活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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猿の部長

猿の部長 (PHP文庫)猿の部長 (PHP文庫)
(2014/12/03)
竹内 謙礼、青木 寿幸 他

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kindle版 猿の部長 PHP文庫

満足度★★★★
付箋数:24

経営コンサルタントの竹内謙礼さんと、
公認会計士である青木寿幸さんのコンビによる
ビジネスノベル第3弾。

私は、お2人のコンビによる2014年1月刊行の『戦略課長 』を
シリーズ第2作の『投資ミサイル』の改題文庫化だと
気づかずに購入してしまった経験がありましたが、
今回は紛れもなく書き下ろしの新作です。

第1作目の『会計天国 』では会計がテーマ、
第2作目の『戦略課長』では戦略がテーマでした。

本作は「マーケティング」がテーマです。

タイトルは「猿の惑星」ならぬ、『猿の部長』。

猿の惑星 」では、恒星間飛行に出ていた宇宙飛行士が
地球によく似た惑星に帰還してみると、
そこは猿に人間が支配された惑星だったという設定でした。

本書の主人公、滝川啓輔は大手商社で実績を積み上げ、
MBAで学んだやり手のマーケター。

中堅総合商社「ライフ商事」へ転職する前に、
趣味の秘境めぐりで、猿ヶ島へ祭礼を見に行きます。

祭礼を隠れ見ている内に、滝川は突然意識を失ってしまう。

目覚めた滝川が、島から戻ってみると、
そこは今までの世界と非常によく似たパラレルワールドでした。

予定通り、転職先のライフ商事に出社してみると、
そこで出迎えてくれた副社長は「ニホンザル」。

その世界は、すべての会社の部長以上の役職は、
みんな猿に決まっているパラレルワールドだったのです。

しかし、部長以上が猿でも、外見が人間と違うだけで、
仕事中に冗談を言ったり、部下の人間を激励するなど、
行動そのものは人間のサラリーマンと変わりありません。

時々、仕事中に毛づくろいしたり、突然「キッキー」と奇声を
発することはあっても、仕事に関しては猿だから困ることは
何ひとつありませんでした。

それに対して人間たちは、能力もモチベーションも低く、
自分が猿に生まれなかったことを恨むことさえありました。

そんな世界で滝川は、ライフ商事の5つの事業部において
猿の部長たちにマーケティング戦略を提案しながら、
1年以内に10億円の利益をあげることを目指します。

  第1章 一戸建てを「即完売」させることが、なぜいけないのか?
     ― 儲かる市場規模を探し、そこで儲かるポジションを取る
  第2章 商品が売れない理由は、お客との付き合い方に問題がある
     ― 「自分で考える」強い組織に作り変える
  第3章 競合も多く、価格競争も激しい業界で生き残る方法
     ― 商品点数を絞り、スピードを上げて、売れる機会を逃さない
  第4章 新しい市場を自分たちで作る
     ― 競争のない次の市場を探し、意図的に拡大させる
  第5章 マーケティングを実行する時に必要なこと
     ― 「売れ筋」を予測し、成功するまで戦略を修正する

ちなみに、滝川は色黒で、金のネックレスをした
昭和のホストっぽい外見の32歳の設定。

他の登場人物は、美人社長秘書の黒川可奈子は27歳です。

それ以外は、ゴリラ、ニホンザル、チンパンジーなど、
主要なキャラクターは、ほとんど猿ばかり。

こんな奇天烈な設定ですが、ストーリーは面白く、
マーケティングの説明は非常にわかりやすい一冊です。

この本から何を活かすか?

マーケット分析に必要なデータは、どこで入手できるのか?

本書で、滝川はいろいろな統計データを集めて、
マーケティング戦略を練っています。

それらの多くは、マーケティングのプロしか入手できない
特殊なデータではなく、国や自治体のホームページで
公開されている、誰でも入手可能なデータでした。

詳細な分析が必要な場合は、独自にデータを集める必要も
ありますが、大きくセグメンテーションする程度なら、
一般に公開されたデータでも、かなり活用できるようですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マーケティング・営業 | 09:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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