活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2014年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年02月

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新版 すべては「前向き質問」でうまくいく

新版 すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術/クエスチョン・シンキング新版 すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術/クエスチョン・シンキング
(2014/12/26)
マリリー・G・アダムス

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kindle版 新版 すべては「前向き質問」でうまくいく

満足度★★★
付箋数:21

  「われわれは人生のどの瞬間にも、地図に描かれた二つの道、
   “批判する人の道” と “学ぶ人の道” の間で選択を迫られている。」

「批判する人」は、何か問題が起こると「誰のせい?」と考え、
最後には泥沼にはまり身動きがとれなくなります。

「学ぶ人」は、同じ問題に対し「何をしたらうまくいく?」と考え、
新しい道や可能性を見つけます。

「質問」には力があります。

しかし、「批判する人」がする質問は他人や自分を傷つけ、
「学ぶ人」がする質問は、前向きになり問題解決に導く、
180度違った効果を発揮します。

本書は、自分自身や他者への質問を変えることで、
前向きな思考や建設的な結果を手に入れる思考法
(クエスチョン・シンキング)をストーリーで身につける本です。

著者のマリリー・G・アダムスさんは、エグゼクティブ・コーチ、
および企業コンサルタント。

本書で紹介されるクエスチョン・シンキングは、
NASA、国防大学、ロッキード・マーティンなどで採用され
目覚ましい効果を上げた実績があるそうです。

クエスチョン・シンキングができるようになると、
職場での人間関係はもちろん、プライベートでも恋人や家族、
友人関係など、あらゆることが好転します。

物語の主人公は、プロジェクト・リーダーを務める、
ベン・ナイトという男性です。

ベンは前職の上司に誘われ、Qテック社に転職しました。

そこで責任の重い管理職ポストに就きますが、
自分の能力を超えた難題に直面します。

メンバーのマネジメントに苦戦し、業績が上がらずに
追い詰められ、自分にはそれを克服する
能力はないと考え、辞表を書きました。

しかし、上司はもう一度彼にチャンスを与えようと、
ジョゼフ・エドワーズという人物を紹介します。

エドワーズは、質問を前向きにすることで思考を変え、
よりよい仕事、人間関係、恋愛、ひいいては人生を
送れることを提唱する、エグゼクティブ・コーチでした。

ベンは、物語の中でエドワーズとの対話から、
クエスチョン・シンキングを学び、
少しずつ事態を好転させていきます。

本書はストーリー部分と解説をサンドイッチする形式でなく、
第1章から第8章まで、完全な物語になっています。

物語は非常に読みやすく、クエスチョン・シンキングを
使う前と、使った後ではどのような変化があったか、
明確にイメージできるように書かれています。

物語の中で登場する「スペシャル・ワークブック」が
ありますが、そこに入っている「8つのツール」は、
付録として巻末に掲載されています。

  ツール1 自分への質問
  ツール2 他人への質問
  ツール3 選択の地図
  ツール4 学ぶ人と批判する人の質問リスト
  ツール5 自分自身の観察タイム
  ツール6 スイッチング・クエスチョン
  ツール7 思い込み撲滅トレーニング
  ツール8 変化のための12の質問

これらのツールを使うと、揺るぎない自信が持てるようになり、
リーダーシップも身につくようです。

この本から何を活かすか?

本書は2010年にディスカヴァー・トゥエンティワンから
刊行された『すべては「前向き質問」でうまくいく』の新版です。

また、2010年の版も、実は同社から2005年に刊行された
QT 質問思考の技術』の改訂版です。

つまり、本書は2005年に出された本の2度目の復刻版。

2015年1月31日時点で、新版にはアマゾンのレビューが
入っていませんが、購入を検討される方は、
旧版・旧々版のレビューを参考にするといいと思います。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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外資系コンサルが実践する 資料作成の基本

外資系コンサルが実践する  資料作成の基本  パワーポイント、ワード、エクセルを使い分けて「伝える」→「動かす」王道70外資系コンサルが実践する 資料作成の基本 パワーポイント、ワード、エクセルを使い分けて「伝える」→「動かす」王道70
(2014/08/20)
吉澤 準特

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満足度★★★★
付箋数:23

本書の著者、吉澤準特さんは外資系コンサルティングファームで、
これまで何万枚もの資料を作成してきました。

そこで「1つの絶望」と「1つの救い」に思い至ったそうです。

「1つの絶望」とは、経験の積み重ねこそが資料作成の上達を
左右するという厳然たる事実です。

経験値が蓄積されるほど、良い資料が作れるようになるのです。

一方、「1つの救い」とは、限られた資料作成テクニックを
繰り返し実践するだけでも、普通なら10年かけて身につける
資料作成の力を、わずか数ヶ月で獲得できるということです。

吉澤さんは新人の資料作成をサポートするに当たり、
クライアントからよく指摘を受ける事項をリスト化し、
その点を重点的に意識して資料作成するように指導しました。

その結果、吉澤さん自身が3年かけて身につけたノウハウを、
指導を受けた新人コンサルタントは、
たった半年で実践的に使えるようになったそうです。

本書は資料作成のための様々なテクニックが盛り込まれて
いますが、経験を積むと結局ここに辿り着くという
「資料作成の王道」が示されています。

見た目のフレームワークや体裁だけを真似して、
一瞬で資料を作り上げる目的では書かれていません。

最初に相手に何をして欲しいか、つまりWHO、WHAT、WHYを決め、
次の3段階でレビューを受けながら、資料作成を進めます。

  スケルトン → ドラフト → フィックス

スケルトンとは、資料のコンテンツを目次レベル+概要説明
レベルで作成したもので、文字を列挙した程度のものです。

ドラフトとは、スケルトンに沿って資料を一通り作成したもので、
図表は作成途中でも、最終形がイメージできる程度に
作り込みます。

フィックスとは、ドラフトを更新して第三者に見せる品質に
仕上げたもので、文字や図表の構成や色使いなど、
資料の読みやすさまで配慮して作ります。

この3段階でそれぞれ依頼者からレビューを受け、
認識のギャップをこまめに解消することがポイントです。

合意がないまま、作成側の思い込みだけで作ってしまうと、
依頼者の意図しない資料になってしまうことがあり、
そうなるとやり直しの手間が掛かってしまうのです。

本書は、無駄なく完成度の高い資料を作成するための
王道のスキルを70項目にまとめて紹介します。

我流で作って失敗した資料サンプルと、
王道で作った資料サンプルを比較しながら解説します。

論点を絞り込み資料の構成を考えるところから、
文章の推敲、図表の選び方から表現方法、体裁を整え
印刷した時の見栄えを良くする方法まで説明されています。

本書の手順に素直に従って資料を作れば、
素人でも一定の水準の資料がデキてしまうでしょう。

これ一冊で全てを網羅するというぐらいの意気込みで
資料作成のノウハウが詰め込まれています。

冒頭に自分の資料作成レベルを診断するチェック表も
掲載されていますから、まずは自分のタイプやレベルを
把握するところから始めるといいでしょう。

本書は、特に資料づくりの初心者から中級者レベルまでに
参考となる「資料作成の教科書」だと思います。

この本から何を活かすか?

  「図表は拡張メタファイル形式で挿入する」

異なるフォーマットの図表を組み合わせて資料を作る場合、
図表の貼付けには「拡張メタファイル形式」を選択すると、
見栄えもよく、少ない容量で貼り付けることができるようです。

  「通常のフォントにはメイリオUIを使用する」

これが資料作成におけるウィンドウ環境での推奨フォントです。

私は今までなんとなく、図の貼付け形式も使用するフォントも
本書の推奨する形式を使っていましたが、
やっているうちに王道に辿り着いたということだと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 05:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リクルートで学んだリーダーになるための77の仕事術

リクルートで学んだリーダーになるための77の仕事術リクルートで学んだリーダーになるための77の仕事術
(2014/12/23)
小倉 広

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kindle版 リクルートで学んだリーダーになるための77の仕事術

満足度★★★
付箋数:22

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』が
12万分を超えるベストセラーになった、
組織人事コンサルタントの小倉広さん。

本書は、2008年4月に刊行された小倉さんの処女作、
上司は部下より先にパンツを脱げ!』を修正・改題したものです。

今では、30冊以上ある小倉さんの著書の中で、
「この本が1番好き」と言われることが多いそうです。

ビジネス書作家の場合、執筆を重ねるに連れ、
書く技術は向上していきますが、やはり最初の作品が
最も思い入れが強く、ノウハウも詰め込まれているものです。

例えば、私は長期間に渡り様々なテーマを執筆している
あの大前研一さんの場合でも、いまだに1作目の
企業参謀』が最も好きな本です。

さて、本書の元になった本は刊行されて5年以上経ちますが、
読者からの強い要望があって再販することになりました。

  「改定をすべく改めて本書を読み直してみると、様々な思いが
  胸に去来しました。 “うん、うん。その通り!” と今でも強く
  確信できること。しかし、一方で “あぁ、当時はこう考えていたのか。
  今ならば違う考え方をするな” という部分もありました。
  前者はそのまま残すことにしました。
  そして、後者は手を入れることにしました。
  今の私でも同意できるように文章を修正し、それでも同意が
  難しい文章は思い切ってばっさりと削除させていただいたのです。
  自分自身で納得できないものは、たとえ当時刊行されていたもの
  だとしても世に出すことはえきない。そう思ったからです。」

本書は初めて書いた時の情熱をのこしつつ、
更に経験を積んだ5年後の小倉さんによって推敲された本です。

  第1章 リクルートで学んだ新入社員の仕事術19
  第2章 リクルートで学んだ中堅社員の仕事術15
  第3章 リクルートで学んだ専門プロの仕事術15
  第4章 ベンチャー企業で学んだ管理職の仕事術16
  第5章 自社経営で確立した社長の仕事術12

本書は小倉さんのビジネスのキャリアに合わせ、
5つのステージで仕事術が紹介されています。

全ての仕事術は、

  小倉さんの体験談 → 仕事術として抽象化 → 用語解説

という流れで書かれています。

小倉さんのビジネス体験を教訓化して終わるのではなく、
一般化されたビジネス理論でも裏付けしていますから、
非常に納得感の高い内容になっています。

個人的に興味深かったのは、小倉さんの表層に惑わされず、
核心に切り込む姿勢です。

小倉さんは組織人事コンサルタントとして、顧問先の社長から、
「初めて採用した大切な新卒社員を1人も辞めさせたくないから、
彼らに何かいい研修をしてあげてください。」
という依頼を受けたそうです。

普通なら、初めて社会人になった心構えなどを説く、
「新卒向けの研修」を打つことでしょう。

しかし、小倉さんが行ったのは、新卒を迎え入れる側の
上司に向けた「部下育成研修」でした。

新卒社員よりも、育てる側の上司や先輩の心構えをつくることを
優先して研修を行ったのです。

これはオーダーのあった言葉にそのまま従うのではなく、
本当のニーズを解きほぐしたからこそ、出てきた考えです。

この本から何を活かすか?

