活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2015年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年03月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

私たちは今でも進化しているのか?

私たちは今でも進化しているのか?私たちは今でも進化しているのか?
(2015/01/26)
マーリーン ズック、垂水 雄二 他

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

「進化」の意味をデジタル大辞泉で引いてみると、
「生物が、周囲の条件やそれ自身の内部の発達によって、
長い間にしだいに変化し、種や属の段階を超えて
新しい生物を生じるなどすること。」と書かれています。

私たちも、比喩として使う「進化」は別にして、
生物学における進化、つまり遺伝子レベルの性質の変化は、
長大な年月をかけて起こるものという認識があります。

しかし、本書の著者、マーリーン・ズックさんが、
ハワイ島で発見した新種のコオロギは、わずか5年の間に、
生物学的な進化をとげたものでした。

通常、コオロギのオスはメスを呼ぶ求愛行動として、
翅の発音器をこすり合わせて鳴きます。

オスは鳴いて、メスを引き寄せないことには、
子孫を残せないのです。

しかし、ズックさんらのグループが発見したのは、
鳴かないコオロギでした。

実はハワイ島には、コオロギの天敵のハエがいて、
このハエに見つからずに生きていくために、
コオロギは鳴かない種へと進化したのです。

それは、ほんの5年、20世代未満で起こった進化でした。

  「これを人間に当てはめてみると、グーテンベルク聖書の
  発行(1455年)から『種の起源』の出版(1859年)までの間に、
  人間がいつのまにか話せなくなったようなものだ。」

つまり、進化は途方もない時間がかかるという認識は
誤りということです。

本書は、進化についての私たちの常識を覆す本です。

  序文 速い進化と遅い進化
  第1章 マンションに住む原始人
  第2章 農業は呪いか、祝福か
  第3章 私たちの眼前で生じる進化
  第4章 ミルクは人類にとって害毒か
  第5章 原始人の食卓
  第6章 石器時代式エクササイズ
  第7章 石器時代の愛とセックス
  第8章 家族はいつできたのか
  第9章 病気と健康の進化論
  第10章 私たちは今でも進化しているのか

本書の原題は「Paleofantasy: What Evolution Really Tells Us
about Sex, Diet, and How We Live
」です。

直訳すると、「原始時代への幻想:セックスやダイエット、
そして生き方について進化が本当に伝えること」となります。

なぜ、こんな原題なのかというと、欧米で有名な
「パレオダイエット」を批判する本でもあるからです。

パレオダイエットとは、糖質制限ダイエットの源流で、
原始時代の食生活を真似るダイエット法です。

人類が農耕や牧畜を始める前にの狩猟採集生活によって
口にした肉や魚、木の実を中心とした食生活をします。

もともと狩猟採集生活によって形成された私たちの体が、
それを無視した現代の食生活によって、病気などの
様々な弊害が起こっている。

だから、健康を取り戻すために原始時代の
食生活に戻りましょう、というのがパレオ派の主張です。

ズックさんは、このパレオ式ライフスタイルを、
生物の進化の視点から、真っ向否定します。

確かに、このパレオ式の根拠は疑わしいかもしれませんが、
あまり批判が多いと、良質なサイエンス本の品格が、
ちょっと下がる印象を受けますね。

この本から何を活かすか?

  最速の進化をとげたチベット人

ヒトは一気に高い山に登ると酸欠状態になり、
血中酸素濃度が低下して、いわゆる高山病になります。

しかし、チベット人は高山病にならないといいます。

それは高地に住むための独特な遺伝適応があったから。

この進化はこの数千年以内に起こったもので、
人類では最速の進化のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 07:11 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

話すより10倍ラク! 聞く会話術

話すより10倍ラク!  聞く会話術話すより10倍ラク! 聞く会話術
(2015/01/29)
西任暁子

商品詳細を見る

kindle版 話すより10倍ラク! 聞く会話術

満足度★★★
付箋数:23

昨日紹介したのは、「話し方」の本だったので、
今日は「聞き方」の本を紹介します。

タイトルは、「話すより10倍ラク!」とありますが、
個人的には「10倍ラク」とまでは感じませんでした。

本書に詰め込まれているのは、インタビュアーのプロの技。

相手が話しているのを、相づちを打て、
ただ聞いていればいいわけではありません。

なぜなら、相手がいつも話したい状態とは限らないからです。

本書が伝えるのは、相手が気持よく話せる状態を作り、
相手から引き出す会話術です。

著者は、大阪FM802でDJデビューし、パーソナリティーとして、
5000人以上のゲストにインタビューした経験がある西任暁子さん。

現在は独立して、話し方の学校の学長を務め、
ピーチコンサルタントとしても活動しているようです。

  「大切なことは、いつもどおりのあなたでいられる場をつくること。
  余計な緊張などしなければ、だれもが、本来持っている
  コミュニケーション能力を発揮することができるからです。
  そして、その安心・安全な場は、自らつくりだすことができます。
  不安を抱える自分が話すのではありません。相手に安全を提供し、
  相手に話してもらうことで、安心できる場をつくるのです。
  この本には、その “場のつくり方” を書きました。
  私がインタビュアーとして、相手に安心してもらい、
  本音を引き出してきた経験から得たメソッドです。」

会話が苦手な人にとって、特に緊張するのが、
初めて合う人との会話や目上の人との会話です。

いったい、何を話したらいいんだろうか?
会話が続かなかったどうしようか?
失礼なことを言って、相手を怒らせてしまわないだろうか?
見るからに苦手なタイプの人だけど、どうしよう?

そういうシチュエーションでこそ、本書で紹介されている
相手を主役にする会話術が本領を発揮します。

本書では次の5つのステップで相手を主役にします。

  1. 相手を好きになる
  2. 相手が話しやすい場をつくる
  3. 相手を褒めて心を開いてもらう
  4. 相手が話したいことを引き出す
  5. 相手の話を盛り上げる

すぐに使えるフレーズも多く紹介されていますが、
個人的に参考になったのは、相手が発するサインの読み取り方。

  「相手があなたに嬉しそうに質問してきたら、
  それはあなたに聞きたいのではありません。
  相手が話したいのです。」

言われてみると確かにそうですが、私は今までこのサインを
あまり読み取ってこなかったような気がします。

相手が「週末は、何をしていたんですか?」と嬉しそうに
質問してきたら、自分の週末について長々と語ってはいけません。

自分で語りたくても、そこはグッとこらえます。

「家でのんびりと過ごしました。◯◯さんは?」
と自分の話はさらりと終わらせて、間髪入れずに相手に質問を
そのまま返すのがベストのようです。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されている、基本的な「褒めワザ」も
しっかりマスターしておきたいところです。

  1. 褒めどころを見つける
  2. 褒めどころに「素敵」をつける
  3. 「素敵」を違う表現に言いかえる
  4. 理由を添える

褒めるのが苦手な人は、相手のどこを褒めていいか
わからなくて困ります。

そんな時は、次のように褒めどころ探すといいようです。

  ・初対面の場合は「人と違うところ」
  ・初対面でない場合は「変化」に着目

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| コミュニケーション | 09:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

仕事も人生も変わる「影響力のある」話し方

仕事も人生も変わる「影響力のある」話し方: あなたの「伝える力」を劇的に改善する! (単行本)仕事も人生も変わる「影響力のある」話し方: あなたの「伝える力」を劇的に改善する! (単行本)
(2014/08/22)
佐藤 昌弘

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

佐藤昌弘さんは、「話し方」についての本を執筆するにあたり、
書店や図書館で入手可能な「話し方のノウハウ」について
書かれた本を、何十冊も取り寄せて読んだそうです。

その結果、どんな話し方の本にも語られていない、
とても重要な話し方のコツがあることを発見しました。

それは、「話を始める前のコツ」。

「話し方のノウハウ」そのものよりも、
「話し始める前の手続き」の方がはるかに大切なのに、
どんな話し方の本にも、そのことが書かれていなかったようです。

なぜ、話し方よりも、「話を始める前の手続き」の方が、
重要なのでしょうか?

それは、話を聞いてもらえなければ、どんなに素晴らしい
話し方のテクニックでも、すべて無駄になってしまうから。

だから、話し始める前に、相手に自分の話を聞いてもらうことへの
合意をとりつける必要があるのです。

では、本書で紹介されている、合意をとりつけていない例と、
とりつけている例の違いを見てみましょう。

  悪い例)

  部下 「部長、すみません。ちょっとお時間よろしいでしょうか?」

  部長 「ん? 今か? なんだね。まあ、いいが・・・・」

  部下 「はい。ありがとうございます。あの、実はですね・・・・」

こんな会話、いかにも日常的にありそうですし、
一見「お時間よろしいでしょうか?」と合意を
とりつけているようにも見えます。

しかし、本当の意味での合意をとりつけるとは、
「今からこんな話をしていくが、それを聞いてくれるかどうか」
を相手に確認し、それに対する了解、承諾を
とりつけることを言います。

この例では、相手に時間の有無だけを聞いていて、
話す目的や内容を伝えていませんから、
合意をとりつけているとは言えません。

では、その点を改善した例です。

  良い例)

  部下 「すみません、部長。今朝ほどお渡しした上申書の
     添付資料について、わかりにくい部分があるかも
     しれないと気にかかっています。そのことで5分ほど
     お時間をいただいて、事前にご説明したいのですが、
     今、もしくはのちほどお時間をいただけますか?」

  部長 「ん? あぁ、さっきのあれか。5分?
     じゃあすぐに聞こうか」

  部下 「はい。ありがとうございます。実はですね・・・・」

これから何の話を、なぜするかが伝わっているので、
スムーズに聞いてもらえる体勢ができていますね。

本書では、会話を進めるときの手順を5つのステップで解説します。

  1. 社会人としての挨拶をする
  2. 話す目的、内容について、相手の合意をとる
  3. 合意されたとおりに話の本題へ入る
  4. 今回の話のまとめと、次回の約束をする
  5. 社会人としてのお別れの挨拶をする

この5つのステップに従った話し方は、
社内報告でも、営業トークやプレゼン、交渉でも、
あらゆる場面で効果を発揮します。

先ほどの「事前に合意をとる」は2番めのステップで、
話すのが苦手な人は、このプロセスを改善するだけで、
会話がスムーズに進むようになるようです。

この本から何を活かすか?

