイエンス)
(2014/12/19)
リチャード ドーキンス

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kindle版 進化とは何か ドーキンス博士の特別講義
満足度★★★★
付箋数:22

ロンドンの英国王立研究所が開催する「クリスマス・レクチャー」
と呼ばれる子ども向けの科学講義があります。

このレクチャーは、その名の通りクリスマスの時期に開催され、
毎年1人の科学者が講師として呼ばれて、
実演をふんだんに取り入れた講義を行います。

これは、マイケル・ファラデーさんが1825年に始めたもので、
以来、戦時中を除き、現在まで続く伝統的なイベントです。

クリスマス・レクチャーの中でも、最も有名なのは、
1860年に行われたファラデーさん自身が行った最後の講義、
「ろうそくの化学史」です。

この超有名な歴史的名講義の内容は『ロウソクの科学』として
書籍化され、21世紀になっても読み継がれています。

さて、そんな歴史あるクリスマス・レクチャーに、
講師として呼ばれたのが、『利己的な遺伝子』や
神は妄想である』で知られるイギリスの進化生物学者、
リチャード・ドーキンスさんです。

本書は、ドーキンスさんが1991年に行った
「Growing Up in the Universe (宇宙で成長する)」という
5回のレクチャー内容を書籍化したもの。

巻末には翻訳者の吉成真由美さんが、2009年に行った
ドーキンスさんへのインタビューも掲載されています。

  第1章 宇宙で目を覚ます
  第2章 デザインされた物と「デザイノイド」
  第3章 「不可能な山」に登る
  第4章 紫外線の庭
  第5章 「目的」の創造
  第6章 インタビュー:真実を大事にする

ドーキンスさんは、進化論のチャールズ・ダーウィンさんの
思想的後継者とも呼ばれるダーウィニストです。

自然選択の実質的な単位が遺伝子であるという考えで、
生命や宇宙は神によって創造されたとする創造論者への
鋭い批判でも知られています。

このレクチャーは子ども向けの講義とあって、
あまり辛辣な表現は使っていませんが、
ここでも創造論を何度となく否定しています。

創造論者が、進化論へ反論するために好んで持ち出すのが、
「眼の問題」です。

眼はすべての機能が備わってはじめて見ることができるので、
もし、進化があるなら、その過程に半分の眼があることになり、
それでは何の役にも立たないと主張します。

これに対して、ドーキンスさんは単純な眼であっても
ないよりは便利であることを実験によって証明します。

この証明は、本書に掲載の写真も一緒に見ないと、
イメージしにくいかもしれません。

そして、進化のそれぞれのステップは、ランダムに起こる
微々たる幸運に過ぎず、重要なポイントは、
進化は「不可能な山」何の奇跡も必要とせずに登ることだと
説明しています。

本書は子ども向けとは言え、一切手抜きなしの、
大人の知的好奇心も十分に刺激する名講義です。

この本から何を活かすか?

このレクチャーはYouTubeに動画もありますから、
本書と一緒に見ることをオススメします。

Ep1: Waking Up in the Universe

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