デキる人とデキない人一番の違いは何か?

小倉さんは、この違いを1つだけ挙げるなら、
間髪をいれず「主体性」と答えるそうです。

どんな仕事上の課題でも「他人ごと」と考えず
「自分ごと」と考える主体性があれば、
その他の能力は後からついてくるもだから。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 05:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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女子力男子

女子力男子 ~女子力を身につけた男子が新しい市場を創り出す女子力男子 ~女子力を身につけた男子が新しい市場を創り出す
(2014/12/12)
原田 曜平

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満足度★★★
付箋数:22

  「 “若い女子は元気なんだけど、男はてんでおとなしいんだとなあ”
  などという台詞も、企業の採用担当の方からよく耳にするように
  なっていますし、皆さんの職場でもこうした会話がでたことが
  あるかもしれません。
  しかし、10年以上にわたって日夜、若者を追いかけてきた
  若者研究家兼マーケッターの私は、そうした一般的な言説
  =女子は元気だが男子は元気がないという説とは、
  むしろ逆の印象を持つように年々なってきています。」

このように語るのは、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの
原田曜平さん。

原田さんは前著『ヤンキー経済』で「マイルドヤンキー」という
言葉を生み出しました。

また、「さとり世代」などの言葉を世間に浸透させた、
若者研究、若者マーケティングの第一人者でもあります。

原田さんは、男子は元気がないと嘆くのは、
従来のステレオタイプな男子像で見ているからであり、
今の若い世代の男子は、世のオジさんたちが気づいていない
大きな変化を遂げていると指摘します。

それが、本書のタイトルにもなっている「女子力男子」。

化粧品をそろえて美容に励んだり、食材やキッチングッズに
こだわって料理の腕をあげる、女子力に磨きをかけた男子です。

レディースの服をファッションとして取り入れたり、
脱毛に勤しんだりもしています。

一昔前なら、「ナヨナヨしている」とか「カマっぽい」という、
ネガティブなイメージで語られていましたが、
女子力男子は、その特性をオープンにして、
ポジティブな個性と考えているようです。

女子力男子は、少し前に言われた草食系男子とも違います。

草食系男子は、優しいけれど恋愛やセックスには消極的
という特徴がありますが、女子力男子は異性にモテるための
武器として女子力を身につけるタイプも多いようです。

ですから、見た目は草食系っぽくても、実は肉食系という
ことなのでしょう。

本書では、女子力男子をマトリックスを使って
更に細かく20に分類し、イラストや写真付きで解説しています。

ビューティー男子、化粧ポーチ男子、ぶりっこ男子、もこみち男子、
女装男子、ぬいぐるみ男子、ママっこ男子、アロマ男子などなど。

ところで、なぜこのような女子力男子が増えたのでしょうか?

原田さんは、その理由を4つ挙げています。

  1. 経済的要因による男女の役割変化
  2. 「男らしく」という社会的抑圧の減少
  3. ソーシャルメディアが変えた同世代間の関係
  4. 「ママっこ男子」に見る母親と息子の関係

本書の目的は、若者の変化を研究することではなく、
その先にあるマーケティングです。

そこで分析結果を元に、「女子力男子に響く新商品・
サービスのアイディアの芽」として、1章を割いて提案します。

基本的に消費動向が女子的ですから、
一般男性よりも流行に敏感で消費が活発です。

今のところは、学生や社会に出たばかりの若者で、
割合としては大きくありませんが、将来的には消費市場の
主役になる可能性もあるようです。

また、興味深かったのが、女子力男子の増加が
日本だけの傾向ではないということですね。

本当に各国で女子力男子化が進むとなると、
更にマーケットが拡大しますから、各企業の
マーケティング担当者はこれを見過ごす手はありません。

この本から何を活かすか?

  「女子力男子が “女子力” を得るための主な情報源は、
  インターネットです。ただ、インターネット上の情報は、
  彼らにとってピンからキリまで混在しているようです。
  そこで、女性向けのように、男子が女子力をつけるための
  情報がつまったムックや本が作られれば、
  彼らにとってなによりの “参考書” になるでしょう。」

書店やコンビニで見かける美容ムックが、
男性用として並ぶ日が来るということでしょうか?

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| マーケティング・営業 | 06:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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文章は読むだけで上手くなる

文章は読むだけで上手くなる (PHPビジネス新書)文章は読むだけで上手くなる (PHPビジネス新書)
(2014/12/18)
渋谷 和宏

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満足度★★★★
付箋数:23

  「文章は書かなくても上手くなる。文章を読むだけで書く力が
  身につき、論旨の明快な説得力のある文章を書くえるようになる」

耳を疑ってしまうようなこの発言。

読むだけで文章が上手くなると言われても、
今まで書くことに苦労してきた人からすると、
簡単には信じられないことかもしれません。

しかし、実際に著者の渋谷和宏さんは、ある方法で文章を読むだけで
わかりやすい文章が書けるようになったと言います。

それは一体、どんな方法なのでしょうか?

その前に、次の2つの文章を読み比べてみてください。

  A 集計方法によってその数には幅があるが、2013年のレジャー白書
   によれば、ランニングの愛好家は2450万人に達する。
   日本のランニング人口はとても多い。およそ国民の5人に1人が
   定期的に走っている計算になる。

  B 日本のランニング人口はとても多い。
   集計方法によってその数には幅があるが、2013年のレジャー白書
   によれば、ランニングの愛好家は2450万人に達する。
   およそ国民の5人に1人が定期的に走っている計算になる。

A、Bどちらの文章がわかりやすかったでしょうか?

2つの文章を構成する文はすべて同じです。
しかし、Bの文章の方が格段にわかりやすかったはずです。

なぜ、Bの文章がわかりやすかったのか?

2つの文章の違いは、文の並び方です。

つまり、文書のわかりやすさとわかりにくさを分かつのは、
「文の順番」なのです。

更に、もう少し長い文章になってくると、
文章を構成する文は、2種類の文にわかれます。

1つは、「リーダー」。

これは牽引役として小段落を代表する文です。
リーダーは、小段落全体で何を言いたいのかを要約して、
前振り役を務めます。

もう1つは、「フォロアー」。

こちらは、リーダーを証明したり補足したり説明する文です。
付き従う中身としての文となります。

この2つには順番があって、リーダーとしての文を小段落の
先頭に置き、フォロアーとしての文をその後に続けると、
わかりやすい文章になるのです。

それは、中身を示すラベルが貼られた箱のようなものなのです。

さて、このわかりやすい文章のルールがわかったうえで、
本書では、読むだけで書く力をつけるコツを伝えています。

  コツその1. 文章を読むとき、リーダーとしての文章が
       小段落の先頭にきているかを常に意識する

  コツその2. リーダーとしての文を小段落の文頭に移動させる

  コツその3. リーダーとしての文を考えだす

この3つのコツを意識して読むと、文章を書いて練習しなくても、
読みやすい文章、わかりやすい文章が書けるようになるそうです。

本書では、ビジネス誌の記事の原稿として、あるいは
トーク番組の原稿として、実際に渋谷さんが書いた文章を
実例として用い解説しています。

渋谷さんが、日経ビジネスの記者、日経ビジネスアソシエの
編集長として培ってきたノウハウが惜しみなく公開されています。

この本から何を活かすか?

文の構成には、これから何を書きたかを冒頭で示す「△型」と、
インパクトのある一文で始める「▽型」の2種類があります。

読者をより引き込む構成は、「▽型」の文章で、
本書には、その典型的な構成例が示されていました。

  1. 印象的なエピソードやコメントから入る
  2. 冒頭のエピソードやコメントが言わんとする内容を書く
  3. 言わんとするところを補強する二番目に印象的なエピソードを書く
  4. 三番目に印象的なエピソードを書く
  5. なぜそうなったか、理由(原因)を書く
  6. 原因(理由)のよってきたる本質やその意味するところを書く
  7. 結び

文章を読むとときにも、△型か▽型かを意識すると、
更に書くことが上達するようです。

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| 文章術 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~

多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~
(2014/11/22)
ちきりん

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kindle版 多眼思考

満足度★★★
付箋数:22

本書は社会派ブロガーちきりんさんが、これまでに発した
2万7千のツイートから300を厳選した本。

  「通常、本を書くときはひとつのテーマを選び、そのことについて
  様々な角度から考察を積み上げます。このため本を読んだ人は、
  そのテーマについて、深い知識や洞察を得ることができます。
  一方のツイッターでは、呟く対象となるニュースやイベントが
  次々と移り変わるため、何かのテーマについて深く学ぶことは
  できません。ところが、特定の発信者のツイートを継続的に
  追っていると、その人の視点や思考に関しては、
  同じ人がひとつのテーマについて書いた本を読むよりも、
  深く理解できることが多いのです。」

ちきりんさんが呟いた、様々な分野についてのツイートは、
次の8つのカテゴリーにまとめられています。

  生きること、働くこと、社会、少子化と高齢化と男と女、
  ゆるく考えよう、ビジネス、ぐろーばりぜーしょん、自立&未来へ

140字という文字制限のあるツイッターですから、
研ぎ澄まされた純度の高い言葉になっています。

ちきりんさんの思考が短い言葉にギュッと濃縮されていて、
名言集のようなテイストもありますね。

  ・「忙しい忙しい」って言うと、「私は人生で何が大切か、
  わかっていません」と言っているみたいな気分になるから、
  言いたくない。

  ・そもそも大原則として、人を破滅させるのは、「1回目の失敗」
  (浮気、投資や事業の失敗など)ではなく、「2回目の失敗」
  (それを誤魔化そうとする行為)である、ってことを、
  みんなよく覚えておくべきだよね。

  ・20代は誰でも成長できる。30代でも多くの人が成長できる。
  でも40代で成長できる人はごく限られている。
  多くの人が30代で終わってしまう。

ちきりんさんの言葉に、ハッとさせられたり、
唸らされこともしばしば。

普通の人がなかなか思いつかない視点や洞察があります。

しかし、さすがに社会派と言われるだけあって、
その批判は、鋭いというのを通り越して結構辛辣です。

  ・「本を読む」と「考える」は全く違う行為なのに、本を読んで
  考えた気になっている人もたくさんいるよね。まあ、朝、
  会社に行って、夜、帰宅して、「働いた気になっている人」
  がいるのと同じだけど。

  ・学校とマスメディアの2業界って、「世の中はとても公正で、
  クリーンで平等で、誰でも頑張れば報われる理屈の通る
  世界なのです」っていう、現実離れした嘘を子供たちに
  教え続けるという意味ではよく似てる業界よね。

  ・45歳にもなって、組織を離れたら食べていけないとか最悪。
  20年も働いてきて、何を学んでるの?って感じです。

正直、そこまで言うかという手厳しい発言を、
何のためらいもなく、論理的に言い切ってしまうところが
ちきりんさんが支持される理由なのでしょう。

ただし、どういう背景でツイートされたかわからない
発言も多数あります。

文脈がわからないからこそ、自分でも想像したり考える
余地があって楽しいのかもしれません。

この本から何を活かすか?

