活かす読書

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光とは何か

光とは何か (宝島社新書)光とは何か (宝島社新書)
(2014/07/10)
江馬 一弘

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満足度★★★
付箋数:19

本書の中から、光の性質に関するクイズを出題しましょう。

  「鏡に映った像は、左右だけが逆になり、
  上下が逆にならないのはなぜでしょうか?」

この問題を聞いて「確かに不思議だよね」と思う方もいれば、
「いやいや、上下が反対になる例もあるでしょ」と
思う方もいるでしょう。

鏡に映った自分が左右逆転して見えるのは、
目が左右横並びでついているからでもありませんし、
人間の目の錯覚だからでもありません。

実は、「左右が逆」と思っている事自体が間違えなのです。

正しくは、鏡が写している像は「手前と奥」が逆。

つまり左右も上下も逆ではなく、前後が逆なのです。

では、なぜ私たちは左右逆に映っていると思っているのでしょうか?

それは、あなたが鏡の世界に行ったときに、
無意識のうちに左右を逆にする操作をしているからです。

鏡に映ったあなたは、こちらを見ています。
それは、前後が逆になっているから。

ここでもし、あなたが、次のように言われたらどうしますか?

  「鏡の向こう側の世界に行って、鏡に映った像と同じように、
  こちらを見てごらん」

鏡の世界には実際に行けないので想像の話ですが、
こう言われると、おそらくあなたは、鏡の後ろに回り込み、
くるんと向き直るはずです。

このくるんと向き直る際にやっているのが、水平方向の回転。
これが上下はそのままで、左右が逆になる操作なのです。

実際の鏡は左右の入れ替えは起きていませんが、
鏡の世界を想像したときに、「くるんと向き直ったときの自分の姿」
と「鏡に映った自分の像」とを比較して、左右が逆に映っていると
思ってしまうのです。

ちなみに、上下が逆に映っているように見える代表例は、
「湖面に映った逆さ富士」です。

これも上下が逆に見える理由は同じで、本当は上下が逆ではなく、
前後が逆に映っているだけなのです。

さて、本書は、知っているようで知らない光の性質、
身の回りで起こる光の不思議な性質を解説した一般向け科学書。

著者は、上智大学理工学部教授の江馬一弘さん。

  第1章 あなたが光と「出会う」とき
  第2章 光の性質を知ろう
  第3章 色のしくみを知ろう
  第4章 光の正体は何なのか
  第5章 光の最新テクノロジーに触れよう

江馬さんは、中学レベルの光の性質から、
最先端の光テクノロジーまで、カラーの図解を多用し、
わかりやすく解説します。

あまり難しい話はせず、光にまつわる面白い現象を
数多く取り上げていますから、文系の方でも楽しめる
光の入門書になっています。

この本から何を活かすか?

  ドラえもんの「透明マント」の実現は近い?

本書では、まだ実用化されていませんが、将来的に
期待されている光テクノロジーも紹介されています。

その1つが「メタマテリアル」。

これは負の屈折を持つ常識を超えた新素材です。

メタマテリアルに光を当てると、通常の屈折とは異なり、
「く」の字のような形で光の進路が変わります。

物体の背後から来る光を迂回させてしまうのです。

メタマテリアルで作ったマントで身を包めば、
見ている人は背後の景色しか見えないので、
「透明マント」のように姿を消すことができるのです。

現時点では、マイクロ波でしか実現できていないので、
本当の「透明マント」の開発は、まだ先のことのようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 科学・生活 | 06:44 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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