活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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お金と感情と意思決定の白熱教室

お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学
(2014/06/26)
ダン・アリエリー

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満足度★★★
付箋数:20

アメリカの一部地域では「純潔の誓い」に署名させる
という取り組みが行われています。

これはティーンエージャーに「結婚するまでセックスしない」
という文書に署名させるものです。

人間には「興奮した状態」と「さめた状態」があり、
その状態により意思決定が違ってきます。

この文書に署名するのは、さめた時。

しかし、若者なので、いくら純潔の誓をしていても
興奮することがあります。

そして、興奮してしまうと、その行動は一般の若者と
変わらなくなってしまうのです。

ここで1つ大きな問題が生じます。

それは、純潔の誓いに署名した若者は、その署名によって
自分が守られていると思ってしまい、
コンドームを持ち歩かなくなってしまうこと。

署名していない若者は、そういうことも起こりうるだろうと
考えますが、署名した人は起こらないと考えるのです。

結果、性感染症にかかる割合が高いのは、署名した若者で、
純潔の誓いが逆効果になってしまうこともあるのです。

人間は、しばしば不合理な意思決定を下します。

そんな人間の奇妙な行動や心理パターンを風変わりな実験や
ケーススタディで解き明かすのが、ダン・アリエリーさん。

予想どおりに不合理』や『不合理だからうまくいく』などの
ベストセラーを執筆した、行動経済学ブームの立役者です。

本書はアリエリーさんがサンフランシスコで行った、
シリコンバレーの起業家や野心的なビジネスパーソン向けの
講義をまとめたもの。

アリエリーさんは、全6回の集中講義で、
行動経済学と人間が持つ不合理性について話をしました。

  ・なぜ、バーゲンでつい不必要なものを買ってしまうのか?
  ・なぜ、他人の方が幸せそうに思えるのか?
  ・ダイエットや禁煙が、いつもうまくいかないのはなぜか?

ビジネスだけでなく、日常生活にも役立つアイディアが
提供されています。

この集中講義、「お金と感情と意思決定の白熱教室」は
NHKのEテレで「白熱教室」シリーズの1つとして、
2014年4月から5月にかけて放送されました。

  第1回 人間は “不合理” な存在である
  第2回 あなたが “人に流される” 理由
  第3回 デート必勝法 教えます!? 
       ―人々の感情をどう動かすか
  第4回 ダイエット成功への道!
       ―自分をコントロールする方法とは
  第5回  “お金” の不思議な物語
  第6回 私たちは何のために働くのか? 
       ―仕事のモチベーションを高める方法

本書はこの6回の放送を再現し、書籍化したものです。

もともとが実際の講義ですから口語調で読みやすく、
紹介されるエピソードもユニークで、スライドも豊富。

サブタイトルの「楽しい行動経済学の世界」という
名にふさわしい内容です。

硬派な行動経済学本ではありまあせんから、
はじめて行動経済学を学ぶ入門書として手頃な一冊。

この本から何を活かすか?

NHKのEテレの「白熱教室」シリーズも
マイケル・サンデルさんの「ハーバード白熱教室」から
始まり、すでに13作品が放送されています。

最新作は、2020年東京オリンピックの招致を決めた
最終プレゼンの指南役ニック・バーリーさんの
「プレゼン白熱教室」です。(2014年8月時点)

バーリーさんの本、『世界を動かすプレゼン力』は、
かなり良かったので、オススメです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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