ちきりんさんの独自の視点には、「そういう考えがあったか!」
と膝を打つことが何度もありました。

しかし、個人的にスッキリしないのは、
本書はあくまで頭のなかで考えたことで止まっている点です。

よく会社の中でも、鋭い意見は言うけれど、
自分ではちっとも動かない、口だけのヤツがいます。

本書だけで、ちきりんさんが批判するだけして、
アクションを起こしていないとは言いませんが、
私は一瞬、そんなイメージを持つことがありました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 09:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アジア・シフトのすすめ

アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)
(2014/12/18)
田村 耕太郎

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kindle版 シンガポール発 最新事情から説く アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)

満足度★★★
付箋数:19

  「もし私が若い日本人で、英語が話せたら、
  私は日本を出て行くだろう」

これはシンガポール建国の父と呼ばれるリー・クアンユーさんが
日本の未来について語ったときの言葉。

それほど若くはありませんが、この言葉通り、
日本を出て行った人がいます。

それが本書の著者、元参議院議員の田村耕太郎さん。

田村さんは、2014年7月に家族と共にシンガポールへ
移住しました。

  「 “外” にいると、自分が住んでいた国の未来が客観的に
  見えてくる。世界は動的であり、相対的なものだ。
  日本だけを静的にみていても、未来を見通すことはできない。」

21世紀はアジアの時代と言われて久しいですが、
本書は、日本を出てアジアを肌で感じた田村さんの近未来予測。

単なる日本悲観論やシンガポール礼賛ではなく、
できるだけ客観的にアジアを分析し、
その成長エンジンを日本に取り込むよう提言されています。

ちなみに、本書が指すアジアとは、主に東アジアと南アジア。

言及されているのは、中国、インド、フィリピン、インドネシア、
マレーシア、カンボジア、シンガポールです。

これらアジア諸国の中で、多くのページを割いて
日本と比較されているのが、田村さんが移住先に選んだ
シンガポールです。

興味深かったのは、今や世界最強国家と言われ、
飛ぶ鳥を落とす勢いのシンガポールのリーダー達が、
自国に対して超悲観的であること。

1人当りのGDPは日本を抜いてアジアナンバーワン。

IMD、WEF、IFCなどの世界の各機関が発表する
国際競争力ランキングで常にトップ3に入っている唯一の国。

日本が手本にしたいくらいの最強国家シンガポールですが、
その未来に否定的なシンガポーリアンのエリートが多いようです。

  「2030年にはシンガポールは消えてなくなっている」
  
  「都市国家で長期間繁栄した例は古代を除いて最近はない」
  
  「政治的に多様な意見が許されない国が長期的に栄えるはずはない」

しかし、こうした危機意識こそがシンガポール躍進の
原動力の1つだったのだと思います。

田村さんは、これらシンガポールのリーダー達の発言を聞いて、
元インテルCEOのアンディ・グローブさんが言った
「Only the Paranoid survive(偏執的な人間だけが
生き残ることができる)」を体現していると述べています。

シンガポールの成功はリー・クアンユーさんのリーダーシップに
依るところも大きいですが、それを支えたエリートたちが
健全な危機意識を持っていたからこそ実現できたのでしょう。

何の資源もない淡路島ほどの小さな島が、たった50年の期間に
世界で最も豊かな国の一つに成長したシンガポールからは、
日本が学ぶ点が多いということです。

田村さんが、アジアを実際に見て分析た結果、
「これからの10年、日本人がすべきこと」として
本書で挙げられていたのは、次の3つでした。

  1. アジアを旅しおく
  2. 英語そして中国語を勉強しておく
  3. 異文化・他宗教への理解および寛容さを持つ

この本から何を活かすか?

本書では香港の富豪リーカンシーの教えが紹介されていました。

20万円の給料をもらったら、それをどう使うか?(家賃除く)

  6万円(30%) : 生活費 ― 食費やコンディショニング
  4万円(20%) : 友達づくり ― ネットワークをつくる
  3万円(15%) : 学び ― 本や講座などの自己投資
  2万円(10%) : 旅 ― この資金で年1回は旅に出る
  5万円(25%) : 貯金 ― 新しいことに挑戦するための資金

実際の配分金額はさて置き、このようにお金の使い道を
予め考えておくことは大切ですね。

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「英語ダメオヤジ」がこっそり英語を話せるようになる本

「英語ダメオヤジ」がこっそり英語を話せるようになる本─仕事で必要な英語力は独学・爆速で身につく!「英語ダメオヤジ」がこっそり英語を話せるようになる本─仕事で必要な英語力は独学・爆速で身につく!
(2014/12/26)
真野 隆博

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満足度★★★
付箋数:21

英語を勉強しているにも関わらず、英語が話せないのは、
日本人にはありがちなことです。

その原因の1つが、段々とレベルを上げていくアプローチ。

基本的なところから勉強を初めると、実際に自分が使う内容の
トピックまで、なかなかたどり着けません。

がんばって例文を暗記したり、スクリプトを使って
講師と会話の練習をしても、それを使えるシーンは
それほど登場しないのです。

今の自分のシチュエーションで、話したい内容が、
練習したトピックの中になく、英語が出てこないのです。

本書は、この問題を解決し、短期間で、恥をかかずに、
独学で英語を話せるようになる方法を解説する本です。

本書の英会話学習のコンセプトは次の3つ。

  ・自分に本当に必要な表現以外はすべて切り捨てる
  ・文法やボキャブラリー、発音など細かい所にはこだわらない
  ・1~2分のリアルな会話を、繰り返し聴く・発声する

この方法だと、トレーニングの範囲をかなり限定しているので、
通常の英会話学習より、時間はかかりません。

そして、自分が話す内容でトレーニングしているから、
実践的なのです。

英語学習のベストセラー本では、元Google日本法人社長の
村上憲郎さんが書いた『村上式シンプル英語勉強法』の
方法論に似ていますね。

では、どのようにして、自分が話す内容をトレーニングの
素材にするか?

それは、次の手順でトレーニング素材を作ります。

  1. 自分が英語で話す可能性のある場面をできる限り多く挙げる
  2. その中で可能性の高いものから優先順位をつける
  3. 優先順位をつけた中で、20~30のトピック程度を選ぶ
  4. 選択したトピックで取り上げられる会話の内容を検討する
  5. 会話の英訳を依頼する
  6. 英訳された会話のナレーションおよび録音を依頼する

英語が話せない人は、咄嗟に英語が出でこないだけでなく、
事前に自分が言いたいことを英訳しても、
それが通じる表現なのか自信がなく、不安を抱くものです。

本書の良い点は、この問題をお金で解決してしまうところ。

身近に英語らしい表現に精通した人がいれば、
その人に聞くこともできますが、そんなに都合がいい人は
簡単にいないのが現実です。

そこは割り切って、ネットで依頼できる英語の翻訳サービスを
使うのです。

本書には、翻訳サービスを使う時に失敗しないための
注意点なども書かれています。

トレーニング素材さえできてしまえば、後はスキマ時間を
うまく使ってトレーニングするだけ。

ちなみに、本書の著者、真野隆博さんはTOEICのスコアが高くても
英語が話せない典型的な日本人だったそうです。

ですから「英語ダメオヤジ」と言っても、ある程度、
英語の基礎ができていて、話すことが苦手な人に
より効果を発揮するメソッドだと思います。

この本から何を活かすか?

本書のコンセプトに合ったオンライン英会話スクールがあります。

それは「ベストティーチャー」というスクール。

講師と一緒に自分が話したいことの会話文を作り、
それを講師に録音してもらった音声を聞いて覚えて、
最後にスカイプで会話して確認するという流れで学習します。

私はこのスクールでやっていないので、
本当に宣伝文句通りかどうかわかりません。

しかし、こういうスクールは無料体験レッスンが付いているで、
迷ったらそれで試してみるのがいいでしょう。

本書のように英訳サービスと英文吹き込みサービスを
個別に依頼するのが面倒だと感じる人は、
スクールに入るのも一つの手ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 勉強法 | 06:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法

めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法めんどうな人を サラリとかわし テキトーにつき合う 55の方法
(2015/01/22)
石井 琢磨

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満足度★★★★
付箋数:23

総合法令出版の大島さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

次のようなシーンを想像してみてください。

非常に忙しくて、ピリピリとした職場です。
あなたは、個人的理由でどうしても休みが欲しい。

普段の上司の言動から、休暇の申請をすると、
だいたいどんな言葉が返ってくるかは予想できます。

空気を読んで、なかなか休みが欲しいとは、
言い出せませんでしたが、意を決して休暇申請をしました。

すると上司の反応は、予想通りでした。

  「こんな忙しい時期に休むのか?」
  「他の誰も休んでないのわかるだろ?」

こんなことを言われた時、あなたなら、どう対応しますか?

本書では、こんな場面での「フツーの人の切り返し方」、
「上級者の切り返し方」、「達人の切り返し方」の
3つを比較します。

まず、「フツーの人」は「ダメでしょうか・・・・?」と
つい弱気になってしまいます。

上司だって休暇を取ることが、当然の権利であることは
知っています。

しかし、正論では勝てないからこそ「嫌味」を言うのです。

ここで嫌味に屈してしまっては、次回からますます
休みが取り難くなってしまいます。

「上級者」なら、ここで「身内に不幸がありまして」と
無難なウソをつきます。

こう言っておけば、さすがの上司も嫌味を言えません。

しかし、毎回、休暇を申請する度にウソをつくのも
気が引けますし、その作り話に合わせるのも面倒です。

では、「達人」はどのように対処するのか?

その答えは、堂々と「スルー」する。

上司がどんな嫌味を言っても、「はい、休みます」と
力強く言えばいいのです。

相手が嫌味を言うのは、まともな主張ができないから、
負け惜しみを言っているのです。

そんな事で感情を動かされては、正に相手の思うツボ。

ここで相手は一言いいたいだけなので、
言わせておくのが正解なのです。

本書は、「嫌味を言う上司」のような「めんどうな人」への
効果的な切り返しを集めたもの。

  「本書は、世にはびこるめんどうなシーンを集め、
  ありがちな反応と、その場をもっとうまくやり過ごせる
  反応を紹介したものだ。」

登場するのは、即決を迫る上司、声が大きい人、逆ギレ先輩、
重箱の隅をつつく人、ムチャぶり上司、被害妄想が激しい人、
などなど、全部で55人の「めんどうな人」たちです。

本書はタイトルも軽めで、ページをめくるとイラストも豊富。

しかし、その見た目とは違って、実は「弁護士」さんが
書いた本なのです。

本書に出てくる人々は、著者の石井琢磨さんが弁護士として、
日頃から接してきた「めんどうな人々」をモデル化したもの。

その切り返し方は、さすがに議論のプロだけあって実践的です。

しかも、石井さんの切り返しは、相手がぐうの音も出なくなる
強力なものばかりです。

本書は、見た目とは印象が違う、
羊の皮をかぶったオオカミのような本でした。

この本から何を活かすか?

