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チーム・ブライアン

チーム・ブライアンチーム・ブライアン
(2014/11/21)
ブライアン・オーサー

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kindle版 チーム・ブライアン

満足度★★★★
付箋数:20

私は、特別、男子フィギャースケートのファンではありませんが、
話題になっていた本だったので、読んでみました。

これが、意外なほど良かった。

本書は2014年7月にカナダの「トロント・クリケット
・スケーティング&カーリングクラブ(以下クリケット・クラブ)」
にて行われたブライアン・オーサーさんへのインタビュー、
および8月に同所で行われたオーサーさんと羽生結弦選手との
対談を基に構成された本です。

オーサーさんは、ソチオリンピックの男子フィギャースケートで
羽生選手を金メダルに導いたコーチです。

2010年までは韓国のキム・ヨナ選手のコーチも務め、
同じくバンクーバーオリンピックで金メダルを獲得しています。

オーサーさん自身も男子フィギャースケートの選手として、
2度のオリンピックで銀メダルを獲得した、
カナダの国民的スター選手でした。

本書では序章で、オーサーさんと羽生選手の師弟対談、
第1章で選手時代の回顧録、第3章でキム・ヨナ選手へのコーチ方法
について、第3章で羽生選手とハビエル・フェルナンデス選手への
コーチ法について、第4章でソチオリンピックの裏舞台、
第5章でチーム・ブライアンのコーチングについて、
そして第6章でソチ以降と未来について語ります。

ちなみに、「チーム・ブライアン」とは、クリケット・クラブに
所属する、オーサーさんはじめ20名以上のコーチが所属する
コーチングチームです。

オーサーさんは選手時代、初めてオリンピックに出場した
1984年のサラエボでは、オリンピック史上初となる
トリプルアクセルを見事に成功させ、銀メダルを獲得しました。

そして次のオリンピックは、自国カナダのカルガリーでの開催。

前年1987年の世界選手権では初優勝を飾り、選手としても
ピークを迎え、カナダ国民から金メダル獲得の期待を背負って
カルガリーに挑みました。

この時は、ライバルの米代表のブライアン・ボイタノ選手との
「ブライアン対決」にも注目が集まりましたが、
結果、僅差でボタノイ選手に敗れ銀メダルに終わりました。

本書の解説には、このことについて以下のように記されています。

  「試合結果は、オーサーが述べた通り、オーサーにわずかな
  トリプルフリップのミスがあり銀メダル。その映像をオーサーは、
  ショックのあまり見直すことができなかった。
  キム・ヨナのコーチとしてバンクーバーオリンピックに行く直前、
  約20年ぶりにようやくその映像を見たことを、オーサーは
  周囲に打ち明けている。そして “本当の意味で立ち直るのには
  26年かかった” と語る。つまり、 “本当の意味で立ち直った”
  のは2014年、羽生結弦がソチオリンピックで金メダルを
  獲得した後だった。」

本書には、コーチとして金メダルを取るための緻密な戦略や
コーチング技術についても詳細に書かれていますが、
何より伝わってくるのは、オーサーさんの選手に対する愛情です。

そして、オーサーさんの人間としての魅力です。

また、バンクーバーでなぜ、キム・ヨナ選手が金メダルを獲得し、
浅田真央選手が銀メダルに終わったのかについても、
その理由がよくわかります。

フィギャースケートのファンの方が楽しめるのはもちろん、
そうでない方でも、読んで良かったと思える本です。

この本から何を活かすか?

  チーム・ブライアンのコーチング3ヵ条

オーサーさんは、コーチとしてやるべきテーマを
次の3つに絞っているようです。

  1.パッケージング
   スケート技術を高め、衣装や音楽も含む一体感をつくること

  2.マネージング
   練習計画、メディア対応、健康管理など環境を整えること

  3.モチベーティング
   選手を精神的に安定させ、やる気にさせること

ビジネスでの人材育成でも、応用できる部分がありそうです。

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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