  「抽象度」を変えて言い換えると、話しがわかりやすくなる

佐藤さんは、話がわかりやすいと言われることが
多いそうです。

その理由の1つは、「たとえば」、「言い換えると」、
「具体的に言うと」という言葉を多用して、
抽象度を変えた言い換えをしているから。

このテクニック、すぐに真似して使えそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

トマ・ピケティの新・資本論

トマ・ピケティの新・資本論トマ・ピケティの新・資本論
(2015/01/23)
トマ・ピケティ

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

21世紀の資本』が世界的なベストセラーになって、
一大ブームが起こっているフランスの経済学者トマ・ピケティさん。

ピケティさんは、過去200年以上の膨大なデータを分析して、
「所得と富は富裕層に集まる」ことを証明しました。

これは資本主義が発展すると、隅々まで富が行き渡り、
所得配分は平等化するという経済学の定説を覆すものでしたが、
実際は格差が広がっているだろうなと、多くの人が実感している
ことを数値で裏付けるものでした。

資本収益率(r)が所得成長率(g)よりも高い状態、
「r>g」が続くことによって、ますます富が集中することを
各国の歴史データで示しています。

そして、この格差を解消するためにグローバル累進課税を
導入することを提唱し、大きな議論を呼びました。

日本では『21世紀の資本』が、山形浩生さんの翻訳で
2014年12月に刊行されました。

ただし、この本は700ページ超の大作で、
定価も6000円近いこともあり、解説本がいくつも出て、
新聞や雑誌でも多くの特集記事が掲載されることになります。

ニューズウィーク誌では、「ピケティ狂騒曲」というタイトルで
このブームの真価を問う特集まで組まれましたね。

さて、本書はそんな世界的に注目されるピケティさんが、
フランスの新聞に連載していた時評をまとめたもの。

  「本書は、フランスの日刊全国紙リベラシオンに2004年9月から
  2012年1月まで毎月連載した時評を、加筆訂正せずにまとめた
  ものである。いま読むと古くなってしまったものもあるが、
  そうでないものもある。全体として本書は、社会科学の一研究者が
  日々世界を理解し分析して、世の中の議論に一石を投じようとした
  試みといえよう。この試みを通じて筆者は、研究者としての
  立場と責任を、市民としての立場と責任を融合させようと
  努めたつもりである。」

日本版の刊行にあたっては、2014年6月までの時評が追加され、
古くなったものや、テーマが重複するものは割愛され、
全部で83本の時評が掲載年月順に並べられています。

  第1部 ミルトン・フリードマンに捧ぐ(2005~2006)
  第2部 公的資金注入合戦(2007~2009)
  第3部 リリアンヌ・ベタンクールは税金を納めているか?
      (2010~2011)
  第4部 経済成長はヨーロッパを救うか(2012~2014)

1つのトピックで4ページの読み切りで、政治や経済、
税制や社会保障など様々なテーマが扱われています。

400ページを超える本書ですが、元は新聞コラムなので、
サクサクと読み進めることができます。

前フランス大統領のニコラ・サルコジさんや、
現大統領のフランソワ・オランドなど、
次から次へとダメ出しをしています。

鋭い視点と辛口な物言いは、読んでいて痛快そのもの。

もちろんフランス国内問題については、
私たち日本人にとって馴染みのないことも多くありますが、
この批判は日本に当てはまるというのがいくつもありました。

本書は『21世紀の資本』のような大著ではありませんが、
ピケティさんの考え方を手軽に知ることができる一冊です。

この本から何を活かすか?

2011年10月の時評より

  「みんなスティーブ・ジョブズが大好きだ。
  ジョブズはビル・ゲイツ以上に好感度の高い起業家の代表格であり、
  大金持ちであって当然だと考えられている。(中略)
  しかし、まず疑問を感じるのは、イノベーターである
  ジョブズの資産が、ウィンドウズの上がりで食べている
  ゲイツの資産の6分の1にすぎないことだ。
  この事実は、競争原理にはいまなお改善の余地があることを
  示しているように思われる。」

本書では、この流れで世界一裕福な女性と言われる
リリアンヌ・ベタンクールさんの例も出し、富の集中を説明します。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 経済・行動経済学 | 06:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

努力が勝手に続いてしまう。

努力が勝手に続いてしまう。---偏差値30からケンブリッジに受かった「ラクすぎる」努力術努力が勝手に続いてしまう。---偏差値30からケンブリッジに受かった「ラクすぎる」努力術
(2015/01/23)
塚本 亮

商品詳細を見る

kindle版 努力が勝手に続いてしまう。

満足度★★★
付箋数:20

  「この本の目的は “努力が嫌い”  “続けることが苦手” な人に、
  苦しい思いやいやな思いをせずに “努力が勝手に続いてしまう”
  仕組みをレクチャーすることです。私自身が実体験で身につけ、
  結果を検証したメソッドにプラスして、ケンブリッジで専攻した
  心理学視点からの “なぜ、そうなるのか” というアドバイスも
  含めて紹介していきます。」

著者の塚本さんは、高校時代、偏差値30台で退学寸前の
問題児でしたが、短期間の勉強で同志社大学に合格。

その後、英国・ケンブリッジ大学大学院で心理学を専攻し、
卒業後帰国して、英会話スクールを経営している方です。

その体験談は『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強
で話題になりました。

本書は、塚本さんの経験をノウハウ面からまとめたもの。

どうしても「努力しなくては」と思ってしまうと、
心理的なハードルが上がってしまい、かえって先延ばしにしたり、
長く続かなかったりするものです。

そんな心理面にも配慮した、努力が続く仕組み化のヒントが、
本書では紹介されています。

  はじめに ケンブリッジの心理学×実体験メソッド
  第1章 「努力」という意識を捨てる
     ― 自分を「その気」にしてしまう意識改革術
  第2章 努力の「仕組み化」7つのルール
     ― 努力がラクで当たり前のものになる黄金則
  第3章 努力が勝手に「続いてしまう」技術
     ― 「あの手この手」で自分を動かすテクニック
  第4章 こうして短期間でケンブリッジに合格した
     ― 時間がなくても成果を出せる「超」効率的努力法
  第5章 独学でも世界のトップレベルまで行ける
     ― いつまでもめげずに伸びていける簡単な方法

では、本書の中から、努力の「仕組み化」の方法と、
英語学習の方法を紹介します。

努力するには、最初の動き出しが肝心です。

ですから、いちいちどうやって努力するかを考えていると、
なかなか腰が上がらず、最初で躓いてしまいます。

そのために必要のが、次の7つの「努力の仕組み化」です。

  1. 「何をするか」だけでなく、「いつ、どのように」するかを決める
  2. 力まずに、簡単な「メモ」で自分のやる気を管理する
  3. 努力が続かないときは、「設定」を変えて再チャレンジする
  4. 「もったいないこと」をして自分を後戻りできなくする
  5. あらゆる自分の持ち時間に「タイムリミット」を設ける
  6. 自分がいつも「何に時間を費やしているか」を知る
  7. それは本当に「できる」のか、冷静に考えて見切りをつける

また、英会話上達のための唯一の正解として、
塚本さんが伝えるのは「英語は使わない限りうまくならない」
ということです。

外国人の友だちを作るのが、英語を話せるようになるための
一番の近道です。

塚本さん自身がケンブリッジを目指していたときは、
京都駅で待ち構えて外国人観光客が通りかかるのをつかまえて、
勝手に道案内を買うことで、英語を使う機会を増やしたそうです。

塚本さんのように友だちを作るのが難しければ、
オンライン英会話でも、とにかくアウトプットの場を作ることが
優先的にすべきことです。

本書のサマリーはダイヤモンド社書籍オンラインの
努力が勝手に続いてしまう。』で読むことができます。

この本から何を活かすか?

  「You miss 100% of the shots you don't take」

これは本書で紹介されていた、アイスホッケーの神様、
ウエイン・グレッキーさんの言葉です。

入るシュートもあれば、入らないシュートもあります。
しかし、打たないシュートは100%入らない。

だから、本書では、「疑問を持たずに、まずやってみる」
ことを推奨しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 勉強法 | 06:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

本質思考: MIT式課題設定&問題解決

本質思考: MIT式課題設定&問題解決本質思考: MIT式課題設定&問題解決
(2015/01/23)
平井 孝志

商品詳細を見る

kindle版 本質思考―MIT式課題設定&問題解決

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは仕事がひと段落して、久しぶりに彼女とゆっくり
休日デートができる時間が持てたとします。

待ち合わせ場所で、時間通りに落ち合うと、
彼女は今日はどうしようか、と尋ねてきました。

あなたは、彼女が何をしたいのかを考えてみたところ、
以前、彼女が映画を見たいと言っていたのを思い出し、
次のように言いました。

  「今日は映画でも見に行こうか。どの映画がいい?」

すると彼女が、急に不機嫌になって言いました。

  「なんで今日映画を見に行かなきゃいけないの。
  せっかく天気の良い土曜日の昼間なんだから、
  遊園地に行きたいなと思っていたのに」

これは、女心はわからないという話ではありません。

あなたは、彼女がやりたいことを考えて発言したはずです。

なぜ、考えて答えたにも関わらず、「スジの悪い答え」を
出してしまったのか?

それは「本質」で考えず、彼女が以前言っていたこと(現象)に
単純に反応してしまったからです。

彼女が映画を見たいと言っていたのは平日の夜のことでした。

その時の思考は次の通りです。

  [時間的制約] → [選択肢の制約] → [映画が見たい]
  → [時間の有効活用]

ここでは、「時間的制約」や「選択肢の制約」が問題の本質で、
「映画が見たい」はそこから出てきた現象に過ぎません。

今回の場合は次のように考えるべきだったのです。

  [十分な時間・環境] → [選択肢の広がり] → [遊園地に行きたい]
  → [やりたい事を実現]

仮に「遊園地」という解が出てこなくても、前提条件である本質を
見誤らなければ、少なくとも彼女は不機嫌にならなかった
ことでしょう。

これは、かつて著者の平井孝志さんのプライベートであった
実例のようです。

本書は、スジの良い答えを出すために本質から考える方法論を
解説する本です。

その思考法を本書では「本質思考」と呼びます。

本質思考は、意思決定する際に、目先の情報や表面的な現象に
囚われることなく、その裏に潜む本質から考えるアプローチ。

わかりやすい例としてプライベートの場合を紹介しましたが、
ビジネスでもプライベートでも幅広く使える方法論です。

MITスローンスクールの看板授業の1つ「システムダイナミクス」が
本質思考の下敷きなっています。

  本質 = 構造(モデル) × 因果(ダイナミズム)

枝葉末節を削ぎ落した構造の概念図をその因果関係を元に
つないで考えることで、本質を見極めたスジの良い答えを
導き出します。

本書では、次の4つのステップで本質思考を行います。

  ステップ1. モデルを描く
  ステップ2. ダイナミズムを読み解く
  ステップ3. モデルを変える打ち手を探る
  ステップ4. 行動し、現実からフィードバックを得る

現象だけ変えようとしても真の問題解決にはなりません。
モデルを変えることでのみ、問題は解決されるのです。

この本から何を活かすか?

なぜ、真剣に考えても、時間をかけて考えても、
本質思考ができないのか?

それは、人には本質思考を妨げる思考のクセがあるからです。

  裏返し結論のクセ、一般解で満足してしまうクセ、
  フレームワークに依存してしまうクセ、カテゴリー適応のクセ、
  キーワードで思考停止してしまうクセ、初期仮説に固執するクセ、
  考えている目的を失ってしまうクセ、プロセス偏重のクセ、
  主体性を喪失するクセ

自分がどんな思考をしてしまいがちなのか、
自分の思考のクセに気づくことが、
本質思考をするための出発点のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 07:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

描きながら考える力

描きながら考える力 ~The Doodle Revolution~描きながら考える力 ~The Doodle Revolution~
(2015/01/16)
サニー・ブラウン Sunni Brown

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

原書のタイトルにもなっているDoodle(ドゥードル)とは、
いわゆるラクガキのこと。

これまで、ラクガキはネガティブなイメージで語られてきました。

時間をムダにしてるとか、無意味なものを描いていると
言われてきましたし、授業中にラクガキしていると、
気が散っていると教師から叱られてきました。

しかし、実際のラクガキには気が散るどころか、
まったく逆の効果があったのです。

  「ラクガキとは、心と体を使って思考の助けとなる
  目印を好きなように描くこと」

本書でラクガキのメリットを語るのは、
ドゥードル博士こと、サニー・ブラウンさん。

  「初めに、次のことを約束したい。この本は、あなたの生活、
  仕事の両方にきわめて重要だということを。(中略)
  これを読めば、できることの幅がぐっと広がる。無知に対する
  武器として、複雑な問題に対処するツールとして、
  洞察を深める瞑想として、発見を求めるゲームとして・・・・
  そうした可能性がすべて、誰にとっても身近なドゥードル
  (ラクガキ)に秘められている。」

ブラウンさんが2011年にTEDで行った講演の映像、
「Doodlers, unite!(落書きする人、集まれ!)」
は100万ビューを突破するほど評判となりました。

ラクガキには思考を整理し、クリエイティブに考える
助けになるのです。

本書では、ラクガキを使ったビジュアル・リテラシーの効果を啓蒙し、
具体的に描きながら考える方法を解説します。

  第1章 ラクガキとは考えること
  第2章 ドゥードルの画期的効果
  第3章 ドゥードル大学
  第4章 インフォドゥードル大学
  第5章 インフォドゥードルの活用
  第6章 ビジュアル・リテラシーの向上をめざして

本書は、いわゆるビジュアルシンキングを説いていますが、
「私は、絵なんて描けない・・・」という人も多いはず。

しかし、ブラウンさんは「絵が描けないなんて嘘、
実にくだらない言い草」と言い切ります。

本書では、ドゥードルの基本的な技術をマスターするために、
棒人間やシンプルな風景やモノの描き方、
ワードピクチャーや顔の描き方などもレクチャーします。

本書の中には「描いてみよう」というスペースも
設けられていましたが、私は直接描き込むのは気が引けました。

個人的には、ちょっと棒人間を描く練習をしただけで、
色々なパターンのラクガキができるようになった気がします。

本書の後半で登場する「インフォドゥードル」とは、
文章や音声で述べられた内容を、言葉、形、イメージを
組み合わせて表現することを指します。

最終的には、グループでインフォドゥードルを使って、
ブレインストーミングや問題解決を行う方法を解説。

複数のメンバーがイメージを共有するには、
ビジュアルシンキングは有効ですから、
本書のノウハウをブレストなどで使ってみたいものです。

この本から何を活かすか?

こちらがブラウンさんのTED講演「落書きする人、集まれ!」の映像です。



Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 09:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

一瞬で「本音」を聞き出す技術

一瞬で「本音」を聞き出す技術一瞬で「本音」を聞き出す技術
(2014/08/29)
井上 公造

商品詳細を見る

kindle版 一瞬で「本音」を聞き出す技術

満足度★★★
付箋数:19

芸能リポーターのテクニックは、一般の人でも利用できるのか?

答えは、Yesです。

芸能人への取材で、芸能界を盛り上げるリポーターの方々。

その質問の仕方や質問内容など、好き嫌いが分かれるところですが、
一瞬で相手の「本音」を聞き出すことにおいては、
やはりプロならではのテクニックがあります。

そのコミュニケーション技術は、例えば商談先から本音を
聞き出したり、部下や上司との距離を縮めたり、
あるいは相手の発言が社交辞令かどうかを見極めたりなど、
使える場面は意外と多いように感じます。

  「僕が普段どんなふうに人と接しているのか、嘘と本音を
  どんなふうに見分けているのか、そこにはどんなテクニックが
  ひそんでいるのかを紹介していきましょう。
  テクニックといっても、決して小難しいものではありません。
  日常で使えるごく簡単な小ワザなので、少しでも参考に
  していただけると嬉しいです。」

本書では、芸能リポーター歴28年の井上公造さんが、
これまで10万人以上の取材を通じて培った、
心理学では学べないコミュニケーション技術を公開します。

  序章 なぜ、僕は人が知らない情報を集められるのか?
  第1章 心の距離がすぐに近づく「本音」を引き出す7つの基本
  第2章 相手の考えが面白いほど読めてくる会話術
  第3章 相手に気づかれないままサクサク聞き出す心理術
  第4章 どんな状況でも力を発揮する雑談テクニック

本書で、個人的にすぐに使ってみたいと思ったのが、
2つの「どこ?」を聞くテクニック。

どちらも、相手の発言が本当かどうか確かめるテクニックですが、
使う場面が少しだけ違います。

例えば、部下の営業社員が外回りから戻って、
「今日は成果がなかった」という報告があったとします。

このときに、「今日はどこどこの会社を回ってきたのか?
誰と会ってきたのか?」という具体的な質問をかぶせます。

この時に注目するのは、報告内容ではなく、
答えるまでの「間」です。

  「人が嘘をつくときは、必ずといっていいほど間ができます。」

本当はサボっていて、嘘の報告をする場合は、
作り話を考えるまでに、どうしても間ができてしまうのです。

もう1つ「どこ?」を使う場面は、褒められたときです。

「いや~良かったよ」と言われた時に、
「どこが良かったですか?」と聞き返してみましょう。

それを本心で言っている場合は、すぐに具体例が挙がりますし、
単なる社交辞令なら、一瞬言葉に詰まってしまいます。

これで相手のお世辞度を見極めることができるようです。

逆に言うと、自分が褒める側の時は、
相手のどういう点が良かったのか具体的に挙げた方が、
本気度が伝わるということです。

この本から何を活かすか?

  突拍子もない質問で、相手の対応力を見極める

今から20年以上前の、あるTV局のアナウンサー採用試験の
エピソードが紹介されていました。

最終面接に残っていた女子大生に向かって、ある役員が、
とんでもない質問をぶつけたことがあるそうです。

  「キミは処女なの?」

究極のセクハラ発言で、今やったらその役員のクビが
飛びかねいない問題発言ですが、当時はまだセクハラという
概念がなかった時代です。

その女子大生は、まったく動じることなく、

  「どっちだと思います?」

とニッコリ微笑みかけたそうです。

役員も本当に彼女が処女かどうか知りたかったのではなく、
想定外の質問にどう反応するか見たかったのです。

その女子大生は内定を勝ち取ったことは、言うまでもありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| コミュニケーション | 06:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

外資系コンサルの知的生産術

外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書)外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書)
(2015/01/15)
山口 周

商品詳細を見る

kindle版 外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~ (光文社新書)

満足度★★★★
付箋数:25

書店のビジネス書のコーナーに行くと、コンサルタントの
方たちが書いた、論理思考や仮説思考などの本が並んでいます。

あなたは、これまでそういった種類の思考技術の本を読んで、
仕事における知的生産のクオリティは向上しましたか?

本書の著者、山口周さんは次のように予想します。

  「恐らく、ほとんどの方が “本を読んだときは、
  なるほどそういうことか、と膝を打つ思いだったのに、
  実際の仕事となるとなかなかうまく活かせていないなあ” 
  と感じているのではないでしょうか。」

なぜ、山口さんがこう予想するかというと、
そもそも「思考の技術」だけを高めても、
知的生産性は向上しないと知っているからです。

では、どうしたら知的生産性を向上させることができるのか?

  「知的生産というのは “思考の技術” そのものよりも、
   “情報をどう集めるか” とか “集めた情報をどう処理するか”
  といった “行動の技術” 、いわゆる “心得” によってこそ
  大きく左右されます。」

要は、モノの見方や考え方だけを知っていても、
実際の動き方を知らなければ、仕事では成果を出せない
ということです。

もちろん、山口さんは思考の技術そのものがムダと
言っているわけではありません。

あくまでも、具体的に手や足をどう動かすかという
行動の技術がともなってこそ、思考の技術も活かされるのです。

本書は、実際に行動するときの指針となる「99の心得」を
まとめた本です。

  第1章 知的生産の「戦略」
  第2章 インプット
  第3章 プロセッシング
  第4章 アウトプット
  第5章 知的ストックを厚くする

例えば、情報収集のための指示の出し方。

日本におけるゲーム市場の分析を行う場合を考えてみます。

この場合、ダメな典型は次のような指示です。

  ・日本のゲーム市場に関連して、なるべく沢山資料を集めておいて

この指示では、何をしたいかが明確になっていないので、
指示を出された方は、途方に暮れたり、ムダな情報収集に
奔走することになります。

情報収集に当ってのポイントは、指示は「問い」で出すこと。

この場合、次のような「問い」を与えるのが正解。

  日本のゲーム市場について、
  ・どの程度の市場規模があるのか?
  ・市場規模は拡大傾向にあるのか? または縮小しているのか?
  ・どのような市場セグメントに分けられるのか?
  ・セグメントごとの拡大/縮小トレンドはどうなっているのか?
  ・各セグメントの収益モデルは同じなのか? 違うのか?
  ・各セグメントの主要プレイヤーは誰か?
  ・彼らの強みはそれぞれ何か? 一方で不安要素は何か?

このように「問い」を出された方が、何をやればいいか明確で、
イメージが湧くので、実際に動きやすくなります。

また、この情報収集のときに、ここまでやれば及第点という
ミニマムラインを示しておくことも、指示する側に必要な
心得のようです。

この本から何を活かすか?

  よい質問を作るコツは、「紙に書き出す」こと

たったこれだけのことで、質問のクオリティが
かなり高められるそうです。

なぜなら、私たちは普段の仕事や生活の中で、
語尾をあいまいにすることなく、明確に言い切ることを
ほとんどやっていないから。

紙に書いて質問の語尾まではっきりさせることで、
その質問が論理的に正しいか確認できるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

バカになるほど、本を読め!