本書では、「500人が使って効果を実感!」というような
説明をする、めんどうな人を「理系の人」という括りで
紹介していました。

私はここだけ、ちょっと違和感がありました。

理系の人は、効果があるのはどういう状態かを
定義したがります。

また、母数が何人に対して、有効な数字が
どれだけ出たかも示したがります。

ですから、本当の理系の人は「500人が使って効果を実感!」
という、ザックリした表現自体が許せないはずですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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突破力と無力

突破力と無力 挑戦し続ければ世界はきっと変わる!突破力と無力 挑戦し続ければ世界はきっと変わる!
(2014/12/04)
税所篤快

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満足度★★★
付箋数:21

  「僕が税所君からソマリランドのプロジェクトについて聞いたのは
  6月のことです。彼は今日も来られているノンフィクション作家、
  高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』という本に
  刺激を受けて、4月にソマリランドに行ってきたという。
  現地を見て回り、大学院を作りたくなったと。
  報告を聞いた時の第一印象は “アホか” ですよ。
  本人はソマリランドから帰ってきたばかりで興奮していたけれど、
  あの国で教育プロジェクトを実施するなんて “正当性がない” と
  僕は言いました。」

これは、東京都渋谷区のワタリウム美術館で開催されたイベント、
「謎の独立国家ソマリランドでの挑戦! 大学をつくる」に
ゲスト出演した教育実践家の藤原和博さんの言葉。

更に、同じイベントに参加した一橋大学イノベーション研究センター
教授の米倉誠一郎さんが話を振られると、次のように続けます。

  「いや、良くないですね。ホントに。コイツはこの1年、
  バングラデシュのプロジェクトに全力を賭けると言ったんですよ。
  多くの人に約束した。その舌の根も乾かないうちにソマリランド
  とか言っている。スタンドプレー、個人的な趣味ですよ。
  このイベントに集まった人も片棒を担ぐのはやめた方がいい。
  彼は “中国がアフリカで道路をつくるなら日本は大学院をつくろう”
  と言っている。このキャッチフレーズが良かったね。
  人はこういう言葉に騙されやすい。それだけの話しです。
  藤原先生の言う通りで、正当性のある話じゃない。」

このように大御所のお2人から厳しいことを言われている人物が、
本書の著者、税所篤快さん。

税所さんは2009年、失恋と1冊の本をきっかけにバングラデシュに
渡り、同国初の映像授業「e-Education Project」を立ち上げ、
5年連続で貧困地域の高校生を国内最高峰のダッカ大学へ
入学させました。

その後、税所さんのプロジェクトは、仲間たちと共に、
「五大陸での教育革命」の目標を掲げ、活動を始めました。

そして2014年、税所さんは、早稲田大学の書店でたまたま
手に取った高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』を
読んで、またまた衝き動かされます。

ソマリランドは、独立国家として機能しているものの、
国際的にはソマリアの一部とみなされている未承認国家。

当然、日本の大使館もなく、様々なリスクがあります。

本書は、現地で暗殺予告を受けながらも、
ソマリランドに大学院を設立するプロジェクトに
邁進する税所さんのドキュメンタリー。

  序章 新たなステージを求めてロンドンへ
  第1章 未承認国家で崩壊寸前のプロジェクト
  第2章 地を這う極貧ロンドン生活
  第3章 ソマリランドにて。嵐の夜の猛省。
  第4章 失恋同盟、ロンドンでの巻き返し
  第5章 バングラデシュで一点突破
  第6章 ソマリランドを覆う暗雲
  第7章 暗殺予告と開校式

エネルギッシュで思い立ったら我慢ができない税所さんと、
その様子を「バカだな」と言いながらも支える大人たち。

最近に刺激が足りないと感じている方には打って付けの、
読むと熱くなれる一冊です。

この本から何を活かすか?

私は本書を読むまで税所さんのことを知りませんでしたが、
実はこの本が、既に4冊目の著書です。

  ・2011年4月刊行『前へ ! 前へ ! 前へ !
  ・2013年6月刊行『「最高の授業」を、 世界の果てまで届けよう
  ・2014年8月刊行『ゆとり世代の愛国心

これらの本も機会があれば、読んでみようと思いましたが、
私がすぐにでも読んでみたいと思ったのは、
やはり高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』ですね。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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商品を売るな

商品を売るな コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる商品を売るな コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる
(2014/12/04)
宗像 淳

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kindle版 商品を売るな

満足度★★★
付箋数:22

なぜ、商品を売ってはいけないのか?

  「 “商品を売るな” という書名に “なぜ?” と思って本書を
  手に取った方も多いはずだ。生活者は広告を中心としたこれまでの
  マーケティングを無視するようになっている。テレビCMはスキップ
  され、雑誌や新聞はそもそも購読しなくなった。
  代わって生活者の情報収集手段になったのが、インターネットだ。
  ただ、インターネットでもバナー広告のように強制的に表示される
  宣伝手法は、邪魔なものと見なされ嫌われている。
  従来の手法の効果が薄れる中、先進的なマーケッターは
  生活者に合わせた新しい手法の必要性に気付いている。
  その手法が商品を売らない、コンテンツマーケティングだ。」

本書は株式会社イノーバ代表取締役社長、宗像淳(ムナカタ スナオ)さん
によるコンテンツマーケティングの解説本。

サイズはちょっと大きめ、21 cmx 20.8cmのワイド版で、
図やイラストが豊富でキレイなカラー本です。

ところで、「コンテンツマーケティング」とは、どんな手法なのか?

それは、見込み客をウェブサイトに引き付け、
資料請求や商品やサービスの申し込みを行ってもらう
マーケティング手法です。

見込み客を引き付けるために、ブログ、ポッドキャスト、動画、
PDF形式の小冊子など、顧客が読みたくなるコンテンツを提供し、
購買行動につなげます。

日本ではそれほど浸透していませんが、実は古くからある手法で、
フランスのタイヤメーカーのミシュランが発行する
「ミシュランガイド」もコンテンツマーケティングの一種です。

ミシュランガイドは、今のレストランガイドになる前は、
1900年に自動車旅行に役立つ地図や自動車整備などの情報を
冊子にまとめて配布したのが始まりです。

最近、コンテンツマーケティングが注目されているのが、
コンテンツを提供する手段が、ウェブベースになり、
より手軽に、より低コストで、多くの見込み客へ提供できるように
なったからです。

更に、冒頭の商品を売らない理由にもありますが、
私たちのメディアに接する環境が変化し、従来のマーケティング
手法が効かなくなってきたことも大きく影響しています。

本書が挙げるコンテンツマーケティングのメリットは、
次の8点です。

  ・広告宣伝費を抑えられる
  ・オピニオンリーダーになれる
  ・顧客に嫌われない
  ・顧客とのコミュニケーションが生まれる
  ・顧客のロイヤリティを高められる
  ・ターゲットが絞り込みやすくなる
  ・情報を自然に拡散できる
  ・顧客の反応が検証しやすくなる

本書では、こうしたコンテンツマーケティングの特徴も
解説していますが、メインとなるのが実例を示した
「ケーススタディ」のパートです。

70ページもの紙面を割き、大判本の利点を活かして、
国内6例、海外7例が紹介されています。

本書の事例を比べてみると、やはり海外の方が進んでいて、
精巧に組み立てられている印象を受けます。

この本から何を活かすか?

  コンテンツマーケティングでも「ROI」を測定する

ROIとはReturn On Investment、投資利益率のことで、
投資効果を測定する指標です。

コンテンツマーケティングの場合でも、ゴール設定に応じて、
次の3つの指標によるROIを検証するよう勧められています。

  ・コンテンツマーケティングによる売り上げ
  ・コンテンツマーケティングによる費用削減効果
  ・コンテンツマーケティングによる顧客の維持

費用削減効果や顧客の維持は本来のROIの使い方とは
異なりますが、効果測定は必要なのでしょう。

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| マーケティング・営業 | 12:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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武器としてのデータ分析力

武器としてのデータ分析力──データ・サイエンティストの「未来を予測」する技術武器としてのデータ分析力──データ・サイエンティストの「未来を予測」する技術
(2014/07/25)
中西 達夫、畠 慎一郎 他

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満足度★★★
付箋数:20

あなたの会社には、データ分析できる人はいますか?

もし、いなければ、本書を読んであなたが
データ分析できる人になればいい。

データ分析は、一部の専門家や統計に強い理系の人だけが
行うものではありません。

ビジネスに携わる多くの人にとって、有効なビジネスツールの
1つがデータ分析なのです。

本書は、データ分析の方法を順を追って、総合的に解説する本です。

  第1章 ビジネス成功の必須ツール、それが「データ分析」だ!
  第2章 データ分析には「手順」がある
  第3章 分析に取りかかる前に知っておきたいこと
  第4章 データ分析の第1ステップ「データの把握」
  第5章 「検索型データ分析」で成果をあげるために
  第6章 「目的型データ分析」で「予測のプロ」になる!
  第7章 「データ分析」を自社の武器にするために

そもそもデータ分析のパターンは、大きく分けると、
たった2種類しかないそうです。

それが「検索型データ分析」と「目的型データ分析」。

「検索型データ分析」は、データはあるけれど、
何をしたらいいのかわからないケースで使います。

この分析は、自社の現状を把握し、自らの置かれている
立ち位置を明確にする。

つまり、自社の強みと弱みを明らかにし、製品やサービスの
改善ポイント、市場と顧客層を見つけ出します。

会社として方針が定まっていなかったり、データから何か方針を
見出したいという段階で用いる分析です。

これに対して「目的型データ分析」は、すでに目的となる
数字があって、その数字の改善・悪化に影響を与える要因を
特定するケースで使われます。

数字を左右する隠れた要因を特定することで、
その数字を改善すると、会社の業績に貢献できます。

この分析は、「検索型データ分析」を使う場合より一歩進んで、
方針がすでに固まっている段階で用います。

これら2つのパターンで分析を行う場合、それぞれの段階で
必須となる「分析のための7つ道具」があります。

  道具1. ヒストグラム ― 1変数の分布把握
  道具2. 確率分布 ― 1変数の分布把握
  道具3. 散布図と相関 ― 2変数の関係把握
  道具4. クロス集計とカイ二乗検定 ― 2変数の関係把握
  道具5. 因子分析 ― 検索型データ分析の道具
  道具6. クラスタリング ― 検索型データ分析の道具
  道具7. 回帰分析 ― 目的型データ分析の道具

ちなみに1~4までと7の一部についてはエクセルで可能ですが、
5~6と7の一部はエクセルだけでは厳しいようです。

ですから専用の統計解析ソフトを使うわけですが、
フリーソフトの「R」などもあるので、
「それほど身構える必要はない」と説明されています。

データ分析を行うには、分析の理論を知っていることと、
分析の操作を知っていることと、ビジネスを理解している
ことの3つが必要です。

本書ではこの3つの内、はじめの理論について、
具体的な事例を豊富に交えて、解説しています。

読んで面白い種類の本ではなく、あくまでも実用的な本です。

この本から何を活かすか?

