活かす読書

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文章は読むだけで上手くなる

文章は読むだけで上手くなる (PHPビジネス新書)文章は読むだけで上手くなる (PHPビジネス新書)
(2014/12/18)
渋谷 和宏

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満足度★★★★
付箋数:23

  「文章は書かなくても上手くなる。文章を読むだけで書く力が
  身につき、論旨の明快な説得力のある文章を書くえるようになる」

耳を疑ってしまうようなこの発言。

読むだけで文章が上手くなると言われても、
今まで書くことに苦労してきた人からすると、
簡単には信じられないことかもしれません。

しかし、実際に著者の渋谷和宏さんは、ある方法で文章を読むだけで
わかりやすい文章が書けるようになったと言います。

それは一体、どんな方法なのでしょうか?

その前に、次の2つの文章を読み比べてみてください。

  A 集計方法によってその数には幅があるが、2013年のレジャー白書
   によれば、ランニングの愛好家は2450万人に達する。
   日本のランニング人口はとても多い。およそ国民の5人に1人が
   定期的に走っている計算になる。

  B 日本のランニング人口はとても多い。
   集計方法によってその数には幅があるが、2013年のレジャー白書
   によれば、ランニングの愛好家は2450万人に達する。
   およそ国民の5人に1人が定期的に走っている計算になる。

A、Bどちらの文章がわかりやすかったでしょうか?

2つの文章を構成する文はすべて同じです。
しかし、Bの文章の方が格段にわかりやすかったはずです。

なぜ、Bの文章がわかりやすかったのか?

2つの文章の違いは、文の並び方です。

つまり、文書のわかりやすさとわかりにくさを分かつのは、
「文の順番」なのです。

更に、もう少し長い文章になってくると、
文章を構成する文は、2種類の文にわかれます。

1つは、「リーダー」。

これは牽引役として小段落を代表する文です。
リーダーは、小段落全体で何を言いたいのかを要約して、
前振り役を務めます。

もう1つは、「フォロアー」。

こちらは、リーダーを証明したり補足したり説明する文です。
付き従う中身としての文となります。

この2つには順番があって、リーダーとしての文を小段落の
先頭に置き、フォロアーとしての文をその後に続けると、
わかりやすい文章になるのです。

それは、中身を示すラベルが貼られた箱のようなものなのです。

さて、このわかりやすい文章のルールがわかったうえで、
本書では、読むだけで書く力をつけるコツを伝えています。

  コツその1. 文章を読むとき、リーダーとしての文章が
       小段落の先頭にきているかを常に意識する

  コツその2. リーダーとしての文を小段落の文頭に移動させる

  コツその3. リーダーとしての文を考えだす

この3つのコツを意識して読むと、文章を書いて練習しなくても、
読みやすい文章、わかりやすい文章が書けるようになるそうです。

本書では、ビジネス誌の記事の原稿として、あるいは
トーク番組の原稿として、実際に渋谷さんが書いた文章を
実例として用い解説しています。

渋谷さんが、日経ビジネスの記者、日経ビジネスアソシエの
編集長として培ってきたノウハウが惜しみなく公開されています。

この本から何を活かすか?

文の構成には、これから何を書きたかを冒頭で示す「△型」と、
インパクトのある一文で始める「▽型」の2種類があります。

読者をより引き込む構成は、「▽型」の文章で、
本書には、その典型的な構成例が示されていました。

  1. 印象的なエピソードやコメントから入る
  2. 冒頭のエピソードやコメントが言わんとする内容を書く
  3. 言わんとするところを補強する二番目に印象的なエピソードを書く
  4. 三番目に印象的なエピソードを書く
  5. なぜそうなったか、理由(原因)を書く
  6. 原因(理由)のよってきたる本質やその意味するところを書く
  7. 結び

文章を読むとときにも、△型か▽型かを意識すると、
更に書くことが上達するようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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