バカになるほど、本を読め!バカになるほど、本を読め!
(2015/01/27)
神田 昌典

商品詳細を見る

kindle版 バカになるほど、本を読め!

満足度★★
付箋数:18

  「なぜ意識の高いビジネスパーソンは、今も変わらず本を
  読むのだろうか。
  それは、本が、世の中に生まれるさまざまな最先端の思考や
  アイディアに、いち早く触れることのできるメディアだからだ。」

インターネットの発達で、即時に情報が伝わる時代になっても、
知識やイノベーティブなアイディアが世に出るスピードで、
本に勝る媒体はないと、神田昌典さんは断言します。

なぜなら、テレビや新聞、雑誌などの各メディアの人たちが、
「ネタ元」として本を活用しているから。

ネタになった本のアイディアが、雑誌で特集され、
それがネットで話題になり、最後にテレビに取り上げられ、
一大ブームとして社会全体として広がります。

内容に一定の信頼性が担保されている本は、
これまでに起こったブームの発信源になっているという点で、
最先端のメディアと考えることができるのです。

一部で「本離れ」が言われていても、
知的フロンティアに立つ人たちは、以前よりも多くの本を
読むことで、アウトプットを生み出しているようです。

  「本の重要性は変わっていないわけだけど、意識の高い人の
  本の読み方には、変化が見られる。それは “知識創造”
   “価値創造” 型の読書をする人が増えているということだ。」

本書で神田さんが提唱するのが、知識を身につけるための
旧来の読書法ではなく、イノベーティブなアイディアや解決策を
生み出すための「知識創造型」の読書法です。

では、どのようにすれば、知識創造型の読書ができるのでしょうか?

神田さんは、次の3つの原則を実行すればいいと説明します。

  1. 目的思考型の読書をする
  2. 大勢の人と共に読む
  3. 即、行動に結びつける

1の目的型読書を実践するために勧められているのは、
神田さんがアメリカから持ち込み、日本で広めた
「フォトリーディング」という読書法です。

私は、2001年に刊行された旧版の
あなたもいままでの10倍速く本が読める』が出たときに
独学で本に書かれている方法を試してみましたが、
習得不能と感じました。

ですから、本書を読んで改めてフォトリーディングを
試す気にはなりませんでした。

2と3の実践については、神田さんが2011年に立ち上げた
日本最大級の読書会「リード・フォー・アクション」に
参加するといいようです。

読書会で大勢で本を読むと、1人では考えもつかなかった
視点が得られ、人に語ることで自分の思考が整理され、
フィードバックも得られるメリットがあります。

「リード・フォー・アクション」はその名の通り、
行動に結びつける読書会なので、本書では参加を勧めています。

個人的には、神田さんの立ち上げた読書会は、
フォトリーディングを広めるための1つの手法である
印象を受けます。

また、ファシリテーター養成講座など、
神田さんの会社のセミナービジネスを支える一環で
行われてるイメージが強いので、
あまり近づきたくないと考えています。

この本から何を活かすか?

  「私が独立してコンサルタント会社を始めたときに、
  最も役に立った本は、何を隠そう、マンガの『ナニワ金融道』だ。
  なぜ、この本が役に立ったかって?
  それは、著名なコンサルタントや経営学者が書いたような
  堅苦しいビジネス書には一切書いていない、
   “リアルなビジネスの世界” を知ることができたからだ。」

私は、『ナニワ金融道』をモーニング連載時に少し読んだことが
ある程度だったので、改めて、通しで読んでみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 読書法・速読術 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

現実を生きるサル 空想を語るヒト

現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い
(2014/12/10)
トーマス・ズデンドルフ

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

  「私たちの心は文明やテクノロジーを生み出し、
  それらはこの地球上を変えてきた一方、現存する動物でヒトに
  最も近縁の種は、残された森で遠慮がちに暮らしている。
  人間と動物の心には、計り知れない “ギャップ” が
  あるように見える。このギャップの正体とは何か、
  そしてそれはどこから生じたかというのが本書の主題だ。」

私たち人類の今日があるのは、紛れもなく進化の賜物です。

しかし、なぜ人類だけがこのような知能を持つようになり、
チンパンジーはヒトになれなかったのでしょうか?

本書は人間と動物のギャップに注目し、その謎に迫る本です。

著者はドイツ出身の心理学者、トーマス・ズデンドルフさん。

現在はオーストラリアの名門、クイーンズランド大学の
心理学教授として、人間の心の進化に関する謎の解明に
取り組んでいます。

  「人間の心で特に基本的な特性の1つを検討してみよう。
  それは、感覚では捉えられないものを想像できることだ。
  私たちは、過去や未来、それにまったく架空の世界を
  思い描くことができ、それらについて考えることもできる。」

この記述が本書のタイトルの由来です。

ズデンドルフさんが、人間と動物の違いを詳細に検討するのは、
次の6つの領域についてです。

  「言語」、「先見性」、「心の読み取り」、
  「知能」、「文化」、「道徳性」

これらの領域において、その能力の本質や発達について
人間と動物の違を見ていきます。

違いを比較・分析するのは、著者の主観によるものではなく、
あくまで科学的な比較実験例を用いています。

そしてズデンドルフさんは、私たち人間が人間であるための
たった2つの特性を導き出します。

  「私は本書で、私たちを人間たらしめるものの本質と
  起源について、現在ある証拠を洗い直した。
  そしてこれらのデータをもとに、人間の心の独自性が2本の脚、
  すなわち “入れ子構造を持つシナリオを心のなかで生み出す
  際限のない能力” と “シナリオを構成する他者の心と
  つながりたいという抜きがたい欲求” によって
  おもに支えられていると提唱してきた。」

類人猿と人間の心の間には、単純に進化という言葉では表せない
大きなギャップがありますが、そのギャップを越えさせたのが、
入れ子構造を持つシナリオ構成力と、心を他者の心と
結び付けたいという衝動の2つの特性です。

この2つが、動物のコミュニケーションを人間の言語へ、
記憶を心のなかでの時間旅行へ、社会的認知を心の理論へ、
物理的な手がかりによる問題解決を抽象的な推論へ、
社会的伝統を累積的な文化へ、共感を道徳へ変えたと説きます。

本書は、比較検証することで、私たち人間の本質が
徐々に浮かび上がってくる、優れた科学ノンフィクションです。

400ページを超える力作ですが、その展開に引き込まれ、
グイグイと読み進めることができます。

また、人間の実証例として、ズデンドルフさん2人の子どもが
登場するのが微笑ましい。

この本から何を活かすか?

  「動物と人間のギャップそのものは、今後どうなるだろう?
  可能性として、ギャップは小さくなる、大きくなる、変わらない、
  の3つしかないのは明らかだ。」

動物と人間のギャップについて、ズデンドルフさんは、
2つの理由から、今後、大きくなると予測しています。

1つは人類の蓄積した知識が、更に人間の知性を高めるから。

2つ目の理由は、ヒトに近縁の動物の能力を低下させ、
自分たちをこの惑星でより特別な存在にすることができるから。

これは人間が類人猿の知能を低下させるということではなく、
絶滅させる可能性があることを指摘しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 06:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

手放す! 技術

[仕事が速くなる][ラクになる][結果が出る] 手放す! 技術[仕事が速くなる][ラクになる][結果が出る] 手放す! 技術
(2015/01/16)
山本憲明

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

  「 “集める人生” と “手放す人生” があるとするならば、
  あなたはどちらを選びますか?

  いきなりの問いに、戸惑った人もいるかもしれません。
  ただ、こらからの時代、これまでずっと “集める人生” を
  送ってきた人も、 “手放す人生” にシフトチェンジしていく
  必要が出てくると思うのです。」

本書は、「手放す技術」を学び、仕事も人生も充実させる本です。

どこの会社でも、仕事を抱え込んで、毎日残業し、
休日出勤も惜しまず仕事をしている人がいます。

本人は身を粉にして働いているので、
充実感は高いのかもしれませんが、
実は会社全体で見ると、仕事が属人化していたり、
仕事の流れを止めていることがあります。

手放すことができず、何でもかんでも自分でやろうとする人は、
結局は人を使えない人になってしまい、
係長のポジションで止まってしまうことが多いのです。

著者の山本憲明さんは、かつては上場企業に勤める
サラリーマンでした。

そこで営業・エンジニア・経理などを担当し、
働きながら税理士試験に取り組み、短期間で合格しました。

その時に勉強時間を確保するために選んだのが、
「仕事を手放す」ことでした。

はじめは自分の時間を作るために、ムダな仕事をやめて、
仕事を手放していったそうですが、そうすることで仕事が速くなり、
社内の評価も上がり、職階級も上がっていったそうです。

  第1章 できる人は「他人にふる」のがうまい
  第2章 できる人は「時間」を味方につけている
  第3章 できる人は「身の回り」が軽い
  第4章 できる人は「自分の使い方」を知っている
  第5章 できる人は「思い込み」にとらわれない

今の時代、仕事には常にスピードが求められます。

時間をかけて100%の完成度で仕事を仕上げるより、
70%の完成度でもスピードを優先することもあります。

ですから、依頼された仕事はすぐにやるべきと、
思い込んでいる人も多いでしょう。

しかし、山本さんは「卓球仕事」をしている人は、
一度立ち止まって考えてみるべきと、アドバイスします。

卓球仕事とは、相手が打ってきた球をすぐ打ち返すように、
頼まれた仕事を次から次へとこなしていく仕事のやり方。

頼まれた仕事をすぐにやって球を返すと、すぐにまた次の球が
返ってきて、早く返せば返すほど、また次の球が返ってくる。

これを続けていると、抜本的に見直した仕事はできず、
いつまでたっても同じ状況から抜け出せません。

スピードは大事ですが、その前に、そもそも本当にその仕事は
やる必要があるのか、今まで通りの方法でやるのがベストなのか、
自分がやることが会社全体のメリットになるのかを、
一度考えてから取り組むべきなのです。

毎日目の前の仕事をこなしていると、知らず知らずのうちに、
ムダな仕事をするようになっているものです。

  「仕事は、放っておいたら、あなたがこなせる
  最大限の量まで膨張してしまいます。」

こんな状態になっている人は、本書の「手放す技術」を
参考にしてみるといいと思います。

この本から何を活かすか?

