活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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戦略思考で鍛える「コミュ力」

戦略思考で鍛える「コミュ力(りょく)」(祥伝社新書)戦略思考で鍛える「コミュ力(りょく)」(祥伝社新書)
(2014/09/01)
増沢隆太

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満足度★★★
付箋数:23

  「コミュニケーションという妖怪のような存在は、近ごろ
   “コミュ力” などと呼び名を変えて、ますますおどろおどろしい
  ものとなっているようです。コミュニケーション能力のない人間を
   “コミュ障” などと呼び、社会人でも学生でも、所属する組織に
  おいての存在が危ぶまれるほどだともいいます。
  そんな人生を左右するかもしれないほどに巨大な存在に
  なってしまったコミュニケーションとは、どんなものなのでしょう。」

本書は、つかみ所のないコミュニケーションの正体を明らかにし、
戦略思考を使って、本当に必要な「コミュ力」を鍛える本。

著者は東京工業大学特任教授で組織コンサルタントの増沢隆太さん。

増沢さんは、理系の大学院でキャリア指導をするようになり、
プレゼンが下手であるゆえに、コミュニケーション力がないと悩む
多くの学生がいることを知りました。

確かに、経団連が発表する「新入社員に求める能力」ランキングで
コミュニケーション能力が10年連続1位になっていることからも、
社会で求められる能力であることに間違いはありません。

会社が組織である以上、「コミュ力」を第一に求めるのは当然です。

会社勤めをしていなくても、生活するうえで何らかの組織に
属しているはずですから、必須の能力と言えます。

しかし、「コミュ力」とは、スティーブ・ジョブズさんの
ようなスーパープレゼンテーションをする能力ではありません。

また、テレビのアナウンサーのように流暢に話ができたり、
芸人のように人にウケる話ができることでもありません。

本当の「コミュ力」とは、自分の考えを誤解なく簡潔に伝え、
相手を動かすこと。

最初に達成したい目的があってこそ成立します。

本書では次のコミュニケーションの3つの原則をもとに、
戦略思考でコミュ力の向上を目指します。

  1. 目的設定すること
   「伝える」ためのキーメッセージを絞ることで、
   コミュニケーションで達成したい目的(ゴール)を明確化します。

  2. 「相手」目線を持つこと
   コミュニケーションには必ず相手がいます。傾聴を意識して
   相手を巻き込むと、コミュニケーションが深まります。

  3. ロジックが成り立つこと
   ここでのロジックとは、相手との共通の理解があること。
   ロジック成立のためには、「正しいこと」ではなく、
   相手が納得できる「メリット」につながるかどうかがカギ。

増沢さんと私のような読者も、この本を通じて一種の
コミュニケーションをとっていることになります。

本書も3つの原則に沿って、目的を設定し、読者視線を持ち、
言葉を定義したうえで論理的に語られていますから、
しっかりとコミュニケーションが成立していると言えるでしょう。

精神論的なコミュニケーションや、プレゼンのテクニックを
本書に求めることはできませんが、本書の方法論に従えば、
現代人に必要な「コミュ力」を、しっかりと身に付けることが
できると思います。

この本から何を活かすか?

  おわびコミュニケーションで、何よりも大事なこと

仕事をしている以上、必ず何らかの失敗はありますから、
ビジネスで「おわび」することは避けられません。

ただし、「おわび」といっても、その原因が「不注意」に
よるものと、「不可避な事由」によるものに大別されます。

この内「おわび」が難しいのは、「不可避な事由」によるもの。

なぜなら、自分に責任がなかったり、その場にいれば誰にでも
起こり得ることだと、「おわび」に対して、
心から納得できない感情が出てしまうからです。

ですから、おわびコミュニケーションでは、
自己正当化したい気持ちや、自分を侮辱されたり、
貶められたくないという、自分の感情を押さえることが、
一番重要なのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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