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会社が正論すぎて、働きたくなくなる

会社が正論すぎて、働きたくなくなる 心折れた会社と一緒に潰れるな (講談社プラスアルファ新書)会社が正論すぎて、働きたくなくなる 心折れた会社と一緒に潰れるな (講談社プラスアルファ新書)
(2014/06/20)
細井 智彦

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満足度★★★
付箋数:21

講談社の呉さんから献本いただきました。ありがとうございます。

あなたの会社には、次のような兆候はありませんか?

  ・上司の態度が変わり、パワハラが増えた
  ・会社が現場を無視し、生の声を聞かなくなった
  ・以前にも増して、マニュアル支配が強まった
  ・不正防止が強化され、罰則が目立つようになった
  ・株主が変わり、従業員を無視した経営判断が多くなった
  ・社内がピリピリしたムードや殺伐とした雰囲気に変わった
  ・従業員に気になる言葉グセや行動が目につくようになった

もし、これらの兆候が見られたら、それは「うつ病」のサインです。

ただし、細井智彦さんが本書で紹介する事例は、
「人のうつ病」ではなく、「会社のうつ病」。

会社は法人格という人格を持っています。

転職エージェントとして、多くの会社の状態を見てきた
細井さんは、人がうつ病にないなるように、会社自体の心が折れ、
うつ化している会社が増えていることに気づきました。

それらの会社の特徴は、まじめな「正論」を振りかざしていること。

会社のうつ化は次のような流れで起こります。

  業績の悪化 → 方針のつまずき → 売れない原因探し
  → 手段を講じる → それでも売れない → 焦燥感と無力感
  → 思考停止状態 → うつ化

この会社のうつ化は、いわゆるブラック企業で
起こるわけではないようです。

ブラック企業とは、過重な労働を強いて従業員を
使い捨てにするような待遇そのものが劣悪な会社です。

しかし、うつ化した会社は、必ずしも働く環境が
酷いわけではなく、福利厚生などが充実した、
働きやすい会社でも、十分に起こりえるのです。

また、細井さんは、逆にうつ化しにくい企業の特徴も挙げています。

  ・会社が目指したい将来像や姿勢、こだわりを明文化したものがあり、
   実際に事業の判断で活かされている

  ・数字や効率だけでなく、人の気持ちを大切にし、
   それを最大限活かすために金銭以外で
   社員にやりがいを与えることができている

簡単に言うと、「ビジョン」が示され、「働きがい」のある会社は
うつ化しにくいようです。

本書は前半で、正論を振りかざし、働く人ばかりでなく、
会社そのものがうつ化する実態を明らかにします。

後半では、会社の正論に振り回されないタフな社員になるために、
次のように自分を変貌させていくためのヒントを示します。

  1. 会社を違う視点で捉えることができる
  
  2. 周囲の正論に左右されない、自分なりの働き方で、
   楽しく仕事ができる

  3. 会社内の評価向上にとどまらず、自分自身の
   市場価値を上げることができる

あなたが働いていて、心が折れそうになったら、
まずは会社自体のうつ化を疑ってみる。

そして、会社と一緒に潰れないタフな自分に変えていく。

本書は自分の価値を高める「新しい働き方」を提案しています。

この本から何を活かすか?

本書には、「会社の正論に対向するポイント」が
まとめられています。

その中で、私が面白いと思ったのは
「会社に借りをつくる」という考え。

うつ化した会社で心が折れてしまう人は、マジメで、
会社が求めることに応えようと必死になる人。

すると、会社に貸しばかり作って、
「やらされている感」が強くなってしまいます。

こんな場合は、ちょっと息抜きをするような感覚で、
あえてサボり、会社に「借り」を作ることで、
やらされている感を減らすことが有効なようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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