データ分析を始めるに当たり、必ず問われる3つの質問が
あるそうです。

それが「データ分析3大FAQ」。

  ・どんなデータを集めればよいのか?
  ・どれだけたくさんのデータを集めればよいのか?
  ・データ分析って、どれだけ当たるのか?

実はこれらの質問に対する答えは、「検索型」か「目的型」
かによっても、まったく違ったものになります。

詳しくは、本書をご覧ください。

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| 数学 | 06:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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本当の仕事 自分に嘘をつかない生き方・働き方

本当の仕事  自分に嘘をつかない生き方・働き方本当の仕事 自分に嘘をつかない生き方・働き方
(2014/12/19)
榎本 英剛

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満足度★★★
付箋数:22

あなたは、「天職」が見つかっていますか?

もし、あなたが懸命に天職を探そうとしているなら、
残念ながら、一生、天職は見つからないかもしれません。

なぜなら、天職は見つけるものではなく、
自分で創るものだから。

本書のテーマは、「天職創造」。

榎本英剛さんが行っている、人気の「天職創造セミナー」を
紙上に再現したものです。

  「これまで延べ1000人以上にそのプログラムを通じて
  接してきて思うのは、 “もっと生き生きと仕事をするには
  どうしたらいいのか” と悩みながら、間違ったところを
  探しているために、その答えをずっと見つけられずにいる人が
  いかに多いかということです。」

本書では、今まで多くの日本人が持っていた次の4つの仕事観、
「4つのメガネ」を外し、新しいメガネで仕事を見ることで、
自分の天職を創ります。

  1. 旧:仕事とは、「生計を立てるための手段」である
  → 新:「自らの存在意義を探求し、表現すること」である

  2. 旧:仕事とは、「やりたくないことをやる」ことである
  → 新:「やりたいことをやる」ことである

  3. 旧:仕事とは、「既存の職業に自分を合わせる」ことである
  → 新:「自分に合わせる」ものである

  4. 旧:仕事とは、「同時に1つしかもてない」ものである
  → 新:「同時に複数もっていいもの」である

そして実際に天職を創造するには、「開きの哲学」による
4つのステップをたどります。

最初のステップ1では、「耳」を開いて心の奥から湧き出る
メッセージを聴き、自分の「純粋意欲」に気づきます。

次のステップ2では、「口」を開いて自分の本心、自分にとっての
真実である「純粋意欲」を人に語ります。

続くステップ3では、「目」を開き、自分の真実に対して、
世の中がどのように共鳴するかを見極めます。

最後のステップ4では、「足」を開き、その共鳴を指針として、
結果を恐れずに行動を起こします。

このように各ステップで自分を開くことが必要で、
4つのステップを通じて、「心」を開いておくことも重要です。

榎本さんが、本書で語っているのは、
仕事を変えるからではなく、自分の仕事観を変えるから、
生き生きと働けるようになるということです。

  「本書に書かれていることは、所詮、私自身の物語に過ぎません。
  しかし、 “たかが物語、されど物語” です。
  その人の中にどんな物語が流れているかによって、
  その人の人生はそれこそ天国にも地獄にもなります。
  それくらい強烈な力をこの頭の中の物語は秘めているのです。
  同じ物語を生きるなら、自分から力を奪う物語よりも、
  自分に力を与えてくれるような物語を生きたい、
  そう多くの人は願うはずです。」

やりたい仕事があるのに、多くの人が思いとどまるのは、
それで食べていけるかということです。

本書では、その問題にもしっかりと向き合います。

そして本書が示す、新しい仕事観を持つと、
やりたい仕事をやっても、それで生計を立てていくことが
可能になるようです。

この本から何を活かすか?

本書では、仕事に自らの存在意義を求めます。

これは言葉を変えると、「意味付け」を行っているということで、
オーストリアの心理学者、ビクトール・フランクルさんの
「人は意味を求める動物である」という考えに通じます。

以前に当ブログでは、フランクルさん関連本として
「働く意味」がわからない君へ』を紹介しましたが、
本書の仕事観と共通している部分が多かったように思います。

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| 仕事論 | 06:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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未来予測を嗤え!

未来予測を嗤え! (oneテーマ21)未来予測を嗤え! (oneテーマ21)
(2014/12/09)
神永 正博、小飼 弾 他

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kindle版 未来予測を嗤え! 角川oneテーマ21

満足度★★★
付箋数:22

  ― 小飼さんや神永さんは、未来予測ができると思いますか?

  小飼 最悪なのは、未来は決定しているのだけれど、
     人間が予測することはできないケースですね。

  ― そうきましたか。

  神永 例えば、カオス理論というものがあります。
     よく誤解されがちなんですが、数学でいうカオスというのは
     ランダムのことではありません。現象は完全に決定論的
     なんですが、振る舞いが複雑すぎて長期的な予測は
     不可能になります。

  小飼 わかりやすく例えると、パチンコかな。プレイヤーが玉を
     弾いた瞬間、玉はどこに落ちるかは決定しています。
     けれど、プレイヤーがそれを知ることはできない。
     わかるんだったら、ギャンブルとして成り立ちません。
     決っているけどわからない現象は、たくさんあるんですよ。

本書は投資家、プログラマーにして著名ブロガーの小飼弾さんと、
数学者でブルーバックスの数学系書籍でお馴染みの神永正博さんの
対談本。

小飼さんは本書を、『「中卒」でもわかる科学入門』の
続編と考えているようです。

  「未来はこれからいったいどうなるのか?
  私たちは、未来にどう備えるべきなのか?
  そこで、2人の人物に、未来への補助線を
  引いてもらうことにしました。 」

このように語るのは、対談を構成した山路達也さん。

もともとは、「未来予測はどこまでできるようになったのか?」
というテーマを考えていたそうですが、冒頭で発された
小飼さんの予想外の一言で、路線を変更。

「未来予測はできない」ことを切り口に対談は進みます。

人間は、わからないことに不安を感じる生き物です。

その不安から抜け出すために、古来から占いなどの
様々な未来予測が行われてきました。

それが昨今、統計学やビッグデータの普及によって、
未来を予測の精度が上がったと思われています。

しかし、小飼さんは、予測しようとする努力は無駄で、
観測精度を上げることの方が重要だと言います。

また、神永さんは、ビッグデータの時代は推測統計学の
価値が下がる時代だとも言っています。

最初は未来予測と統計やビッグデータの話ですが、
次第に経済、人間の欲求、好奇心、そして格差問題へと、
人間や社会の本質まで話しが及びます。

それも小飼さんと神永さんの特性が似ているので、
話しが噛み合うから。

活躍する分野は違えど、お2人は広い視野を持つ理系オタクという
共通する特性を持っていて、話すほどに共鳴します。

トピックを深く掘り下げると同時に、関連する分野に
話が飛び、話題が広がっていく印象ですね。

そして、そのお2人をうまくコントロールして、
読者の興味がある方向に山路さんが先導することで、
本書は成立しています。

この本から何を活かすか?

  小飼 世の中をもっと先に進める上で、これから必要なのは、
     「自分はバカかもしれない」ことをきちんと
     認めることですよ。

  神永 私たちに必要なのは「自分の頭の中にある知識はほとんど嘘」
     と思って、謙虚に調べる姿勢ですね。
     もっとも、あらゆることについてそんなことを
     やっていられませんから、重要なポイントだけに
     絞ることになりますが。

これは、「反知性主義と科学的リテラシー」が
テーマになったときのお2人の発言です。

行き着くところは、ソクラテスさんの「無知の知」ですね。

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| 科学・生活 | 06:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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すごい朝礼

すごい朝礼すごい朝礼
(2014/12/16)
大嶋 啓介

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満足度★★★
付箋数:20

  「たしかに、すごい朝礼である。
  これまでの朝礼では大切な要素だった “ほうれんそう” などは、
  朝礼の前にすませてしまうのだという。
  つまり目指すものが、従来とはまったく違うのである。
  それでは “すごい朝礼” は、いったい何を目指しているのか。
  第一に “サイキングアップ” である。」

これはメンタルトレーニングの第一人者、西田文郎さんによる
「居酒屋てっぺん」で行われている「すごい朝礼」についての解説。

サイキングアップとは、スポーツメンタル用語で、
アスリートが競技に入る前に、心と体をその気にさせて、
闘争心を前に出した状態で試合に臨めるように、
自分の心をコントロールする技法のことです。

人は知識や理屈ではなく、感情で動くもの。

人間の心のエネルギーの源である感情に働きかけるのが、
本書で紹介されている「すごい朝礼」です。

「すごい朝礼」に参加した後は、アスリートが競技に入る直前の
最適戦闘状態になっていると、西田さんは解説します。

さて、本書は株式会社てっぺんの代表取締役、大嶋啓介さん
ご本人による「すごい朝礼」の解説本。

私がこの「すごい朝礼」を知ったのは2007年に刊行された
スタッフの夢とやる気に火をつける! てっぺん!の朝礼』を
読んだときですから、7年以上前のことになります。

当時もかなり注目を浴び、テレビなどでも紹介されていましたが、
今や年間に1万人以上もの人が、「すごい朝礼」に参加・見学
しているそうです。

たった15分で社員がやる気を起こす朝礼。

本書では、「すごい朝礼」を人材育成方法として、
一般企業、学校、スポーツチーム、家庭などでの
実践例も交えて、そのやり方と理論的背景を説明します。

  第1章 「すごい朝礼」は思い込みをぶち壊す!
  第2章 「すごい朝礼」は脳をワクワクさせる!
  第3章 「すごい朝礼」はプラスの習慣をつくる!
  第4章 さあ「すごい朝礼」を始めてみよう!
  第5章 「すごい朝礼」をやるとみんな成長する!

この朝礼の最大のポイントは、一種の洗脳に近い状態
かもしれませんが、脳をワクワクさせることです。

  「成功したからワクワクするのではなく、
  ワクワクしているから成功するのだ。」

この辺の解説は、大嶋さんが師と仰ぐ西田さんの
脳トレーニング理論に基いています。

脳がワクワクしたプラスの感情を抱くと、
体調も思考もプラスになって、何をやってもうまくいきます。

反対に脳がビクビクしたマイナスの感情を抱くと、
体調も思考もマイナスで、何をやってもうまくいきません。

これは習慣化することで、更に大きな違いが生まれ、
人生にも大きく影響するのです。

ただし、「すごい朝礼」は物凄く熱気があって、
参加者もかなり入り込んでいるので、
新興宗教チックに感じて、自分には無理と感じる方も
いるかもしれません。

しかし、そういう方でも、社員からやる気を引き出す
理論については、本書から学べると思います。

この本から何を活かすか?