  「1つ1つの仕事を丁寧に、その仕事をしている時はその仕事だけに
  集中して、仕事をこなしていく方がいいと私は思います。」

山本さんは、複数の仕事を並行するマルチタスクよりも、
1つずつこなすシングルタスクの仕事の仕方を推奨しています。

それは、複数の仕事を並行すると、仕事を切り替えた時の
「初動負荷」が毎回かかってしまうから。

普通はシングルタスクにすること自体が難しいことですが、
だからこそ意識して環境をつくる必要があるのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

売れるロジックの見つけ方

マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方
(2015/01/07)
後藤一喜(ごとう・かずよし)、山本 覚(やまもと さとる) 他

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

主婦向けの節約マニュアルや雑誌の節約特集では、
次のようなアドバイスが書かれていることが多いようです。

  1. 献立は日単位ではなく週単位で考えること
  2. 食材は1週間分の献立を前提に計画的に購入し消費すること
  3. 計画外の買い物はしないこと
  4. 日持ちするモノは安い時に買いだめしてストックしておくこと

ポイントは計画性と合理性にあり、この4点を実践すると、
かなりの節約効果が期待できるそうです。

しかし、卵や牛乳のわずか10円の価格差をチラシで見つけて、
少し離れたスーパーまで足をのばす主婦でさえ、
この節約マニュアルを実践しようとしません。

なぜ、節約効果が高いこの方法を実践しないのでしょうか?

それは合理的に行動しようとしても、実際にはなかなか合理的に
行動できない人間の性質にあります。

主婦にとって、買い物はストレス解消の手段であり、
家族の喜ぶ顔を思い浮かべながら過ごす幸福な時間でも
あるからです。

実際に、スーパーの売り上げの8割以上が
「計画外の買い物」というデータがあります。

つまり、売る側からすると、いかに計画外の買い物を
増やすかが、売上をアップする鍵となります。

計画外の買い物とは、いわゆる衝動買いのこと。

これは行動経済学のダニエル・カーネマンさんが言うところの
直感的なfast thinkingで意思決定された購買行動です。

このfast thinkingによる判断は、理論から導き出すことが
できません。

従って、「売れる!」を再生産するためには、
「実証実験」によって、売れるルールを発見するしか
方法はないのです。

本書は、衝動買いを引き起こす方法を実証実験によって
解き明かし、売れる仕組みをつくる本です。

マーケターの後藤一喜さんと、データサイエンティストの
山本覚さんの共著です。

本書で実証実験を行うのは、「LP」という検証メディアです。

これはランディングページと呼ばれるもので、
インターネットユーザーが広告や検索結果をクリックして
最初にたどり着くメージのことです。

LPには、さまざまなメリットがあります。

  ・販売ロジックの比較検証が可能
  ・スペースの制限がない
  ・売り手が買い手の情報接触順序をコントロールできる
  ・検証や集計の費用や時間を節約できる
  ・広告を最初に見た時のバイアスがかからない
  ・直接の結果以外の周辺情報も収集することが可能

更に本書では、ターゲットに合わせてLPを最適化する
LPOツール(DLPO)を使って実証実験を行います。

本書では、第1章~6章までの「売れる!」ことの意味を
理解した上で、なぜ実証実験が必要なのかについは、
後藤さんが説明し、第7章~10章までのLPOツールを使った
実証実験の方法論については山本さんが解説します。

マーケターとデータサイエンティストが協力したからこそ、
長年誰もが探し続けた「売れる仕組み」という聖杯に
たどり着いたのかもしれません。

この本から何を活かすか?

  「売れる!」を実現するための3つのポイント

  1. 集客・・・欲望に訴えかける
  2. 説得・・・理性に訴えかける
  3. レレバンシー・・・直感に訴えかける

集客と説得だけでは説明がつかない、
「なぜだか売れている」状態が起こることがあります。

それが直感レベルで買い手の腑に落ちるように伝える
レレバンシー(Relevancy)。

これがfast thinkingであり、衝動買いにつながるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| マーケティング・営業 | 10:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ジョナサン・アイブ

ジョナサン・アイブジョナサン・アイブ
(2015/01/09)
リーアンダー・ケイニ―

商品詳細を見る

kindle版 ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー

満足度★★★
付箋数:21

スティーブ・ジョブズさんは亡くなる前に、
次のように語ったことがあります。

  「アップルでジョニー以上に業務運営の権限を持つのは私だけだ。
  彼に指示を与えたり、口を挟んだりできる人間はいない。
  私がそうしたからだ。」

ジョブズさんが語るジョニーとは、本書の主人公である
アップルのインダストリアルデザイングループ(IDg)担当
上級副社長のジョナサン・アイブさんです。

アイブさんは、アップルにおいてデザインの中心人物。

これまでiMac、iPod、iPhone、iPad、MacBook Airなど、
アップルらしいデザインの製品を手がけてきました。

アップル製品の革新的で洗練されたデザインは、
ジョブズさんのデザインへのこだわりより生まれたものと
認識されていますが、実際にデザインしたのは、
デザイナーのアイブさんなのです。

アイブさんは1992年9月にアップルに入社しました。

ジョブズさんがアップルに復帰した1997年からIDgを率い、
デザインによるアップルの再建計画の中心的な役割を果たしました。

アイブさんのデザインがなければ、アップルが世界の時価総額
No.1になるような躍進は、なかったかもしれません。

そこまでジョブズさんは、絶対的な信頼をアイブさんに
置いていたのです。

アップルの組織上では、CEOのティム・クックさんの下に
アイブさんがいる形になっていますが、
クックさんでもアイブさんに口出しできないくらい、
絶大な影響力を持ちます。

デザイナーとしてのアイブさんは、2003年にロンドンの
デザイン博物館が決めるデザイナー・オブ・ザ・イヤー
を受賞しています。

しかし、ICON誌のマーカス・フェアさんは、
アイブさんについて次のように評しました。

  「ジョニーがこの10年間にアップルで成し遂げたことを考えれば、
  デザイナー・オブ・ザ・イヤーなど取るに足らないことだ。
  ビジネスにもデザインにも社会にもあれほどインパクトを
  与えたデザイナーはめずらしい」

本書は、そんなカリスマデザイナー、ジョナサン・アイブさんの
半生記であり、そのデザイン哲学を明かす本です。

アイブさん自身は奇人変人ではありませんし、
波瀾万丈の人生を送っているわけではないので、
正直、半生記としての魅力には欠けるところもあります。

しかし、今までベールに包まれていたアップルのデザインの
中心部に迫るレポートとしては、貴重な本です。

アイブさん率いるデザイングループのIDgは、
鉄のカーテンに包まれていると形容されるほど、
外部に情報が漏れないように徹底されている部門です。

本書では、鉄のカーテンの内側からも、
デザインの進め方などを克明にレポートしています。

また、本書には、かつてアイブさんの部下として活躍した
日本人デザイナーの西堀晋さんも登場します。

西堀さんは現在、アップルを退職していて、
京都のカフェ「efish」のオーナーをしているそうです。

この本から何を活かすか?

若き日のアイブさんは、日本のゼブラのペン製品の
デザインも担当したことがあります。

  「ジョニーがデザインしたペンは、本体が白いプラスチックで
  握りの部分の側面に小さな歯のようなゴム状のリベットが
  ついていた。今回も白を使っていたが、機能とは関係ない部分が
  このペンの最大の特徴だった。」

アイブさんがデザインしたのは、ゼブラのTX2ペン。

今持っていたら、非常に価値のあるペンに
なっているかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| ビジネス一般・ストーリー | 10:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

そこまでやるか! 裏社会ビジネス

そこまでやるか! 裏社会ビジネス ―黒い欲望の掟そこまでやるか! 裏社会ビジネス ―黒い欲望の掟
(2015/02/12)
丸山 佑介

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:12

さくら舎の岩越さんから献本いただきました。ありがとうございます。

本書は、最新の裏社会ビジネスの全貌を明らかにする本です。

自分からは、手に取ることのない種類の本ですが、
こうして頂いて読んでみると、最近、ニュースなどで耳にする
犯罪の背景が少しだけ見えてきました。

著者は、ビジネスにも裏社会にも精通する犯罪ジャーナリストの
丸山祐介さんです。

丸山ゴンザレス名義でも旅行記などを書かれている方です。

本書の表紙に写っている坊主にヒゲの方が丸山さんで、
こう言っては失礼ですが、裏社会の取材にはマッチする
雰囲気がありすね。

丸山さんが、裏社会を取材するジャーナリストであると名乗ると、
必ず「どうやって取材しているんですか?」と聞かれるそうです。

もちろん丸山さんは、元暴力団組員などの独自の
情報ソースがあったり、潜入捜査を敢行することもあります。

しかし、先ほどの質問に対し、次のように答えるそうです。

  「いつも目にする場所を違った角度から見るだけですよ」

サラッと言うと、カッコいいセリフですね。

しかし、丸山さんが言いたいのは、
表があるから裏がある、つまり表裏一体であるということ。

私たちが、普段、表だと思って生活していても、
知らず知らずのうちに裏社会と繋がっていることが
あるということです。

  「裏社会の常識を持たないままでも、ある日突然、
  裏社会ビジネスにからんだトラブルに巻き込まれたりすることは
  あります。気がついたら自分が当事者になっているなんてことも
  ないとは言えないのが現代社会の恐ろしいところです。
  特に、昨今の裏社会のトレンドとして、ヤクザが肩で風切って
  歩いていたところにぶつかって・・・といった、
  古典的な巻き込まれ方ではなく、知らぬ間に裏社会に
  入り込んでしまっている、といった事態が見られます。」

裏社会に対して何の予備知識もないと、
万一、踏み込んでしまった時に、それに気づくのが遅くなり、
取り返しの付かないことになることもあり得るのです。

本書で裏社会の実態や手口を知ることが、
一般の人が知らずに裏社会に足を踏み入れないための、
予防策にもなります。

  序章 灰色がつなげる表と裏の社会
  第1章 社会の表と裏の常識
  第2章 裏社会の変遷
  第3章 多様化する裏社会ビジネス
  第4章 裏社会の儲けのカラクリ
  第5章 世界中から狙われる裏社会ビジネス
  終章 裏社会と2020年五輪問題

2020年に東京オリンピックが開催されることが決定し、
日本中が沸き立ちましたが、裏社会も同様だったそうです。

しかし、それは裏社会が新たなビジネスチャンスに
沸き立ったのではなく、オリンピック開催で規制が強化され、
自分たちのビジネスが脅かされることに戦々恐々としたのです。

今までは法の抜け穴を駆使して成立していたビジネスが、
取締りによってスタイルを変えたり、姿を消してしまう
可能性があるようです。

その変化を「裏社会2020年問題」と呼ぶ人もいるとか。

この本から何を活かすか?

