活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2014年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年02月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

突破力と無力

突破力と無力 挑戦し続ければ世界はきっと変わる!突破力と無力 挑戦し続ければ世界はきっと変わる!
(2014/12/04)
税所篤快

商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

  「僕が税所君からソマリランドのプロジェクトについて聞いたのは
  6月のことです。彼は今日も来られているノンフィクション作家、
  高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』という本に
  刺激を受けて、4月にソマリランドに行ってきたという。
  現地を見て回り、大学院を作りたくなったと。
  報告を聞いた時の第一印象は “アホか” ですよ。
  本人はソマリランドから帰ってきたばかりで興奮していたけれど、
  あの国で教育プロジェクトを実施するなんて “正当性がない” と
  僕は言いました。」

これは、東京都渋谷区のワタリウム美術館で開催されたイベント、
「謎の独立国家ソマリランドでの挑戦! 大学をつくる」に
ゲスト出演した教育実践家の藤原和博さんの言葉。

更に、同じイベントに参加した一橋大学イノベーション研究センター
教授の米倉誠一郎さんが話を振られると、次のように続けます。

  「いや、良くないですね。ホントに。コイツはこの1年、
  バングラデシュのプロジェクトに全力を賭けると言ったんですよ。
  多くの人に約束した。その舌の根も乾かないうちにソマリランド
  とか言っている。スタンドプレー、個人的な趣味ですよ。
  このイベントに集まった人も片棒を担ぐのはやめた方がいい。
  彼は “中国がアフリカで道路をつくるなら日本は大学院をつくろう”
  と言っている。このキャッチフレーズが良かったね。
  人はこういう言葉に騙されやすい。それだけの話しです。
  藤原先生の言う通りで、正当性のある話じゃない。」

このように大御所のお2人から厳しいことを言われている人物が、
本書の著者、税所篤快さん。

税所さんは2009年、失恋と1冊の本をきっかけにバングラデシュに
渡り、同国初の映像授業「e-Education Project」を立ち上げ、
5年連続で貧困地域の高校生を国内最高峰のダッカ大学へ
入学させました。

その後、税所さんのプロジェクトは、仲間たちと共に、
「五大陸での教育革命」の目標を掲げ、活動を始めました。

そして2014年、税所さんは、早稲田大学の書店でたまたま
手に取った高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』を
読んで、またまた衝き動かされます。

ソマリランドは、独立国家として機能しているものの、
国際的にはソマリアの一部とみなされている未承認国家。

当然、日本の大使館もなく、様々なリスクがあります。

本書は、現地で暗殺予告を受けながらも、
ソマリランドに大学院を設立するプロジェクトに
邁進する税所さんのドキュメンタリー。

  序章 新たなステージを求めてロンドンへ
  第1章 未承認国家で崩壊寸前のプロジェクト
  第2章 地を這う極貧ロンドン生活
  第3章 ソマリランドにて。嵐の夜の猛省。
  第4章 失恋同盟、ロンドンでの巻き返し
  第5章 バングラデシュで一点突破
  第6章 ソマリランドを覆う暗雲
  第7章 暗殺予告と開校式

エネルギッシュで思い立ったら我慢ができない税所さんと、
その様子を「バカだな」と言いながらも支える大人たち。

最近に刺激が足りないと感じている方には打って付けの、
読むと熱くなれる一冊です。

この本から何を活かすか?

私は本書を読むまで税所さんのことを知りませんでしたが、
実はこの本が、既に4冊目の著書です。

  ・2011年4月刊行『前へ ! 前へ ! 前へ !
  ・2013年6月刊行『「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう
  ・2014年8月刊行『ゆとり世代の愛国心

これらの本も機会があれば、読んでみようと思いましたが、
私がすぐにでも読んでみたいと思ったのは、
やはり高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 社会・国家・国際情勢 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |