活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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なんとなく企画クリエイティブの仕事をしたいと思っている人のなんとなくをなんとなくじゃなくする本 なんクリ

なんとなく企画クリエイティブの仕事をしたいと思っている人のなんとなくをなんとなくじゃなくする本 なんクリなんとなく企画クリエイティブの仕事をしたいと思っている人のなんとなくをなんとなくじゃなくする本 なんクリ
(2014/10/30)
福田 敏也

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満足度★★★★
付箋数:25

私の世代で「なんクリ」と言えば、田中康夫さんが1980年に
発表して話題を読んだ小説、『なんとなく、クリスタル』です。

本書では、「なんとなく企画クリエイティブの仕事をしたいと
思っている人のなんとなくをなんとなくじゃなくする本」を
略して「なんクリ」と言っていますが、著者の福田敏也さんも、
田中さんの小説を意識して、このタイトルをつけたのでしょう。

  「企画仕事はクリエイターだけのものではありまあせん。
  どんな職種であっても、どんな職場であっても、
  それぞれの視点と考え方で本質と向き合う力をつけていれば、
  ユニークな企画マンになれる可能性はあるのだと思います。」

本書は日本を代表するウェブ・クリエイティブディレクターの
福田敏也さんが書いた技術本としての企画本。

企画というと一般的に「ひらめき」のイメージがあります。

しかし、繰り返し企画し、それが仕事として成立するには、
偶発的思いつきに頼らないノウハウが必要です。

ノウハウがなければ、素晴らしい「ひらめき」が湧いても、
一発屋で終わってしまいます。

ミュージシャンで言うと、桑田佳祐さんのような
ヒットメーカーは、きっと何かしらの曲作りのノウハウを
持っているのでしょう。

もちろん、「ひらめき」が必要ないわけではありませんが、
まずは「ひらめく」ための手順とルールを習得します。

本書では、企画するためのメソッドが、
成長のステージごとにまとめられています。

  「企画が上手になるコツと一言で言っても、初心者が
  レベルアップするのと、上級者がさらに上を目指すのでは、
  意味が違います。また、ぶつかる壁のあり方も
  年代ごとに違っているはずなのです。」

ですから、本書は今読んで、それで終わりにする本ではなく、
自分の企画レベルが上がるごとに、読むパートが変わる、
成長しながらずっと付き合っていける本なのです。

  STAGE1 準備期
  STAGE2 新人時代
  STAGE3 3年目
  STAGE4 ユニットリーダー期
  STAGE5 プロジェクトリーダー期
  STAGE6 ベテラン期

先日、当ブログで著名クリエイターである佐藤可士和さんの
佐藤可士和の打ち合わせ』を紹介しましたが、
本書にも同じような内容が書かれていました。

それは、自分の過去の感情を頼りに記憶を呼び出すこと。

  「昔のことを掘り起こすことそのものに意味があるわけでは
  ないのです。そうして深層に格納された強い記憶は、
  強い感情や感覚とともに格納されていることに意味があるのです。
  強い感情や感覚とともに残っている記憶には、
  住む場所や環境が違えども、みんなに共通するものが多いのです。
  忘却のフィルターを通って残っていくものは、人間の感情や
  感覚の共通部分に触れているものが多いのです。」

本書では、思い出し上手になるメソッドとして、
「放射A4法」という連想して思い出す方法が紹介されていました。

この本から何を活かすか?

福田さんの企画で有名なのが「Lupin Steal Japan Project」。

これは2009年に行われた『ルパン三世』40週年の節目に
キャラクターの話題性を高め、ルパンキャラクター関連ビジネスの
売上向上を目指したキャンペーンでした。

犯行予告をした上で、渋谷駅南口のモヤイ像を盗み出し、
その後犯行声明を出すなど、かなり大掛かりなものでした。

結果、関連商品は売上目標をクリアし、アニメスペシャルの
視聴率も前年より大きく上がりました。

本書では、このプロジェクトにつても、
どのように企画に至ったのか、その過程が公開されています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| アイディア・発想法・企画 | 06:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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