  裏風俗にヤクザが絡まないワケ

インターネットやスマホの普及で、売春の形態が、
出会い系サイトやLINEを利用するなど大きく変わりました。

しかし、そうした裏セックス産業には、
それほどヤクザが絡んできていないそうです。

なぜなら、それほど大きなお金が動かないから。

警察も同様の理由で、未成年売春や不法滞在がなければ、
裏風俗には興味を示さず、スルーするようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 10:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術

シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術: 世界で通用する20の普遍的メソッドシカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術: 世界で通用する20の普遍的メソッド
(2015/01/16)
吉岡 友治

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:22

  「 “シカゴ・スタイル” とは、私がかつて学んだシカゴ大学で
  教えられている論文の書き方です。論文メソッドはさまざまあれど、
  アメリカで博士論文を書く人なら、必ず参照しなければならない
  と言われている定評がある方法です。」

シカゴ式文章作成法は、100年以上前にシカゴ大学で確立した
今も学び継がれる世界標準の論文作成方法です。

基本的に論文の書き方には、注の付け方や引用の仕方、
参考文献表の体裁など、「作法」の部分があります。

しかし、本書がターゲットとする一般のビジネスパーソンは、
別に論文を書くわけではありませんから、
本書ではその作法の部分は省略し、「明晰かつ論理的な」
文章の書き方にフォーカスして解説します。

著者は、シカゴ大学人文学科修士課程を修了した後、
代ゼミ講師を経て、現在はインターネット講座
VOCABOW小論術」校長を務める吉岡友治さんです。

シカゴ式は英語の文章術ですが、本書ではその根底にある
思考の整理方法と、論理的な文章表現法を解説するので、
言語が違っても問題ありません。

本書では、シカゴ式を20のメソッドとしてまとめています。

  メソッド1 シンプルな文をつくる

   論理的文章の文体はシンプルでやさしいことを旨とする。
   そのためには、難しい言い回しや比喩を避け、
   名詞の前の修飾を少なくし、言いたいことは述語部分に回す。
   イメージ的には、頭を軽く尻尾を重くするのがコツ。

各メソッドでは、このように最初に数行のサマリーが書かれています。

その後、分かりにくい文章例を示し、具体的にどこをどのように
改善するかを解説し、最後にまとめを掲載します。

  メソッド1のまとめ

   ・大事な内容を最初に、副次的な内容は後からの順序を守る
   ・まずトピック、それからその述語を明確にする
   ・それぞれの内容は、接続後で明示する
   ・巧みな比喩、凝った表現は追放して、平易な表現を心がける

当然、20のメソッドについても「大事な内容を最初に」の
原則で並べられています。

私が本書で、はじめて耳にしたのが、「warrant」という
キーワードです。

  「warrantがしっかり書かれていないと、
  十分思考や吟味が行われていない、という印象をもたれる」

warrantとは、元々法律用語で「正当な理由」と訳される言葉で、
reasonをもっと詳細に説明するパートです。

相手を説得するには理由(reason)・説明(warrant)
・例示(evidence)の3点セットが必要。

理由から一足飛びに例示に行ってしまうと、
説得力のない薄っぺらい文章になってしまうようです。

warrantは、結局、理由を細かく分かりやすくした言い換え。

これを追求すると核心に迫る内容が書けるため、
シカゴ式ではその重要性が強調されています。

言い換えは論理的必然の連鎖で、この部分をしっかりと書かないと、
読む必要の感じられない陳腐な文章になってしまうようです。

本書は、まじめに論理的な文章作成術を学ぶには、
丁度良い独習用の教科書だと思います。

この本から何を活かすか?

  「分かりやすい順序とは “既知から未知へ” である」

読者の知っている内容を前提にして、知らない情報へ導きます。

これが逆の順番だと、読みにくい文章になってしまう。

段落で文章をつなぐときも、段落の終わりに未知の情報を
持ってきたら、次の段落のでは冒頭で、それを繰り返します。

段落同士の「しりとり」構造をつくることで、
既知から未知への連鎖をつくると、
文章全体がわかりやすい構成になるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 文章術 | 07:26 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

≫ EDIT

日銀失墜、円暴落の危機

日銀失墜、円暴落の危機日銀失墜、円暴落の危機
(2015/01/07)
藤巻 健史

商品詳細を見る

kindle版 日銀失墜、円暴落の危機 (幻冬舎単行本)

満足度★★
付箋数:15

  「なぜ日銀は “更なる量的緩和” などの愚行を
  繰り返すのでしょうか?
  それは2013年4月にルビコン川を渡ってしまったからです。
   “異次元の量的緩和” は、やってはいけなかったのです。
  間違った政策だったのです。私が20年間主張し、
  馬鹿にされ続けたマイナス金利政策を取るべきだったのです。」

今や維新の党所属の参議院議員として政治活動を行う
藤巻健史さん。

定期的にハイパーインフレ本を執筆していて、
今回は、2015年1月7日に幻冬舎から出版された本です。

いつも私が不思議に思うのが、毎回同じ内容の藤巻さんの本を
一体誰が買っているのか? ということです。

本書も売れ行き好調で、すぐにベストセラー入りし、
1月中旬に朝日新聞に掲載された広告には、
発行部数6万部と書かれていました。

私のような藤巻さんのファンは、いつも同じ内容が書かれている
ことを楽しみにしていますが、それは特殊な存在でしょう。

藤巻さんが、「あなたは、ハイパーインフレに備えているか?」
と煽っても、それを本気で心配する人は少ないと思えるので、
私は、藤巻さんの本が売れる理由がわかりません。

  第1章 日本は財政崩壊へまっしぐら!
  第2章 金融緩和の“本質”をマーケットが見破ったら、終わり
  第3章 米国ではできて、日本にはできないこと
  第4章 日銀は確信犯なのか?
  第5章 ハイパーインフレに備えよ!
  第6章 どうすれば日本経済はよくなるのか

今回も一度でも藤巻さんの本を読んだ方なら、
目次を見ただけで想像のつく内容です。

その予想を裏切らないところが、藤巻さんのいいところ。

個人的に、本書の目玉(?)だと感じたのは、
藤巻さんのおじいさん、藤巻太一さんについての記述が、
巻頭と巻末にあったことです。

藤巻太一さんは、旧第一銀行に入行し、あの渋沢栄一さんから
辞令をもらったそうです。

その後、日債銀の前身である朝鮮銀行に出向し、
大阪支店長、大連支店長、ニューヨーク支店長などを
歴任されました。

本書には当時の写真や辞令の写真が掲載されています。

なぜ、『日銀失墜、円暴落の危機』というタイトルの本に、
藤巻さんのおじいさんを登場させたのか?

もちろん理由があります。

それはハイパーインフレが起こり得ることを、
証明したかったからです。

巻末に掲載されたのは、藤巻太一さんが銀行マンとして
働いた時代の給与・賞与・退職金の記録です。

1904年の入行時の給与30円から、1934年の退職金52000円までの
記録が掲載されています。

藤巻さんが言いたかったのは、1904年に30円だった銀行員の
初任給が、2013年には20万5000円になったということ。

この110年間に初任給が6833倍にもなったので、
長い目で見ると日本の物価は確実に上昇している。

だから、物価が上がる実感がない人も考えを改め、
ハイパーインフレに備えよ、という主張です。

そもそもハイパーインフレとは、短い期間で急激にインフレが
進行することで、それを110年間の物価上昇率と比べても、
さすがに説得力はありません。

しかし、私は藤巻さんのファンなので、
その程度のことは全く気にしません。

この本から何を活かすか?

藤巻さんの長男、健太さんは現在31歳で政治活動を行っています。

2014年の衆院選に千葉2区から、維新の党公認として
立候補しましたが、当選には至らなかったようです。

健太さんが少年時代、「藤巻プロパガンダ」で、
サザエさんのカツオ的エピソードを父親(健史さん)に晒されて、
評判になったことが懐かしい・・・・。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 経済・行動経済学 | 06:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

「深読み」読書術

「深読み」読書術: 人生の鉱脈は本の中にある (単行本)「深読み」読書術: 人生の鉱脈は本の中にある (単行本)
(2015/01/23)
白取 春彦

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

  「本を読むときに感じるおもしろさとは何のことだろうか。
  もちろん、そのおもしろさは人によってちがう。
  発見するおもしろさ、気づきを得るおもしろさ、推理のおもしろさ、
  未知の国を旅するようなおもしろさ、豊かな気分になれるおもしろさ、
  知的好奇心が満たされるおもしろさ、等々。
  それらをひとまとめにすると、結局のところ読書のおもしろさの
  正体とは、 “自分の脳を動かす” ということではないのか。」

本書は、ベストセラーになった『超訳 ニーチェの言葉』で知られる、
白取春彦さんによる読書論考です。

単に知識を得るための読書術ではなく、本はいったい何を
私たちに与えてくれるのか、本を深く読むことによって、
知性や把握の力がどのようについてくるのかを論じます。

  第1章 本を読む人、読まない人の決定的な差
  第2章 人間的魅力が増し、人生が豊かになる読書
  第3章 自分を成長させてくれる本は、こうやって選ぶ
  第4章 人生の充実度がガラリと変わる「本の読み方」
  第5章 深く・大量に・早く読むための読書案内

白鳥さんが挙げる読書の効用のひとつに、「言葉を知ること」
があります。

「言葉なんかとっくの昔から知ってる」と思ったら、
それは大きな誤解だと言います。

私たちは、あらかじめ言葉を知っているから、
言葉を使ったり、本を読んだりするわけではなく、
読書を含めた言葉の経験を通して、言葉の使い方を知るのです。

もし、読書をせずに生活環境からのみ言葉を知ってしまうと、
論理がなかったり、偏向した論理が身についてしまいます。

人生を豊かにするために、本書で白鳥さんは、
どのような本を読むことを勧めているのでしょうか?

  「返答は決っている。古典を読め。これだけだ。」

古典を読んでも、新しい知識は身につかないと
心配する方もいるかもしれませんが、新しいことを知るにも、
古典を読むべきだと、白鳥さんは言います。

例えば、最新号の雑誌には、新しい題材や新しいテーマを
扱った文章が掲載されています。

しかし、それを見つめている解説者や記者の視点は、
古くてありきたりであることが多いようです。

いつも同じ角度や基準からのコメントを読んでいると、
読む側のものの見方まで陳腐になってしまう。

一方、古典と呼ばれる本は、分厚くて、退屈で、難しくて、
読みづらいというイメージがありますが、
そこには私たちが今考えていることが、遥か昔から、
もっと深く広く考えられていたことが書かれているのです。

古典に詰め込まれた濃い内容と鋭い視点こそが、
私たちのものの見方を変えるのだと白鳥さんは言います。

本書は、ノウハウや読書技術を紹介する本ではなく、
読書の本質的な意味や役割について淡々と語ります。

さすがに、哲学と宗教に関する解説や論評などを
専門とする白取さんだけあって、いわゆるハック系の読書術とは、
全く違った読書術が展開されています。

この本から何を活かすか?

