活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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9割の人間は行動経済学のカモである

9割の人間は行動経済学のカモである ―非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす9割の人間は行動経済学のカモである ―非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす
(2014/01/23)
橋本 之克

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満足度★★★
付箋数:21

あなたが購入した商品は、世界でもっとも優れているうえ、
安く、常に最良の選択だったと言えるでしょうか?

商品を購入するときは、価格コムや楽天などで、
十分に調査してから買う人でも、スペックやデザインで、
少しだけ妥協したり、最安値に下がるのを待たずに
買うことがあるでしょう。

ひょっとすると、最良の選択をしたと思い込むために、
購入した後は、一切、その商品の価格や後継モデルの情報を
遮断して、後悔しないようにしてかもしれません。

そもそも、人は完全に合理的な判断だけで購買行動を
起こすわけではありません。

これを売る側の視点から見ると、いかに顧客に非合理的な
購買行動を起こさせるかが、商品を売るためのポイントとなります。

顧客に非合理的な行動を起こさせるときに、
答えやヒントを与えてくれるのが行動経済学です。

本書は行動経済学をマーケティングに生かすための本。

著者の橋本之克さんは、行動経済学の研究者ではなく、
マーケターです。

ですから、本書は行動経済学の理論を詳しく学ぶのではなく、
実際にマーケティングに応用された例を見ながら、
使える行動経済学を学ぶための本と言えます。

海外の行動経済学の翻訳本では、取り上げられる事例も、
当然、海外のものになりますが、本書は国内の事例を
豊富に取り上げています。

なめこ栽培、パズドラ、コンプガチャ、東京スカイツリー、
LINE、プリウス、AKB総選挙、花王の通販商品・・・

私たちに馴染みのある事例が多く紹介されているので、
わかりやすい。

  第1章 行動経済学は人間を意のままに動かす最強の学問
  第2章 1割の人間は「プロスペクト理論」を知っている
  第3章 犯した過ちはすべて「ヒューリスティック」にある
  第4章 「フレーミング理論」活用の儲かるビジネス
  第5章 「時間選好」を知ったら、もっと儲けられる
  第6章 行動経済学で「儲かる体質」に変えよ

本書は、短時間で内容を知りたい人のためにも、
各章の最後にポイントがまとめられているので便利です。

本書を読むと、行動経済学を知らなかった人にとっては、
今までいかに自分がカモにされていたかを知って、
愕然とする人もいるかも知れません。

また、売る側の立場の人にとっては、
行動経済学を使わないことは、大きなハンデになることが
わかるでしょう。

表紙の刺激的なピンク色は、かつて一世を風靡した
神田昌典さんの『あなたの会社が90日で儲かる!』を
思い出させます。

この本から何を活かすか?

  ソーシャルゲームの共通点

橋本さんは、昨今流行りのソーシャルゲームについて、
2つの共通点を挙げています。

1つ目は、「やめられない感」が巧みに作られていること。

あと少しで全てのアイテムが揃うという演出もその1つです。
飢餓感を感じさせることで、ハマらせます。

そして、やめようと思っても、それまで集めたアイテムや
つぎ込んできた時間が「サンクコスト」になって、
やめることができなくなってしまうのです。

2つ目の共通点は、「愛着を高まる工夫」が施されていること。

代表的な例は、カスタマイズできる仕様です。

育成ゲームでは、世話のやき方によって、他人とは違う
自分だけのキャラクターを育てられるようにして、
愛着を高めています。

これらの仕掛けにハマりやすい人は、まさにカモですから、
ソーシャルゲームに近づかない方が賢明です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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