活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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世界を変える思考力を養う オックスフォードの教え方

世界を変える思考力を養う オックスフォードの教え方世界を変える思考力を養う オックスフォードの教え方
(2014/07/08)
岡田昭人

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満足度★★★
付箋数:23

英オックスフォード大学は、11世紀に創立された英語圏最古の大学。

アメリカの大学が独占状態の、世界大学ランキングの中でも
上位に位置し、現在も優秀な人材を輩出し続ける名門大学です。

特に政治家の輩出が顕著で、マーガレット・サッチャーさん、
トニー・ブレアさん、デービッド・キャメロンさんなど
26人もの歴代イギリス首相がオックスフォード出身で、
他国の元首の中にもオックスフォード出身者が多いようです。

本書の著者は、オックスフォード大学院で博士号を取得し、
現在は東京外国語大学で教鞭をとる岡田昭人さん。

岡田さんは、日本の人創りに疑問を抱いたことが、
本書を著したきっかけだったと語ります。

自身の留学体験を振り返り、日本の教育に欠けている、
オックスフォード流のグローバル人材育成方法を紹介します。

日本の大学とオックスフォードの教育を比べた場合、
最も違っているのが「チュートリアル制度」です。

チュートリアルと言うと、徳井義実さんと福田充徳さんの
お笑いコンビ名や、アプリケーション等の使用法を
順を追って説明する教材のことをイメージします。

しかし、もともとはtutor=家庭教師に、形容詞の接尾辞がついて、
「個別指導の」という意味で、まさにオックスフォードの
個別指導の教育制度を指します。

チュートリアルは基本的に、週1回1時間、学生1人に対し、
1人の指導員がついて、対話をしながら知識や理解を深めていく
教育法です。

学生はチュートリアルの日までに、毎週、何冊もの本を
読破することが求められ、それをもとにエッセイ(小論文)を
毎回書いて提出します。

指導教員が、そのエッセイに対して質問し、議論が始まります。

まず、読んだ文献からどのような新しい知識が得られたか、
10分程度で説明を求められます。

次に、あらかじめ与えられていた課題に対して、指導教員から
質問が浴びせられるので、エッセイをもとに答えます。

このパートが、教授の繰り出す質問との格闘になり、
最も厳しいところですが、学びも一番多い段階です。

  ・この言葉の定義はなんですか?
  ・このように考えた根拠は? データはありますか?
  ・この記述は君の意見? それとも文献の著者の意見?
  ・君自身の解釈や批判的な議論が全くなされていないのでは?

これらの質疑を通じて、理解と議論を深めていくのです。

そして、最後は10分程度のまとめで、
チュートリアルで何を得たか、今後はどのような展開が
あるかについ話し合いがなされて終了します。

チュートリアルで鍛えられるのは、次の3つの能力。

  1. 分析・統合・表現能力
  2. 批判力と討議能力
  3. 協調して問題解決を図る力

これらは、ビジネスでも必要な能力なので、
岡田さんは、チュートリアルを部下の思考力を鍛え、
意思疎通の場として応用するよう提案しています。

現実的に、同じように時間を取ることは難しいですが、
教える側の上司にとっても最高の学びの機会になりますから、
チュートリアルのエッセンスは採用したいものです。

この本から何を活かすか?

私は、オックスフォードのような伝統ある教育機関からは、
革新的なアイディアが生まれにくいというイメージを
持っていましたが、それは大な間違えでした。

オックスフォードの学生は、常識を打ち破る思考法の訓練を
日々受けているようです。

  1. 「常識」と思われることの「真逆」を考えてみる
  2. 「常識」によって導かれている行動を批判する
  3. 「常識」を批判する場合の対案を考える
  4. 新しい常識の構築と効果の検証

この4つのステップで常識を打ち破り、新しいアイディアや
価値観を創造するのが、オックスフォード式思考訓練です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 09:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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