白鳥さんが、10代の半ばから再読をくり返す唯一の本があります。

それは「聖書」。

聖書は西欧文化に根ざす倫理や道徳のベースになっているもの。

知識と教養のために聖書を読むのではなく、
世界の多くの知識と教養の土台を知る意味で
聖書を読むのがいいようです。

聖書を読むと他の多くの書物の背景や、
世界を動かしている多くのことが理解できるようになると
いうことなのですね。

Kindleでも様々な版の聖書が出ていますから、
私も1つダウンロードしてみることにします。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 読書法・速読術 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

チェンジング・ブルー

チェンジング・ブルー――気候変動の謎に迫る (岩波現代文庫)チェンジング・ブルー――気候変動の謎に迫る (岩波現代文庫)
(2015/01/16)
大河内 直彦

商品詳細を見る

満足度★★★★★
付箋数:22

  「本書では、現在だけでなく、過去数万年の間に起こった
  気候変動を、おもな題材にしている。 “過去数万年の気候変動
  なんて長すぎて、今起きつつある気候変動には役に立たないさ”
  という意見をしばしば耳にする。そう考えるのも無理はない
  かもしれない。太古の昔に起きた気候変動なんか、
  記録の質は悪いし、そもそも古臭い。しかし、本書で解説するように、
  気候変動のからくりを理解するために、かつて起きた
  気候変動に関する知識が役立つのはまぎれもない事実だ。
  気候変動のからくりの理解なしには、いくら高速のコンピュータを
  使ってシミュレーションしたところで、数字合わせが関の山だ。
  残念なことだが、そのことは一般にはあまり理解されていないようだ。」

第25回講談社科学出版賞を受賞した、
大河内直彦さんの傑作科学ノンフィクションが
文庫化されました。

人によっては、講談社の賞を受賞した本というより、
成毛眞さんの「オールタイム・ベスト10」に入っている本、
と言った方が刺さるかもしれません。

単行本で3000円払っても全く惜しくないスゴイ作品なのに、
それが文庫化されたのですから、読まない手はありません。

「文庫なのに1300円もするのは、ちょっと高い」と
思ったあなた、それは大きな間違いです。

1500円前後の下手なビジネス書を買うより、よっぽどいい。

本書を読み始めると、そんな比較をしてしまったことが、
大河内さんに失礼だったと感じてしまうほどです。

本書は科学的な根拠やデータをもとにして、
地球温暖化の根源に潜む、気候変動の謎に迫りますが、
そのストーリー展開に思わず引き込まれてしまう、
サイエンス・ノンフィクションの一級品です。

  第1章 海をめざせ!
  第2章 暗号の解読
  第3章 失われた巨大氷床を求めて
  第4章 周期変動の謎
  第5章 気候の成り立ち
  第6章 悪役登場
  第7章 放射性炭素の光と影
  第8章 気候変動のスイッチ
  第9章 もうひとつの探検
  第10章 地球最後の秘境へ
  第11章 気候が変わるには数十年で十分だ
  第12章 気候変動クロニクル
  第13章 気候変動のからくり

地球温暖化というテーマはキャッチーですから、
しばしば政治的な道具に利用されることがあります。

しかし、本書はあくまで純粋に科学者の視点で、
気候変動に起こったパラダイムシフトを描きます。

また、それに携わった研究者たちの歴史や
人間ドラマも独特の語り口で書かれていますから、
本書は魅力的なのだと思います。

  「過去に起きた気候変動を知らずして気候を理解しようと
  することは、あたかも国の歴史を知らずにその国を
  理解しようとするものだ。一時的な政情や経済事情だけで
  国を理解しようとしても、それには限界がある。
  本書では、気候変動の研究に生涯を捧げた研究者たちの
  くり広げたクロニクルとともに、 “気候” という怪物の
  ベールを剥いで、その素顔を垣間見ることにしよう。」

この本から何を活かすか?

本書は、ポピュラーサインエンス本では、
個人的には、福岡伸一さんの『生物と無生物のあいだ』に
出会ったときぐらいの衝撃がありました。

また、あえて小説に喩えるとジェイムズ・P・ホーガンさんの
星を継ぐもの』を読んでいるような感覚です。

これだけ質が高いノンフィクションを読むと、
大河内さん次作を読みたいと思う反面、次を読んで
失望したくないという妙な感情さえ出てきてしまいます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 06:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ビジネスに効くスケッチ

ビジネスに効くスケッチ (ちくま新書)ビジネスに効くスケッチ (ちくま新書)
(2015/01/08)
山田雅夫

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

  「洞察力を高めたいと思ったら、簡単です。
  とにかく、対象物のスケッチをはじめればよろしい。」

人は見ているようで、意外と細かな所は見ていないものです。

いつも見ているはずの自分の腕時計を思い出そうとしても、
細部まで正確に思い出せる人は少ないでしょう。

ましてや、その対象物を見ないでスケッチしようとすると、
全然描けないどころか、恐ろしい別の物体が生まれてしまいます。

だからこそ、『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー
という傑作シリーズが世に出たのです。

普段何気なく見ている状態と、しっかりと見てスケッチ
するのでは、観察の度合いが違います。

ですから本書の著者、山田雅夫さんは、わかっているつもり
になっているモノから新たな発見をし、洞察を得るために、
スケッチすることを推奨しているのです。

  「ビジネスでは、まず商品やサービスのイメージを頭に描き、
  それを企画会議で発表したり、クライアントに説明したり、
  カタチ(成果)にしたりする必要にいつも迫られます。
  じつは、ビジネスシーンのほとんどで、 “スケッチ” は
  そうしたメッセージを正確かつ訴求力をもって伝えるための
  強力な武器になります。本書は読者の皆さんに、
  そんなスケッチのチカラを身につけていただく目的で執筆しました。」

確かに、スケッチという程のものでなくても、
ビジネスで使うフレームワークやチャートのラフが、
フリーハンドでささっと綺麗に描けるといいですね。

会議やブレインストーミングでホワイトボードに図を
スイスイ描けると、イメージの共有度も高まります。

本書は、スケッチの仕事に役立つ部分を解説します。

  第1章 スケッチはビジネスの武器になる
  第2章 スケッチ眼を養う ― 見て、強調して、省略する
  第3章 スケッチで理解する ― メモ、ノートの取り方
  第4章 プレゼン力をアップする ― 伝えるためのスケッチ術
  第5章 スケッチで考える ― 描けばアイディアが浮かぶ
  第6章 仕事スケッチ文具考 ― 機能性と機動性のバランスが大事

ビジネスでは細密で克明なスケッチをする必要はありません。

省けるところはとことん省き、特徴的なところだけを残して、
単純化して描きます。

スケッチで省くことは「見抜くチカラ」にも通じるようです。

本書では、ビジネス用スケッチの効用や方法論が、
山田さんが描いたスケッチ付きで解説されています。

風景のスケッチとビジネスで必要なスケッチは違います。

例えば単純な直方体のスケッチを描く場合でも、
「奥行き感」の出し方にその違いは現れます。

通常のスケッチなら、右上方向に奥行きがある構図の方が
魅力的になります。

しかし、ビジネス用スケッチでは、奥行きの表現などは
反映させず、少し味気ないくらいの方が、
必要な情報を盛り込むに当たり、使い勝手が良いようです。

この本から何を活かすか?

残念ながら、今まで描けなかった人が、
本書を読んだだけで、描けるようにはなりません。

自転車の説明書を読んでも、実際に練習しなければ
自転車に乗れないのと一緒ですね。

スケッチの練習本として、山田さんの次のような本も
出しています。

  『新15分スケッチ練習帖【基礎ドリル編】
  『新15分スケッチ練習帖【応用ドリル編】
  『決定版 スケッチ練習帖100
  『決定版 スケッチ練習帖100<陰影編>

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| アイディア・発想法・企画 | 06:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

エッセンシャル思考

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするエッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
(2014/11/19)
グレッグ・マキューン

商品詳細を見る

kindle版 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

満足度★★★
付箋数:21

本書で、著者のグレッグ・マキューンさんが提唱する
「エッセンシャル思考」とは、「より少なく、しかしより良く」
を追求する生き方です。

これと対比して、そうでない生き方を「非エッセンシャル思考」
と呼んでいます。

どちらの思考も、やることの総量は変わりませんが、
エッセンシャル思考では、たくさんの瑣末なものごとの中から、
少数の本質的なことだけを選びとります。

その結果、自分の力を最大限成果につなげるのです。

非エッセンシャル思考では、「やらなくては」と考えますが、
エッセンシャル思考では、「これをやろう」と決めます。

非エッセンシャル思考では、「どれも大事」と考えますが、
エッセンシャル思考では、「大事なものはめったにない」と
考えます。

非エッセンシャル思考では、「全部をこなす」方法を考えますが、
エッセンシャル思考では、全部できたとしても
「何を捨てるかを考えて」、あえて全部をやりません。

本当に重要なことを見定め、大事なこと以外は断ります。

また、やることを計画的に減らすために、
あらかじめ障害は取り除いておきます。

世の中の大半は重要ではないノイズです。

その中から、何が重要かを正しく見極めて、
時間とエネルギーの使い道を自ら選択します。

何かを選ぶことは、常に何かを捨てることです。

このトレードオフの関係があることを無視せずに、
戦略的に選択することが、エッセンシャル思考には
必要なのです。

本書では、エッセンシャル思考を身につけるための
3つの技術について解説します。

1つ目は「見極める技術」です。

本当に大切なことを見極めるためには、手当たり次第やらずに、
一度より多くの選択肢を検討します。

そのためには、じっくりと考える余裕を持ち、
情報を集める時間を確保し、遊び心と十分な睡眠、
そして何を選ぶかという厳密な基準を決めて選択します。

2つ目は「捨てる技術」。

ここでは目的を明確にして、それ以外のチャンスが
転がり込んできても、キッパリと断ります。

大切なことを見極めているからこそ、断ることができるのですが、
ただし「上手にノー」と言う必要があります。

仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、
不要なものを切り捨てるところから始まるようです。

3つ目は「しくみ化の技術」。

何かをやりとげるには、力技で乗り切るアプローチと、
なるべく努力と根性がいらないように、自動的にうまくいく
しくみをつくるアプローチがあります。

エッセンシャル思考では、一旦やると決めたら、
それが無意識に実行できるようなしくみを
日々の行動に組み込んで行きます。

エッセンシャル思考を身につけるまでは、
それなりの時間がかかりますが、
一度身につけてしまえばその効果は一生もの。

そして、自分で選んだ本当に大切なことに
最大限の時間とエネルギーを注いでいるので、
後悔のない人生を送ることができるようです。

この本から何を活かすか?

