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私の「情報分析術」超入門

私の「情報分析術」超入門: 仕事に効く世界の捉え方 (一般書)私の「情報分析術」超入門: 仕事に効く世界の捉え方 (一般書)
(2014/09/25)
佐藤 優

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満足度★★★
付箋数:21

本書は元外務省主任分析官でインテリジェンスの第一人者、
佐藤優さんによる「オシント(OSINT)」についての本。

オシントとは、オープン・ソース・インテリジェンス
(open source intelligence)の略称で、新聞・雑誌・テレビ・
ラジオ・ウェブサイトなど合法的に得られる公開情報を基に、
情報分析を行う手法。

第1部は、どのようにオシントを行うかのノウハウを伝える
「講義編」で、50ページ超の書き下ろしです。

情報の入手自体は、もともと誰でも入手できる公開情報を
使いますから、難しいことはありません。

ポイントとなるのは、玉石混交の情報の洪水の中から、
自分にとって有益な「玉」となる情報を探し出すことです。

では、どうやって「玉」を探しだすかというと、
信頼できる専門家を見つけ、その情報分析の上に乗っかるのが
最良の方法。

佐藤さんは、情報分析力を養うためには、「何でもかんでも
自分で分析できる」とか、「自分で考えればわかる」などと
いった考えは捨てるべきだと言います。

このパートでは、信頼できる専門家の見つけ方、新聞・テレビ・
インターネットなどからの情報収集法、スクラップブックや
手書きノートを使った情報整理術、そして教養の身につけ方などが
解説されています。

最近のニュースから集めた情報を使って、自爆テロリストが
「エボラ出血熱」にあえて感染した場合のシミュレーションは、
なかなか興味深いものがありました。

この第1部と比較して、第2部はガラッとイメージが変わります。

なぜなら、第2部は佐藤さんが「週刊アサヒ芸能」に連載する
軍事コラム「ニッポン有事!」をまとめたものだから。

2013年2月25日~2014年6月18日の期間に連載したコラムが
テーマ別に並べ替えられ、解説が加わり掲載されています。

本書の中で第2部は、オシントの「実践編」と位置づけられ、
ロシア、日本、外務省、アジア・中東、アメリカの
5つのテーマに分けて掲載されています。

ただし、このパートは、いわゆるアサ芸の記事ですから、
佐藤さんは、あえて強烈で少し下品な言い回しを使っています。

  「この連載コラムを書くときに私は具体的なメッセージを
  政治家や官僚に伝えることを意図している場合が多い。
   “貴様!” と呼びかけ、 “陰嚢のシワを伸ばしてよく聞け” など
  常識人が聞いたら眉をひそめるような言葉をあえて用いている。」

これは名指しで、喧嘩を売っているようなものですが、
アサ芸の記事だから許されているところもあるのでしょう。

冷静な分析というよりは、感情を表に出して書いている
ようにも見えますが、その裏には緻密な計算が
あるということなのでしょうか。

また、本書には佐藤さんらしからぬ、次のような記述がありました。

  「筆者の欠点は気が弱いことだ。また、 “鬼の特捜”
  (東京地方検察庁特別捜査部)に逮捕された経験から、
  国家権力と対峙することは極力避けるようにしている。
  国家権力だけでなく、民間の組織や個人とも、極力、諍いを
  起こさないように心がけている(ただし、悪徳外務官僚を除く)。」

私は、佐藤さんは「気が弱い」とは真逆のイメージがあり、
悪徳外務官僚以外であっても、痛烈に批判している
印象だったので、このように書かれているのは意外でした。

この本から何を活かすか?

  「現代の日本を読む場合、筆者が最も意識しているのは、
  公明党と創価学会の動きである。むしろ、それだけを見ておけばいい。」

佐藤さんは、このような考えを持っているので、
よむべき新聞として、全国紙に加えて「聖教新聞」を挙げています。

特に無料版の「SEIKYO online」が充実しているので、
有益な情報が簡単に得られるようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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