「すごい朝礼」は、以下の6つの内容を15分間で行います。

  1. 整列
  2. 黙想・イメージ訓練
  3. スピーチ訓練
  4. No.1宣言
  5. あいさつ訓練・ハイ訓練
  6. 締め(本気の握手)

実際の「すごい朝礼」の映像はYouTubeで検索すると、
すぐに出てきますが、コメントを見る限り、
やはり好き嫌いがハッキリ別れていますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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東大首席弁護士が実践! 誰でもできる勉強術

東大首席弁護士が実践! 誰でもできる<完全独学>勉強術 (SB新書)東大首席弁護士が実践! 誰でもできる<完全独学>勉強術 (SB新書)
(2014/12/16)
山口 真由

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kindle版 東大主席弁護士が実践!誰でもできる<完全独学>勉強術 (SB新書)

満足度★★★
付箋数:17

東京大学法学部に現役合格し、大学3年の時に司法試験に
一発合格、4年の時は国家公務員Ⅰ種試験にも一発合格。

更に東大では、履修した162単位すべてで「優」を取り、
教養科目の平均点は99点を超え、
東大総長賞を受賞して、主席で卒業。

これが本書の著者、山口真由さんの簡単なプロフィールです。

この圧倒的に優秀な結果が残せたのは、ある独自の勉強法が
あったからだと山口さんは言います。

  「私が東大受験も司法試験も国家公務員試験も一発合格できたのは、
  教科書を7回読むことに徹したから。(中略)
  教科書の7回読み勉強法については、これまでの拙書でも
  触れてきました。しかし、その具体的な方法論については、
  読者の皆さんがそのまま実践できるような説明をしきれて
  いませんでした。その反省から、本書では皆さんが私の勉強法を
  ちゃんと実践できるように、詳細に説明していきたいと思います。」

山口さんの勉強法は、ノートなどには一切まとめません。

線やマーカーを引いたり、重要なワードを隠して
読むようなこともありません。

確認用に一部の問題集や過去問は使いますが、
参考書やプリント等も使いません。

ひたすら教科書を7回読むのが基本です。

ただし、1度読んでから次回読むまでに1~2日くらい
間隔を空けるようにし、各回は違う読み方をします。

1回目は、まず、しっかり読まずに全体を眺め、漢字を拾います。

このとき顔は動かさず、目線だけをサーチライトを当てるように
左から右、右から左へとジグザグに動かします。

内容は全く理解していなくても大丈夫、スピード重視です。

2回目は、1回目同様にテンポよくサーチライトを当てますが、
漢字だけでなく数字も拾います。

図板・表・縦書の部分はまだ読みません。

3回目は、1、2回目より照らす範囲が狭いレーザービームを
当てるように、左から右、また左に戻って右へと
通常の読み方をします。

最初の2回で眺めたページをなんとなく思い出しながら、
もう少し丁寧に「好き」「嫌い」を意識しながら読みます。

4回目は、テンポよく黙読します。

図版や表はサラッと目で追いかけ、文章は普通に読んで、
意味を拾っていきます。

5回目は、大きく羽ばたく段階で、次に読むところの内容を
予測しながら読みます。

すると、それまで2割程度だった理解度が、8割くらいまで
一気に上昇するようです。

6回目は、普通の黙読と要約しながら拾い読みをすることを
セットにして、頭に叩き込んでいきます。

ここでは、要約しやすいページとしにくいページが分かれます。

7回目は、1ページを頭から読む前に、まずページ単位で要約します。

そして、次に本文を1行ずつ黙読しながら、
正しく要約できているかを「答え合わせ」していきます。

7回読んでもまだ完璧ではない場合は、8回、9回と読み続け、
問題集は、少なくとも7回読みの後からやります。

ちなみに、7回読むことが苦痛の場合は、「3回読み」という
短縮版から始めるよう勧められています。

この本から何を活かすか?

この「7回読み勉強法」は基本的に、暗記科目用です。

では、数学など、暗記だけでは通用しない科目は、
どのように勉強するのでしょうか?

それが「7回読み」の応用、「7回解き」。

基本が大事なのはよくわかります。

しかし、7回読みも7回解きも、教科書だけに
そこまで時間を使って、効果がなかったときのリスクを考えると、
実際にやるのは、結構、勇気が必要ですね。

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| 勉強法 | 14:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「時間がない! 」から抜け出すちょっとした方法

「時間がない! 」から抜け出すちょっとした方法 ――“1日1習慣「時間がない! 」から抜け出すちょっとした方法 ――“1日1習慣
(2014/12/04)
滝井いづみ

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満足度★★★
付箋数:18

  「タイムマネジメントは、5分や10分の小さな時間を省いたり
  得たりすることを目指しているわけではありません。
  自分の持ち時間全体の生産性を上げ、満足度を上げ、
  自身が成長することを目指しています。
   “自分にとって大切なものは何か?”
   “何をしていると自分は楽しいか?”
   “自分が後悔しない時間の使い方はどんなものか?”
  ―など、自分自身の現状や好み、志向、希望などを理解して
  時間のコントロールに臨んだ方が、日常はダイナミックに変わります。」

本書は仕事とプライベートの両方を含んだタイムマネジメント本。

著者の滝井いづみさんは、タイムマネジメント専門のコーチです。

滝井さんのこれまでの1000時間を超えるセッションから、
実例をもとにした、53個のタイムマネジメントのノウハウが
まとめられています。

  はじめに タイムマネジメントで仕事も人生もうまくいく
  第1章 スケジュールを立てる
  第2章 スピードアップを図る
  第3章 時間泥棒を追い払う
  第4章 「ひとり時間」を持つ
  おわりに 「こうなりたい」を叶えていこう

どの項目からでも、役に立ちそうなところから読んで
試せるようになっているので、気軽に取り掛かれます。

本書のノウハウの1つにも紹介されていますが、
大きな仕事や、気の進まない仕事は、小分けにして、
少しの時間だけでも手を付けるのが有効です。

タイムマネジメントも、根本から全て変えようと、
意気込んでしまうと、なかなか着手できませんから、
本書のように、スモールステップ化されていると、
始めるハードルが低くなっていいと思います。

本書で紹介されていたノウハウの中で、私が試してみたいと
思ったのが、「ポモドーロ・テクニック」です。

これはイタリアのフランチェスコ・シリロさんによって
1980年代後半に考案されたタイムマネジメント術。

ポモドーロとは、イタリア語でトマトのことを指すそうで、
シリロさんが使っていたトマト型のキッチンタイマーが
名前の由来だとか。

ポモドーロ・テクニックでは、25分を1単位(1ポモドーロ)として、
その時間にするべきことを決めます。

キッチンタイマーやスマホのアプリで25分の時間をセットし、
その時間は他のことを一切せず、決めたタスクに集中して
取り組みます。

1ポモドーロが終わったら、5分間のブレイクタイムを取り、
同様に2ポモドーロ、3ポモドーロ、4ポモドーロまで終えると、
少し長めの休憩を取ります。

この方法の良いところは、1単位が25分しかないので、
速やかに集中に入れること。

ポモドーロ単位で達成感がある点もいいみたいですね。

少し前の本ですが、このテクニックについては
アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門
に詳しく紹介されているようです。

この本から何を活かすか?

  「あれこれ気が散ってしまうのなら、 “あと10分やる”
  と全力を注ぐ」

やりたくないと思っている仕事ほど、やっている途中で、
他に気になることが思い浮かぶもの。

学生時代のテスト前日に、急に部屋の片付をしたくなるのも
同じ心理ですね。

先ほどのポモドーロ・テクニックに共通するところが
ありますが、集中力が落ちてきている時は、10分だけでも、
目の前のやるべきことに全力を注ぐといいようです。

私は気が散る方なので、この方法も試してみます。

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| 時間術 | 08:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか

優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか――自分と周囲の潜在能力を引き出す法則優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか――自分と周囲の潜在能力を引き出す法則
(2014/08/23)
ケヴィン・キャッシュマン

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kindle版 優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか ― 自分と周囲の潜在能力を引き出す法則

満足度★★★
付箋数:22

  「エグゼクティブにとって、成長における最大のハードルの
  ひとつは、効率的なマネジメントから卓越したリーダーシップ
  への変化だ。」

本書は、「マネジャー」が真の「リーダー」に変わるための本。

著者はこれまで60ヶ国以上のCEOやエグゼクティブに対し、
コーチングを行った実績を持つケヴィン・キャッシュマンさん。

100人以上のリーダーとの対話から、本書は生まれました。

マネジャーは、物事の達成に向け効率的にで突き進む。

一方、リーダーは、人々を人格で導き、変化に応じて
戦略的イノベーションを加速させる。

では、マネジャーからリーダーに変わるためには、
どうしたらいいのでしょうか?

マネジャーは、目の前のことに意識が集中してしまい、
全体を長期で見る視野が抜け落ちてしまうことがあります。

だから、意識的に一歩引いて全体を俯瞰する。
そのために、「立ち止まる」ことが必要なのです。

  「立ち止まることは逆説的に、目的を持ったパフォーマンスを
  強化する。」

本書が提唱するのは、真のリーダーシップを発揮するための
「ポーズ・プリンシプル(立ち止まりの法則)」。

立ち止まって活動が減ると秩序が増すのは、
物理学で言うところの、熱力学の第2法則です。

絶え間ない変化の中で、自分を点検して修正することは
大事だとわかっていても、日々の業務に追われていると、
なかなかできないものです。

特に不安や迷いがある中で、あえて立ち止まるのは、
勇気がいることです。

しかし、変化の波に溺れて自分を見失わないためには、
どうしても立ち止まることが必要なのです。

キャッシュマンさんは、立ち止まって、問いかけ、内省し、
統合するというプロセスを経て、イノベーションは生まれると
説いています。

なぜなら、立ち止まって既存の考えを疑うことが、
イノベーションの出発点だから。

そこから、破壊がもたらす可能性について、
前向きに検討できるようになるのです。

本書ではどういったポイントで立ち止まるべきかを、
事例を用いながら解説します。

  第1章 立ち止まるということ
  第2章 自己を育む
  第3章 他者を育む
  第4章 イノベーションを育む

本書で目指すリーダー像は、リーダーシップの権威、
ウォレン・ベニスさんが説くリーダー論に強く影響を
受けています。

そのベニスさんが掲げるリーダー像に近づくための手段が、
「立ち止まり」なのです。

立ち止まり=自分自身を振り返るということですから、
これは仕事においてもプライベートにおいても、
成長には欠かせない行程ですね。

キャッシュマンさんの専門がコーチングだけあって、
本書は一般的なリーダーシップ本より、内省を中心とした
リーダーシップ本となっています。

この本から何を活かすか?

本書の最後で伝えられている重要な内省の方法は
次の通りです。

  1. いま立ち止まろう
  
   自己を育み、他者を育み、イノベーションを育むために、
   あらゆる手段をつくしているか? 世界の革新は、各分野に
   真の奉仕を捧げるリーダーたちから始まる。

  2. 先に進むために、立ち止まろう
   「もっと大きなゲーム」のために何ができ、より広いシステムや
   ローカルなコミュニティの要望に応えるために、何ができるか。

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| リーダーシップ | 09:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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今、なぜ部下はあなたに心を開かないのか?