エッセンシャル思考は個人にとってだけでなく、
チームや会社の運営にも活かせるようです。

と言うより、むしろ多数の人の考えや思惑が入り乱れる
組織にこそ必要な考えだと思います。

運と勢いだけで一時的に成功する企業と違って、
長期間に渡って成功する企業は戦略を持っています。

戦略とは、選択と集中のことですから、
エッセンシャル思考と同じことだと言えますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

≫ EDIT

進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義

進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義 (ハヤカワ・ポピュラー・サイエンス)進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義 (ハヤカワ・ポピュラー・サイエンス)
(2014/12/19)
リチャード ドーキンス

商品詳細を見る

kindle版 進化とは何か ドーキンス博士の特別講義
満足度★★★★
付箋数:22

ロンドンの英国王立研究所が開催する「クリスマス・レクチャー」
と呼ばれる子ども向けの科学講義があります。

このレクチャーは、その名の通りクリスマスの時期に開催され、
毎年1人の科学者が講師として呼ばれて、
実演をふんだんに取り入れた講義を行います。

これは、マイケル・ファラデーさんが1825年に始めたもので、
以来、戦時中を除き、現在まで続く伝統的なイベントです。

クリスマス・レクチャーの中でも、最も有名なのは、
1860年に行われたファラデーさん自身が行った最後の講義、
「ろうそくの化学史」です。

この超有名な歴史的名講義の内容は『ロウソクの科学』として
書籍化され、21世紀になっても読み継がれています。

さて、そんな歴史あるクリスマス・レクチャーに、
講師として呼ばれたのが、『利己的な遺伝子』や
神は妄想である』で知られるイギリスの進化生物学者、
リチャード・ドーキンスさんです。

本書は、ドーキンスさんが1991年に行った
「Growing Up in the Universe (宇宙で成長する)」という
5回のレクチャー内容を書籍化したもの。

巻末には翻訳者の吉成真由美さんが、2009年に行った
ドーキンスさんへのインタビューも掲載されています。

  第1章 宇宙で目を覚ます
  第2章 デザインされた物と「デザイノイド」
  第3章 「不可能な山」に登る
  第4章 紫外線の庭
  第5章 「目的」の創造
  第6章 インタビュー:真実を大事にする

ドーキンスさんは、進化論のチャールズ・ダーウィンさんの
思想的後継者とも呼ばれるダーウィニストです。

自然選択の実質的な単位が遺伝子であるという考えで、
生命や宇宙は神によって創造されたとする創造論者への
鋭い批判でも知られています。

このレクチャーは子ども向けの講義とあって、
あまり辛辣な表現は使っていませんが、
ここでも創造論を何度となく否定しています。

創造論者が、進化論へ反論するために好んで持ち出すのが、
「眼の問題」です。

眼はすべての機能が備わってはじめて見ることができるので、
もし、進化があるなら、その過程に半分の眼があることになり、
それでは何の役にも立たないと主張します。

これに対して、ドーキンスさんは単純な眼であっても
ないよりは便利であることを実験によって証明します。

この証明は、本書に掲載の写真も一緒に見ないと、
イメージしにくいかもしれません。

そして、進化のそれぞれのステップは、ランダムに起こる
微々たる幸運に過ぎず、重要なポイントは、
進化は「不可能な山」何の奇跡も必要とせずに登ることだと
説明しています。

本書は子ども向けとは言え、一切手抜きなしの、
大人の知的好奇心も十分に刺激する名講義です。

この本から何を活かすか?

このレクチャーはYouTubeに動画もありますから、
本書と一緒に見ることをオススメします。

Ep1: Waking Up in the Universe

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 科学・生活 | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

14のフレームワークで考えるデータ分析の教科書

14のフレームワークで考えるデータ分析の教科書14のフレームワークで考えるデータ分析の教科書
(2014/09/18)
髙橋 威知郎

商品詳細を見る

kindle版 データ分析の教科書

満足度★★★
付箋数:23

昨今のビッグデータのブームもあり、データ分析と聞くと、
専門的な統計学や高度な数学を駆使するイメージを
お持ちの方も多いと思います。

しかし、専門的な知識がなくても、昔ながらのツールを使って、
データ分析ができるというのが本書の主張です。

本書の著者、髙橋威知郎さんは大学で数理統計学を専攻し、
データ分析の専門書も読み漁ったそうですが、
それらの知識は意外と実務では活用できなかったそうです。

しかし、ある手法と出会ってから、驚くほどスムーズに
データ分析ができるようになりました。

その手法とは、昔から製造現場の人が使っていた
「QCの7つ道具」と「新QCの7つ道具」です。

この14のフレームワークを使って一度基本的な分析をすることで、
初めて統計分析手法が実務に結びつくようになったそうです。

  「データ分析スキルとは、データと対話するスキル」

最初は「QCの7つ道具」と「新QCの7つ道具」を使って
簡単な対話から始めて、徐々に難しい対話をするのです。

本書では、次の5つのステップで、
現場で使えるデータ分析を解説します。

  Step1 準備する

  最初に「メッセージボード」で、基本的なデータ分析の
  前提条件を明らかにします。次に「データの統計図
  (データツリー)」を使ってどんなデータを分析するかを
  明確にし、それから作業を進めるための「スケジュール」を
  決めます。

  Step2 集める

  「新たに作らなければならないデータ(プライマリーデータ)」
  は集めるのに時間も費用もかかるので、
  まずは「既に存在するデータ(セカンダリーデータ)」
  の素性を明確にして集めます。そして、前提条件が少しだけ
  ズレているデータを比較のために「対」で集めます。

  Step3 分析する

  このステップでのポイントは3つ。1点目は「分析は大まかな
  分析から始め、徐々に細かい分析に入っていく」こと。
  2点目は「定量分析と定性分析を効果的に組み合わせる」こと。
  3点目は「分析は、どんな分析を行うのかによって、
  定番の手法を効果的に組み合わせる」こと。
  このステップで、QCのフレームワークを活用します。

  Step4 表現する

  ここでは分析結果をドキュメントとして表現します。
  メインメッセージを伝えるストーリーの骨組みを作り、
  それを基に報告書や提案書などのドキュメントを作成します。

  Step5 伝える

  これまでのステップで作成したドキュメントを、
  相手にメッセージを伝える場面のシナリオ(デリバリーシナリオ)
  に落とし込みます。更にレビューやリハーサルを重ね
  資料の精度を高め、やプレゼンの内容をブラッシュアップします。

基本的に本書のデータ分析は、統計ソフトは使わず、
エクセルでできる分析を中心に解説されています。

分析をする前の、どんなデータを、どうまとめるかという
基本的な部分がしっかりと説明されている本でした。

この本から何を活かすか?

  「データ分析の手法に関していうなら、新しい手法が良い手法
  というわけではありません。むしろ、昔からあるシンプルな
  手法のほうがわかりやすくて使いやすく、解釈もしやすい
  ということがあります。」

そこで本書で定量分析に使うツールが「QCの7つ道具」であり、
定性分析に使うツールが「新QCの7つ道具」なのです。

QCの7つ道具とは、チェックシート、ヒストグラム、管理図、
散布図、パレート図、特性要因図、層別です。

新QCの7つ道具とは、親和図法、関連図法、系統図法、
マトリックス図法、アローダイヤグラム法、PDPC法、
マトリックスデータ解析法です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| ノウハウ本 | 06:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

株は1年に2回だけ売買する人がいちばん儲かる

株は1年に2回だけ売買する人がいちばん儲かる株は1年に2回だけ売買する人がいちばん儲かる
(2015/01/22)
伊藤 智洋

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

日本実業出版社の細野さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

  「株式投資で勝つために必要な、現状を正確に把握するための
  情報とは、 “多くの市場参加者が同じ認識のなかで
  必ず同じ方向へ動く場所、そうせざる得ない場所が
  どこかを知ること” です。そのような場所を知る方法について、
  本書では詳しく紹介します。」

本書は株式投資の中でも、テクニカル分析(チャート分析)に
よる投資方法を解説した本です。

著者は投資情報を配信する有料サイト「パワー・トレンド
を主宰する伊藤智洋さん。

伊藤さんは、チャート分析からシナリオを描いて、
回数を絞った投資方法を推奨しています。

そもそも値動きには大きく分けて2つの状態があります。

1つは、「積極的な状態」。

この状態に入ると、市場参加者の動きが同調するような
値動きになり、価格が反転したときに値位置が気にされる
展開となり、一定のパターンが形成されます。

つまり、「積極的な状態」に入るとチャート分析によって、
値動きが予想しやすい状況になるのです。

もう1つは、「時間待ちの状態」。

この状態では、下がったら買われる、上がったら売られるという
展開を繰り返します。

一定のリズムで動いているように見えて、
実は動きに一定のパターンはありません。

チャート分析の世界で一般的に言われている支持・抵抗が
意識される状況にもならないのです。

ですから、本書ではチャートがその動きに意味を持つ
年2回の「積極的な状態」のタイミングに絞って投資します。

  Step1. 季節的なタイミング、想定される年間の値幅など
      基本的な条件にその時点までの相場の流れを合わせて
      シナリオをつくる

  Step2. 上昇すべきタイミングに底堅い動き+1日または数日の
      値幅の大きな動きが起きて「積極的な状態」に
      入ったら買いに入る

  Step3. 積極的な上昇局面ではチャート分析(抵抗と支持など)
      が有効に機能するので、調整パターンを見極めながら
      保有する

  Step4. 値幅のある日柄の長い上昇が終了したら売って
      利益確定する。値幅のある日柄の長い上昇のチャンスは
      1年に2回ある。

いったん仕掛けたら、シナリオが外れたと判断される状況が
くるまで何もしません。

多くの市場参加者が、似た行動を取れる期間には
限界があります。

その積極的な状態に限界がきて、目標とする値位置へ
到達してから手仕舞いをします。

本書の売買法では、市場参加者の思惑が一致する状態で
投資するので、投資対象としては、日経平均先物、為替、
商品先物などが推奨されています。

また、個別銘柄でも十分な資金の流入がある日経平均株価の
採用銘柄であれば、投資対象となりうるとしています。

この本から何を活かすか?

伊藤さんは、資金の少ない個人投資家は短期トレードで
勝負すべきでないと言います。

  「個人投資家が損切りラインを決めて、
  短期でトレードしているのは浅はかな考えです」

なぜなら、市場での優位者は、個人投資家の損切りポイントが
どこにどれだけ入っているかを知っているからです。

仮にその注文量が個人で見られるようになっていても、
「その裏側にはフェイクがあると」考えるべきと、
伊藤さんは解説します。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 投資 | 06:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |