活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ビジネスモデル全史

ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
(2014/09/18)
三谷宏治

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kindle版 ビジネスモデル全史 経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

満足度★★★
付箋数:20

本書で三谷宏治さんは、「ビジネスモデル」という言葉を
次のように定義しています。

  「ビジネスモデルとは、旧来の戦略的フレームワークを
  拡張するためのコンセプト・セットであり、その目的は
  多様化・複雑化・ネットワーク化への対応である」

本書は、ビジネスモデル革新の歴史をまとめた本。

14世紀イタリアのメディチ家の国際為替・決済システムから始まり、
17世紀日本の三井越後屋の革新的呉服店と公金両替商、
そして最近のビジネスモデルではクリス・アンダーソンさんが
提唱したフリーミアムまでのストーリーが一気に読めます。

本書は、ハーバード・ビジネス・レビュー誌で発表された
ビジネス書大賞2014経営書部門・大賞とベスト経営書2013第1位の
2冠を獲得した『経営戦略全史』の続編。

本書の「ビジネスモデル全史」というタイトルには
2つの意味があるようです。

1つ目は、ビジネスモデルの「ビジネス用語・経営戦略用語」
としての歴史です。

この歴史は1990年までの1期、1991年~2001年までの2期、
2002年以降の3期の3つに分かれています。

2つ目は、ビジネスモデルのイノベーションの歴史。

例えば、「替え刃モデル」のカミソリを1903年に商品化した
キング・ジレットさんは、それまでの「収益の仕組み」に
イノベーションをもたらしました。

それまでのカミソリは刃と本体は一体型で、
刃が鈍ってくれば、研ぎ直しをして使うものでした。

しかし、ジレットさんが発明したのは、鉄鋼の薄い刃が
切れなくなると、取り替えができるカミソリでした。

これにより、本体を安く売り、その後の消耗品やサービスで
長く儲けるビジネスモデルができたのです。

このモデルは、のちに多くの商品で採用されることになります。

コダックのインスタントカメラと専用フィルム、
家庭用ゲーム機とゲームソフト、インクジェットプリンターと
インク、携帯電話・スマートフォンの通話・データ通信料なども
この「替え刃モデル」から派生したものです。

また、このビジネスモデルは技術開発と特許によって
競争力を維持する「特許モデル」の先駆でもあったようです。

  序章 お金にまつわる5つのビジネスモデル革新
  第1章 ビジネスモデルとは何か?
  第2章 近代ビジネスモデルの創成期(1963~1969)
  第3章 近代ビジネスモデルの変革期(1970~1990)
  第4章 世紀末、スピードとITによる創造期(1991~2001)
  第5章 リアルを巻き込んだ巨人たちの戦い、
      小チームの勃興(2002~2014)
  第6章 どうビジネスモデル革新を起こすのか?
  補講 今、日本から世界に挑戦できること

私が前作で気に入っていた「巨人たちの午後」という
ビジネス史上の著名人たちによる架空対談は、
本書でも各章の冒頭に掲載されています。

本書も400ページ超の本(前作より増ページ)となっていますが、
人物の肖像写真や図解も多く、スイスイ読むことができます。

この本から何を活かすか?

先ほどのジレットさんが考案した「替え刃モデル」は、
コピー業界で、新たな進化を遂げています。

昔のコピー機は「青焼き」と呼ばれる湿式複写機で、
本体を安く売り、その後の特殊な専用複写用紙で儲ける
ビジネスモデルでした。

そこに革新を起こしたのが、ジョセフ・ウィルソンさんの
ゼロックスです。

ゼロックスが開発した普通紙複写機は、
リース方式で「従量制課金モデル」を採用しました。

これによりゼロックスは、コピー利用のサービス化を図り、
ビジネスモデルを変えて儲けることに成功したのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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2015謹賀新年

あけましておめでとうございます。

本日より、2015年のブログ更新をスタートします。

本年も、よろしくお願いします。

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