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出世する人は人事評価を気にしない

出世する人は人事評価を気にしない (日経プレミアシリーズ)出世する人は人事評価を気にしない (日経プレミアシリーズ)
(2014/10/09)
平康 慶浩

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満足度★★★★
付箋数:23

会社に雇われて働く限り、好むと好まざるとにかかわらず、
「出世」と付き合って行かなければなりません。

あんな仕事のデキないヤツが昇進するのが許せない。

これだけ会社に貢献している自分が、
人事でまったく評価されないのが納得できない。

このように「出世」に関しては、理不尽に感じることも
少なくありません。

では、出世させる側では、一体、何を基準に
選考しているのでしょうか?

本書の著者、人事コンサルタントの平康慶浩さんは、
いわゆる「デキる人」が出世できるのは、
課長の手前までだと指摘します。

そして、目の前の仕事で結果を出していても、
ある日昇進できなくなる。

実は会社生活のなかでの競争のルールは、
途中で大きく変わるのです。

最初の変化は、課長になる時に起こります。

それまでの評価は、業務の正確性やスピードなど、
現在担当している仕事での優秀さが昇進の基準でした。

これを「卒業基準」と言います。

小学校を終えたら、中学校、高校へと進むように、
必要なカリキュラムをこなすと、主任や係長までは上がれます。

しかし、課長という管理職に昇進する場合は、
それまでと違った「入学基準」で選ばれます。

これは、ふさわしい学力があると判断された人だけが
入学できる大学のようなもの。

管理職としてふさわしい仕事ができるかどうかが、
課長への昇進基準となります。

そして、課長になった後の次長、部長への昇進も、
更に厳しい入学基準で判断されます。

つまり、課長としての仕事が優秀かどうかではなく、
部長にふさわしいかどうかが基準になるのです。

更に、大きな競争のルールの変化は、
管理職から経営陣になる際に起こります。

経営者になるには、「使われる側」から「使う側」へと、
大きな視点の変化が必要です。

「使う側」と「使われる側」には、目に見えない
大きな壁があるのです。

  「この本で書きたかったことの本質は、 “選ばれる” ルールが
  変わるタイミングがあるということだ。 “使われる側” から
   “使う側” への変化が一番わかりやすいが、 “組織の中で
  生きる” ことから “自分が作ったルールの中で生きる” 立場への
  変化もそうだ。それは従業員から経営者になるタイミング、
  独立して起業するタイミング、ワークライフバランスを
  重視する生き方を選んだりするタイミングなどだ。」

本書は、今までありそうでなかった人事の本。

人事コンサルタントならでは、具体的な事例を示しつつ、
組織の中で求められる、視点の変化をわかりやすく解説します。

仮に、会社の中で出世したい欲求があまりなくても、
こういった人事評価制度のルールを理解しているだけで、
ずいぶん働きやすくなると思います。

また、本書は章の間に人事にまつわるミニストーリーが
掲載されています。

ページ数はそれほど多くありませんが、これが結構面白く、
昇進の壁にぶつかっている人には、ヒントになる物語です。

この本から何を活かすか?

平康さんは、経営者まで出世した人には、
共通する次の2つの行動パターンがあると指摘します。

  第1に、つながりを大事にしている
  第2に、質問を繰り返している

この2つの行動を繰り返していると、経営者に必要な資質が、
自然と手に入りやすくなるそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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