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不正選挙

不正選挙不正選挙
(2014/07/15)
マーク・クリスピン・ミラー

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満足度★★★
付箋数:20

  「2000年の大統領選挙の勝利は、アル・ゴアの手から
   “盗まれた” のだ。これは歴史的な考察であって党派的な
  告発ではない。(中略)アメリカの歴史には、これまで多くの
   “盗まれた” 選挙の事例があるが、その証拠は何十年も経ってから
  明らかになるのが普通である。しかし今回のケースでは、
  たった数年の調査でこの盗みを “合理的な疑いの余地なく”
  証明できる一連の出来事が明らかになった。」

本書は2008年4月に刊行された「Loser Take All」の翻訳本。

2000年以降のアメリカの選挙で行われた不正を暴き、
民主主義の崩壊の姿を描く15人の寄稿者によるレポート集です。

原書が出版されてから何年も経ちますが、日本語版の刊行に
合わせて、その後の2012年大統領選挙までの動きと、
2014年中間選挙の展望が、最終章に加筆されています。

ちなみにアメリカの大統領選挙は、州ごとに得票数を集計し、
少しでも多くの票を集めた候補者が、その州の票を総取りする
「勝者独占」方式が取られています。

原題の「Loser Take All(敗者独占)」はそれを皮肉ったもの。

正確には、各州の人口に応じて分配された総定数538人の
「選挙人」と呼ばれる大統領を選ぶ権限のある人を選んで
いることになります。

悪名高き2000年の大統領選挙では、アル・ゴアさんは全米の
獲得票数では、およそ50万票の差をつけて
ジョージ・W・ブッシュさんに勝利しました。

しかし、選挙人票で過半数に達していなかったために、
最終的にアメリカ大統領選挙で負けました。

このとき話題になったのが、選挙人の多さで重要な
フロリダ州での投票です。

公式には、わずか537票差でブッシュさんが勝ったことに
なっていますが、本書ではフロリダ州の有権者は少なくとも
ゴアさんの方に数千票多く投票した証拠を挙げています。

私には、本書のレポートの信憑性がどの程度かは
わかりませんが、多くのレポートがブッシュさんと
副大統領だったディック・チェイニーさんの共和党ペアを
犯罪チームとして告発しています。

選挙には巨大なマネーが流れ込みますから、
そういった不正の温床になっても不思議ではありません。

投票箱ごと入れ替えてしまうという古典的な手法から、
最近の電子投票での不正の方法まで明らかにします。

特に、電子投票システムでは、タッチスクリーンで
投票した候補と違う名前が表示されるなど、
単なるトラブルなのか、それとも不正なのか、
疑惑が持たれているところです。

また、いくらでもハッキングできる票集計マシンを
使い続ける州務長官がいることなどは、
まるでドラマを見ているかの様相です。

こういった不正の数々が、民主主義が育っていない国で
起きているならまだしも、世界で最も民主主義が進んだ国と
されるアメリカで行われていることが本当だとすると、
国家の根幹を揺るがすことにもなりかねません。

日本でも、しばしば選挙の不正疑惑がささやかれることが
ありますが、まだアメリカほどではありません。

しかし、選挙制度の違いはあれ、アメリカの先進的な技術が
後から日本に流れてくることを考えると、
本書のレポート内容は対岸の火事ではないように思えます。

この本から何を活かすか?

本書に興味を持ったのは、NHK-BS2で放送されていた
海外ドラマ「グッド・ワイフ」でも不正投票が
当たり前のように行われていたから。

このドラマ、主人公のアリシア・フロリックが女性弁護士なので、
法廷がメインのドラマですが、その夫のピーター・フロリックが
州知事を目指していたため、政治ドラマの要素も持ちます。

NHK-BS2では、シーズン4までの放送が終了しました。
次のシーズン5の放送が待ち遠しい。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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