今、なぜ部下はあなたに心を開かないのか? これからの時代のリーダー論 (Sanctuary books)今、なぜ部下はあなたに心を開かないのか? これからの時代のリーダー論 (Sanctuary books)
(2014/09/12)
山川博史

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満足度★★★
付箋数:21

なぜ、部下はリーダーであるあなたに、心を開かないのか?

年代が違って、話しにくいのか。

それとも、若い世代はそもそもコミュニケーション能力が
不足しているのか。

そこで、こちらから部下に話しかけるようにして、
「何かあったら相談して」と声をかけたとます。

しかし、これでは何も状況は変わりません。

相変わらず、スタッフが相談もなしに、
突然、辞めてしまうことが繰り返されます。

部下があなたに心を開いてくれない理由を、
あれこれ考えてみても、やはり正解が見えてきません。

ここで、本書の著者、山川博史さんは衝撃的な理由を挙げています。

それは「あなたが仕事ができすぎる」から。

これまで理想のリーダー像を追い求めていた人ほど、
「そんなバカな!」と思うかもしれません。

しかし、これからの時代は、あなたが育ってきた方法では、
あなたの部下は育たないのです。

リーダーが中心的・模範的な存在になって、周りを引っ張って
いこうとすればするほど、部下は次のように考えて、
心は離れていくのです。

  ・「リーダーは、僕らとは違う人間だし」
  ・「リーダーは、仕事ができるから、任せればいいんじゃね?」
  ・「俺たちがいなくてもやっていける。だから明日辞めよう」

リーダーの頑張りが、まさに裏目に出ている状態。

それでは、逆に、仕事ができないリーダーの方が、
チームはうまくいくのでしょうか?

もちろん、そんなことはありません。

仕事ができなければ、やはり軽視・嘲笑・陰口の対象となります。

仕事ができ過ぎてもダメ、できなくてもダメ。
結局、どうしたら、部下は心を開いてくれるのでしょうか?

それはチームの仕事ぶりとは関係ないリーダーシップをとること。

リーダーは、プロジェクト達成に向け、皆の視線を同じ方向に
向けさせ、自分も同じ目的を持った同志という関係を築くのです。

そして、リーダーが中心になって引っ張るのではなく、
フラットな立場であることに部下が気づくと、
自然とあなたに対しても、心を開いてくれるようになるのです。

  「この本はソフトマネージメントと言われる
  これからのリーダーが取るべき行動をわかりやすく書いた。
  いわゆる “俺についてこい!” ということが通用しない時代に、
  リーダーになってしまった人に向けて書かれた
  新しいリーダー論である。」

本書はリーダー論と言っても、理論中心ではなく、
かなり人間臭い、現場に則したリーダー論です。

抽象論ではなく、具体的な方策が示されています。

それは、山川さんが飲食業界で苦労して、試行錯誤を重ねて
つくり上げてきた、チームビルディングの方法であり、
リーダーシップの方法だから。

机上で考えたのではなく、かなりの場数を踏んできた
山川さんだからこそできる、具体的でユニークなアドバイスが
数多く掲載されています。

あなたが、日々現場で苦闘する悩めるリーダーならば、
本書は、きっと頼りになる相談者ができたように
感じるかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書では、リーダーにとって「ブレスト会議」はストレスの
たまるもので、チームを崩壊させる会議であると指摘されています。

それは、部下たちがブレスト会議で言いたいことを言っても、
結局、自分の意見が採用されないという不満を持つから。

個人的には、これはちょっと違うと感じます。

意見がうまくまとまらないのは、ファシリテーターの力量です。

仮にリーダーがファシリテーターを務めるなら、
まずはファシリテーションスキルを磨いた方がいいと思います。

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| リーダーシップ | 07:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ようこそ「多変量解析」クラブへ

ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか (ブルーバックス)ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか (ブルーバックス)
(2014/11/21)
小野田 博一

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満足度★★★
付箋数:19

複数の種類のデータを統計的に分析する「多変量解析」。

主成分分析、因子分析、回帰分析、クラスター分析などの
種類があります。

多変量解析を行う目的は、データの関連性を明らかにすること。

しかし、事前に予想つかなかったことが、分析によって
浮かび上がってくるというより、分析者が考えている仮説を
統計的に理由付けするのが主な使い方です。

特に因子分析は、どんな結果を導き出すかを、分析者本人が
決めるので、分析者は扱うデータに詳しくなくてはなりません。

扱うデータのことをよく知らない人が因子分析すると、
確実にトホホな結果を導き出してしまう。

例えば、囲碁のことを全然知らない人が囲碁の能力について
因子分析しても、見る価値のある結果は得られません。

かつては、計算が困難で研究者用の道具だった多変量解析も、
最近ではコンピュータの発展と分析ツールの普及で、
一般のビジネスパーソンでも使うことができる時代となりました。

しかし、統計ソフトで分析結果をはじき出すことはできても、
そこで何が行われているかを知っている人は多くありません。

どの統計手法を選べばいいのか、どのデータから分析すれば
いいのか、出てきた結果をどう解釈したらいいのか。

そういったことが分からないまま、こわごわと統計ソフトを
使っている人も多いはずです。

本書は、多変量解析の入門書を読む前に読む本。
あるいは、入門書を読んでも理解できなかった人が読む本です。

著者は、私にとってはブルーバックスの「論理パズルの本」で
馴染みのある小野田博一さんです。

本書は高校の数学クラブに所属する3人の女子高生、
紫(ゆかり)、早紀(さき)、鈴(すず)が、
文化祭の出し物として「多変量解析」をテーマにすることを
話し合う設定で書かれています。

多変量解析に詳しい早紀が、ほとんど知らない紫と鈴に
説明する会話形式で進みますから、一般的な統計の入門書より、
取っつき易いと思います。

  紫:文化祭の話なんだけど、占いみたいなこともできると
    いいわね。

  早紀:できるよ。

  鈴:ええーっ! 早紀さん、占いできるんですか?

  早紀:違うよぉ。多変量解析で占い「みたいな」ことするの。
     正確に言うと、占いじゃなくて、予測なんだけど、
     未来の予測なら、ちょっと占いみたいだものね。

  鈴:「今日の運勢は大吉」みたいなこと、できますか?

  早紀:できるよ。運勢の良し悪しを数値で予測して、
     その数値が大吉・中吉などの範囲にあたるかを
     見ればいいのよ。

ただし、いくら会話形式で進んでいても、本書を読むには、
最低限、高校数学の「行列」の知識が必要です。

また、実際にある程度、手を動かして計算してみなければ、
頭に入って来ないので、文系の方がサラッと読み流して
簡単に理解できる本ではありません。

計算過程が丁寧に示されているので、それを読んだり、
一緒に計算するのが苦でなければ、
今まで漠然としか理解できていなかった多変量解析が、
自信を持って使えるようになると思います。

この本から何を活かすか?

  何かを新たに学ぶときの王道

  「わからない事柄にはこだわらず、容易に理解できることだけを
  どんどん多量に理解していくのが、学ぶ方法としてもっとも
  効率がよいのです。はじめわからなかったことも、理解量が
  増えたあとでは自然にわかるようになっていることは多い。」

確かに、最初に理解できないことに突き当たったときに、
どう対処するかで、それを習得できるかが決まりますね。

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| 数学 | 06:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「当たり前」の戦略思考

「当たり前」の戦略思考「当たり前」の戦略思考
(2014/11/26)
夏野 剛

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満足度★★★★
付箋数:25

モバイル市場での競合関係において、「Google」VS「Apple」、
または「Android」VS「iOS」という対立構図を
よく見かけることがあります。

しかし、慶應義塾大学大学特別招聘教授の夏野剛さんは、
これは大きな間違いであると指摘します。

なぜなら、GoogleとAppleでは、そもそもビジネスモデルが違うから。

Googleは広告収入がメインのビジネスモデルです。

一方、AppleはiPhoneやiPad、MacBook Proといった
ハードウェアを販売する端末メーカーで、
いかにしてハードの付加価値を高めるかを考えています。

だから、Appleは最初からiOSでモバイル市場を制覇しようとは
思っておらず、iOSはあくまでハードの価値を高めるための
道具と考えています。

この違いは、GoogleとAppleの売上が、何によって占められて
いるかを見ると一目瞭然。

さて本書では、ビジネスモデルの違いから「Microsoft」が、
モバイル市場において勝てない理由についても
考察しています。

これまでMicrosoftは、OSを販売することで収益を上げてきました。

同じビジネスモデルをモバイル市場でも踏襲すると、
Windowsのライセンスを各メーカーに販売することになります。

しかし、端末メーカー側から見ると、「無料のAndroid」と
「有料のWindows」のどちらかを選ぶことになりますから、
これは戦う前から結果は明らか。

ですからMicrosoftは、モバイル市場においては、
従来のOSで利益を生み出すのとは異なるビジネスモデルを
考え出さなければならないのです。

では、端末メーカーでは、今後Appleがシェアを拡大していく
のでしょうか?

夏野さんは、Appleの戦略上、それはあり得ないと考えます。

なぜなら、Appleは付加価値の高いものしか販売しないので、
圧倒的なシェアは必要ないからです。

マーケットに10%程度いるハイエンドユーザーに的を絞り
高い利益率を上げる戦略なので、最初から大きなシェアを
狙っていないのです。

本書は、夏野さんが執筆してきたブロマガ「週刊夏野総研」の
ビジネスモデル分析を加筆・再編集したもの。

世の中にあるビジネスは、実はシンプルな仕組みで
成り立っています。

しかし、多くの企業はそのシンプルな仕組みに沿った
「当たり前の戦略」すら立てられなくなったと、
夏野さんは指摘します。

「当たり前の戦略」が立てられないところから、
理詰めで考えていくと「近い将来、日本のメーカーは全滅」
という残酷な結論が導き出されています。

単に辛辣に意見を言っているのではなく、
ロジックで語っていますから、説得力があります。

本書は、戦略思考を学ぶための本ですが、
夏野さんの展開する各企業の戦略分析や考察が面白すぎて、
只々引き込まれて読んでしまします。

巻末の西村博之さんとの対談も、別の視点が示されていて、
本文の内容について理解が深まります。

この本から何を活かすか?

「Apple Watch」は発表前、「iWatch」という名前
になるのではと噂されていましたが、
結果、「Apple Watch」という名称が発表されました。

ここで夏野さんは、ある法則について言及します。

  「自信のない製品名・サービス名には “Apple” がつく?」

過去に新たな付加価値がなかった製品を並べてみると、
Apple Pay、Apple TV、Apple Watchとなります。

一方、大ヒットした製品やサービスを並べてみると、
iPhone、iPad、iTunes、iOSと、すべて「i」がつきます。

「iWatch」ではなく、「Apple Watch」になったことで、
この製品の行く末が見えてくる?

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| 経営・戦略 | 15:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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猿の部長

猿の部長 (PHP文庫)猿の部長 (PHP文庫)
(2014/12/03)
竹内 謙礼、青木 寿幸 他

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kindle版 猿の部長 PHP文庫

満足度★★★★
付箋数:24

経営コンサルタントの竹内謙礼さんと、
公認会計士である青木寿幸さんのコンビによる
ビジネスノベル第3弾。

私は、お2人のコンビによる2014年1月刊行の『戦略課長 』を
シリーズ第2作の『投資ミサイル』の改題文庫化だと
気づかずに購入してしまった経験がありましたが、
今回は紛れもなく書き下ろしの新作です。

第1作目の『会計天国 』では会計がテーマ、
第2作目の『戦略課長』では戦略がテーマでした。

本作は「マーケティング」がテーマです。

タイトルは「猿の惑星」ならぬ、『猿の部長』。

猿の惑星 」では、恒星間飛行に出ていた宇宙飛行士が
地球によく似た惑星に帰還してみると、
そこは猿に人間が支配された惑星だったという設定でした。

本書の主人公、滝川啓輔は大手商社で実績を積み上げ、
MBAで学んだやり手のマーケター。

中堅総合商社「ライフ商事」へ転職する前に、
趣味の秘境めぐりで、猿ヶ島へ祭礼を見に行きます。

祭礼を隠れ見ている内に、滝川は突然意識を失ってしまう。

目覚めた滝川が、島から戻ってみると、
そこは今までの世界と非常によく似たパラレルワールドでした。

予定通り、転職先のライフ商事に出社してみると、
そこで出迎えてくれた副社長は「ニホンザル」。

その世界は、すべての会社の部長以上の役職は、
みんな猿に決まっているパラレルワールドだったのです。

しかし、部長以上が猿でも、外見が人間と違うだけで、
仕事中に冗談を言ったり、部下の人間を激励するなど、
行動そのものは人間のサラリーマンと変わりありません。

時々、仕事中に毛づくろいしたり、突然「キッキー」と奇声を
発することはあっても、仕事に関しては猿だから困ることは
何ひとつありませんでした。

それに対して人間たちは、能力もモチベーションも低く、
自分が猿に生まれなかったことを恨むことさえありました。

そんな世界で滝川は、ライフ商事の5つの事業部において
猿の部長たちにマーケティング戦略を提案しながら、
1年以内に10億円の利益をあげることを目指します。

  第1章 一戸建てを「即完売」させることが、なぜいけないのか?
     ― 儲かる市場規模を探し、そこで儲かるポジションを取る
  第2章 商品が売れない理由は、お客との付き合い方に問題がある
     ― 「自分で考える」強い組織に作り変える
  第3章 競合も多く、価格競争も激しい業界で生き残る方法
     ― 商品点数を絞り、スピードを上げて、売れる機会を逃さない
  第4章 新しい市場を自分たちで作る
     ― 競争のない次の市場を探し、意図的に拡大させる
  第5章 マーケティングを実行する時に必要なこと
     ― 「売れ筋」を予測し、成功するまで戦略を修正する

ちなみに、滝川は色黒で、金のネックレスをした
昭和のホストっぽい外見の32歳の設定。

他の登場人物は、美人社長秘書の黒川可奈子は27歳です。

それ以外は、ゴリラ、ニホンザル、チンパンジーなど、
主要なキャラクターは、ほとんど猿ばかり。

こんな奇天烈な設定ですが、ストーリーは面白く、
マーケティングの説明は非常にわかりやすい一冊です。

この本から何を活かすか?

マーケット分析に必要なデータは、どこで入手できるのか?

本書で、滝川はいろいろな統計データを集めて、
マーケティング戦略を練っています。

それらの多くは、マーケティングのプロしか入手できない
特殊なデータではなく、国や自治体のホームページで
公開されている、誰でも入手可能なデータでした。

詳細な分析が必要な場合は、独自にデータを集める必要も
ありますが、大きくセグメンテーションする程度なら、
一般に公開されたデータでも、かなり活用できるようですね。

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| マーケティング・営業 | 09:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール

世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール  ハイパフォーマー集団が大切にする3つの仕事力世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール ハイパフォーマー集団が大切にする3つの仕事力
(2014/11/27)
作佐部 孝哉

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満足度★★★★
付箋数:23

本書の著者、アクセンチュア 戦略コンサルティング本部
シニア・プリンシパルの作佐部 孝哉さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたは、「ハイパフォーマー」になりたいですか?

このように、面と向かって聞かれると、
「はい、もちろんです」と答える人は、ほとんどいません。

結構、自信のある人でも、「まぁ、そうはなりたいですけど・・・」
と回答する人が多いようです。

そう答える裏側には「いまの自分はハイパフォーマーではない」
との思い込みがあり、引け目を感じている心理があります。

しかし、作佐部さんはハッキリと言います。

  「これでは人は変われません。
  まずやるべきことは “自分はいま、ハイパフォーマーなんだ” 
  と決めてしまうことです。人は誰でも、変わると決意した瞬間に
  変われるのです。」

ここで大切なのは、「自分には無理」、「私の能力はこんなもの」
といった「心の中の足枷(セルフハンディキャップ)」を外すことです。

そのために、自らをハイパフォーマーとして、
変わる意思を持つことが大切なのです。

さて、本書は「社員の成長が早い」と言われる
世界最大級のコンサルティングファーム、アクセンチュアから、
ハイパフォーマーになるための所作を学ぶ本です。

なぜ、アクセンチュアの社員は成長が早いのでしょうか?

その理由は、最初の1年で成長するビジネスパーソンに必要な
心構えや行動特性といった「土台」を固めているからです。

初期のクセ付けをしっかり行っているからこそ、
その後の成長が加速するのです。

それでは、固めておくべき「土台」とは、どんな力で、
アクセンチュアでは、どのように選定したのでしょうか?

実は、アクセンチュアではその土台を選定すべく、
調査を行っています。

それは、社内規模の調査ではありません。

国内外の優良企業に勤めるハイパフォーマー約8000名の
力量を調査し、結果を出す人に共通する因子を特定する
かなり大掛かりな調査です。

調査の結果、ハイパフォーマーには次の3つの共通す因子が
あることがわかりました。

  1. 未来を描く「構想力」
  2. 多様な人材を活かせる「人間関係構築力」
  3. 成果を出すまでやりきる「実行貫徹力」

アクセンチュアでは、この3つの力量をベースに、
入社後の社員の土台作りを行っています。

ただし、この3つの因子は抽象的に表現されてるので、
これだけでは具体的に何をどうすればいいのか
わかりません。

そこで、本書ではこれを「49の成長のルール」に落とし込み、
更に各ルールには「今日からやってみよう!」という具体的な
アクションを提示しています。

自分のビジネスシーンに合った行動から、1つでも2つでも、
順次取り入れていけるので、非常に実践しやすい本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、自分の想いを相手に伝えるために、
「本当に言いたいことをクリアにする方法」が紹介されていました。

  1. 素数で語る
    ― それ以上簡単にできないシンプルな表現で語る
  2. 3つにまとめて伝える
    ― 伝えたいことがたくさんあっても、あえて3つに絞り込む
  3. 夢やビジョンを語る
    ― 年齢や経験に関係なく相手の共感を得る

テクニックではなく、自分の想いをシンプルに磨き上げることが、
相手に伝えるためのポイントのようです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 08:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネスモデル全史

ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
(2014/09/18)
三谷宏治

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kindle版 ビジネスモデル全史 経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

満足度★★★
付箋数:20

本書で三谷宏治さんは、「ビジネスモデル」という言葉を
次のように定義しています。

  「ビジネスモデルとは、旧来の戦略的フレームワークを
  拡張するためのコンセプト・セットであり、その目的は
  多様化・複雑化・ネットワーク化への対応である」

本書は、ビジネスモデル革新の歴史をまとめた本。

14世紀イタリアのメディチ家の国際為替・決済システムから始まり、
17世紀日本の三井越後屋の革新的呉服店と公金両替商、
そして最近のビジネスモデルではクリス・アンダーソンさんが
提唱したフリーミアムまでのストーリーが一気に読めます。

本書は、ハーバード・ビジネス・レビュー誌で発表された
ビジネス書大賞2014経営書部門・大賞とベスト経営書2013第1位の
2冠を獲得した『経営戦略全史』の続編。

本書の「ビジネスモデル全史」というタイトルには
2つの意味があるようです。

1つ目は、ビジネスモデルの「ビジネス用語・経営戦略用語」
としての歴史です。

この歴史は1990年までの1期、1991年~2001年までの2期、
2002年以降の3期の3つに分かれています。

2つ目は、ビジネスモデルのイノベーションの歴史。

例えば、「替え刃モデル」のカミソリを1903年に商品化した
キング・ジレットさんは、それまでの「収益の仕組み」に
イノベーションをもたらしました。

それまでのカミソリは刃と本体は一体型で、
刃が鈍ってくれば、研ぎ直しをして使うものでした。

しかし、ジレットさんが発明したのは、鉄鋼の薄い刃が
切れなくなると、取り替えができるカミソリでした。

これにより、本体を安く売り、その後の消耗品やサービスで
長く儲けるビジネスモデルができたのです。

このモデルは、のちに多くの商品で採用されることになります。

コダックのインスタントカメラと専用フィルム、
家庭用ゲーム機とゲームソフト、インクジェットプリンターと
インク、携帯電話・スマートフォンの通話・データ通信料なども
この「替え刃モデル」から派生したものです。

また、このビジネスモデルは技術開発と特許によって
競争力を維持する「特許モデル」の先駆でもあったようです。

  序章 お金にまつわる5つのビジネスモデル革新
  第1章 ビジネスモデルとは何か?
  第2章 近代ビジネスモデルの創成期(1963~1969)
  第3章 近代ビジネスモデルの変革期(1970~1990)
  第4章 世紀末、スピードとITによる創造期(1991~2001)
  第5章 リアルを巻き込んだ巨人たちの戦い、
      小チームの勃興(2002~2014)
  第6章 どうビジネスモデル革新を起こすのか?
  補講 今、日本から世界に挑戦できること

私が前作で気に入っていた「巨人たちの午後」という
ビジネス史上の著名人たちによる架空対談は、
本書でも各章の冒頭に掲載されています。

本書も400ページ超の本(前作より増ページ)となっていますが、
人物の肖像写真や図解も多く、スイスイ読むことができます。

この本から何を活かすか?

先ほどのジレットさんが考案した「替え刃モデル」は、
コピー業界で、新たな進化を遂げています。

昔のコピー機は「青焼き」と呼ばれる湿式複写機で、
本体を安く売り、その後の特殊な専用複写用紙で儲ける
ビジネスモデルでした。

そこに革新を起こしたのが、ジョセフ・ウィルソンさんの
ゼロックスです。

ゼロックスが開発した普通紙複写機は、
リース方式で「従量制課金モデル」を採用しました。

これによりゼロックスは、コピー利用のサービス化を図り、
ビジネスモデルを変えて儲けることに成功したのです。

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| 経営・戦略 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2015謹賀新年

あけましておめでとうございます。

本日より、2015年のブログ更新をスタートします。

本年も、よろしくお願いします。

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