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トリーズ(TRIZ)の発明原理40

トリーズ(TRIZ)の発明原理40 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考支援ツールトリーズ(TRIZ)の発明原理40 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考支援ツール
(2014/08/26)
高木芳徳

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満足度★★★★★
付箋数:28

ソ連が健在だった1990年まで、門外不出のノウハウとして、
特に西側諸国へは厳重に隠されてた問題解決の理論「TRIZ」。

読み方は「トリーズ」で、ロシア語のティオリア(理論)、
リシュニア(解決)、イズブレタチェルスキフ(発明)、
ザダチェ(問題)の頭文字をとった言葉です。

この理論が作られたのは1950年代でしたから、
約40年ほど隠されていたことになりますね。

ソ連の崩壊でTRIZを身につけた技術者が西側諸国に流出して、
大きなインパクトを与えたそうです。

TRIZを作ったのは、ロシアの特許審査官だった
ゲンリッヒ・アルトシューラーさんです。

彼は審査する多くの特許に触れるなかで、
2つのことを発見しましした。

1つは、「分野を超えて、同じような問題と、
同じような解決策が繰り返し現れてくる」こと。

この発見により、「分野は違っていても、問題解決の手法には
共通要素があるのではないか?」と考えました。

更に特許を注意深く観察して、2つ目の発見をします。

それは「ある分野で新たに解決された問題の9割は、
実はほかの分野で既に解決されている問題である」ということ。

そこで、アルトシューラーさんは、問題解決のプロセスの
一般化に着手して、「TRIZ 40の発明原理」としてまとめました。

TRIZは今でも進化し続ける、巨大な理論体系になっている
そうですが、本書では最初にまとめられた40の原理を学びます。

問題解決の流れは次の5ステップです。

  1. 問題を具体的に記述する
  2. 矛盾を1組抽出する
  3. 特殊パラメーターを当てはめる
  4. 矛盾マトリクスを参照し、発明原理を選択する
  5. 発明原理をヒントにして問題を解決!

まずこの原理では、問題解決を「矛盾した2つ以上のことを、
一度に解決しようとすること」と定義しています。

その2つ以上のことが、トレードオフの関係にあり、
同時に成り立たせることが、難しいから問題となるのです。

しかし、そのトレードオフを乗り越える解決方法は、
アルトシューラーさんが、これまで審査してきた多くの
特許の中にありました。

アルトシューラーさんは、特許で解決しようとしている問題を
抽象化して、39種類の悩みのタネに分類。

これを「特性パラメーター」と呼びます。

その39種類の特性パラメーター掛けあわせによって生じる矛盾を、
過去の発明ではどのように解決したかを一覧にしたのが、
「矛盾マトリクス」なのです。

いま解決しようとしている問題は、どんな矛盾を同時に
成り立たせようとしているかを見極めたら、
矛盾マトリクスを参照します。

このマトリクスでは、有効な発明原理が、
効果の高い順にリストアップされているので、
その原理をヒントに問題解決をするのです。

巷に溢れる創造技法の多くは、自分の脳の中のこれまでの経験を、
別の視点から捉えて、他の経験と組み合わせるため、
「自分の経験プラス一歩先」程度の創造が限界でした。

しかし、TRIZは自分の経験に留まらず、異分野を含め、
過去に発明されてきた様々な工夫の中から組み合わるので、
創造の幅が圧倒的に違うのです。

著者の高木芳徳さんは、この手法を使って、ソニーグル―プ
10万人の社員のなかで、唯一「アイディアクリエーター」の
肩書を持っているそうです。

本書は、B5横開きの本で携帯には不向きですし、
価格も他の本と比べるとそれほど安くはありませんが、
間違いなくそれ以上の価値が得られる本だと思います。

この本から何を活かすか?

  リバースTRIZのススメ

ある問題を解決する工夫を見つけたら、それが何のトレードオフを
解決しているのかを考えるのがリバースTRIZ。

リバースエンジニアリングのように問題解決法を分解して、
何と何の特殊パラメーターの矛盾を解決しているかを
見極めることで、TRIZへの理解を深めます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 10:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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